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決勝が終わると恐怖の時間が始まるんですよ。 [JAF準国内格式選手権2011]

堅牢なカーボンモノコックシャーシに囲まれていても命を落としてしまう事ってあるんですね。モータースポーツ。
日本ではあまり報道されなかったようですけど、非常に残念な事故がアメリカで発生しました。命を落とされたのは、インディジャパンやインディ500でも優勝したことがあるヒーローです。
それともう一つ。この最終戦で、「女性モータースポーツドライバーの華」が引退されることになりました。
彼女に贈る言葉は・・・・「命を落とさずにINDYを去ることができて良かったね。パトリック。」

今回の記事は・・・このIndyの事故ではなくて・・・その数時間前まで日本の筑波サーキットで開催されていたローカルレースのお話。
FJ1600とTTC1400のメンバーは、よく考えるようにね。「明日は我が身」って思ってないよね?何度も繰り返してるし。いつか重大な事故が起こるぞ。本当に。

さてと・・・皆さん、アナログTVってどうしちゃいましたか?捨てちゃった?とっくに?
再利用考えましょうね。ゲームマシンに接続するとか、筑波サーキットに持ってくるとか。
「筑波サーキットにアナログTV?」
はい!みんな。朝6時半集合は、「アンテナケーブル忘れて取りに戻った」おかげで遅刻しちゃったけど、秘密兵器を持ってきたよ。
じゃん!「ブラウン管アナログTV様御鎮座ましました!」

アンテナ&電源を配線。「よ〜し。さすが電気工事士のオレ。ちゃっちゃと完了だぜ。みんなにオレ様の才能を見せつけちゃうよ。さあ!全員集合!はい。ブラウン管の前で全員正座!いくぞ!電源オーン!」
プチッとな。
全員「??????????あの・・・・映らな・・・あ、なんか文字が出てきた。目が・・・・悪くなったのかな?俺たち。」
ありゃ?
父ちゃんに「このほったらかされてたTV。ちゃんと電源入る?」って確認して持ってきたんだけど・・・なんだろう?なんか文字が・・・・ものすごく滲む。アナログTVってこんなものだったっけ?
冷たいピットの床に正座させられていた全員が、「は〜あ。」と無言で立ち去っていく。あ、あの・・・
おかしいなあ。なんでだろう?って思いながら、TTC1400の車検準備を進めて・・・なんかみんなが騒いでる。我々のピットのところで。「やったぞ!AE86レース予選1位だ!」とかって・・・なに?
あ、ちゃんと映るようになったじゃん。すげえな。AE86レースの彼が、ポールポジションだよ。
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なんだ。単にずっと電源が入れられてなくて、ブラウン管が暖まるまで、画像が安定しなかったんだ。よかったよかった。すごく重要な武器を手に入れた。これで、予選状況を把握して、ピットサインを送ることができる。
いつも通り、雨で濡れている状況の難しい予選は・・・6位。出遅れ気味?まあ、15周あるからね。
と・こ・ろ・が。
FJ1600予選で、「筑波サーキット1周全部オイルばらまき事件」が発生。これで1時間タイムスケジュールが遅れて・・・後々の混乱につながっていくんです。
遅れているスケジュールの中、いつも通り大応援団が到着。
曇天の下で、腰に手をついてゴッゴッゴッと・・・すごいねえ。ショート缶だけど、幼稚園に行くようになって、一気飲みができるようになったんだね。あ、空き缶?大丈夫だよ。捨てておくから。はい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リアルゴールド?」
直ちに父親(フォークリフト修理係)のところに直行。激しく両肩を揺さぶっちゃいましたよ!
「なあ!まずいだろう!これ!幼稚園児が日曜日午前中から、リアルゴールド一気飲みってなに?」
「あ、う〜ん・・・なんか、彼も疲れてるみたいなんですよね。幼稚園の運動会とかで。」
そういうことじゃないんだよ!誰?「疲れたおじさんの味」を幼稚園児に覚え込ませた「悪い大人」は?
こんな調子じゃ、小学校に上がる頃には「オレ、ユンケルスターじゃないと疲れが取れないんだよね。」とかっていいながら、ストローで飲んでるぞ。チュウチュウ。
も〜おじさんびっくりしちゃった。日曜日の朝から。あ、AE86レースの決勝が始まった。
今回は、我が妻を初めてスプリントレースの現場に連れてきたのだ。どうにも「我々の耐久レースに集まるメンバーが、蒼々たる顔ぶれ。」っていうのが、いっくら言ってもわかってもらえないみたいなんで。
ポールポジションからスタートした彼は・・・そのまま一度も首位を渡すことなくトップチェッカー。
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ほらね。すごいでしょ?
我が妻もすごくびっくりしてた。「なんか・・・集まる人たちがみんな”人が良い”ってのは、わかっていたけど・・・ほんとに速かったんだね。」
朝早くからついてきたほんとの理由は・・・先日の「ベルギーワップル全部食べちゃった事件」のお詫び商品を私が全員にちゃんと配るかどうか、目を光らせるためだったのだ。
なんだかこの「マドレーヌ」は、有名なお店のヤツなんだって。みんな食べてね。ふう・・・今日の任務終了だな。

