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10年目のJOY耐は昭和の車が主役だった(後編) [JOY耐2010]

どうにも更新が滞りがちで申し訳ないです。皆さん。
え〜とですね。「あいつはBlogを更新しないで、なにやってんだ?」っていうと・・・まあ、忙しいです。ありきたりな言葉ですけど。
なにぶん、「脚本家様のたまちい・・じゃなかった、魂がご降臨」してくれないと、記事が作成できないもんで。

この空白期間の間、トピックスは・・・
ついにガレージーオーナーが、2位になりました。野沢温泉のダートトライアル場で行われた大会で。
で、その勢いをかって、今月末に開催の全日本選手権にエントリーしてみたんですけど・・・
なんだか・・・エントリー不受理。だったらしいです。

大人気なんですね。ダートトライアル全日本選手権って。
なんか、地方選手権の前年度チャンピオンであっても今回はエントリーが受理されなかったらしいですし・・・
エントリー受理の基準って、なんなんでしょうね?ホントに残念。まあ、「プライベーターが単発エントリーしてくるのをいちいち受けてられないよ。」ってのが本音なんでしょうけど。
今回の野沢の大会で、中間タイムトップだったガレージオーナを抑えて優勝したのは、元全日本ドライバー様だということですし、(後で知った。実は、”普通のおじさん”だと思ってた。)あの丸和で観たランサーのすごいドライバー様も全日本ドライバー。

すごいんだろうなあ・・・きっと。
その大会を内側から覗くことができなくて残念。
え?「関東地区で全日本選手権は、丸和でもやってるよ。」って?
あ、無理無理。
我がガレージーオーナは、とっても丸和オートランド那須を不得意としているのだ。びっくりしちゃうくらい。
というか・・・今のところは、「自分で作り上げた改造車」の性能に助けられているんだと思います。2位になったとは言っても。
毎回書きますけど、やっぱりどのクラスも「優勝」する人達って、なんかもう・・・突き抜けているのが、外から見てもわかりますもん。ひと目で。
まだその領域には到達していないんだなあ・・・っていうか、そこに踏み込もうとすると、転倒するような気がする。今シーズン、中盤戦までに二回もグシャグシャにしてしまったあの若者のように。
ま、残りのシーズンを集中しましょう。なんせ、どうやらあの「特別なゼッケン」は死守するのが難しい状況になってる。何度も表彰台に登ってるのに。

さてと、時間軸を・・・あの選挙の日まで戻しますよ。

え〜と、どこまで書いたっけ?
そうそう。「ハイブリッドカーがホームストレートにやってくると・・・突き抜けて遅い」っていうお話までしたんでした。

さて・・・・これからどういう流れになるのかな・・・この話。

10時半にスタートした2010joy耐。
空は一面の曇り空で・・・少し風があるのがありがたかったです。
このINDYのコースって・・・立派なんだけど、屋根の類は全く無いです。観客席に。
あ、そういうことか、INDYは「雨天中止」になるイベントでした。だから屋根がないんだ。

これ、ピーカン照りだったら、完全NGでしたね。特に女性にとっては。
7時間のイベントですからねえ・・・・グランドスタンドでボ〜・・・・ボ〜ボボ〜・・・

突然ですが、皆さん。「スポーツコード」って知ってますか?
Appleが開発に関係して、オリンピックその他のビッグスポーツイベントの「分析」に大活躍しているソフトウエア。
Macとビデオカメラがあれば、チーム戦術の分析ができてしまうという超優秀ソフトウエア。
ええ、あれをですね、ツインリンクもてぎのグランドスタンドに持ち込んで、全ピット要員の動きを収集・・・
これが今回の本当の目的って・・・バラしちゃダメじゃあああああ〜ん!

いやいやいやいや。なに言っちゃってるの。そんな高級品持ってませんって、旦那!
みんなと一緒にボ〜・・・・ボ〜ボボ〜・・・ですよ。デジタルカメラとストップウオッチを持って。(はあ)

んじゃ、グランドスタンドでボ〜としているのも飽きちゃったから、ピットに行ってみようか。確かこっちから、ピットに向かうトンネルが・・・ん?

なんか、入り口に張り紙がしてある。
「大人3000円 子供1500円」

・・・一人3000円払っちゃうとね・・・なんとな〜く、千葉のネズミの国に行った方が良かったような気分になっちゃうでしょ?この曇り空の下で7時間ボ〜・・・よりも。
なんたって、あっちは「夢の国」ですよ。
さっ、この張り紙は、見なかったことにしよう。
あ、あっちになんかご飯がいろいろ売ってるよ。

ハンバーガー屋さんに入ったんですけどね・・・一つ気がついたことがありましたよ。
セット物で1000円するんですけどね・・・・とにかくアメリカンなサイズで・・・仕方なく、持ち帰りましたよ。ポテト。デカ過ぎるぞ。おじさんには。

でも、このお店、ちゃんとコース上のカメラ映像を映し出してくれているんですよね。1点固定だけど。
涼しい店内で、ゆっくり進行状況を確認することができます。
しかも、Yahoo!無線LANスポットが構築されてる。あ、なんだよメインスタンドじゃ電波が入らない。ちっ。

んじゃ、再びグランドスタンドに戻ったところで・・・WILLCOMの電波が入りましたからね。
ちゃんと刻々とイベントの進行状況を記録しておきましたよ。Evernoteで。
では、Evernoteを起動して・・・さ、いきましょう。「2010年のJOY耐はどんな進捗状況だった?」

