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コンロッドメタルが無くなった [EP82日常整備]

2014年も年末ですよ。どん詰まりですよ。いわゆる歳末バーゲンって感じ。(?)
今年もあっという間の12月31日。
え〜・・・でも、時間軸を数日戻します。
いや、ごめんみんな。「年末の大掃除で忙しいときになぜ遠い過去のお話・・・」とかって遠い目にならないで。
ホント申し訳ない。いつもいつも「全然リアルタイムじゃないBlog」で。

さて、今年の12月24日は水曜日でしたよ。
みんなさっさと退社するかと思えば・・・何だか忙しい。今年の6月に結婚したばかりの新婚さん(女性)も残業中。
「あのさ、イカンと思うんだよ。ピチピチの新婚さんが、クリスマスイブに旦那さんを家で待たせちゃ。今頃、クリスマスケーキの上のろうそくはデロデロに無くなっちゃってるぞ。残業しないで帰りなさい。」
「う〜ん。もうちょっと・・・」
「旦那さんがさあ、真っ暗な家の中で、”クリスマスケーキのろうそくが無くなっても、うちの奥さんは帰ってこない。ツリーの青色LEDが眩しいぜ。へっへっへ。”とかって黄昏れてたら、どうするの。可哀想だから、もう、ホントに帰りな。」
「あ、大丈夫ですう〜。うちの旦那のことだから、クリスマスケーキの上に仏壇から取り出したろうそくをぶっ刺していると思います。」
白いろうそくがクリスマスケーキの上にいっぱい立てられていて、”これで何時間でも待てるよ!”とかって言ってると思います。」
「やええ〜!

あ〜怖かった。想像したら、背筋に冷たいモノが走ったよ。真冬なのに。
そんな怖い思いをしながら、帰宅すると・・・すごく驚く事態が!
なんか・・・地元の駅の周辺がものすごく渋滞。クリスマスイブに。
?????なんだ・・・・なんか・・・・不二家の店舗のあたりにすごい・・・・人だかりだ。

驚いた。ものすごく驚いた!
「不二屋渋滞」ですよ!店の中に入りきれない人たちが、表で列を作って待ってる!
今までこんな事無かった!表のテントのお姉さん達も・・・・キリキリ舞いだ。
なんだあ?確かに地元の商店街にあった洋菓子屋さんが、お店を閉めてしまったせいもあるのかもしれないけど・・・驚きの光景。
その様子を我が妻に話すと・・・

「私もさあ・・・洋菓子屋さんが無くなっちゃったから、遠くのコージーコーナーまでクリスマスケーキを買いに行ったよ。そしたらさあ・・・」
「なに?」
「ケーキが無かった。」
「いや、今、目の前にコージーコーナーのクリスマスケーキあるよね。いつも通り、私が切る役なのね。」
「この小さいヤツじゃないの!一番大きなヤツを買ってやろうと思ったらさあ・・・もう売り切れてた。」
「・・・・この大きさで十分だよね。」
「で、”それじゃ2番目に大きいヤツ”って言ったらさあ・・・それも売り切れてたのよおおおお〜!!」
「・・・・この大きさで十分だよね?」
「しょうがないから、在庫があるヤツで一番大きなヤツって言って、こんな小さいのになっちゃったのよおおお〜!今までこんな事無かった。どうしたんだろう?大きいヤツは在庫を減らしたのかなあ?」
「あ、うん。この大きさで十分。はい。切り分けるからさっさと食べて。」
「ちょっと!今年のは、自分で飾り付けをしなきゃいけない大きさなんだから!ちゃんとチョコレートの家とか取り付けて!」
あ〜面倒くさい。

まあ、この一連のクリスマスケーキ騒動で思ったことは・・・
「確実に日本の景気は回復してるぞ!」
ホントにそう思った。こんなこと初めてだもん。みんな、クリスマスケーキが買えるようになったんだね。
うおうおう。(号泣)

ちなみに外資系の彼に聞くと「クリスマスイブにフラフラ外を出歩いているのは、日本人ぐらいじゃないですか?それも、あんな白い柔らかいケーキを食べるなんて・・・日本独特の食文化と”どうでもいい神様”のコラボレートですよ。この年末のくだらなさこそが、まさしくガラパゴスの最たるモノ!」なんだそうです。ふ〜ん。

さて本題。


出走前にいつも通り、下回りも含めて点検。
OILSHIMI.jpg
この写真だとわかりづらいけど、クランクプーリーのところがしずく状にオイルが溜まるようになってる。
かといって、ミッションのオイル漏れの時みたいにガレージの床を汚すほどでもない。
この状態だと・・・Joy耐の車検の時には「指摘事項」扱いになってしまうのだ。
(2013年のJoy耐車検時もこんな感じだった。あの時は、オイル交換直後で綺麗に拭き取っていないだけだと思っていた。)

「なんだろう?こんな風にオイルが垂れたりしてなかったよな。積み替えた頃は。」
そう思いながら、ピットロード先端で停止。ん????

なんか・・・おかしい。油圧計がおかしい。
通常なら、出走前のピットロード停止時には、2.9kg/c㎡ぐらいを示す(古い機械式油圧計なのでSI単位系ではないのだ。)はずが・・・・2.4kg/c㎡・・・・ぐらいになってる・・・・なんだ?

