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水温92℃対策 [EP82日常整備]

 

さて、「ノーマルエンジン&ノーマルECU」で再び走り出すことができるようになったEP82。
ただ、2013年Joy耐決勝前に気になっていたところを改善しておきたい。
今回の「ノーマルエンジン化」は、「壊れないでずっと走り続けられること」を最優先として選択したことなので、できる限り水温を下げて運用できるようにしたい。

色々調べ回って、「簡単に取付ができて、最も大きなラジエターは、EP91TURBOのAT用」ということがわかった。
だ〜いぶ探し回るハメになって・・・なんとか入手できたぞ。
shinkyu.jpg
前面のラジエターが2013年Joy耐決勝で損傷したもの。
このラジエター、外観からはまったく損傷がわからなかったです。
今回のエンジン載せ替えの場面でも、オーナーが「念のため、水を入れてみたら?」と言って、試してみたぐらい。
結果は・・・「わずかに穴が開いててさあ・・・やっぱり水が垂れてきたよ。」だって。
交換決定。

この写真でも、左側が黒くなっている(オイル染み)になっているのがわかると思うのですが、壊れたエンジンを降ろして、ドレンボルトを外したところ、大量のラジエタークーラントが出てきました。
エンジンオイルは全くなし。
2010年のエンジンブローの時と、全く違うんだよね。2010年時は、オイルは全く残ってなかった。

「大形の良いラジエターを手に入れたぞ。」と喜んでいたんだけど・・・
tate.jpg
厚みも2013年まで使っていたものと全く同じ・・・ん?左右寸法も全く同じ・・・・
このラジエターって、ラジエターキャップがEP82用じゃなくて苦労したんだけど、どうやらほんとに「スターレット用」だったことは間違いが無いみたいだ。
・・・・「冷却性能をより向上」させるために探してきたんだけど・・・状況変わらず。になるぞ。このままだと。

ま、とにかくEP82用ATラジエターホースを入手して取り付けて・・・あれ?
上側は、品番16571-11080
下側は、品番16572-11170
この下側は、少し前に問題になったクラッチレリーズシリンダーのモロ上に覆い被さるように装着されてしまうんだけど・・・う〜ん。左右に逃げることもできない。手持ちの断熱材を巻いておこう。
それよりも大変な問題が・・・

「なにか変なパイプが2本出てる。細いパイプ。」
なんだこれ?見たこと無いぞ。
「とりあえずさあ、クーラント入れて、エンジンかけちゃえば?」
え、あ、う〜ん?????
作業中止。オーナーと二人、手分けして、この謎パイプの意味がわかるまで、エンジンをかけないことにした。

実はこれ、全然わからなくて、しば〜らく時間をロスすることになるんです。
あるとき、たまたま保管ガレージの事務所に来ていた人たちにこの話をしたところ・・・
あっはっは!それ、ATフルード用の熱交換器が入ってるんだって。それのための配管。」
「その細い配管に水でも入れてみれば良かったのに。エンジン本体の冷却には、全く関係ないよ。」
?????
「そんなことも知らないで、あの車両全部作っちゃったのかあ〜。よくやるなあ。まあ、こんな時が一番楽しいよねえ〜。」
なんて、廻りのおじさん達が激しく同意してて・・・
「ATミッションの中にフルードが入っているんだけど、それを冷却するためにラジエターを共用する車両があるんだよ。日本の安い車両にその手の車が多いんだけど。冷却能力が足りなくなって、上り坂とかでATが2速とか3速に固定されちゃうことがあったよ。少し前まで。」

へ〜。知らなかった。
どおりで、2013年までに使っていたラジエターより重かったんだ。
「穴開いたまま使っても問題ないよ。気になるんだったら、キャップしたら?」
mekura.jpg
はい。オーナーが青いキャップを買ってきてくれた。なんだかな〜。変な時間を取っちゃったよ。

さて、このままエンジン始動しても・・・2013年夏となにも状況が変わらないぞ。
これまでの「なにがなんでもノーマルパーツ」という方針を曲げて、TRD製サーモスタットと

TRD製ラジエターキャップを装備

スポーツサーモスタットは、「ノーマルよりも低い温度領域で全開」にするだけだし、強化キャップは、「ラジエター水が沸騰しないように加圧する」ものだし・・・
正直、あんまり意味が無いと思ってた。特に我々は、「走行中にラジエターホースが抜けて、赤旗原因」を作ったことがあるしね。

走ってみた結果は・・・「水温81℃安定走行」ができるようになっていた。
・・・・-10℃だよ。この2つのパーツで。
・・・・うまくいっちゃたんだけど・・・変だなあ。この手のパーツにそんな効果ってあったっけ?



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