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関西の映画村ってやつに行ってきたよ。(初日編) [雑談]

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金曜日朝7時。真っ青な空の先にネズミの国の象徴が見える。

ワラワラと・・・駅のホームに人々が降り立つ。ネズミどもに仕える下部の皆さんだ。大変だ。この時間には、傅くネズミどもの前に揃っていなければいけないのだから。

「ねえ。ここで降りるんじゃないの?テーマパークに連れて行くって、ここのことでしょ?」

「ああ、我が妻よ。違うんだよ。どうやらネズミどもの国でもなんとかウイルスとかいうのが蔓延しているらしくてねえ・・・ネズミ共も大きなマスクをしているらしいからな。(嘘です。信じないでください。)今回は、この国はパスだ。」

新幹線で大阪に向かう。


我が妻が無事に復帰できたことを記念して、前々から行きたいと言われていた場所に連れて行くのだ。

新幹線のグリーン車の中で行き先を告げると・・・・だ〜いぶ前に誰かさんと行ったことがあるらしい。

え〜と????

動揺。激しく動揺。覚えてないぞ。そんな事。誰と行ったのよ!(修羅場)


てっきり、行ったことがないからしょっちゅう連れて行くように言われていたのかと思っていたけど・・・

どうも「私と行ったことがない。」ということだったらしい。


・・・・きれいな富士山を眺めながら思う。

「筑波サーキットに二人で行った方が良かったなあ・・・」(ダメなの?)


順調に「ユニバーサルシティ駅」に到着して、駅の近くのホテルに向かう。

ズンズン歩いて行く我が妻に一生懸命ついていきながら、不安になる。

「こんな午前中の早い時間にホテルに行っても、受付してくれないだろう?」


そうじゃなかった。

部屋の中まで入れてくれないけど(そりゃそうだ。整備中なんだから。)荷物を全部ホテル側が預かってくれるのだ。

すごくホッとした。一気に荷物が軽くなった。これなら、今日一日楽しめるかも。


我が妻が家のプリンターでプリントアウトしてきたチケットを使って入場しようとしたけど・・・いきなりトラブル。

バーコードを読み取ってくれない・・・じゃなくて、顔認証カメラシステムが認識してくれないらしい。私を。

「スイマセン。チキュウニセンニュウシテイルウチュウジンナノデ、ウツラナイデス。カメラ。」

「あ〜はいはい。ちょっと待っててくださいね〜。はあ〜い、もう一度こちらを向いてくださ〜い。」


係員さん、私の渾身の演技を完全無視か。なんとか入国完了。

まあ、なんていうの?「入国審査」って感じにしてくれればいいのにね。「既にあなた方は、映画の世界に入っていますよ。」みたいな。

「審査エラーのブザーがなった人は、着色弾を撃ち込まれちゃう。」って感じで。で、罰ゲームとして、厨房で1日働かされるの。え?ひどい?


違うだろ。みんな。

「映画の国の裏側に潜入!」みたいな特別感があるだろ。1日ただ働きだったとしても!


テクテク歩いていると・・・ネズミの国の入り口あたりで見ることができる風景が・・・

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なん・・・か・・・ね。

キティちゃんって、確かに外国人にものすごい人気だけどさあ(この辺りは、日本人には理解できないかも)

お前たちは、外国資本に売られちゃったのか?猫の女の子よ。(ダメです。キティちゃんは、猫ではありません。)


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歩いているキャラクターの皆さんと写真を撮るとか・・・まあ・・・ネズミの国と同じだよね。と思っていたけど・・・

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子供達にいぢめられているディアダニエルさんの図。

とか

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告られているディアダニエルさんの図とか。


ああ・・・うん。確かにネズミの国とは、違う世界観だな。立ち直り早いな。ディアダニエルさん。


「エクスプレスパスってのをとったから、早くっ!早く魔法少年の学校に行くの!!」
あ〜はいはい。
ズンズン歩いて行く我が妻の後ろをついていきながら、気になったのは・・・


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高速道路が見える。かなり近い位置に。

なんかね。なんか・・・現実世界がそこにあるぞ。いいのかね。これで。

と思っていたんだけど・・・

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魔法少年の学校は全然違ってた!

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「別の施設として、お金を取れるよ!」というぐらい、力の入れ方が違ってた!!

ただ、よくわからなかったことがあって・・・

我が妻は、何か魔法の呪文がかかるチケットを持っているらしいんだけど、入り口そのものが違うということがわからずにだ〜いぶ歩いた挙句に、「下々の者共と同じ入り口」に立ってしまったらしい。
しばら〜らく、下々の皆さんと同様に立って待っていた後・・・また長い距離を戻る。
最初の入口で、「呪文のチケット」を見せたところ・・・全然別のルートを案内された。


