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バルブクリアランスの調整なんてできないよ [ノーマルエンジンへの換装]

 

「ラインオフの全くノーマルの4E-FEエンジンに載せ替える」の巻は、第4回・・・だね?確か。
「タイミングベルト、タイミングベルトアイドラー、ウオーターポンプを交換し終わったので、さっさとボディに載せる」という段階に入るはずが・・・余計な作業を開始します。ここで。

どうしても気になってしょうがなかった。「バルブクリアランス」
「測定せずにいられねえ。ハアハア
「やめておこうよ。余計なことしないで、さっさと載せようよ。たいていの場合、何かやると失敗するじゃん。
「まあまあ、そういわずに。な?ちょっとぐらいいいだろ?な?な?
「・・・・・・」
「さ、そんなにぴったり閉じていないで、グイッとなっと。」
hedhazushi.jpg
なんかっ・・・ヘッドカバーがっ・・・外れない!このっ!くのっ!!

ふう・・・無理矢理こじりまくって、何とか外したぜ。ヘッドカバー。
heduragawa.jpg
18年間で18,000kmしか走行していないことを整備書の履歴で確認したんだけど・・・
kamshaft.jpg
きっちり定期点検を受け続けていたあの整備書は・・・どうも本当のことを記載していたみたいだなあ。
思ったよりも全然綺麗。自分たちで組み立てたエンジンよりもこっちのほうがオイル交換をちゃんとしてもらっていたみたいだ。

さて、この日のために買っておいたんだよ。「超ロングシクネスゲージ」とトヨタ車用バルブアジャスティングツールを2本。
前は150mm品で測定に苦労しちゃったけど、今回の300mm品なら楽々だぜ。
sukimageji.jpg
ちゃっちゃと16本のバルブクリアランスを測定。
わかったことは・・・インテーク側は許容範囲内に入っていた。
エキゾースト側は・・・0.02mm開き方向に許容範囲から外れていた。

驚いたのは、インテーク側もエキゾースト側も8本ずつあるのに「ぴったり一致して基準値から誤差が出ていた。」こと。
すげえなあ。このエンジンって、ロボットで組み立てられているんだろうになあ。たくさんのパーツが組み付けられているのに8本のエキゾーストバルブ全てが、「開き方向に0.02mm外れている。」っていうのは・・・・

さて、じゃ、シムを交換して、基準値内に収まるようにしよう。
え〜と・・・バルブアジャスティングツールってどうつかうのかね?
パイプレンチみたいな形状の道具の方で、カムをぐいぐい回していって・・・・
付属の平たい板で・・・シムの周りにある丸いソケットをグイッて押し下げるの?

あ、確かにシムが浮いてきた感じがする。
んじゃ、ピンセットでそのシムを・・・・とれないよ。
このっ!くのっ!とれない。ひっぱりだせな〜い!
pinset.jpg
必殺技だよ!いつものマグネットを取って!!ドキドキドキドキ・・・・・
「はい。」
ふう・・・普通に渡してくれたぜ。また目の前で、オーナー夫妻の特殊なプレイが繰り広げられるのかと思って、すごく身構えちゃった。
「うん。でも、血行は良くなったような気がする。」
シ〜!プレイの結果は聞いてない。大きな声でそういうことを言っちゃダメ。ねっ?

マグネットを差し込むんだけど・・・どうやってもシムを引き出すことができない。
ウンウン悪戦苦闘しているところに外車整備係が登場。
「いいところに来たッ!バルブクリアランス調整やって!!」

「え?なんですかこの工具?こんな工具見たことがない・・・・」
どうやらプロは、「カムシャフトを載せたまま、バルブクリアランス調整」なんてしないらしい。
しば〜らくチャレンジしてくれた後・・・・
「僕らだったら、さっさとカムを外しますね。こんな工具を使って時間を取るぐらいだったら、別の作業をした方がよっぽど効率がいいです。」

あ、やっぱり?

う〜ん・・・でもなあ・・・今回のエンジンは、「消耗部品交換以外は、全くいじらずに耐久レースに出る。」のがテーマだからなあ・・・触りたくないなあ。カムシャフト。

結局、この日はそれで諦めて、また後日同じようにチャレンジ。
・・・・やっぱり挫折。
この工具使って、4E-FEエンジンのシム交換できた人なんているのかな?

フォークリフト修理係にこの工具を使ったことがあるか聞いてみる。
「う〜ん・・・工具どうこう以前に、今回はオーバーホールはしないんですよね?古いエンジンのバルブクリアランス調整は・・・あんまりお勧めしませんよ。やるんだったら、相当慎重に取りかからないと・・・」

それでもまだ諦められずに3人でウンウン。
見かねてAE86レースの彼がやってきた。
「今度はなにやってるの?」
「カムシャフトをいじらずにバルブクリアランスだけ調整したいんだ。」
「ふ〜ん。いくつズレてるの?全部やるの?」
「エキゾースト側だけ綺麗に揃って基準値から外れてる。」
「エキゾースト側は、ズレるよ。排気側はすごく熱くなって、エンジン止めると冷えるからね。」
「不思議なんだ。8本ともぴったり0.02mm隙間が大きい方向にずれてる。」
「ああ、全部揃ってるのか。じゃあ、いじるのやめときな。燃焼室の大きさが均等であることの方が大事だから。0.02mmのズレで、全部が揃ってるんなら、オレだったらやらないね。蓋しちゃいな。」

ということで、一巻の終わり。
全然無理だったよ。特殊工具同じものを2つも買ったのに。
アレで調整ができる人なんているのかね?まったく。ものすごく時間をロスしちゃったよ。
うちのポチの言うことには 7 (花とゆめコミックス)

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