ドライ路面になったTTC1400決勝は・・・その前に行われたFJ1600決勝が2回も赤旗になって・・・
12周の短縮レースになった。
どうもこの決定が・・・ドライバー全員を追い込んだらしい。
決勝スタート。すぐに5位に順位を上げて・・・まもなく最後尾になった。
どうも1ヘアピンで接触されたらしい。まあ、大きな損傷じゃないみたいだしね。前回同様追い上げてポイントを取れれば・・・
どんどん最後尾のメンバーに追いつく。って、あれ?なんかものすごく遅れてホームストレートに戻ってきた。
そのまま1コーナー出口でストップ。今期2回目のリタイヤ。完走率50%だよ。も〜・・・
決勝が終わって、車両から降りた・・・あ、「どてっぱらを大きく凹ましたドライバー」のところに近づく。
「バトルになるようなら、止めに入らなきゃな〜」と遠くから様子をうかがっていたら・・・こっちにも他のドライバーが近づいてきた。
「すいません。最初の最後尾の原因作ったの私です。」
あ、いやいや。ドライバー同士で話し合ってね。
戻ってきた彼に話を聞くと・・・・「うん。まあ、確かに最初はお尻から押されちゃって、ハーフスピン状態になって、最後尾に落ちたんだけどね。損害はそんなに大きくなかったんだ。」
「最後のリタイヤ原因になったクラッシュは、こっちが”全然関係ない先を走っていた車両”に突っ込んで行っちゃったんだ。芝の上に押し出されてブレーキを踏んだ瞬間、”もう止まらない”って悟ったよ。悪いことしちゃったな〜。滑走して、ドアに突っ込んだんだ。それなのにこっちが逆に体を気遣われちゃったよ。ほんとに申し訳ないことした。」
「最後の最後、芝生にまで押し出すのはやめて欲しいんだよなあ。ヘアピンでそんなことをやったら、自分の目の前を横切ることになるのは、考えればわかることなのに。」
フェンダーがタイヤに食い込んでなかったので、そのまま走ることも可能だったと思うけど・・・
「いや、フレームにダメージが及んでいたらボディを捨てなきゃいけなくなるから、やめた。」
決勝リタイヤ。なにも残らない。さあ、片付けようか。
その後・・・ヤな予感が的中。
3時間・・・・どころか、今回はついに「5時間経っても帰ることができない。」
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なんだか「抗議書合戦」になったんだそうです。
FJ1600で大変大変疲れる事態になっていた主催者の皆さんは・・・「絶対に引かないTTC1400の連中」を前に、少々手際が悪かったらしい。
「決勝終了後、車両保管30分」ってなんのためにあるんだっけ?
主催者さんだけじゃなくて、全員思い出そうね。抗議書を出す場合は、「保管されている車を観ながら話をしましょう。」って一言添えること。

疲れちゃって、判断が鈍っていた主催者さんは、本来は「後日こちらから連絡します。」といったん事態を収拾するべきだったと思うけど・・そうできない状況に追い込んだの、参加者のみんなだろ?