そのまま1走行を終了。走りきることができた。
2走行め。
走行中に2kg/c㎡を切るようになってきた。通常、バックストレートではどんどん油圧がかかるはずなのに・・・
なんか・・・下がってきてる。
以前、ガレージオーナーのEK4を筑波サーキットで走らせたときに「油圧計が2kg/c㎡を切ったら、ただちにコースサイドに車を止めてくれ。ピットに戻ってこようとするな。」って言われてた。
でもなあ・・・油圧がどんどん落ちるなんて・・・

ピットに戻ってきて、エンジンルーム下回りをチェックするんだけど・・・全く問題なし。

3走行め。
なんか・・・・マーチにストレートで簡単に抜かれる。
確かに遅い仕様に仕上げてはあるんだけど・・・こんなに簡単に2ヘアピン立ち上がりで抜かれたっけ?
そのままホームストレートを抜けて1ヘアピンに進入。クラッチミート。
「バンッ!」
パッと、ボンネットから白い煙が一瞬吹いた。
?????

コースアウトさせて・・・いや・・・エンジンはかかってる。
でも、油圧計はとうとう0.4kg/c㎡ぐらいになった。
まだ走れるのか?
駆動系なのか、エンジンなのかチェックしないと・・・・

クラッチを繋ぐと、ちゃんと前に進む。各速ギヤもちゃんと入る。
ということは、エンジンか・・・・そのままAパドックへ。
その頃には、油圧も限りなく0kg/c㎡に近くなっていた。

帰宅して、みんなに状況を連絡。
フォークリフト修理係からは、「メタルが無くなると、油圧がかからなくなります。もう、そのエンジンは降ろした方がいいと思う。」
翌日仕事のフォークリフト修理係を除いて、全員集合。

AE86の彼が一言。
「まず、エンジン降ろす前にオイルパンを剥がしてみな。それでメタルの様子を見よう。」
フウフウ言いながら、オイルパンを取りはずす。接着剤がなかなか剥がせない!
オイルパンのカッターを買っておくんだった。はあ。面倒くさい。
なんとか外してみると・・・・
METALNASHI.jpg
上から二番目のシリンダーのところが・・・色がおかしい・・・っていうか、クランクメタルが本来は装着されているはずなのに、全く存在しない。
抜いたオイルは・・・なんか・・・・確かに真っ黒じゃなくて・・・キラキラしてる感じだ。
このオイルは、先月交換したばかりなのに・・・フォークリフト修理係が「このエンジン、オイルを頻繁に交換した方がいい。」って言っていたのは、このことだったのか・・・

AE86レースの彼が、クランクシャフトをチェック。
「メタルがさ、わずかでも残っていれば、新品に交換するだけで済むのかと思って、オイルパンを剥がさせたんだよ。でもなあ・・・これはもうダメだ。コンロッドが焼け付く直前でエンジンを止めた状態なんだよ。エンジンそのものを交換するしかないな。」

まあ、予備エンジンは、もう一基あるけどね。

その場で相談開始。
「起きちゃったことはしょうがない。さっさと諦めて、予備エンジンに積み替えよう。」
「ここ数年、こんな感じばっかりじゃん。直したと思ったら、また別の場所が壊れて。全然練習ができない」
「もう、素人が整備をするのはやめようよ。プロにちゃんと任せるべきだよ。ぐるぐる壊れ続けるのは、もうやだ。コシミズさんのところでエンジン作ってもらおう。」

TTC1400の彼にKMSさんまで連れて行ってもらう。
ガレージの中で一連の状況を説明すると・・・・
「オイルは?なにを使ってた?」
「量販店で売っている海外製の5W-40を使っていました。昔はF1にも参戦していたメーカの。ただ、鉱物系だったかな。」
「おかしいなあ。40番のオイルを使っていれば、エンジンなんてそうそう壊れないよ。何か管理がおかしいんだよ。エンジンオイル入ってた?」
「はい。壊れたときもゲージの半分以上入っていました。いつも走行前にエンジンをかける前に見るようにしています。」
「うちは、JOY耐で毎年4位になるようなEP82を整備しているけど、(ちなみにこのEP82は2014年末現在、売り出し中)エンジンは完全ノーマルで、せいぜいハブ周りをオーバーホールするぐらいで走っているんだよ。確かにできるだけ走行距離の少ないエンジンを選んで載せてるけどさ。」
「Joy耐のいいところは、自分たちで目標を設定できることだよ。各クラストップ3に入るのは、ものすごく難しい。でも、去年より1周多く走ろうとか、去年より平均ラップを1秒縮めようとか、自分たちなりの目標を持つことができるのがいいところなんだ。」
「予備エンジンあるんだろう?じゃ、タイミングベルトだけ交換して、積み替えな。それで十分だから。今まで自分たちで全部やってきたんだろう?最後までやり抜くべきだ。」

・・・・3人で顔を見合わせて・・・・KMSを出る。
「最小限のパーツだけ交換して、エンジンの積み替えをやろう。」
「でも、そんなことしたら、また何ヶ月もかかる・・・」
「いや、一日で終了させる。その程度のパーツ交換だけやろう。」

これまではね。単なるエンジン交換にも数ヶ月かかってた。
でも、なんだかんだ経験値を積み上げてるんだよ。今度はエンジン交換を一気に仕上げてやる。
ちゃんと前進してるってところを見せてやるぞ。
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