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TTC1400優勝したけれど・・・ [JAF準国内格式N1選手権2010]


この動画なんですけどね。
正直、「あまりきれいに映ってくれていなくてよかった。」って思いました。USTREAMで再生をかけたときに。
最近になって知ったのですが、USTREAMって録画機能があるんですね。
先日開催された「Tsukuba Exciting Day2010」をボケッとライブ中継していました。WILLCOM回線で。
まさか自分の撮影があの「大事件」の一部を録画しちゃうなんてねえ・・・そんなこと想像もしていなかった。
再生スタート後、30秒から35秒のところが、その問題の箇所なんですけどね。
まあ・・・PHSの回線であるために画質を落としてライブ中継していてよかったと思います。これ、はっきり映ってしまっていたら・・・当事者たちは恥ずかしくてサーキットに来られなくなっちゃう。

元々、来春にはUQ WiMAXに切り替えるつもりでいたけれど、docomo Xiも加入しようかな。クリアな画像と音声を届けられるように。
(私にとって、この次世代通信サービスは仕事柄「お客さん」。外人たちと組んで仕事をやっている理由でもあるのだ。)
ノートパソコンも複数台所有しているから、メンバーで手分けして、常にライブ中継させるようにしようかな。来シーズンは。今日の午後到着するiPadを使えば、ライブカメラコントロールもできるはずだし。

どうにも「自分たちがいかにスポーツマンシップに反する行動を取っているか」公衆に広く審判してもらわないとダメみたいだ。
このパ〜・・・とあっという間に時間が過ぎてしまう動画の内容がなんで「大事件」なのかというと・・・
明らかに「アンコントロール状態に陥っているわけでもないのに(ホイールロックによる白煙も吹いていない)1ヘアピンのインカットをおこなって、突っ込んでいった車両が目指した先は・・・ゼッケン1番の車両だった。」
というところなんです。

現場で見ていた私は、「なんだ?なんで2009年チャンピオンが最後尾まで押し出されちゃったんだ?」って感じで、別に・・・スルーしていたんですけどね。
目の前で起きたことが、レース終了後に大変な問題になるなんて思わずに・・・

さて、そんな「また変なことになっているTTC1400」2010最終戦は、どんな感じで始まったかというと・・・・

再びTTC1400の彼に呼ばれて、全員朝6時に筑波サーキット集合。11月に朝6時ですよ。
「日の出と共に集合。しかも茨城は寒い!」
代わりに私が手伝うイベントとしては、ものすごく珍しく快晴!
これならそんなに悩むこともなく一日過ごせそうだ。

受付を済ませて、車検場に徒歩で向かうと・・・・あの〜???
いつまでたっても、主役の彼がやってこない。さっき、本番車でゲートに向かう脇をすり抜けてきたのに。
あ、来た来た!なにやってたの?時間かかったねえ。
「ピットに向かう入り口でさあ、止められちゃったんだよ。”一般車両は、ここから先は入れません!”って。」
「は?」
「"いや、これ競技に出る車なんですよ。"って言ってるのに信じてくれなくてさ〜。結局、受付でハンコをもらったエントリー用紙まで見せる羽目になっちゃったんだ。」
「・・・・・」
「やっぱり純正ドアバイザーがついているのが、まずかったかなあ。ナンバープレートがついていないのに信じてくれなかったんだよね。」
まあ、とりあえずバイザーを外すのはやめておけ。車両重量規定が心配だ。

遅れて到着した車検場を眺めると・・・まあ、第5戦と同じ顔ぶれ・・・ん?1台初めて見る車両がある。

時々このBlogでも書いていますけど、「競技車両」って雰囲気を持っているんですよ。「速く走る」車両ほど。
自然と目についたゼッケン20番は・・・・あ、オーナーも気がついた?
「この車両、初めて見るねえ。」
「うん。でも・・・・これ、実戦慣れしてるんじゃないかな。FSWの人が遠征してきたのかな?相当上位にくるような気がする。」

まあ、その後すぐに始まった予選では、そのゼッケン20よりは・・・速かったんだっけ?
予選時間いっぱいまで走らずにピットロードに戻ってきちゃった。なにか問題発生?
「いや、なにも問題ないよ。1分7秒台に入ったけど、もう今日は届かないからやめる。予選トップをひっくり返すことはできないと思う。タイヤを温存しないとね。」
すごいなあ。速いドライバーって、やっぱり考えることが違うね。