「抗議書」ってさ、確か2万円かかるんだよね。
そのお金使ってさあ・・・「次回は、あいつよりも絶対に速く走ってやる!」って練習した方が、よっぽど有意義じゃない?
みんな、なんかさ・・・「自分がやられた。やり返してやる。」みたいな感じになってたけどさ。
数日経って、冷静になったところで、胸に手を当ててよく考えて。
「騒いでいる俺たち、全員2位以下」

今回も1コーナーをトップで進入して、ぶっちぎりで優勝しちゃった彼女ってさ、何で速いか知ってる?
「土日の練習日には、必ず走行している。」
練習の虫だよ。
彼女の走行マナーには感心したことがあってさ。
私がガレージオーナーのダートトライアルSC車両の慣らし走行をしていた時に・・・
2ヘアピンで完全に横を向いて止まっちゃったマーチが(完全にエンジンも停止していたらしい。)いたんだよね。
当然、ポスト員さんは、「激しく2本振動」
私は、イン側にEK4を完全停止させて・・・「これ、後ろをすり抜けようとする車両がいたら、マーチのドライバーは・・・面倒なことになるな。」って思っているところに彼女のEP82が到着。
どうするのかな・・・・おっ。アウト側完全停止。これで、全員が一時停止するしかない。さすがTTC1400のトップドライバー。マナーも二重丸だ。
彼女に連れられてきていた、たくさんの車両がそこで完全停止して・・・無事にマーチは、エンジンを再スタートして、ピットに戻ることができたんです。
彼女はいつも練習走行をしている。対して、あの日「抗議書合戦をしたみんな」は?
彼女に勝てない人たちが、なんだか外でワアワア騒いで・・・・そんなに関係者みんなを追い込んじゃって、気分が良いか?
もし、これで、次回相手がエントリーしてこなかったりしたら・・・
「ざまあみろ!」じゃなくて・・・・たぶん、みんなが最初に思うのは・・・
「あいつ、どうしてるかな?」

本当に巻き込まれちゃったのは、「混走競技のTTC1600」の皆さん。可哀想に決勝終了後、まっくらな筑波サーキットに拘束されて・・・・
ほんとに嫌われちゃうぞ。TTC1400。
6時間経過。
「ねえ。俺たちリタイヤ組なんだからさあ。”順位に関係ない”って言って帰っちゃおうよ。」
「ダメだよ。そんなの。みんなで参加してるんだから。」
はいはい。
予想通りの答えで、泣けてくるよ。まじめだなあ。みんな。私が背広を着ている時じゃなくて良かったね。
私は帰るよ。付き合ってられない。
我が妻と家路を急ぐ。
「みんなさあ・・・結局、人が良いというか、みんな仲間だと思ってるんだね。だって、あんなに長い時間待たされてるのに誰も暴動とか起こさなかったじゃない。私、すごいなあ。って思った。」
あ〜・・・・
やっぱり今日、連れてきて正解だったよ。そんな風に考えたことはなかった。そう言われればそうだね。この2年間「一回も決勝終了後、30分で車両保管終了」になったことがなかった。それでもそう言われれば、”暴れる”人とかいなかったね。

