SSブログ

では、まずは不要品の除去から [スターレットをN1車両化]


袖ヶ浦フォレストレースウエイって、なんだかおもしろいイベントをやってるんですねえ。
「レーシングECO耐久」ってイベントが開催されているそうです。
なんでも、「どんな車両でも”満タン”スタート」
「その後は、まったくの無給油で4時間を走りきること」
「最小Lapは120。少なくとも1分25秒以下(より遅く)/周で走らないとその周回はノーカウント」
「4時間のうち、4回のピットストップ義務」
これって・・・ほんとは「車の運転がうまくなりたい」っていう女性陣にこそ参加してもらいたいイベントですよ。サーキットなら、あんなミスやこんなミスもし放題!(え〜・・・いろいろ誤解を招く発言です)

すごいじゃん。この小難しさ。俺達にぴったりだよ!
って、よくよく調べていくと・・・・
「公道走行が認められたナンバー付車両であること」

・・・・なぜだああああああ〜!(突っ伏して号泣)

まあ、いつかうまくレギュレーションに適合するイベントがあったら、今、製作しているEP82で走りたいなあ。
あのコースは、本当におもしろそうですよ。外から見ていても。

オーナーは、今回のEP82はマフラーを作り直そうと思っているんですよ。
せっかくなので、筑波サーキットの規制は105dBなのですが、袖ヶ浦を走ることがあるかもしれないので、95dB仕様にしようと思っています。
ま、マフラーの話は・・・今回のN1車両製作の最後の最後に・・・たぶんお話しできると思います。

さて、今回からのお話は、「普通だったら中古車買ってきて、プロにお金を払ってN1車両を作ってもらうところを地方銀行員&電機の営業マンDuoで全部手作りしちゃうよ。なんたってお金がないからね。」シリーズです。

私は、「古いEP82なんて、解体屋さんにいけば”ただ”で譲ってもらえるだろう。」と思っていたのですが・・・
解体屋さん9軒回って、どこも「いやあ・・・こんな古いの、ここ数年見たことないよ。エコカー減税で、古い車両はすべてシュレッダーにかけなきゃいけなかったからさあ・・・無理なんじゃない?見つけるの」って言われまくってました。

エコカー減税って・・・あれ、全然エコじゃなかったですよね。少なくとも「古い部品を探して使う」人たちにとっては。
まあ、お役人様達の本音は、「一度登録されると13年ほど使われてしまう日本市場において、安全対策が進んでいる最新鋭の車に強制的に乗り換えてもらおう」といったところだと思います。
実際、ここ数年、急激に交通事故死亡者数が減ってきていますし、それによって、保険財政もだいぶ改善できていると思います。

さて、どうしよう・・・最初の一歩からつまずいているぞ。

結局・・・いつも通り、オーナーは”ツキ”を持ってるんですよ。
なんたって、「たった18000KMしか走っていない3ドアAT車」を見つけて来ちゃいました。5万円で。
(車検まで付いていたので、結局そこら辺の抹消費用を含めると7万円ぐらいかかったらしい。)

19年ほど経過している車で走行距離18000KMなんて・・・なんかの冗談だろうと思ったら・・・
渡された点検整備記録がまた几帳面で・・・1オーナー車だったのですが、その所有者の方は、ず〜とまじめに半年ごとに点検されていました。最後の整備記録は・・・ほんとに18000KM。

すげえや。オーナー。お宝見つけて来ちゃったね。奥様見つけてきたのもだいぶお宝だと思うけど、結構ツイてると思うよ。

んじゃ、まずは、現状の車重を測ろうか。筑波サーキットで車重計をお借りして・・・

SHAJYUKEISOKU.gif

SUCHI.gif

え〜と・・・857kgね。
N1規定は「最低750kg」だから・・・・ここから100kgも・・・そんなに落ちるのかな?ウエイト。

んじゃ、まずは室内のパーツを「全部」外しますか。どうせロールゲージ組み込み作業があるからね。
って・・・あのう・・・

なんか奇妙に作業が速いんですよ。今回から、オーナーの奥様が作業を手伝ってくれているんですけど。
どうもわかっちゃってきたのは、「私と一緒に作業するよりも夫婦で作業した方が、ものすっごくはかどってる。」ってこと。

