ダートトライアルの選手権名がいっぱいあるんだけど・・・なんで? [JAFダートトライアル地方選手権2009]
さて・・・と、いろいろと調べものをしていて、時間が空いてしまいました。
いっぺんに書くと大変なので、3回にわけましょう。「ダートトライアルの会場で疑問に思ったこと」解決編。
今回は、「一つの会場で、選手権名がいっぱい書かれていたよ」のお話。
先日私が同行した大会は、 2009年4月26日にトライアルゾーン新潟にて開催されたダートトライアル競技会でした。
1つの大会だと思っていたのですが、プログラムには、下記の言葉が掲載されていました。
1)JAF関東ダートトライアル選手権
2)JMRC関東ダートトライアル選手権
3)JMRCオールスター選抜戦
4)POTENZAダートトライアル2009
まず、ダートトライアルって、「日本で発祥→日本で発展を遂げた唯一のモータースポーツ」なんだそうです。てっきり、ジムカーナもそうなんだと思っていたのですが、違うみたいですね。確かにジムカーナの方は、海外でも競技が開催されている様子が動画で見ることができます。
で、ヒエラルキーとしては、全日本ダートトライアル選手権→JAF地方ダートトライアル選手権→JMRCオールスター選抜戦→JMRC地方ダートトライアル選手権という順番のようです。
ただし、別に「この順番で選手権レベルをあげて行く必要がない」というところが、私が「???」だった理由。
まあ、自己消化できましたよ。ほら、有名なところでいうとF1の2007年ワールドチャンピオン キミ・ライコネン選手の例ですよ。
彼は、F3→GP2(あるいはF3000)→F1という順番ではなくて、F3の前の段階(フォーミュラー ルノー)からF1にステップアップしたんです。F1選手権に出る為には、「唯一そのライセンス所持条件が明文化されていない」”スーパーライセンス”をFIAから発給されないといけないのですが、あまりにレース経験が少なかった為、「オフシーズン中にF1マシンを数千kmドライブしなさい。でないと発給しないよ」という「変なことをお達しされた」特殊な才能の持ち主だったんです。
「変なヤツ」って思っていたんですけど、まさかフェラーリドライバーになるだけじゃなくて、チャンピオンになっちゃうなんてねえ・・・・(遠い目)
あ、脱線脱線。そんな感じで、ヒエラルキーの順番に必ず沿わなきゃいけない義務はないそうです。自分の懐具合に合わせて選手権を選べばいいそうです。
ま、当然、「全日本選手権に近い」競技会ほど「競技会場がいろいろな地域に点在する」ということになります。(移動コストがかかる)
ちなみにJMRCという言葉は、「JAF地方協議会登録クラブ」の略称のことだそうです。
さて、ここまで調べていて、疑問に思ってしまったのが、「全日本選手権のプレミアム性が薄くなるんじゃないかなあ。予算に合わせて選手権を選ぶんじゃ。いったい日本で、一番土の上で速いヤツは誰なんだよ。日本のラリーは土の上の速さを競ってないだろ。」って思いました。
何でこんなことを思っちゃうのかというと、クローズドサーキットの競技と違って、ダートトライアルって、どの選手権でも「使う車両が同じ」なんです。
ほら、サーキットだと、明確に「羽根がついている車」「付いていない車」というのがあるでしょ?羽根がついている車は、より上級カテゴリーの車両になります。
でも、ダートトライアルは、「みんな似たような形」(っていうか、ものすっごく出場車種が限定されている。自然と)の車が、山の中を飛んでるんです。分かりにくいんですよ。だって、この間の大会なんて、ナンバー無しの改造範囲の広い車両が、ナンバー付きに負けてたんじゃないかなあ。タイム。
そんな疑問点というか・・・不快感を抱きながら調査を続けていたら・・・ちゃ〜んと、ヒエラルキーの意味がある競技会が毎年末に開催されていましたよ。
それが、「JAFカップオールジャパンダートトライアル」という大会のことだそうです。
やはり、ヒエラルキーの低い順にこの大会に出られる人数が少なくなるようになっていました。
さて、ここで今回の記事の最初の方に戻りますよ。今回のトライアルゾーン新潟で開催された選手権1)2)3)のうち、ガレージオーナーが出走しているのは、1)です。
「JAFカップオールジャパンダートトライアル」の出場権を得る為には、ここでクラス3位までに入らないといけないです。さて大変大変。3位以内を目指さないと。
あ、クラス分けとか、ポイント制度は次回にしましょう。毎回毎回だけど、記事が既に長文になっているので。
最後に、今回の調査で一番謎ものだったのは、「POTENZAダートトライアル2009」という言葉。
最後の最後までわからなかった。どうも、ダートトライアル地方選手権をBRIDGESTONEがスポンサードしていますよ。という意味のようです。確かにガレージオーナーの車両には、「BRIDGESTONE」の文字が入ったかっこいいゼッケンが渡されていましたもんね。他の車両は、「コピー用紙」って感じだったのに。
なんかここら辺については・・・競技主催者もBRIDGESONEも「効果測定」をすべきなんじゃないかな・・・と思います。ちゃんと大会プログラムの出だしの文章に「本大会のスポンサーは・・・」と入れさせるべきだし、かつ、スポンサー側も「自分たちの製品ページがカラーで印刷されるように」その料金を支払うべきだと思います。
うるさい。って言われるかもしれないけど、「ブランドロイヤリティー」の認識が低いんじゃないかな。って思います。仕事柄ね。
トライアルゾーン新潟
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