私はちょっとねえ・・・そういうことができない人なんだよね。
だいぶ前に私が「決勝中にわざとぶつけに行った。」話を記事にしたでしょう。
あれって、伏線があるんだよね。ぶつけに行く前の大会で。("相手がマナーを守らないんだから、こっちだってやってやる"という考え方になっていった。全員に対して)
あの当時って、「ミラーがふれあう距離で、でも、全員が誰も接触しない」っていうバトルが長く続いたんです。
でも、ある日、”私よりずっと年上のおじさん”が、ダンロップ下で、私をぶつけて押し出したことがあってねえ・・・
その後、再車検場で、「つかみ合い&殴り合い」になってました。(再車検扱いになったんだから、お互い上位だったんだと思う。)
どう収拾がついたか?って?
勇気ある係員さんが、我々の前に体を張って割って入ったんです。
「こんなことやるんだったら、二度と二人とも参加書を受け付けないぞ!JAFにも連絡して、ライセンスを取り上げてもらう!明確なライセンス規定違反だ!どうする?!」
直ちに二人で両肩組みましたよ。
「やだなあ。運動後のストレッチですよ。ほらっ。ね?スマイル!」
(痛てて。どさくさに紛れて、ほっぺたつねってんじゃねえよ。このやろう
そんなことやって、その後、二人は仲良くなったかって?
ならないね。ぜ〜んぜん。

現代のTTC1400の皆さんに「バカな事をやっていた経験者」として、贈る。
「あんなことやるもんじゃない。残ったのは、居心地の悪さと、苦い思い出だけだ。」
HonyaClub.com

JOY耐初日(金曜日)ってどんな進行? [2011JOY耐で大失敗]

今日は確か、ドイツの耐久レースで正式発表前のトヨタ車が出走するんですよねえ・・
あ、auの皆さん初めまして。ちゃんとiPhone4sの画面上で観ることができていますか?
この41万PVのBlogは「文字が綺麗に見えるブラウザー」Safari5.1.1で記述しています。
更新間隔は・・・「できれば月1回は更新したい。」あ、いやいやこれはこのBlogのオーナーのせいではなくて、「脚本家のたまちい」が降臨されるかどうかが問題なので・・・ほんとに月1回の時があります。
記事の前半はたいていの場合、「ぜんっぜん本題と関係ない話」です。ヘタすると本題よりも長い時があります。
「お前の持ってる情報、速くオレ様に寄こしなあああ〜!(ハアハア)」って人は、いったん記事の一番下までスクロールしてから、逆に読んでいくことをお勧めします。
さて、では、しばらく続いている「2011年JOY耐で大失敗」シリーズいきますか。
え〜とですね。まず、過去の記事の補強です。
「子供を連れて行きたい」という時の費用のかかり方について、読者の方から連絡をいただきました。
「子供は”ゲストパス”5枚がもらえるから、それでパドックまで入ることができますよ。」とのことです。
そう・・・なんですね。「参加受理書」が到着すると登録者全員分のエントラントパスの他に「ゲストパス」が5人分同封されていたんだそうです。
まあ、ここら辺のことを我が妻に確認すると・・・
去年と違って、メインスタンドとパドックを自由に行き来できるようになってたよ。お金払わずに。」という話だったので・・・ま、とにかく「参加者が小さな子供を連れてくる場合も、そんなにお金がかからない」形に変更されたみたいです。あ〜・・・この情報提供しない方が良かった?来年は、みんなが大挙して押しかけてしまって、「予選出走台数200台」とかってなっちゃうかも。(たぶん受理できません。そんなにたくさん。)
さて、大きな大会であるこの「もてぎEnjoy耐久レース」に初参加するにあたって、心配事がいくつかあったんです。
宿や申込書の書き方以前に心配だったのは・・・
1)金曜日に「車検」ってなっているけど、その時にドライバー全員が揃ってないといけないのか?
2)車検合格後の車両の保管って?どうするんだろう・・・
まあ、金曜日はそれ以前のもっと根本的なところでガタガタしてたんですけどね。
セーフティーローダー代を節約するために「金曜日午後の練習走行から参加」という作戦は・・・金曜日朝の競技車両積み込みからトラブっていた。
余っていたセーフティーローダーは・・・積載後、車体をホールドしようとウインチを触ったら・・ウインチが絡まっちゃった。
仕方が無いので、手動ウインチを使って、前後フックを何とか固定。
走り始めると・・・今度は、40km/hぐらいでブレーキを踏んだ瞬間に車体が上下に激しくジャンプする。
なにか・・・排気ブレーキの不具合・・・なのか?この13万キロオーバーのトラックは。
結局、信号で止まるたびに何度もフックの状況を確認しながら走ることになって・・・ツインリンクもてぎのパドックに着く頃には、「前後フックが外れて、車体が一番後ろのゲートのおかげで落ちなかった。」だけの状況になっていた。
オーナーが今回の大会のためにお金をかけてピカピカにしてくれた車体は・・・既にリヤバンパーがゲジゲジ。
なんかもう・・・この様子を見たとたんに「あ〜・・今回の大会は、あまり良いことがないかも」って思ってました。ちょっとね・・・我々は車を壊さないメンバーなのに、出走前から壊しちゃったってところがね。なんかすごくヤな予感。