その後は・・・数時間にわたって、ボケッと過ごさなきゃいけないのだ。決勝開始時間まで。ここら辺が耐久レースとの違いだよね。基本的には、「ヨーイ!ドン!」でドライバー本人のがんばりに頼り切るしかないのだ。
耐久だと待機時間内にあれこれ指示を出すこともあるけど、スプリントは逆。
決勝開始まで、きっと頭の中はいっぱいのドライバーがなにか言わない限り、こちらも待機。

ボケ〜としていると・・・・ん?なんかちっこい影がチョロチョロとフォークリフト修理の彼のところにまとわりついてる。

「なんかね。姉のところの子供たちがねえ・・・前回、2位になったでしょう。あれで猛烈なファンになっちゃってね。」

大変大変!大応援団の襲来ですよ!兄弟二人のシャツにでっかく「74」って書かれているだけじゃなくて、「74」のでかい旗まで持ってる!
うわあ・・・手作りだよ。旗。あ、いつも美しいお母様、おはようございます。旗製作お疲れ様です。

74.gif

なんかみんな急に車両に群がって整備開始。
あり?予選が好タイムだったから、このまままったく触らない予定だったんじゃ・・・
「いやいや。今、俺たち”すごい大人”だから。かっこよく振る舞わないと。ほら、子供たち(合計3人)が、手をガシッて組んで、キラキラした目で見上げてるぞ。星が瞬いてる。瞳の中に。

・・・・妄想だと思うけどね。え〜と、なに?オーナー。ブレーキのエア抜きするの?フロントだけ?
時間があるから、全輪やっちゃおうよ。はい。じゃ、ブレーキペダル踏んで。
「?????」

なんかとっても不思議な時間を過ごす羽目になりました。
なんか・・・いつまで経っても、ブレーキフルードの中にエアを噛んでる。リヤ側。????なんだあ〜?
俺、なにかやり方間違ってるかな?他のメンバーに変わってもらおうか?イヤイヤ待て待て。いつもこの作業方法で、俺がエア抜きを担当していたんだぞ。
あ、やっとエアが出てこなくなった。

首をひねっているところに主役のドライバーが登場。
「あ、なんだあ〜リヤ側もエア抜きしちゃったのか。」
「へ?普通やるでしょう。マスターバックから遠い順に。」
「いやあ・・・リヤが効き過ぎると、よくないからなあ・・・この車両ができてから、一回もリヤ側をエア抜きしたことがなかったんだよね。」
やってください。頼むからエア抜き。
速く走るためにわざとエア抜きしないってなによ。も〜。
どうも速い人の考え方は、やっぱり普通の人たちとは違うみたいだ。

グリッドに整列。
スタート3分前のボードが出て、車両から離れるけど・・・・私が走っていた頃は、この時間がたまらなく嫌だった。みんながいなくなって、車両の中にひとりぼっちにされる。
ものすごく怖かったんだ。この数秒後になにかとてつもなく大変なトラブルに巻き込まれるんじゃないかって。
目の前のスタートランプを遮る車両なんて、ほとんどいなかったのにね。

冒頭の動画の時間帯が過ぎて・・・・バックストレートエンドで、アウト側からかぶせる周回が続きながら、キャッチしきれずに15周が終了。
2位でチェッカー。よかった。大きなトラブルもなく、表彰台に乗ることができる。


車両を降りてきた彼に近づくと・・・・なにかすごく怖い顔をしている。
視線の先をたどると・・・ホイールが・・・というよりも、せっかくの新品ADVAN A050のサイドウオールが壊されてる。もう使えないよ。このタイヤ。
RF.gif

競技役員らしい方が近づいてきて一言。
これはひどいね。あとで事情を聞くことになると思うから。」
え〜???
ひょっとして、なにかやらかしちゃったのか?せっかく2位になったと思ったのに、
ペナルティ?
いやいやひょっとして失格?

