今、この経済状況でモータースポーツ? [モータースポーツをやってみよう!]
前回の記事は、ちょっと足りないところがありましたね。
EP82のLSDの件ですが、現在は1.5WAYになっているそうです。
TRD製のLSDなのですが、2WAYと1.5WAYに切り替えるスイッチがあり、1.5WAY側に変更して組み込んでいるとのことでした。
さて、あの「ダイハツチャレンジカップ」が中止になるような逆風下ですが、このBlogのこれからのテーマは、「モータースポーツをやってみよう!」です。
ん〜・・・・どういう進め方にしますかね。
なんでモータースポーツなんて薦めるの?って話を・・・・聞いてみたい?うんうん聞いてみたいんだね。聞きたいだろう?チミたち。
私の実体験に基づいて言い切りましょう。
「免許証を取ったら、まず競技に出ろ!全員!命を落とさないために!!!」
もう20年以上も前になっちゃうんですよね。私が自動車教習所を卒業したの。
その授業で習っていたことで、よく覚えていることがあるんですよ。
「車がスライドをし始めたら、カウンターを当てなさい。」
「それって・・・どうやるんだろう。」って思ってました。雨の街中の交差点を加速し始めて、制御不能に陥ったHR30スカイラインの中で。
(その街は、この春のNHK朝のドラマのロケ地。ひょっとしたらあの交差点も出てくるかも。)
今考えれば、ちゃんとアクセルコントロールするべきだったのに、テールスライドが始まった後、どうしたらいいのか全然わからなくなっていました。
対向車線にカローラが止まっている。家族4人全員乗ってるなあ・・・・
全部見えていました。その車両にぶち当たって、はじき返された後、ガードレールの端に衝突してやっと止まりました。赤いスカイライン。
車を降りて、カローラのお父さんに謝りに行く。カンカンに怒ってる。当然だ。まあ、みんな誰もけがをしていない。よかった。
その後、駆けつけた事故処理の警官さんに・・・・そのお父さんは激しくしかられていました。
「何で救急車を呼んでいないんだ!あんな状態じゃ相手のドライバーは重症だろう!」
????なんで、あのお父さんが怒られているんだ?
「相手のドライバーはどこなんだ!」「あ、いや、僕です」
「え????君、大丈夫なのか?まともな壊れ方じゃないじゃないか、だって、車輪が一つなくなっている・・・」
確かになんだか、胸の辺りがじんじん痛いけど、全然平気。
「君、そうか、ちゃんとシートベルトをしていたのか。それよりも、意味がわかっているか?このガードレールの先に人がいたら、君は刑務所行きだよ。本当にあんたはツイてる。こんな大事故を起こしておいて、誰もけがをしていないなんて・・・」
その日のうちに再び相手様のお宅にお詫びに行って・・・大好きな赤いスカイラインは、 半年かけて再び修理してもらいました。
修理工場の人たちも大反対。
「だいたいさあ、おっかしいよ!この事故を起こす数時間前に板金修理が上がって、渡したばっかりじゃないか!あんたはずっとおかしな運転を続けるつもりか?直さないほうがいいよ。これ。」
中古の部品を集めてもらって、何とか修理してもらいました。中古を買ったほうが全然安かったんです。でも、すごくその赤いスカイライン2ドアターボが大好きでねえ・・・・
半年車が無い間、考えました。
「このまんまじゃ、オレ、いつか死ぬな。」
いつもいつも、「もっと速く走るためにはどうしたらいいんだろう?」
そればっかり考えていました。スカイラインで走り出すときに。小さなゴッツンこは、毎回毎回。
いつもちゃんと治して、またゴッツンこ。だんだんその破損範囲が大きくなって・・・ついにあの大事故になりました。
でも、「運転うまくなりたい。」って思っても、どうやったらいいのかわからない。
そのうちに大手術の揚げ句に赤いスカイラインは戻ってきて・・・・その後を決定づける大きな大きな事件が発生するんです。
高校の時の陸上部で一緒だったメンバーが、大学も一緒になりました。
もっとも、彼は機械課で、私はシステム課。学部は別で、広い大学の敷地です。陸上をやっていた頃のように毎日顔を合わせることもありません。ところが・・・・夜、病院から電話。
その彼が、バイクで事故を起こし、片足が・・・・本当に重症。輸血のために私も駆けつけました。
その後、何ヶ月経っても退院できない。さすがに留年??
その彼のご両親のことも知っているので、どうしてもいろいろ考えてしまいます。
「毎日、病院から学校までオレがスカイラインで送ろう。だから、もう車を壊すようなことはやっちゃいけない。毎日往復していれば、いやでも運転もうまくなるだろう。」
おかげで、彼は留年を免れることができて、私は、車の運転に慣れることができて・・・・大学から筑波サーキットまでがそんなに距離が離れていないことも知りました。
彼を毎日乗せるようになって、安全運転になったつもりだけど・・・どうしても「もっと速く走るためには・・・」という気持ちは抑えきれない。
それだったら、サーキットを走ってみよう。サーキットなら、対向車の心配をしなくてすむ。
そして、サーキットライセンスを取得して・・・・
何度目かの走行の後、同じ型の白いスカイラインの彼が話しかけてきました。
すべては20年以上も前のお話。あっという間に時間が経ったね。
バイクで大きな事故を起こし、その後片足を常にびっこを引くようになってしまったのは、ガレージオーナーのことです。
そして、 白いスカイラインの彼は、その後、フォーミュラーカーに乗るまでに入れ込んでしまった銀行員。そう、新婚さん・・・じゃなかった。あのEP82のオーナーです。
バカなことをした揚げ句に、人生が狂ってしまう前にモータースポーツの世界に来て欲しい。
「モータースポーツをやる連中って、一般道でもバカのことをいっぱいやるんじゃないの?」
違う違う。絶対にそんなことはなくなります。逆にどんどん安全運転になります。限界値がわかるようになるから。
私はラッキーだった。ただサーキット走行をするだけではなく、競技を行うようになったおかげで、「一秒をずっと長く」感じられるようになった。
その後、何度か救われることになるんです。一般公道で。
みんな、東北自動車道のカーブ区間を抜けたら、追い越し車線の目の前に車が止まっていたらどうします?あるいは、富士山へ続く峠道で対向車線から車が飛び出してきたら・・・・
「安全運転をするために」モータースポーツをしよう。
本当は、自動車教習所はモータースポーツともっと近くなるべきなんです。黒板の前で「テールスライドの時は、カウンターを当てて」なんて言ってないで。
「教習所のコースでジムカーナができる」ってなったら、その自動車学校は大人気になるよ。あ、卒検は、ターゲットタイムを超えたかどうかね。
では、みなさん、このBlogを読みながら準備を進めていってくださいね。
週末、我を忘れる by BlogPeople
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