参加受付は、12時15分まで。
荷物を駐車場に降ろしている間に他のメンバーに受付に行ってもらう。って・・・なんか何回も呼び戻されてる。なに?
「いや、なんか、全員の”過去のレース出走記録”を持ってこいだって。」ああそう。はい。
しば〜らく経って・・・「"ドライバー全員受付に来て"だって。」「は?」
原因は私だった。
Joy耐の「参加資格」に「過去のレース出走経験があること。あるいはこのコースを3分以内に走ったことがある証明書を持ってくること」っていう項目があるんだけど・・・
私の過去のレース出走記録が電算機で確認できなかったらしい。(そりゃそうだ。取り直した国内Aは、仮ライセンスの段階でこの受付に来ちゃったんだから。)
受付のお姉さんが、延々とどっかに電話をかけてる。まいったなあ・・・こんな綺麗なお嬢さんが受付にいるのを知っていたら、バラの花束でも持ってくるんだった。
「眉間にしわを寄せて、そんなに僕を困らせちゃいけないな。シニュール。」
「2011年7月8日の占有走行において、3分以内に走行・・・」って項目があるんだから、まずは受け付けて欲しいんだ。
我々は1名を除いて、全員このコースが初めてだけど、1周だけでも走らせてくれれば、3分は当然切れるんだから。
あ?電話を置いた。出走OK?ありがとう子猫ちゃん!(?)