コース上での「仮」表彰式の後、場内放送で呼び出し。
コントロールタワーに向かった後、あれ?すぐに戻ってきた。普通は、ものすごく時間がかかるのに。
「決勝中に後ろを見て、タイムコントロールをしていたんだ。タイヤをいたわらないといけなかったから。その後、抜きにかかることを決めてからは、すぐにトップに追いつくことができたんだよ。でも、仕留め損ねた。ひどいぶつけ方をされてね。タイヤがバーストするんじゃないかって、ハラハラした。それで後方の車両も追いついて来ちゃったんだ。」
「その様子がコーナーポストから、競技委員長に報告が入ったんだって。相当な悪意があるようにポスト員には見えたみたいだ。」
「こっちは、タワーで状況説明を求められただけだよ。ぶつけられた側が抗議書を出した訳じゃなく、現場のポスト員が直ちに報告をあげてきたんだから、すぐに裁定が下るだろう。」

ドライバーの彼の予想は・・・・大きく外れました。
まあ、今回は前回よりはマシです。その後、「2時間拘束」ですから。前回よりは短い。

私たちは、第二戦で全損させて、チャンピオンシップに関係なかったから、なにも背景がわからなかったんだけど・・・
今日は最終戦。
地方選手権とはいえ、JAFのタイトルがかかった「正当なツーリングカーレース」の年間チャンピオンが決まる日。
タイトルがかかった当人たちにとっては、とってもとっても大事な日だったようです。
どうも・・・・待機中に周りの皆さんのお話を聞くと・・・
スタート直後の1コーナーで2009年チャンピオン(2010年もランキングトップとしてこの大会に臨んだ)を”狙って押し出した”車両は、トップチェッカーを受けた車両のチームメートだったようです。
しかも、そのトップチェッカーを受けたドライバーが逆転シリーズチャンピオン
ただし、我々に向かって、「ポスト員が明らかに悪意を感じる」行為を働いてのトップチェッカー。

なんかなあ・・・なんでこうなっちゃうんだろう。どこまでいっても、「たかがN1地方選手権」で。
私がよくないと思うのは、その「人から聞いた行為そのもの」もそうなのですが、この会場には、「N0」であるマツダロードスターレースに出場する人たち(その数60台!)や、あるいはわざわざお金を払って、グランドスタンドでこの競技を見てくれた人たちがいるんです。
その人たちに対して、「お手本」にならなければならない「N1」をドライブするメンバーが、”毎回毎回”いざこざを起こしている。
我々が実戦参加していた時代の「予選落ちが当たり前にあるP-FR」でも、そんな事態になったことはないぞ。
「"死亡事故が長くおきていない"設備が整った筑波サーキット」「軽い・・・だけでなく、所詮FF車」であるスターレットだから、決勝走行中に「なにをやってもケガなんかしない」って思っているのか?

気持ちはわからなくもないんですよ。私も「ワザとぶつけた」ことがあるドライバーなので。
「なんで、こんなにリヤタイヤが滑るんだろう。いつもはそんなことがないのに。」そう思いながら決勝走行をしていて・・・
「表彰台から滑り落ちる」ことがわかった1コーナーで、インを指してきた車両を仕留めたことがある。
決勝中にリヤが滑るのも当然だ。装着したタイヤが初夏なのに「ソフトタイヤ」だったんだから。
そういうこともわかってなく、「抜かれるのはイヤだ!」って思いだけで、あの瞬間、車両を右に寄せきってしまった。

クールダウンラップで、ぶつけられた車両のドライバーがこちらをみたけど・・・
結局、お互いその後、言葉を交わすこともなく、あの場所を離れてしまった。
現在、GTドライバーになってしまったあの彼と共に・・・よくみんなで話をしていたのに。
あの日、素直に謝ることができなくて、あれから20年近くが経つのに今でも時々思い出してしまう。

競技中に車両をぶつけるのはよくない。その場はしのげても、結局ずっと心の中に残るぞ。
車は、どんな速度域であっても命を乗せて走っていることにかわりはないんだから。

真っ暗になった筑波サーキットに放送が響く。
「え〜・・・TTC1400のVIPルームでの正式表彰は今回はありません。皆さんお帰りください。」
「正式結果」って大きく刻印された書類がみんなに配られる。

じっと待っていた子供たち(3人)に私が解説。
「ずっと待たせちゃって悪かったねえ。みんなが一生懸命旗を振って応援してくれたおかげで、初めて優勝することができたんだよ。わかる?」
「・・・・うん。わかる。」

あ〜あ、も〜・・・・

あ、気を取り直して、写真行きましょう。写真。
今回の撮影者は、フォークリフト修理の彼です。
ボケッと決勝まで待っている時間帯になんだか・・・
いざとなるとモジモジくんになっちゃって、Blog読者の皆さんの期待に応えていない。」とか何とか言いながら、カメラを触っていました。私のカメラ。
んじゃ、こんな感じ。
cocacolagirl2.gif

cocacolagirl.gif

ふう。やっぱりサーキットっていいねえ。華やかで。

ウェブポ
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