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案内された先にこの看板があってもね。なんだこれ。

中に入って、アトラクションを堪能したんだけど・・・そこで発見が。


私は、ものすごく楽しめたんだけど、我が妻が具合が悪くなってた。一発目のアトラクションで。

どうも怖くて、全く目をつぶっていたらしい。


変だなあ・・・とは思っていたけど、次のジュラシックパークの乗り物で確定。

どうも「動きがあるのアトラクション」は、体が受けつけなくなっているらしい。大病の影響がこんなところに出るとは・・・


それでも「過去に乗ったことがある。」というジョーズのアトラクションに向かう。どうも、これは自信があるらしい。

たくさんの人々が、とにかく並んで待っている。どこもかしこも。それも明らかに日本人よりも海外のお客さんの方が多い。

正直、平日のせいなのか・・・日本人2割 外国のお客様8割という感覚。

ジョーズのアトラクションも並んで・・・と思ったら、また魔法のチケットを使うらしい。

「ちょっと待って。はい!これを着て!!」


ホテルで荷物を渡したはずなのに我が妻のバックが重くて・・・出てきたのは、立派な「カッパ」。ポンチョじゃなくて。

「なんで?」

「濡れるの。ずぶ濡れになるの!」

「あのさあ・・・それ、持っていたなら、さっきのジュラシックパークの乗り物で・・・」

「まさか、一番後ろなのにあんなにずぶ濡れになると思ってなかったの!今度は着て!!」


はいはい。

並んでいる人々の脇で、カッパを着ていると・・・みんながこっちをみてる。ボードは・・・150分待ちってなってるね。平日なのに。


みんなの恨めそうな視線を感じながら、ボートに乗りこむ。


「あれだろ?ネズミの国にある”ジャングルなんとか”っていう・・・ボートのお兄さんが不憫だから、観客の皆さんで、話を合わせてあげるという・・・

と思いながら、出発したんだけど、これが面白かった!すごく面白かった!!

船長役のお姉さんのお話が面白かったというのもあるけど、暗くなった時間帯に体験できたのが良かったのかも。正直、何が起こるかわからないまま進んで、すごく驚かされた。まあ、確かに・・・これなら150分待ちをしたくなるかも。


この後は、今日のメインイベント、特別ショーというかパレードみたいなものがあるらしい。ネズミの国のあれね。「エレクトリカルなんとか」ってやつの映画の村版ね。


「特別な券を手に入れたんだけど、最上級版じゃないから、どんな感じに見えるんだろう?とにかく前の方のはずだよ。」

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あ〜・・・うん。電飾された木ね。

で、その前に座って待つ。と。

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ああ・・・うん?

なん・・・って言っていいのか・・・楽しい一日の終わりが、濡れた路面に直に座って待つ。と・・・

座らない・・・わけにいかないね。ロープで囲まれたエリアは、ギッチリ人が集まってる。我々が座らないと、後ろの人達は見えない。


まあ、ほら、アレだ。雨は止んだからね。瞑想の時間ってことで。

我が妻を濡れた路面に直に座らせるわけにいかないので、私の上着を敷物にする。

待ち時間の間、今日一日の振り返りをする。


我が妻にこの施設のチケット系は全部任せてしまったから、状況がよくわからないまま、一日を過ごしてしまったけど・・・「とにかく金さえ払えば、待ち時間なしで施設を堪能できる。」ってことはよくわかった。

まあ、私がいつも思っている「人は金で動く。」を体現できる施設だよ。本当に。

ただ、この施設が成立できている理由は・・・「千葉のネズミの国」が存在しているからだ。

「ネズミ達の呪文」に日本人達が繰り返し洗脳を受けたおかげで・・・この手の施設が成立する下地ができ上がってる。

なんていうか・・・この施設で一番学んだことは・・・「アメリカ式資本主義の実地体験。日本にいながらにして。」ってことなんじゃないか?

ここに比べたら、ネズミの国での費用の方が格段に安く感じるから不思議だ。


係員さん達が、一生懸命設備の床面を拭きとっている。

ここでダンスを・・・無理じゃないか?ダンサーさん達は、本当にこんな状況で実行するのか?


「本日は、天候悪化のため、特別プログラムで実施します。」


やるのか・・・大変だぞ。これは。と思ったら・・・

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ステージには、誰も現れなかった。誰も。

音楽は大音響で鳴り響くけど・・・何も・・・何も起こらない。

照明が少し動くぐらい。


なん・・・だ?何が起きているんだ???


一番前の列に陣取っていた女性が柵を超えて、通路を歩き出す。

それを合図にしたかのようにまず、若い女性陣が次々に立ち上がって、帰り・・・帰る方向だね。あれ。

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呆然と立ち尽くす子供達の図

みんなワラワラと帰り始める。

冷たい路面に座って待っていた外国からのお客様とか、車椅子で混雑した通路を帰っていく人達を見て、いたたまれない気持ちになった。

すごいなあ・・・「この天候下、並ぶかどうかは個人の判断だ。」を徹底しているんです。


どうするんだろう・・・私達を含めて、余計なコストを払って、優先席を購入した人達も「待ってたお前らが悪い。」という路線なのか?


と思ったら、放送がかかる。

何か、「払い戻し」の券を配るらしい。


その場所に向かうと・・・ものすごい行列が。

すごいなあ・・・あれだけ冷たい場所で待たされて、また並んでるよ。みんな。並んでいるのは・・・どうやら日本人だけみたいね。

まあ、海外からのお客様はツアープログラムだから、気にしないのか。


まあ・・・なんていうか、「お金を払って入る施設」で、かつて無い体験ができる場所だったよ。USJ。

あれですよ。アレ。

中学校と高校は、修学旅行に海外に行くんじゃなくて、ここに来た方がいいですよ。

ユニバーサルスタジオジャパンを修学旅行の目的地にする理由づけが苦しい?


「金を持っている者と持っていない者の差を体感できる施設。金を持っている側にだまされないために学校の勉強が、まずは大事なんだよ。」


企画書の先頭ページに書いていただいて。んじゃ、健闘を祈る。



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