全く初めてのこのコースは・・・競技車両のコースインの仕方がわからない。え〜と、この真ん中のタワー脇からピットロードに入れちゃって良いの?OK?
AE86レースの彼が走っている間に、駐車場からピットに荷物を移動。とにかく・・・とにかく台車が必要です。ものすごく大きなサーキット。荷物の移動が大変です。
ピットは一番端っこかあ・・・はあ・・・遠いなあ。
1つのピットを4つのチームで分け合うんだけど・・・既に2チームが来ていて、(残り1チームはこの大会慣れをしているみたいで、普通に土曜日にやってきた。)私達の様子を見て・・・
「金曜日午後からやってきて・・・大丈夫かあ?お前ら?」って感じだったけど・・実はこの後、周りのみんなに助けてもらう3日間が始まりました。
「ピットが一番端」というのは、初めてこの大会にやってきた私達にとって、ものすごく助けになったんです。コースからピットの位置が把握しやすい・・って、車が止まっちゃったよ。コース上で。
また筑波サーキットで発生した症状が再発。あ〜・・・・30分も走れてないよ。車両が牽引されて戻ってきたけど・・・復活することなく走行時間終了。
「練習走行券2万円」は、この30分のために使われた。あ〜あ。
17時半までが車検なんだけど・・・エンジンがかからない!どうしよう・・・
周りの人たちから「うちらの車両どかしてやるから、みんなで手押しして、いったんまずは車検を受けてきな。明日の朝も車検時間はあるけど、そこで指摘事項があったら、予選出走もできないぞ。」
みんなにガレージから車両を出してもらって・・・ピットが一番端で大正解だった。そんなに長い距離を押さないで、車検場に入れることができる。
事情を説明して、車検は受けてもらえたけど・・・・もう、一目見た瞬間にNGが出た。
「これ・・・シートベルト期限切れだよ。消火器はちゃんと新品を付けてきてるのに、なんで?」
あ〜・・・「車検OKは出せないけど、明日の朝、もう一回受けられるよね?じゃ、他のところも見ておこうか。」
他に指摘された項目は・・・
1)ストラットタワーバーの「基部だけを取り付けた状態」はNG。ちゃんと両方のバーを取り付けること。そうでないと「ストラット取り付け部を器具を使って補強」しているという解釈になる。
2)オイルクーラーのホースがNG。「燃えない素材で循環部を構成してもらわないと・・・せっかく新品ゴムホースに交換してくれているのはわかるんだけど・・・これじゃOKを出せないよ。ステンレスメッシュホースとかだったら大丈夫なんだけど。」
3)「ピットストップ時間」を示す”9”の文字がフロントウインドウに貼り付けられているか。ここは私の出番ですよ。Macでちゃんと作ってきました。「丸で囲まれた9」
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4)お尻に貼るゼッケンが「白地に黒文字で記載されているか」これ、意外な盲点・・・通常売られているゼッケンって、この大きさだと「抜き文字(白地ではない)」なんだよね。これもMacで手作りしました。
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気になる車重は、754.2kgだった。N1規定クリア。ぶっつけ本番だったけど、ちゃんと車重は間に合わせられたぜ。
あと、「ウインドウネット」をものすごく念入りに調べられた。なんでだろう・・・
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「うん。良くできてる。このネットがねえ・・・”きっちり取り付け”しすぎて、緊急時の脱出が難しい車両があるんだよ。これは良く工夫がされているねえ。OKだよ。」
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このネットの固定の仕方は・・・結局、板金屋さんに頼んじゃったのだ。自分たちではアイデアが出なくて。さすがお金をもらうプロの仕事だったよ。

車検後は、隣のテントで「ドライバー全員分の装備チェック
「金曜日にドライバー全員が揃っていないとダメなのか?仕事を休むのが大変だぞ。」っていう心配は杞憂だった。
「金曜日欠席のドライバー分の装備をとにかくチェックさせてもらえればok」だった。(事前に欠席者分の装備を入手しておかないといけない。)
特にヘルメットが念入りに調べられて・・・(各ドライバーを識別できるようにするためらしい。)
無事に装備チェック終了。
みんなを車両の修理に残して、私は保管ガレージに戻る。もう、辺りは暗くなってきていて・・・他のピットは、車両保管のためにシャッターがピタッと閉められてしまったけど・・・何かトラブルが出た車両は・・・
新品のクラッチシステムが取り付けられた予備エンジンが闊歩するピット裏を歩きながら思う。
「なんか・・・俺たち場違いな場所に来ちゃったかも。全然準備が足りなかった。スーパー耐久並みの装備を持ち込めないと参加しちゃいけないって事か?この大会。」

JOY耐の宿とセーフティーローダの手配ってどうする? [2011JOY耐で大失敗]