「昨日は、邪魔者がいたからなあ・・・今日は二人で思う存分、あんなことしたりこんなことしたりできるぞ。ハアハア。
とかってイチャこらしてるんですよ。狭い車内で。(いやん)

あっという間にシートや床のマットを剥がしてしまって・・・まずは第一関門「メルシール剥がし」

jyoshuseki.gif

なんでも最初のウチは、手持ちのスクレーパーやマイナスドライバーでコンコン剥がしていたそうです。

hagashi1.gif

結局、創意工夫で、土木工事屋さんが使う「タガネ」を買ってきて作業をした方が、全然はかどったそうです。
で、最後は、灯油で拭き取り作業を行って・・・ほらっ!こんなに綺麗になりました!
ってあり?

・・・・ごめん。写真どっか行っちゃった。
ご夫婦二人の血と汗と涙の記録がああああ〜
え〜と、ごめん。そのうち「全部うまくいっちゃった後」の車内写真を掲載します。
え?「お前、今回、何もやってないんじゃ・・・しかも写真の記録もできてない。」って?
あ、う〜ん・・・ま、風邪ひいてるって事で。
ほら、夫婦二人で手を握り合ってるところを邪魔しちゃいけないじゃん。なっ?
デジカメオンライン

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

N1車両への改造のために準備した工具 [スターレットをN1車両化]

ゲヘゲヘッ!あ〜、皆さん、風邪ひいてませんか?
参りました。オーナーが5万円で、走行距離18000kmのEP82スターレット(AT)を見つけてきたんですけどね。
N1車両への改造を開始したら・・・風邪ひきました。イチコロですよ。とにかく今年の風邪は・・・
困ったことに「咳が止まらない」です。
それでもだいぶ収まってきたので、ここのところはマスクを外して勤務しているのですが・・・
会社の女性陣が距離をとって話しかけてきます。・・・・・なぜ?
移しっこするようなことしてないだろおおお〜?ほら、もっとこっちに来なさい。」
おやぢ。
あ、ちょっと・・・・伝票・・・

そんな状態だったので、1月15日に開催されたJAF地方選手権表彰式は、”自宅でお留守番”をして布団に潜っていたんですけどね。
夕方になって、もっと具合が悪くなるニュースが飛び込んできました。

以前、このBlogでも紹介させていただいたオートレースの女性レーサーさんが、練習中に事故で亡くなったという・・・・
報道を聞いた瞬間、大きな声を上げてしまって・・・まったく信じたくなかったというか、もう、どうにも・・・・ガックリそのまま寝込んでしまいました。完全に。
我が妻は、彼女のことを知っていました。
なにか、少し前に特番が組まれていたそうですね。それをたまたま見ていて、「カーブが怖いって言って、ものすごく苦労している様子が、そのまま映像で流れていたよ。」と言っていました。
我が妻からその話を聞くまで全く知らなかったのですが、「オートレースのための二輪車」は、「ブレーキが付いていない」車両なんだそうです。
私は、「車を速く走らせるために一番難しいのは、ブレーキだ」と常々思っているので、正直、我が妻からその話を聞いた時は、「カーブが怖い」と言っていた彼女の言葉と、それに対してどうやって対処していったのだろうと・・・・それが一線を越えてしまった理由なのかな。と思いました。

もう、彼女のような人は現れないんだろうなあ・・・本当に残念です。
私は、「人は誰でも使命を持って生まれてくる」と思っているのですが、彼女は・・・44年ぶりのオートレーサーになるまでで、それを達成してしまったのかなあ。
最後の最後、彼女の角膜がそれぞれ「必要な人たちの元に」移植されたと報道で知って・・・「ああ・・・」と自分を納得させることにしました。

