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エンジンをばらすときに準備した道具 [N1仕様エンジンの製作]

灼熱のコンクリートの上にオーナーが、何か大きな荷物を広げ始める。
「なに?これ?すごく大きい」
「うん、この間、ガレージオーナーに”エンジンスタンドを買っておいた方がいいぞ”って言われてたじゃない。
近所の工具屋に行って、買ってきたんだ。どれぐらいの大きさのがいいかわからなかったから、大きい方を
買ってきた。」
「ふ〜ん。」

ああ、なんか・・・金属の骨組みを組み立てるのね。
確かに先日の壊れたレース用エンジンの時は、古タイヤの上にのっけて作業をしていたからね。
なんだかしばらくの間、腰が痛くなっちゃってたんだよ。楽に作業できるなら、その方がいいなあ。

4e-febarashi.gif

二人で組み立てを開始して・・・・真夏の太陽の下、30分経過。
「なあ、ガレージオーナーが帰ってくる前にこれの組み立てぐらい終わってないと怒られるんじゃない?
さすがに。」
「う、う〜ん・・・このボルト、どうやってつけるんだろう?何本か長さが違う。」

なんかねえ、「自動車整備士さん」向けの工具ってこんなもんなんですかね?
プロ用の機材のせいか・・・箱の中を探しても、まったく取扱説明書なんて出てこない。
ネクタイ組の我々二人でいったいどうしろと・・・・

もうやめた!MacBookAir起動!WILLCOMの回線でインターネット接続!
「買ったお店の名前、なんてところ?」
アストロプロダクツってお店。」
こんにゃろ。この工具の画像さえでてくれば、俺様の妄想パワーでなんとかしてやるぜ!
あんな形か〜?こんな形してるのかあ〜?ん〜????

「あの・・雄叫びあげなくていいから。暑苦しい。」
ほらっ!出てきた大きな画像!携帯電話じゃ、まねができないところさ。ノートパソコンっていいでしょ?
大きな画面で、ゆっくり画像を確認できる。

よしっ!妄想&想像パワーで組み立てできたぞ。
これ、柱の一つ一つが重いから、二人がかりでないと
組み立てられない。
で、エンジンを・・・どうやってつけるの?
「・・・・」
二人でボ〜・・・・
だって・・・「ただの赤い鉄の柱」だよ。これ。ここから先どうすればいいの?
取り付け用のなんかの工具・・・付属してないし。

ガレージオーナーがご帰宅。
「おう。エンジンスタンド買ってきたのか。ああ、エンジンの取付かた?なんか、長いボルト探してきな。
で、このエンジンスタンドの黒いジグを貫通させて、ミッションの取付穴なり、エンジンサイドの穴を利用して、固定するんだ。」

それだけ言って、また出かけちゃった。単身赴任さんだから、たまに自宅に戻るといろいろ忙しいらしい。
それからが・・・も〜・・・ものすごく大変でした。
すごく反省。「いらないボルト」っていうのは、これからは捨てずに取っておこう。邪魔だけど。
自分たち二人の工具箱を全部ひっくり返して・・・うまくあうボルトとナットがない。
ガレージ中も探しまくって・・・・諦めよう。ホームセンターで「長いボルト&ナット」を買ってこよう。

なんとか「ミッションの取付穴」を利用して固定できたんだけど・・・
この「ミッションの取付穴」がくせ者で、ホームセンターで売っていたボルトだと、ねじピッチがあわなかった。
それでもなんとか固定できたぞ。
こんな感じ。

enginestand.gif

ここまででわかったのは、
1)エンジンスタンドを組み立てたはいいけど、「スタンドに取り付けるボルト」の準備が必要。
それは、現物あわせでないと調達できない。普段から「古いボルト」は捨てずにとっておいた方がいい。

2)エンジンスタンドを組み立てても・・・・間違っても大人二人で4E-FEエンジンを持ち上げて固定なんて・・
できないできない。チェーンブロックがある施設でないとエンジンを持ち上げられない。

なんかもう・・・エンジンスタンド組み立て&4E-FEエンジン固定だけで夕方だよ。も〜・・・
エンジン分解・・・は、いいや。疲れた。
でも、前回のレース用エンジン分解で気になったところがあったから、道具を買ってきたんだ。
それは、
防錆の袋と
防錆の紙
チャックがついている袋だから、小さな部品も全部入れておける。
この袋に入らない大きさの部品だったら、紙にくるんでおけばいいよ。既に取り外したクラッチ周りとか、
ブレーキディスクとかが気になってしょうがなかったんだ。

あ、ガレージオーナーが帰ってきた。
「お〜。ちゃんとエンジン固定できたか。んじゃ、バラし始めようか。」
「やだよ。もう疲れた。」
「なに言ってんだよ。たまにしか三人揃えないのに今日やらなくてどうするんだ。春に壊れたのに全然進んでないじゃないか。」
ふう・・・・あ、じゃあ、前回レース用エンジンのヘッド周りを分解したときに工具がなくて困ったの、解決する道具買ってきたよ。これで、今度は楽にヘッド周りの部品が外れるよ。ジャン!
・・・・・あれ?なに?みんな。
「お前・・・・これ違う。形状が。」
「へ?」
「この間困った4E-FEエンジンのヘッド周りのパーツは、”ロングの六角レンチ”が無かったことなの。
これは、”トルクスレンチのロングタイプ”。ほら。入らないぞ。」
「・・・・・いや、でも、大きさがわからなかったから、サイズ違いで4本も買ったのに・・・」
「まあ、大丈夫だよ。俺が買っておいたから。それにこのロングトルクスは、無駄じゃないよ。シビックの方で、必要な道具なんだ。助かるよ。」

あ〜あ・・・なんかがっくり。あんまりみんなの役に立ってない。ガレージ周りの掃除でもしてよう。

ガレージ前にきれいに磨かれた4ドアセダンが停車。
「あの〜」
「はい?」
なんですか?いくらとっぷり日が暮れてきたといっても、このくそ暑い日に上下背広のあなたは?
私も営業だけど、外回りの時に上着は持って歩かないよ。もはや。

「こちらは、車屋さんですか?」
「へ?」

そうか。これがガレージオーナー一家から聞いていた
「うち、なんでか・・いろいろな人が車屋なのかどうか、確認しに来ちゃうんだ。」現象か!
すげえ!ほんとに「普通の家」なのに車屋さんに間違えられちゃってるよ!

丁重にお断り。なんだか首をかしげながら、去っていった。
いや・・・まだまだだな。あの身なりだと、たぶん損害保険会社のお兄さんだと思うけど。
確かにこの庭には、GA2がゴロゴロしてたり、EP82やEK4もあるけど・・・
みんなナンバーが無いし・・・じゃなくて(それだと普通の車屋さんの風景)「ゼッケン」付きの車両でしょ。
しかも全車両ロールバーで武装されてるし。
もし、車屋さんだとしても、保険適用の車両じゃありませんって。

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