昨年、「世界を変えた男」の伝記が発売されると知って、今年の9月下旬に予約をしたんですけどね。
「上巻(Ⅰ)・・・だけでいいんですか?下巻(Ⅱ)も同時発売ですが。」と言われてすごくびっくりした。
「確かに“生ける伝説”だけど・・・まだ存命中の人の伝記で上下巻っていったい・・・」
当然、両方とも予約ですよ。
でもなあ・・・まさか、その本が到着する前にいなくなられるなんて思いもしなかった。
「世界中の人々にコンピュータを届ける」
「世界を変えてやるんだ」
二人のスティーブと友人の3人で、自宅の食堂からスタートした(ガレージではない)その想いは、20年ほどの時間をかけて我が家にも到着した。
世界が暗黒の時代を迎えようとしていた頃(”帝国”が模倣物を世界にばらまき始めていた。)、秋葉原の街中で、「”たくさん棚に並んでいるその他”と全く違うコンピュータ」と出会った。
6色のリンゴのマークを強烈に覚えていて・・・でも、とても買うことができなくて、頭の中をグルグル回っていた。
そんなとき、当時の彼女(今の我が妻だ)が「すごくかわいいパソコンを買ったの」と見せてくれたのがノート型のMacintoshだった。
少し触らせてもらって・・・すぐに自分専用により薄いタイプを購入した。
二人で結婚式の時に使う配布物をその2台のMacで全部作って・・・(今考えるとよくやったよなあ。徹夜でCanonのハンディインクジェットプリンターでプリントアウトしたんだった。)
毎日持って歩いていたPowerBookDuoは、2年も経たずにガタガタになってしまった。
仕方なく、そのマシンを弟にあげて・・・彼の方が「人生が変わる」影響を受けたと思う。
そのガタガタのマシンの小さな画面に一生懸命Excelのデータを打ち込んで・・・
いったい何をやっているのかと思ったら、「うちのライン、すごく赤字なんだ。このままじゃいけないと思う。」

初めのうちは、そのExcel内の数値そのものについて、いろいろとコメントしなければいけなかった。
「用紙やインクの廃棄率をプリントアウトして、壁に貼り出すってのはいいアイデアだけどさ。本当のところは、”なんでそんなことになっちゃうのか”だろう?」
「貼り出して、まずは周りの関心を引いている間に、”どうやったら黒字になれるのか”を考えるんだ。」

あの頃「ウチの会社なんてさあ、社名がよく知られた会社だけど、課長でも戸建てに住めないんだぜ。がんばってもせいぜいそんなものなのかって思うよ。」って言っていた彼は・・・
今や日本でも有数の印刷会社の工場長だ。
「印刷の会社で、Macを使って、作業現場の人間が資料を作ったって事がポイントだったんだ。あの頃、パソコンを使うなんて、その印刷物のデータを作るデザイナーぐらいだったんだから。今じゃ当たり前のことで、全然偉くも何ともないさ。」
いやいや。
「高校を卒業した後、定職に就かずにフラフラ」(当然、両親は即座に家をたたき出した)していて、「期間工にも社員寮を貸してくれるんだって。」という理由だけで潜り込んだ会社で、その努力を認めた年上の人たちや、後輩達もすごいと思うよ。たぶん全社的にも珍しいんでしょ?「高卒期間工出身の工場長」なんて。
幼少の時のケガが元で、体に障害を抱えているのにそこまでがんばっているのがすごいよ。がんばるきっかけを与えることができてよかった。私も彼も、そのリンゴのマークのパソコンを手にした時に、そんなことなんてまったく考えていなかったけどね。

今の日本は、「就職難」に代表される言葉にある通り、「これから社会に出ようとする若者達に厳しい時代」なのかもしれないけどさ。
そんなに現状にとらわれちゃいけないと思う。
「今、うまくいかないことがある。」からって、そればっかり考えていたら・・・悪い方向に引きずり込まれてしまうぞ。実際、私の身近なところで現代流に言う「下流」からのし上がった例が、こうやってちゃんとあるんだから。
70年代に大学を中退して、フラフラしていたあげく、「世界を変えてやるんだ」という大それた想いに向かって走った彼らだって、下を(大学を卒業できなかった)向いて歩いていたら、そんな「目的」に行き当たらなかったと思う。
反省は必要だけどさ。「失敗」とか「うまくいかない」ことにくれぐれもそんなにとらわれないように。それがたとえ天変地異を相手にしていてもね。

