Joy耐のリペアエリアはどんな場所か?(後編) [Joy耐2021]
なんとかウイルスのね。(Covid-19って言って)
ワクチンとかってやつをキメましたよ。ええ。2回目。
1回目の副・・・じゃなくて、反作用より、楽でした。ホッとしています。今。
1回目の時は、だるくなった。熱は上がらなかったんだけど。あと腕が痛かったかな。
今回は、1回目の時よりもそれぞれ症状は楽で・・・ただ、何かの拍子に気持ち悪くなったかも。
1回目も2回目も先行した我が妻の様子を見ていたおかげで、とにかく接種日は、金曜日指定。会社に行けないなんてことになりたくなかったから。
今回は、3連休ということもあって、とにかく横になり続けたのが良かったのかもしれません。
できる限りこのワクチンってやつの接種を遅らせるようにしたんだけど・・・正しかったと思います。
とにかくJoy耐の前に接種するようなことはあってはならないと思っていたし、この夏の間にわかってきたのは、「ワクチン接種後、しばらくの間は運動をしないこと。」
今年からF1をDAZNで見るようになったのですが、ルイス・ハミルトン選手がね。
なんか・・・様子がおかしい。表彰台で。
ものすごく疲れた様子なんです。
変だなあ・・・と思っていたら・・・案の定、ご本人も「なんとかウイルスにかかっちゃった(Covid-19って言って)後遺症かも。」って言ってるんですよね。
この様子を見ていてなんです。「ワクチン・・・打ったほうがいいな。俺。」
我が妻が接種を済ませた後も「キメないで済むなら、そうしたい。」と迷っていたのですが・・・
ここ数年、夏場の筑波サーキットでの練習走行後、地面にへたり込んでしまうことが増えました。
運動をした後は、ダウン(とにかく歩くだけでもいい)をしないといけないのですが、本当に無理。
動けなくなってしまうんです。EP82を降りた後。
「ここ数年の自分の夏場の状況を考えると・・・もし、なんとかウイルスにかかってしまったら、後遺症でJoy耐を走ることができなくなるかも。あのハミルトン選手ですら大変なんだから、自分なんてイチコロだ。(不吉)」
とうとう今シーズン限りでの引退を表明したキミ・ライコネン選手は、引退表明で気が抜けたのか、その直後になんとかウイルス(Covid-19って言って)に感染。
ただ、ワクチンを2回キメていたせいか、イベント出場用のルーティーン検査で判明したらしいですから。
(本人は感染していると思わなかったらしい。)
多分、私はこれで、万が一感染することはあっても、Joy耐を走れないほどの後遺症はない・・・と思いたいです。そう。マスクの話と同じです。ワクチン2回キメていても、感染の可能性はあります。感染しないという意味じゃないです。
まあ・・・なんというか・・・「2019年には戻れない。」っていう現実を早く受け止めましょう。
みんな。変な言い方だけど。
さて本題。
Joy耐2021年のリペアエリアで、1時間以上をロスしてなんとか再出走できるところまで漕ぎ着けた我々のEP82。
リペアエリアを出るところで疑問だったのは、「給油を行いたいけど、1時間リペアエリアに閉じこもっていた我々の給油時間カウントはどうなるんだ?」
給油場入り口のテントの皆さんに尋ねてみる。
「これからリペアエリアを出て、給油に向かいます。時間カウントはどうなりますか?」
「大丈夫ですよ。我々がこれからタワーに連絡しておきます。」
Apple Watchでカウントダウンタイマーをスタート。給油場手前のEP82にダッシュして・・・押す!!!
と思ったら、思いっきりブレーキ!AE86レースの彼が叫ぶ。
「ストップストップ!まだ、前にいるから!!ぶつかっちゃうよ。」
ああ・・・冷静にありがとう。そうだった。以前もこんな風景が・・・あの時は、前方のAE86にごっつんこしたんだった。慌ててる。ものすごく慌ててる。
給油後、ピット前に戻ってドライバー交代。そう・・・慌てる必要なんて全くなかった。給油用厳守時間がものすごく余ってる・・・
TTC1400の彼がゆっくりとピットロードを走り出すのを見送って・・・外車整備係が一言。
「あのう・・・」
「なに?」
「あのスターレット、青いブレーキパッドだったのはいいですけど、スプリント用ですよねえ・・・」
「うん。」
「ブレーキ・・・無くなったらどうしましょう?」
「ふう・・・・いかんな。俺たち、Joy耐が終わった後、いつも筑波サーキットで何してた?」
「真夏のクソあっつい中、走らされました。Joy耐から戻ってきたそのままの状態で。」
「そうだね。どんな状態だったっけ?」
「ブレーキが全く効かないって言って、すぐにピットに戻ってきたのに・・・そのまま走らされました。ものすごくひどいって思いました。」
「な?今日みたいなことに備えての練習走行だったんだよ。Joy耐での損耗状態の確認の為に走らさせてたの。だから大丈夫。今日も走り切れる。なっ!」
「はあ・・・なんか、筑波の練習の後って、”なんでこんなバカな状態でコース走っちゃうの?”とかって言ってませんでしたっけ?パドック内でぶつかりそうになったりとかして。」
え〜とね。みんな、真似しないでね。このBlogは、自分たちが体験したことを正直に書いているけど、本当にダメ。この辺りの話。「自己責任」って話じゃなくて、やっちゃいけないことの体験記になっているからね。
TTC1400の彼と外車整備係が複数回ドライブして・・・最後は私だ。
出走前にTTC1400の彼から、細かく助言を受ける。
「フロントブレーキはものすごくアンバランス。とにかくそっとブレーキを踏み始めること。」
「エンジンブレーキに頼るような走り方をしたほうがいいかも。」
「ブレーキの状態に慣れるまで、とにかく無理はしないこと。」
入りの1周目は3分を超えてしまった。
いくらなんでも遅すぎる。(Joy耐参加規定は、1周3分以内の周回を求めている。)
この車両、ブレーキを踏み始めると、勝手に左旋回する。
ブレーキシステムが左側の方が大きいから・・・だけではなくて、フロントのアライメントも全く狂った状態だからか?
