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ロールケージ取付は少なくとも大人3人必要です [スターレットをN1車両化]

鯉のぼりの季節ですねえ・・・
この時期に筑波サーキットに向かうと結構うれしいんですよ。
ものすごーく立派な鯉のぼりがそこここで泳いでいます。筑波サーキットに向かう道中で。ほんとにすごくでかいの。
でもねえ・・・一日筑波にいて、地元に夜、戻るとですね・・・
なんか”もの悲しい鯉のぼり”を見ちゃうんですよ。毎年毎年。

自治会が公園とか商店街に鯉のぼりを掲げるんですけどね。
なんか・・・毎年毎年思うんですけど、お父さん鯉のぼりだけが”クタッ”ってお疲れ気味なんですよ。
ある鯉のぼり一家なんて、毎年毎年お父さん鯉のぼりだけ、こんがらがっていたりして。
お前の人生、こんがらがり気味って事か?ん?」っていつも思うんですよね。その鯉のぼりを見てると。
しまいには、翌年「新品のお父さん」になっていたりして。(明らかに新品。外すことができなかったんだろうか?)
「お父さんが新品で、お母さんうれしい!や〜ん!カチカチ〜(なにが?)」って感じか?ん〜???

さて、本題に入る前に・・・このBlogには珍しく、みんなにお役に立てる「告知」ですよ。
いつもお世話になっている保管ガレージで「売り物」が出ています。
じゃん!
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はい。この「筑波サーキットファミリー走行仕様EK9」40万円で売り出し中です。
スポーツ走行ができる装備になっていません。それと燃料ポンプに不具合なのか・・なにか燃料タンク周辺に問題は抱えているらしいです。

まあ、そんなの現車確認の上、解体パーツとかを使って、修復できると思うんですよね。
あるいは、思い切って、安全燃料タンクに換装してしまうか。

この仕様のまま、日光サーキットの耐久レースには出場できます。(くれぐれも筑波の”スポーツ走行”は、不可です。装備的に)

「モータスポーツやってみたいけどなあ・・・車、どうしたらいいかわからないし・・・自分の車でサーキットを走るっていっても・・・壊しちゃった時、家に帰れないじゃん。やっぱりやめておこうかなあ。」
なんて思っていた皆さん!
ほ〜らほ〜ら、ここにいいネタがあるよ。なんたって、「ナンバーなくても平気、保管すべきガレージは筑波サーキットの目の前にある。」状況なんだから。毎月1万円ぐらいかかっちゃうけど。

後ろに写っているシルビアも・・・売り物だと思います。それと、ここには写っていないけど、EP71スターレットもN1仕様で4台売り物になっています。(たぶん)
「EP71なんてすごく古いじゃん。走らせるの大変だよ。」
いやいやいやいや。「N1規定に改造されている車両を3台クラッシュするぐらい一生懸命練習しちゃっても、まだ1台残ってる。」ってことですよ。
「壊れたらさっさと捨てる。」
今や、N1車両だって使い捨ての時代ですよ。
我々のように何回挫折する事態になっても、一台の車にこだわっていちゃいかんのですよ。
さあっ!毎日このBlogにたくさん訪問してくれている皆さん!どうですか〜?いい話でしょう?
「ちょいとボーナス1回分で、今までとは別世界が体験できる毎日」が始まりますよ!
「買ってみようかな〜・・・あ〜・・・でも・・・う〜ん・・・」なんて画面の前で悩んでいるあなたっ!
まずはATGオートルックツクバガレージ 佐藤さんに連絡をとってみてください。

さて、と・・・ふう。熱くなっちまったぜ。基本、ネクタイ締めた営業マンなんで。いいモノは売り込まずにいられないタチなんですよ。
今回のお題は、「EP82 N1車両化 ロールケージ取り付け」の巻
これを超えれば、あとはN1規定になるための細かい装備だけです。とにかくこのロールケージ取付が一番の山場。

作業の方法は、
1)クラッシュ車両からとにかく全部ロールケージを取り外す。
2)内装をすべて剥がした新車両の中にロールケージを仮組立してみる。順番としては、「真ん中→前→後ろ」の順。
3)仮組みした状態のまま、穴のところに電動ドリルを突っ込んで穴あけ。
4)すべてのネジを本締め
という順番を頭の中に描いて作業開始。

「ロールゲージの取り外し」作業なんて、全然簡単だと思っていたんですよ。
・・・・最初っからおもいっきり挫折。
ラチェットレンチのヘキサゴンソケットが壊れました。すべてのパーツがガチガチに固くて。
なんだろう・・・ってよくよく観察すると・・・
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ボルトが6角レンチ(ヘキサゴンレンチ)でないと取付ができないもので、ナット側が「緩み止めナット」になっていた。
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世の中にあるんですね。「緩み止めナット」ってヤツが。
仕方がないので、PB製のヘキサゴンソケットを準備。
それと、ボルト・ナット類も再利用せずに全部新品を揃えることにしました。
ただ・・・このロールケージって、JAF競技規則N1車両規定をものすごくよく確認するハメになっていました。
ボルトにも規定があるんですよ。「強さ」(固さ?)の。
一般のホームセンターでボルトを買ってこようと思ったんだけど・・・規定値なんて表示していないんですよね。ホームセンターの商品置き場。
「これは困ったことになったぞ。ボルト・ナット類なんて、ロットでないと普通は売ってくれない。」
と思っていたら・・・よかった。MonotaROでは、高強度(強度区分10.9,12.9)のネジもばら売りしてくれました。