さて、では私も「大失敗の反省編」の記事を進めましょう。
え〜と、「2011年JOY耐参加」の流れとして・・・まずは、申込書を送ったんでした。
で、「ひょっとしたら申込書が受理されないかも」という不安があったので、「正式参加受理書が到着するまで」(決勝3週間・・・前を切っていたと思う。)セーフティーローダーの手配をしないでいたんだけど・・・

これは大失敗だった。
どうにもその・・・日程の組み立て方がよくわかってなくて、予約申し込みに躊躇してしまっていたんです。
JOY耐は、さすがにプロドライバーも出場するような大きな大会だけあって・・・「3日間構成」です。
1)金曜日 練習走行&車検日
2)土曜日 予選
3)日曜日 決勝
ツインリンクもてぎまで、レース車両を運ばなきゃいけない。
そのためのセーフティローダーは・・・すごく高いんです。できれば、金曜日に車を降ろしてしまったら、いったんレンタカー会社に車を返して、その費用を節約したい。
で、日曜→月曜と24時間借りるだけにしたかったんだけど・・・
どうにもなら〜ん!
「金曜日に練習走行って・・・ひょっとして木曜日に借りなきゃいけないって事か?それはまた・・・どんどん費用がかかっちゃうよ。」って思っていたのは、「金曜日午後の練習走行にだけ参加する。その後、車検」という方針にしたおかげで、金曜日朝にレンタカー会社に向かえばいいことになった。
・・・・金曜日に借りられるセーフティーローダーがないよ。北関東地区のいろいろな県に電話をしても。
「普通のトラックを借りて、筑波サーキットのBパドックにある”ゲタ”を使って載せてから・・・」
なんてことをウンウン考えていたら、フォークリフト修理係の彼が、ツテをたどってなんとか車両を確保してくれた。
・・・余っていたセーフティーローダーっていうのがね・・・まあ、後々決勝日にやっかいなことになるんです。ものすごく。
「JOY耐申込書を書く前に金曜日(あるいは木曜日)から、月曜日までのセーフティーローダーを押さえろ」っていうのが、絶対条件です。ほんとに。
車両さえ押さえてしまえば、時間の調整はできますからね。レンタカー会社の皆さんは嫌がるかもしれないけど。

それともう一つ。「宿泊施設」のお話。
私はだいぶ気をもんだのですが・・・結局「1名を除いて、全員自宅往復。毎日」になりました。
実際にやってみてどうだったのかというと・・・
毎日、高速道路代&時間をかけることを考えると、素直にツインリンクもてぎ内のホテルに宿泊してしまった方が、良かったのかもしれません。
「みんなで1部屋を割り勘」としてしまえば・・・そんなに高く・・・ないのかなあ?
実は私、ツインリンクもてぎ内のホテルが1割安くなることを狙って、ACTIVE SAFETYプログラム(クラブアクティブ)に参加していたんです。残念ながら、今回はその優待割引を使わなくて済んじゃいましたけどね。
あ、宿泊した1名は、どこに泊まったんだ?って?
当然、ホテルツインリンクですよ。練習走行30分ほどで止まってしまった土曜日にキリキリ舞いの最中・・・なんだか電話をかけてました。
「あのう・・・晩ご飯・・・キャンセルして欲しいんですけど。まだ車が治らないです。」
その会話を聞いて、全員頭をブンブン。(全力で)
「ご飯キャンセルしちゃってどうするの!ツインリンクもてぎの周りって、ほんとになにもないよ!」
「ほんとに?コンビニぐらい・・・」
真っ暗な山の中を放浪したいんだったらね。少なくとも俺たちが通ってきた道に・・・無かったな。」
もう一回ホテルに電話し直してました。
「あのう・・・さっき晩ご飯キャンセルしちゃったものなんですけど・・・
まだ食べられますか?

決勝日に聞いたところ、無事に晩ご飯を食べられたんだそうです。ありがとう!ホテルツインリンクの皆さん。お騒がせしました!
スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

  • 作者: ウォルター・アイザクソン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: ハードカバー





スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

  • 作者: ウォルター・アイザクソン
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