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ルール大改正の2024JOY耐はどんな感じだったか?(日曜日) [JOY耐2024]


9月の軽自動車耐久イベントは・・・本庄N-Nクラス・・・の方ではなくて、筑波1000で開催される3時間の軽耐久走行会の方に初出場することになりました。

本庄N-Nクラス、大人気イベントになってしまったので・・・またコース上でバックギア使われたくないな。と。


さて本題。

彦星が織姫に年に一度、養育費を持ってくる日に開催された2024年JOY耐。

決勝日もこれまでとだいぶ様相が違いました。また、「朝から車検場にGO!」で始まっています。この大会3日間で、最も日差しが強い朝。

5人でガソリン40Litterを積み込んで、更に重くなったEP82を押しています。


この大会、4回目の車検場です。なんだろう・・・この時間・・・


ガソリンを入れた状態での車重測定が終わった後、再びピットまで手押しで戻ってきて、フル装備のAE86レースの彼がコースイン。

コース半周後、決勝グリッド位置につけなければならないんだけど、車両がグリッド付近まで走行してきても、我々が全然間に合わない。

もう、なんていうか・・・日曜日朝の段階で、へばってしまっていて・・・他のチームの人たちが、車両の到着位置の修正をしてくれていました。申し訳ない。


これが朝の7時20分。

この後、灼熱のコース上で、9時のスタートまで車両放置です。


なんか・・・なんか本当にもう・・・「


JOY耐って、だんだんスタート時間が前倒しになってきているけど、本当なら、8時スタート15時フィニッシュができるんじゃないか?みんなを早く解放できたら、”月曜日、休みを取らなきゃいけない。”とか、心配することが少なくなるんじゃないか?競技者だけでなくて、コースマーシャルの人たちも。」って、ものすごく熱くなったEP82のボディにカバーをかけながら思いました。


車重測定は、

1.車検時もガソリンタンク内に残量有りでOK。残量は自己申告で重量検査

2.土曜日のガソリン規定量補給前に空タンクで重量検査

3.決勝後、表彰対象車のみ再車検


実質、2回だけでいいと思います。

今年の日曜日朝の車重検査は、本当に「工場の作業標準部門が見たら、めまいを起こすだろうな。」と思いました。

結局、今年のJOY耐は、7時間完走した後、車両規定違反で失格となったチームもあったわけですから。

(これだけ何度も車検場を通った後、完走後に規定違反が見つかるって一体なんだったんだろう?)


この1時間半の待ち時間の間に更に心のダメージを受ける事態が・・・


ピット内の荷物がだいぶ動かされていた。


一緒のピットを使う、もう1チームの方々が、土曜日夕方の大雨の後、ピットに流れ込んできた雨水から、我々の荷物を保護しようと・・・上方になんとか積み上げてくれたんだそうです。


「ごめん。気がついた時には、だいぶ濡れちゃっていたんだ。」って謝られてしまった。なんかもう・・・金曜日に駐車場枠を確保してもらっただけじゃなくて、こんな心配までかけてしまうとは・・・

大きなスノコ・・・持ってるんですよね。こんなこともあろうかと。

保管ガレージに置きっぱなしにしているせいか、「ばっちいからいらない。」とか人気がなくて・・

今年は持ってこなかった。はあ・・・失敗。


疲れ切った状態で、大会スタート。


今年は、「スタートドライバーの連続走行時間は、55分まで」というルールが新設されました。

我々は、規定違反にならない時間帯に1回目のドライバーチェンジをしたのですが、直後に同一ピットの人たちから、謝られてしまった。

「ごめんなさい。ドライバー交代のピットインが重なってしまった。手違いがあったんだ。」


あ、いやいや。全然気にしてないですって。

我々は別に・・・「ルール通りに入ってきた順に作業レーンを使い分ければいい。」ってしか思っていないので。

ここまで一斉にピットが忙しくなるJOY耐も初めてだったので、周りの皆さんも気を遣ったのだと思います。こちらは全然、「あ、皆さん、出発してください。うちはぶつけないように出ていくので。」って感じで、だいぶ見送りました。色々な車両を。