スタート後、私が注目していた2-Elevenはそのままどこかに消えていって・・・
ハイブリッドカー勢は、「そのペースで本当に大丈夫なのか?」状況の中、我が妻が覚えた車両は2台。
予選2位の白いNSXと「なんかミニパトが走ってる〜!」と大声を出しながら、差された指の先を見ると・・・
ああ、GA2(ホンダシティ)ね。
なんでまた「ミニパトカラー」なんだ?偉く目立つなあ。地味な色合いなのに。
白いNSXは、正直にバンバン踏んでいく。いやあ、やっぱり気分がいいよ。「レースをしている!」って感じで。
ドライバー自身も、「最初の1スティンとまでしか、俺たち目立てない。」って悟りを開いている走り方。
同じくミッドシップカーのMR-2をさっさと抜いていく。っていうか、AW11じゃん!
すげえなあ・・・GA2といい、AW11といい、なんか昭和の時代の車って、本当にちっちゃかったんだなあ・・・

さて、注目の「燃料補給」。今回は、競技スタート後32分で最初の1台目が入ってきました。
スタート後、このJOY耐の特異性は「燃料補給の仕方」にあるのですが、実際にはこんな感じ。

Page_1.gif
ちょっとですねえ・・・始まりの2時間がかなり大事なのかな?って思いました。この大会。
とにかく燃料補給でごちゃごちゃするんですよ。初めの1時間半ぐらいまで。
しかも、なにか・・・過去2年ぐらいはSC車両が入ることがなかった大会らしいのですが・・・
今回は、スタート後2時間までで2回既にSCが入る事態になっていました。
まあ、そんなに眉間にしわを寄せるような事故とかじゃないんですけどね。
我が妻は、あるAE86を見ていて・・・・
「ねえ、あれってズルくない?ストップしちゃったのにINDYのコースの方、走れちゃってる。
あっちのほうがいいじゃない。」

Page_4.gif

で、4時間後の順位の状況がこんな感じ。

4h.gif

このあたりでもうなんか・・・すごくわかっちゃったのが、「1500cc以下の車両でこの大会を何とかしようなんて絶対無理。」ってこと。
だって、ゼッケン5番のGA2(あのミニパトシティだよ。)以外、トップ10は全部シビックとレビンなんだもん。

その1時間後の状況がこんな感じ。
・・・・あのゼッケン5がトップに立っちゃったよ。それ以外は、全部シビック。

5h.gif

ひょっとして?・・・・ひょっとするかも?
なんだか場内放送も騒がしい。
場内放送によると「昨年、トヨタレビンが優勝したのがホンダ車以外での史上初のJOY耐制覇。
でも、亀さんチーム(小排気量車)が、JOY耐を優勝したことは、かつてありません!

すごいかも。ミニパトシティ。
がんばれミニパトシティ!
行くんだミニパトシティ!

なんかものすごく調子が良いらしくて、ホームストレートでVTECシビックを抜こうと・・・う〜ん・・・
ここらへんが耐久競技の難しいところなんですね。燃費のためにスピードを落としている大きな車両を抜きたいんだけど・・・相手の方がストレートが速い。
1コーナーまで、テールtoノーズでくっついて行っちゃったけど・・・大丈夫か?相手の方が先にブレーキを踏むぞ。

案の定、シビックの方が先にブレーキを踏んだ。GA2が慌ててフルブレーキング。
フロントタイヤから派手に上がる白煙滑走を開始する車体!
「なんだよおおお〜!こんなところで終わるのかああああ〜!」大声を出してしまいました。私。

なんとか1コーナーを外に逃げて・・・無事だ無事。よかった。でも・・・タイヤをダメにしちゃったかも・・・
なんだよ〜もったいない。

やっぱりピットに入ってきた。タイヤ交換?それでも1位は保ってる。大丈夫だ。
ピットアウト後、しばらくするとSC発生!
ミニパトシティただちに給油へ。すごいぞ!場内放送も「良い判断です!これで最後の燃料補給だ。
ひょっとしたら優勝するかもしれない!

ところが・・・・
そのピットアウト後に、彼らは何度かピットに入ったり出たりすることになるんです。
ひょっとしたら、既に何かトラブルを抱えていたのかも。完全にピットの奥に引っ込んでしまった。
あ〜あ・・・・

なんか急にもう・・・興味がそがれちゃった。
やっぱりダメなんだよ。この大会。小さな車両は。
それどころか、この時間帯は、ハイブリッドカーの方が、小さな車両よりも速いタイムを出してる。
CR-Z勢は、明らかに競争よりも「データ取り」を優先する走り方をしている車両が・・・少なくとも3台いる。
それでも後半このラップタイムで安定して走り続けているんだから・・・来年以降、小気量車の前に出てくるぞ。
量産出荷が始まって、半年も経っていない車両がこの位置まで来ているんだから。
他の車両はみんな「10年以上前に生産中止になったモデルばかり」だ。もう、やるべき事はやり尽くしているだろう?

あ〜あ・・・・ゼッケン5の表示がどんどんドロップダウンしていくのを見ながら、競技場を後にする。
8位かあ・・・・
彼らは、再び走り始めたけど・・・大粒の雨が降ってきた。帰ろう。ほんとに。

駐車場ギリギリまでタワーの数字を見ていた我が妻が、なんだかまだ騒いでる。
「5番が3位まで上がったよ!あ、4位に落ちた。」

いや、ダメだよ。もう残り1時間だ。たぶん順位はこれで確定する。

その後、我が妻宛に届いたオーナーの奥様からのメールは・・・
「結局、1位はMR-2(あのAW11)でした。あのシティは3位のままだった。」

なんかねえ・・・まあ記録には残る大会らしいですけどね。「後輪駆動車が初めて制覇した年。トヨタ車2連勝」
かなり難しい大会。
ちなみにスターレットの最上位は総合8位だったそうです。
1500CC以下がトップ10に2台しか入れない大会。こりゃあ大変だ。

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