せっかくグランドスラムエスプリの皆さんが、4輪アライメントテスターをかけてくれたのに意味がなくなってしまった。
エンジンブレーキをできるだけ効かせて減速させようとするんだけど・・・今度は2速へのシフトダウンで、フロント側両タイヤから猛烈な白煙が出てしまう。しかも、ミッションもガリガリ・・・派手な音を立てる。
どうしたらいいんだ・・・TTC1400の彼も外車修理係もこの状態で、ほぼ予選並のラップタイムで走行し続けていた。
我々の車両は、予選よりも決勝の方がラップタイムがいいことが多いけど・・・いったいどんな走らせ方をしたんだ?
苦悩しているうちにルームミラーにAE86が大写しになっていることに気がついた。
「しまった。近づいてきていることに気がつかなかった。左に避けて・・・」
その瞬間、私の動きを見切って、大きく左に迂回しながら白と黒のAE86が通り過ぎていった。
「危なかった。相手がうまい人で良かった。同じ方向に動いてしまうところだった。」
やめた!
みんなみたいに速く走らせようと思ってはダメだ。いつも通りだ。自分の任務を思い出すんだ。
私の任務は、「無事にチェッカーフラッグまでこの車両を運ぶこと。」
「全力で、今、コースを走っている全車両に抜いていただく。」
今、自分にできることは、それしかない。
全てのミラーに注意しながら、各コーナーに掲示される旗をよく確認しながら進入する。
ゆっくり走っていると・・・コーナーボックスの係員さんが・・・全員、こちらを見つめているのがよくわかる。
握りしめられている旗は、黄色でも白色でもなくて、青。
私がコーナーに近づいてくると、一生懸命、その青い旗を振ってる。曇っているといっても、蒸し暑いだろうに・・・
後続にラインを譲ると、大量にばら撒かれたタイヤカスを拾ってしまう。
ただ、何回かこの大会を完走しているうちに学んだことがある。
「タイヤカスを拾った後、振動が出るからといって、さらにスピードを落としてはダメだ。」
タイヤが冷えてしまうと、ますますタイヤカスはくっついたままになってしまう。
後続に譲った後、ラインに戻ってしっかり走り続ければ、自然とタイヤカスは取れていく。振動がで続けているということは、スピードを落としすぎってことだ。
正直、前を見ているよりもミラー類の確認が忙しくて・・・・チェッカーフラッグを見落とすところだった。
センターポストを通り過ぎるぐらいのところで、「終わりの旗」が振られていることに気がついた。
なんか・・・全然ダメな大会だったなあ・・・今回。
がっかりして、ホームストレート場に車両を止める。
とぼとぼ車両から降りて歩いていたら・・・係員さんに止められた。
「大丈夫ですか?体?私が見えてますか?」
ああ・・・いや、大丈夫なんだ。今年は。体は大丈夫。ただ、なんかものすごくがっかりしてしまって・・・
黙ってピットに戻ったら・・・みんなも黙々とピットの片付けを行っていた。
なんかね。
人間、贅沢になるというか・・・もう、みんな「完走するのは当たり前。前の大会より、俺たちはどれだけ進化したか?」を確かめる為の大会になってた。
今年は全然。
力一杯、みんなを走らせることができなかった。
良かったのは、2016年に積んだノーマルエンジンのまま、2018年に積んだミッションのまま、再びJoy耐を完走できたってこと。
オーナーと二人、通勤スターレットの復旧作業をする。と、そこに同じピットの皆さんが通り過ぎる。
「あ、そうか。復旧させないとダメなんですね。」
「そう。家に帰れないんで。無事に家に帰るまでがJoy耐。」
「あはは。頑張ってください。先に帰ります。また来年。」
そう・・・「また来年。」
年に1度の大会のいいところなんだ。来年は、きちんと走り切れるように整備しよう。サボるのはろくな結果を招かないって学んだよ。本当に。
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