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TAKATA6点式シートベルトを取り付け [スターレットをN1車両化]

世紀の大イベント「マヤ歴終末の日」終わっちゃいましたねえ。
まあ、今年のクリスマスは薄い財布をさらに薄くしてまでプレゼントを買う必要はないんですよ。お父さん!
「今年はね。サンタさんがみんなに幸せを運んでくれたんだよ。ほら、マヤの終末の日を迎えても、みんな普段通りに生活してるじゃないか。”普通”ってなんてすごいことなんだろう。」
そう言って、「読み聴かせ」ですよ。一家団欒なんですよ。クリスマスの夜に。え?「なにを読み聴かせるんだ?」って?
アレですよ。アレ。
ほら・・・今頃きっと、「世紀末フリーク」のみなさんは、次の「終末の日」について、熱く語っているはずですから。そのあたりのことをお子さんに解説してあげるって事で。
「お前は・・・成人の日を迎えられないんだなあ・・・・人類が滅亡しちゃうからね。」とかって枕元で語るんですよ。呪文のように。ふっ・・・ナイスな夜だね。
え?なに?クリスマスプレゼント買わないと景気に影響を与えるの?
あ、あ〜そう。「サンタクロース労働組合日本支部」に訴えられちゃうのね。バイトが無い!って。
わかったわかった。キリスト教とマヤ暦は、全く時代が違う。っと。はいはい。
さて、ここのところリアルに「ネタ、無くなったの?Joy耐完走しちゃって。」とかって、確認されたりしたのですが、はい。戻りますよ。EP82N1車両化のお話に。
「語りきらずに本番突入」しちゃってましたから。今年のJoy耐。
なんだか僕らの素人作業っぷりが、全国の方々にだいぶ勇気を与えているらしいので、余すところなく伝えますよ。「5万円のスターレットがN1競技車両になるまで」を。
今回のお話は・・・大事な大事なみんなの命を守る道具。「シートベルト」のお話です。
今回必要な道具は・・・
1)JAF国内競技車両規則書
2)電動ドリル
3)ねじ締め工具各種
4)溶接道具
5)シートベルト本体
の5つです。
さすがにこのシートベルト取り付け作業の時には、「本の車両規則書」を手に入れておいた方がいいと思います。事細かに「取り付け位置」について規定があるんですよ。シートベルト。え?「PDFをダウンロードしてiPadで見る」?
やめておけ。目標ページへのめくる速さは、紙の本に絶対勝てない。素直にお金を出して買っておくように。作業に取りかかる前に。
「溶接」道具以外は、既に揃っていたので、あとはシートベルトそのものの調達。
ああ、迷いなんて全くなかったですよ。「自分たちでN1車両を作る。」って決めた時から、シートベルトメーカだけは確定していました。
日本メーカ製の競技用ベルトです。「TAKATAの6点式シートベルト」
大変失礼な書き方をしてしまうかもしれないけど、せっかく高いお金を払って、「命を守る道具」(シートベルト)を買うのに、このメーカ以外を選ぶなんて論外です。
「なにがそんなにいいんだ?」って?
「日本人の細やかさ」がその製品に現れています。とにかく頑丈な作りのくせに、ハーネスそのものが柔らかいんですよ。耐久レースは、競技中に頻繁にシートベルトの脱着があるので、「長さ調整がしやすい」ことが絶対条件です。
外国製のメーカの品物は・・・とにかくあの「布」のところが固いんですよね。調整に手間取ります。ドライバー交代時にロスしちゃうね。
それと、「高い物だから中古品」を探そうとする人がいるかもしれないけど・・・
やめた方がいいです。どうにも「偽物」が出回っています。「5年」の期限がある品物ですから、新品を購入しましょう。
新品を購入すると、すごくうれしいことがありますよ。
HAKO.jpg
ものすごくかっこよくデザインされた箱に包まれて我が家にやってきました。
この「箱に気を使ってくれている」事がすごくうれしかった。Appleの製品を購入した時のようなドキドキした気分で、箱の中を開けました。高い品物だったけど、買って良かった。

さて、実際の取り付け方ですが・・・・やっぱりそんなに簡単じゃなかった。レギュレーションを満たそうとすると。
付属してきたアイボルトの差し込み位置は・・・フロアシートを剥がした車内を良く探せば、取り付けられるネジを見つけることができます。
ankerNEJI.jpg 
ただ、どうしても左側腰部は、やっぱり電動ドリルで空けないといけなかった。
ankerHIDARI.jpg
で、ここまでできてしまえば、「4点式シートベルト」として運用できてしまうんだけど・・・
2011年夏の事故を考えると、やっぱり6点化しておきたい。
車両規則書と首っ引きです。6点シートベルトの装着位置がとにかく細かく規定されているので。
アイボルトを慎重に位置決め・・・・って???なんか、このTAKATAのストレスプレートって、ほんとに競技規則に合致してるのか?
3枚買ったストレスプレートの取付をいったん中止して、TAKATAにご確認書を発信。
後日、回答書をいただいてから取り付け作業を再開しました。万が一の時のために保管しておこう。
anker.jpg
ストレスプレートを仮置きしてみたけど・・・落とし穴があるんです。
BODYURA.jpg
これ、EP82のボディを裏側から撮影したものなんですけど・・・ほら、波打ってる。ボディの裏って。この凹凸を避けてプレートの位置決めをしないと大変なことになります。
volttukidashi.jpg

よし。取り付け完了。
・・・・ってこれで終わらないんです。ここからが大変だった。
競技車両規則書によると「プレートを溶接し・・・」となってる。
溶接?
あ、無理無理。こればっかりは。エンジンはネクタイ組で組み上げたけど、「溶接作業は、素人が手を出してはいけない。」作業って事ぐらいは、さすがに初めから承知です。
マフラー屋さんにお願いしました。(後日、マフラーのお話もします。)
どうも、大変なお願い事だったみたいです。
yousetu.jpg

競技規則書には、「どのように溶接するか」までは書いていないんです。
素直にストレスプレート全周を溶接しようとして・・・・(写真の上部の方ね。)
非常に危なかったです。ストレスプレートそのものがボディから抜け落ちてしまうところだった。
無理ですね。薄いボディ鋼板に全周溶接なんて。”点付け”で良しとすることにしました。
さて、完成です!
KANSEI.jpg

今回、なぜわざわざシートベルトのお話を書いたかというと・・・
今年のTTC1400でのことなのですが、ドライバーズブリーフィング時にわざわざ鈴鹿サーキットで立ち会いをしているお医者様に講演をお願いしたんだそうです。
今年、残念ながら鈴鹿サーキットで起きてしまった重大事故の現場に立ち会ったお医者様に。

その事故は、シートベルトそのものはちゃんと装着されていたそうです。
ただ、「どうも上半身側のシートベルトをきちんと締め上げていなかったのではないか?」というのが現場で立ち会った際の見解だったそうです。

そのようなブリーフィングがあったことをTTC1400の彼から聞いて・・・
私達もその後のスポーツ走行の時は、全員で再度確認をするようになりました。
確かにいつの間にか「上側はバックルに刺さってさえいればいいや。」ってなりがちになっていたように思います。自分の身は・・・結局自分で守らないとね。最新のシートベルトを装着していても。

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