こんな感じなので、実は競技中に順位は全く気にしていないです。「とにかく7時間、無事に完走してくれればいい。」としか願っていないので・・・


が、今年は・・・なん・・・か・・・

時々、クラス順位を確認するのですが、なんか我々が、2位とか3位とか・・・「まあ、みんながピットインを済ませたら、後ろの方になるんだよ。いつも通り。」と思っていました。


残り1時間を切って・・・まだクラス3位。ん????そんなわけはない。


クラス4位の車両は、我々より3周遅れ。アレ???4位の車両って、いつもクラストップを争っている車両・・・そういえば、途中で長くピットに入っていたような・・・


このまま見逃してくれたら、ひょっとして表彰台に上がれるかも。


モニター画面と睨めっこを始めたら・・・ダメだった。


chaserに見つかった。

1周あたり、15秒も速い周回を重ねるようになった。


残り40分で3周差。逃げ切れ・・・いや、無理だ。彼らがターゲットにしているのは、我々じゃない。今、2位を走行している車両。


2位の車両と我々は、1周差。彼らはまだ義務ピットイン回数を消化していない。

燃料補給のピットインをするのか?いや・・・私なら、クラス2が残り1時間を切って、燃料補給なんて作戦は選択しない。


彼らが燃料補給のピットインなら、まだ我々にも表彰台のチャンスがあるけど・・・ピットに入ってきた!

恐らく、このチームが最も緊張した瞬間だったと思います。

すぐにピットアウトした!やっぱりそうだ。燃料補給じゃない。


果たして・・・2位のまま、ピットアウトした彼らと3位の我々との差は、10秒。

その後、すぐに彼らは安心したと思います。

次の周には、その差が18秒に広がったのですから。我々が抵抗できないことがすぐにわかったと思います。


何もできない。熱中症への対策を考えて、TTC1400の彼には、フル装備で待機してもらっているけど・・・ピットに入れたらそこで終わりだ。


みんな「どうしよう・・・」と次々に私のところにやってくるけど・・・何もできない。何もできないんだ。


今年のルール変更で、初めて無線許可を必要としない音声通信装置」の使用許可が出ました。が、我々は全く配慮しなかった。


我々の場合、「コースに出たら、状況によっては2時間連続走行」があり得る作戦の取り方です。

本庄N-Nクラスでは、無線を使用して走らせているけど・・・あれは、「ドライバー交代義務10回」のイベントだから。


「2時間、イヤフォンつけっぱなしでスポーツ」をするということが・・・耳にどのような影響を与えるか予想がつかない。


「WRCやWEC,F1は競技中、しゃべりっぱなしだろ?」って思うかもしれないけど、あれ、そもそもヘルメット内部構造が違います。

中耳、外耳を密閉してしまうイヤフォンを装着させることが怖い。

それと、無線が使用できてしまうとアンカーに余計な雑音を・・・


JOY耐の最終走行時間帯は、非常に無理な走らせ方をする車両がたくさん出てきます。

速く走らせて、コースアウトするだけでなく、ガス欠症状で意図せず減速する車両も。


今までずっと、自分がアンカーを務めてきたからわかる。

今年、初めて大会中盤でドライブをして、「コースが綺麗って、なんて楽なんだろう。」そう思わされた。


猛烈な勢いで、4位の車両が迫っていることをピットボードに・・・いや、出さない。

車両に搭載したタイミングモニターは、恐らく熱害で止まっている。ピットボードには、ラップタイムだけを掲示し続けるんだ。


今、きっとオーナーは、「燃料が持つだろうか・・・チェッカーに辿り着けるだろうか・・・」不安と戦っているはずだ。




希望なんか、見せてくれなければよかったのに。


それでも、自分たちでN1仕様エンジンを組んで出場した成果はあったと思います。

昨年よりも少ない燃料消費量で、同じ周回数を走ることができたんですから。


「俺たちは前進している。」


お金をかけなくても、進歩する方法はあります。

自分たちが組んだエンジンで、7時間完走することができてよかった。



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