SSブログ

タイミングベルトってどれぐらい張れば良いんですかね? [N1仕様エンジンの製作]


 落としちゃったピストンに付けていた新品ピストンリングは・・・・
結局、よ〜く確認したんだけど・・・やっぱり2番目のリングが砕けてた。
で、てっきり「ピストンリング1個だけ」って購入できるのかと思っていたら・・・だめなんですね。4気筒分1セットなんだって。
しかも、たぶんまた一ヶ月半待ち。

・・・・待ってられないよ。そんなの。

仕方がないので、壊れたエンジンに付いていたピストンリングのうち、1番上と一番下のリングだけ新品に交換して入れてしまいました。
”ピストンリングプライヤー”無しで交換できちゃう。
まあ、熱がかかってないリングだからだろうけど。

さて、前進前進。
オイルポンプを取り付けられたので、次はいよいよヘッドブロックとシリンダーブロックを合体!
またここで・・・・あの「呪われちゃうネジ」(嘘です。)を扱わなきゃいけないのね。
でも・・・・

hedvolt.gif

困った事に東日製の大型トルクレンチは入手していたんだけど、使うための「ソケット」がない。
通常のソケットレンチ(12.7sq)よりも大型のコマを・・・買わないよ。変換用のアダプタを購入しよう。

この大型トルクレンチを初めから使えていたら、塑性域ネジのねじ締め作業もものすごく楽だったのかもしれない。
とりあえず、今の我々に12.7sqのプレート型トルクレンチはないから・・・AE86レースの彼のところに借りに行こう。

・・・・誰もいな〜い。ガレージに。
「彼ってさあ・・・ホントに住んでなかったんだね。」
「最初から本人が否定してるからね。たまには人の話を聞いてね。」
さてどうしよう・・・工具がないと先に進まないぞ。
オーナーが、彼のところに電話をし始めた。なんだって?

「いや・・・なんか・・・仕事中なんだって。今。工具じゃなくて、人を派遣するって。」
「は?」

しばらく待っていたら・・・普通の4ドアセダンが到着。え〜と・・・たま〜に見た事がある人かも。
「おっ!いよいよヘッドを取り付けるんだ。電話で聞いたよ。プレート型トルクレンチを持ってないんだって?ダメだぞう。トルクレンチはまずプレート型!プレート型を持っていると・・・」
以下、AE86レースの彼と全く同じ講釈開始。

で、一通りの講釈をありがたく拝聴した後、結局、このダブルヘキサゴンボルトの取付もお願いしちゃった。
「お前達のEP82だろ?」って?
いやいやいやいや。呪われちゃうような気がするから。
なんとか法ってボルト。(ホントに気のせいです。)

AE86レースの彼にコンロッドボルト締め付けを頼んだ時と全く同じ光景が繰り返されて・・・・
「え?これでトルクかかってるよ。ホントにここから締め付けろって書いてあるの?」
よ〜くバイブル(4E-FEエンジン修理書)を読んで・・・
「よくわかった。このボルトは今回新品?」
「いえ、ヘッド側のボルトは、2台分からヘキサゴン部が崩れていないのを4本選定しました。とにかく工具がない状態で無理して、次々にねじ山をつぶしてしまったので・・・」
「よし。じゃあ、悪いけど、締め付け具合は私に任せてね。この修理書通りに90°締め付けをするかどうかは、感覚で判断するから。」

なにか、プレート型トルクレンチの指示値を読みながら、締め付け作業をしてくれた。
締め付け作業後、かっこよく去っていったぜ。
しかし、この作業のためだけに人を派遣しちゃうAE86レースの彼っていったい・・・

さて、エンジン組み立てにおける一番の難関がたぶん去ったんだよ。これで。残りを二人で作業しよう。
まずは・・・フォークリフト修理係の彼の指令で「タイミングベルトアイドラー」なるものを2つ共新品に交換して・・・

aidra.gif

さっきまで、パッと2本のカムシャフトをヘッドに載っけちゃっていたけど・・・
なんかめんどくさそうな話が書いてある。なになに・・・
「両方のカムシャフトにあるマークを向き合うように合わせて・・・」こんな感じか?

