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ハメっこができない [EP82日常整備]

driveshaft.gif
エビスサーキットに向かう直前の週末のお話。

正直、この頃になると「整備、間に合わないんじゃないか?」というのが私にも感じられるようになってきました。
ちょっと焦り気味。さすがの私も手を出さないといけないです。

「じゃ、ミッションはエンジンに取り付けられたから、ドライブシャフトを二人でいれてくれ。
さきにブーツ周辺のところにグリスを付けてベトベトにしておくとやりやすいよ」

地方銀行員のマシンオーナーと二人でウンウン。
「え〜と・・・・この長いシャフトをうまくこのミッションの穴のところに差し込むんだな。
この切り欠きに合わせてうまくいけばパコッとハマるんだろ?」
「あ、それ。クイッとくクイッとな。ハメっこハメッこ。」

・・・・・・・・・・・・5分経過。全然うまくハマらない。プラスチックハンマーでたたいちゃおうか?
いやいや待て待て。なんか衝撃を無理に与えちゃいけないような気がする。

「なあ!全然ハメっこがうまくいかない!前後に出し入れして、汗がボタボタ出てくるけど!」
「変な事でかい声で言うなよ!近所から変に思われるじゃないか!」
「だって、ホントにハメっこが・・・」(バシッ)

痛いなあ。ホントに怒らなくったって・・・・いくらハメっこが得意だからって。

「おい。よく見てろよ。こうやってもって、慎重にちょっとづつまわしていけば、パコッとハマるんだ。
ハンマーなんかでたたいちゃダメだ。ちゃんと入ってないって事だから。」

ガレージオーナーがやると、あっという間にハマった。30秒・・・かかってない。

「じゃ、こっちの短いのでもう一回やってみな。短いほうが簡単だから。」

また二人でウンウン。

「こうか〜?ん〜??この位置が良いのか〜?ウラウラ!前後に出し入れして・・・」
「いや、だから前後に出し入れじゃなくって、ちょっとづつまわしてズラしてただろ。」
「高等テクニックだな〜。ズラしながら、前後ってのは・・・おじさんちょっと無理」
「聞いてないから。それよか地べた暑いところに潜り込んでるのはこっちなんだから、さっさとやって。」
「いや、早くってのもちょっと・・・・長く前後方向が好きなんだよな〜おおっ!ハマった!
ハメッこ成功だよ!うまくいったよ!二人で初めての共同作業だね!」
「気持ち悪いからやめてくんない・・・・」

さて、そんな苦労をして取り付けた短いほうのドライブシャフトが・・・・耐久の本番中にトラブったんです。
走行開始後2時間という早い時間で。
もともと、この春以降「レーシングスピードで走ると左右のドライブシャフトブーツどちらかがトラブる」
状況でした。
EP82というこの車両の弱点なんですかね?

それなので、出走前にみんなでルールを決めておいた事があるんです。

「ピットに入ってきたら、まずフロントホイールをよく見る。ドライブシャフトでトラブルになったら、
ホイールにグリスが飛び散って付いているはずだから」

今回は・・・何か予感があったんですかね?ホイールはなにも問題がなかったのに、ドライバー交換の時に
わざわざメンバーがフロントの下側をのぞき込んだんです。

「あ、左のブーツがダメだ。破けちゃってる。」

これまでの私(ネクタイ締めた営業マン)&車両オーナー(銀行員)では、「さあ・・・どうしよう?」
となってるところなのですが・・・

みんな速い!
ドライブシャフト交換開始!
みんなが手分けして作業をして、20分ほどで交換終了!
土系の人達なので、「ドライブシャフトは消耗品」という意識が強いようなんです。
スペアを持ってきておいて良かった。っていうより、なぜかうちのチーム「フロントロアアーム」まで
予備として持ってきていて・・・・

クローズドサーキット主体の僕らは、「なぜにロアアーム?これを交換するって事は、クラッシュする時だろ?」
って笑ってました。
大きなトラブルは、このドライブシャフトブーツの問題だけだったのですが、その後も土系の彼らの
準備の良さに助けられる事がいろいろと出てくるんです。
20分強のロスは痛かったのですが、それでも「SC」が出ている間だったので、ラッキーでした。

「SCってなに?」
ということは、また後々このBlogでご説明します。


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