私は、「モータースポーツは危険」なのかもしれないけど、「他のスポーツに比べて、死傷率が異常に高い」とは思っていないです。おそらく、まともにデータをとったら、冬のスポーツの方が確率が高いだろうと思っています。全く自分の”感覚”ですけどね。

さて、頭を切り換えましょう。そんな「モータースポーツの為の道具」を作る作業が始まります。
今回は、「N1車両のボディを作るために準備した道具」のご紹介。
今回も地方銀行員&電機の営業マンDuoで作業を進めるので・・・自分たちに経験や能力なんてまったくないです。
よって、最初に道具に頼ることにしました。
「道具がないから、作業が進められない」という状況は無しにしたいので、「必要と思われる道具」を全部集めるところからスタートです。
「ノーマルのトヨタスターレットのN1車両化」の大まかな流れは・・・こんな感じだと予想しています。
1)レギュレーションに沿った”不要なパーツ外し”(軽量化・・・よりも万が一の場合の延焼を防ぐことが目的)
2)5万円で買ってきたボディが”AT車”なので、MT車両化
3)クラッシュした車両からエンジンの移植(あの自分たちで1年以上かけて組んだエンジンですよ。)
4)クラッシュした車両から、「レース専用部品」の移植(レギュレーション上、どうしても取り付けないといけないパーツがいくつかある。最も大きなものは、ロールゲージ)
さて、じゃ、チャッチャと工具を集めるよ。
まずは、前回のエンジン整備の時に困ってしまった「外したビスの小分け袋」
世界シェア70% サビを防ぐゼラストゼラスト防錆袋 80×130mm 100枚入りTZF-0813

世界シェア70% サビを防ぐゼラストゼラスト防錆袋 80×130mm 100枚入りTZF-0813






BULLFLOG(ブルフロッグ) サビ防止ジッパーバッグ        152X203(mm) 08001

BULLFLOG(ブルフロッグ) サビ防止ジッパーバッグ 152X203(mm) 08001

  • 出版社/メーカー: BULLFLOG(ブルフロッグ)
  • メディア: Automotive








それと、今回のメインテーマの一つである「バリバリ内装剥がし」の為のクリップクランプツール。これは、角度と大きさを変えて、複数用意していないと、ものすごく手間がかかります。

KTC クリップクランプツールアングルセット ATP03A

KTC クリップクランプツールアングルセット ATP03A



実は、エンジン整備の時も「必要な場面」がたびたびあったのに「工具がない・・・ラジオペンチとかでなんとかしよう。」とやっていて、ものすごく遠回りすることになったスナップリング関係の外し・取り付け工具
【トップ】コンバ-チブルプライヤ CHS-150Nトップ工業(株)プライヤー【T】

【トップ】コンバ-チブルプライヤ CHS-150Nトップ工業(株)プライヤー【T】









同じく、エンジン脱着のときにうんざりしてしまった「コネクター外し」
今回は、事前に準備しました。作業の速度が全然違います。

前回のエンジン整備の際、タイロッドエンド外しにものすごく悩まされたので、今回は、事前に準備。
(STRAIGHT/ストレート) タイロッドエンドセパレーター 19-1254

(STRAIGHT/ストレート) タイロッドエンドセパレーター 19-1254

  • 出版社/メーカー: (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
  • メディア: その他
クローフットレンチは、燃料フィルター廻りや、ブレーキホース廻りで必要になります。最初のうち、メガネレンチとかでなんとかしようとしたのですが、危険を感じました。メガネレンチ等で取り外せないトルクをかける時にすごく重宝します。EP82の場合、少なくとも10mm品から15mm品まで各種必要になります。
SIGNET(シグネット) クローフットレンチ(12mm) 46412

SIGNET(シグネット) クローフットレンチ(12mm) 46412

最後がエンジン整備の時と同様、「バイブル探し」
今回は、車両の整備書の他に電装廻りの回路図と・・・ボディ修理書まで手に入れました。
(たぶん、ボディの修理書はほとんど必要・・・なかったと思う。板金屋さんでない限り。)

タグ:N1車両 工具