CAMSHIRUSHI.gif

大きなタイミングベルトプーリーを取り付けて・・・その時「4E」の文字の下の丸穴にマークが入っている事。
マーク?
う〜ん・・・この丸いマークが、円の中に入っていればいいって事かな。

girebeltshirushi.gif

んで、いよいよタイミングベルトを張り始め・・・・なんだよっ!このっくのっ!
ぜんっぜん入らないぞ。プーリーに。大人二人がかりで全然ダメ。なんだあ〜?

なんかこのバイブル・・・・時々肝心なところが全然書いてないんですよ。(たぶん、自動車整備学校に行っている人にとっては当たり前の事。)
フォークリフト修理係の指示で新品に交換したタイミングベルトアイドラーが・・・どうしたらいいんだ?

結局、2つのタイミングベルトアイドラー共、「ゆるゆるの状態にボルト止め&スプリングも完全に外してしまう。」とタイミングベルトを掛けられる事を発見。よ〜しよし!うまく全部かかったぞ。

beltkanryo.gif

ホッと一息。
って思ったら・・・・なんか不吉なモノを発見。
さっきの「4Eのマークの下の丸にマークが来るように」という項目が・・・・なんかマークがずれているように見える。

「これ、さっきはちゃんと輪っかの中に入っていたよね。マーク。」
「うん。」
「輪っかの中に入っていないような気がするのは気のせい?」
「いや・・・気のせいじゃないよ。なんかだいぶ右端にずれてる。」

・・・・え〜と・・・ほら、
まず、二人とも目を閉じてごら〜ん。
「・・・・・・・・」
さっ!目を開けるとマークが円の真ん中に!
「なってないよ。やっぱり変だよ。ここは全体のタイミングを司るところだから、このマークがずれているのは、すごくまずいと思う。」

結局、その後、何度もタイミングベルトを掛け直して・・・
わかってきたのは、「ちゃんとマークがあった状態で一生懸命タイミングベルトを入れるんだけど、入れ終わった後にマークからずれてる。」
「タイミングベルトが入れやすいように構わずに作業すると、ものすごくマークがずれる。」

・・・おかしいなあ。手順はこのバイブルに書かれているとおりにやってるよ。やっていない事と言えば・・・
「モンキーレンチ等でカムシャフトを固定する事」って書いてある。

・・・そんな事してないよ。だって、持ってないもん。モンキーレンチ。
(結局、この作業の後、反省して購入しました。バーコ社の薄口モンキーレンチ)

バーコ(BAHCO) 広口エルゴモンキー 薄型 9031T STRAIGHT/12-90311

バーコ(BAHCO) 広口エルゴモンキー 薄型 9031T STRAIGHT/12-90311

  • 出版社/メーカー: BAHCO (バーコ)
  • メディア: その他
モンキーレンチを持ってないから・・・代わりにプライヤーでカムシャフトを押さえちゃおう。んじゃ、私が押さえる係、オーナーがベルトを張る係ね。

何とかベルトを入れ終わって・・・タイミングベルトアイドラーのところにスプリングをかけると・・・おおっ!
今度はちゃんと丸い円の中にマークが入ったままになってる!すごい!
エンジン修理書に書いてある事を守ったら、ちゃんとできたよ!(最初からそうしましょう。)

やったぜ!取り付け成功!
んじゃ、クランクを回してみようよ。DOHC機構がどのように動くのか、見る事ができるよ。


よ〜しよ〜し。うまくいった!
しかし・・・・ベルトの張り具合って、こんなもんでいいのかねえ。
バイブルには、「たるみがないこと」ってしか書いてない。ただ単純にスプリングを掛けただけなんだよね。



オートバックスドットコム
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車