道具の準備ができたので、全バラしたんだけど・・・後でものすごく後悔することになりました。
こんな感じで、すべてのパーツに番号を振っておくべきでした。バラす前に。とにかく大変です。完全にバラバラにしちゃうと。方向がわからなくなっちゃうんですよ。

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「はあ?こんな小さな車体用パーツで、方向がわからないってなんだよ。」って?
いやいやいやいや。
新ボディの方に、センターをまず入れた・・・んですけど・・・入らない!車内でちゃんと立てることができないよ〜。

最初は、床のシール材を全部除去していないためなのかと思ったんですよ。(実際、ちゃんと除去をする必要がありました。無事、立てられるようになった後、結局固定ができなかった。)

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そうではなくて、前後方向があったんです。センターパーツ故の落とし穴というか・・・この写真の方向が正解でした。

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で、次にダッシュ逃げのダッシュボードを移植して・・・同時にフロント側を位置決め
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リヤ側も組み立て完了。

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さて、いよいよ・・・ものすっごく緊張する瞬間「ボディ側に穴あけ」作業です。
オーナー夫妻と3人でドキドキドキドキ・・・「ね、ねえ?やっぱり俺達でやるの?穴あけ。ボディにいっぱい穴開けだよ。失敗したら雨水が一杯入ってくる車両が一丁上がりだよ。」
そろそろ出番だと思って、わざわざやってきましたよ。この穴開けのためだけに。
ありがとおおおおおお〜う!
やっぱり神降臨!まかせた!心置きなく貫通させてくれっ!
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穴あけ作業の方法は、「全部のプレートの穴をあけてしまってから、ボルト貫通」作業ではなくて、「1つのプレート(だいたい4穴)の穴をすべて貫通させて、ボルトも仮止めしてから次のプレートに取りかかる。」作戦にしました。

ボディのパネルって固いんです。やっぱり。太いドリルでいきなり当て始めても全然貫通しない。
穴の真ん中にセンターポンチを当ててから、小さなドリルで穴をあけて、段階を踏んで大きなドリルに交換していった方が、結果的に作業が速かったです。

で、くれぐれも「仮止めしたボルト」は、絶対に外しちゃダメです。他のプレート全部の穴にボルトが貫通するまで。

最後の最後、リヤ側の位置決めをする段階になって、手近なところにボルトがなかったので、他のプレートから抜いちゃったんですけど・・・全然合わなくなったああ〜!!!穴位置が。
何とか大人4人がかかりで無理矢理穴位置を合わせこむハメになりました。最後の最後で。ちょっと失敗。

「おい、今回の記事、途中から写真がないぞ〜」って?
いや・・・ほんとに大変です。この作業。写真撮ってられなくなりました。途中から。とにかく力業なんです。

で、「全部の貫通穴があいたんだから、後は本締めしておわり。」って思ってる?みんな。

ここからだったんだなあ・・・壮大な物語が始まるのは。
ええ、もう、まぶたを閉じると「私の知らないところで格闘していた3人の様子が・・・」
号泣ですよ。号泣!
これをチームワークと言わずになんといいますか!私はまったくのノータッチなんだけど。

N1車両規定をよく読むようにね。くれぐれも。
「ロールケージ取付のためのあて板」について、厳密な規定があります。
全損車両から取り外したあて板は、厚み・寸法共規定クリア品だったんだけど・・・貫通ボルトが溶接されているモノもあった。

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この溶接ボルトがくせ者で・・・せっかく開けたボディ側の穴にすんなり入ってくれない。
「こりゃあ・・・プレートそのものを作ってくれる業者を探すか・・・いったんサンダーで全部のボルトをとりはずすか」と私は準備に入っていたんだけど・・・(規定では、プレートは車体形状に沿っていなければいけなくて、もし、新規で作ってくれる業者を探すとしたら、現車も運び込まなければいけなかった。)

3人で工夫して、「ボディ側の穴を徐々に大きくしていくことで」取り付けてしまったそうです。すべてのあて板。
すげえぜ。全く無理だと思っていたことも、みんなで知恵を出し合えば、なんとかなるもんだ。

さて・・・残った作業は・・・少々細かいけど、「N1車両になるための装備」をつける作業だ。
1)消火器取り付け
2)ボンネット・リヤゲートファスナー取り付け
3)キルスイッチ設置

なんかね。2)3)がものすっごく面倒なことになりそう。
ASICS FAMILY CLUB  アシックスファミリークラブ