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ちょっとJOY耐一日の流れ [2012ちょっとJOY耐]

Takuma Sato残念でしたね。2012年Indy500決勝。
最終ラップでクラッシュする彼を見て・・・2004年の頃と全く変わってないんだなあ・・って思いました。歳はとっているはずだけどね。
まったく・・・佐藤琢磨らしい。
中嶋悟がF1の世界に出てきた時に(HONDA F1には興味があって、たまに自動車番組の中で放送されるF1 Championshipは欠かさず見るようにしていた。”欧米の文化”に入り込んで、他を圧倒し始めていたHONDAの人たちのことを本当にすごいと思っていた。)「日本人がF1でチャンピオンになるなんて・・・20年はかかる。」って思った。

19歳でモータスポーツの門を叩いて、F1まで登り詰めた彼が登場した時に・・・「やっとこれで表彰台の常連になれる日本人が現れた。」って思ったけど・・・
「サラリーマンの集団になった世界企業Honda」のおかげで、彼はF1界に居場所がなくなった。本当に惜しい。世界的に見ても稀な才能の持ち主だったのに・・・

ちょっとJOY耐でヘトヘトになって、やっとこさの思いで出社した会社に外人達からいろいろと電話がかかってきてうれしかったよ。
アメリカの人たちもやっとこれで認めるでしょ?
「日本人Takuma Satoってすごいヤツだ。でも、ファイナルラップで仕掛けるなんて、どうかしている。」

ケッ!武士道ってヤツですよ。
ペプシとバーガー食って、観客席に座ってる連中にはわからん。一生。まず、日本茶飲め。

さて、今回を含めて二回・・・ぐらいですか。先日参加してきた「ツインリンクもてぎ ちょっとJoy耐」のお話をしますよ。
今回は「一日の流れ」のお話です。

7:00 ピット到着 今回は1つのピットを2チームでシェアする形だった。

MOTEGIPIT.gif

朝なので、おもいっきり相手チームに挨拶しようと思ったんだけど・・・・逆に相手側の皆さん勢揃いで挨拶されてしまった。
「いつもFSWなんですけど、今日初めてもてぎに来ました!よろしくお願いします!」

しかも、同じEP82。
朝の一発目から誓いましたよ。
「俺達だって、ツインリンクもてぎはほぼ初めてだけど、奴らには負けられねえ。」

荷物を全部降ろした後、直ちに車重測定。
Joy耐はN1規定よりも30kg重くしないといけないんだけど・・・まだ重量が足りないことが発覚。前後タワーバー取り付け作業とかなんだか面倒なことに・・・

7:30 参加受付
・・・昨年の夏と同じ問答が繰り返されて・・・さすがに今回はちょっと機嫌が悪かった。ちょびっと本性表しちゃったよ。だって、受付が「どう考えても接客業向きじゃないお兄ちゃん」なんだもん。
モビリティランドのイメージガールの皆さんが受付やってくれていたら、「デヘヘ。ごめんねえ。JAFの公式出走記録がないみたいで。でも、昨年もここを走ってるんだよなあ・・・黙って、そのままOKしてくれないかな?僕のWILLCOMの番号を教えるから。」とかって言ってたと思うんだけどね。

しかも、なんとか受付を通過後渡された書類には・・・「スケジュールが15分づつ遅れます」ってほうはまだしも・・
「A/B/Cドライバーすべてが、各出走時間の上位3名の平均時間+130%を予選通過タイムとします。」

は?
そんな大事な一文、なんで当日の公式通知で出してくるの?
結果的に”それに引っかかった”ドライバーは誰も出なかったんだけど・・・
各チーム、困った人たちもいたと思います。「Aドライバーだけが予選順位に関係があるから、大丈夫だよ。BとCドライバーは、今日がサーキット初めて走る人でも。平気平気。」
なんて言って、メンバー集めちゃったチームもいるかもよ。

「少なくとも1周3分を切ること」っていう出場資格と、全然別物だものね。公式通知で出された一文は。

8:30 有料スポーツ走行開始。2万円お支払いして1時間の走行枠。
今日がもてぎ初走行のオーナーに30分の走行をお願いして、(しかも彼が予選Aドライバーなのだ。)他の二人で15分づつね。
この新造車両は、筑波サーキットを2時間ほど走ってきたけど・・・まずは問題なくこのコースを走ることができるのか確認。
って思ったら、最後の私の走行前に問題発覚!
隣のピットの人たちが心配そうに連絡
「あの・・・この車両・・・LLCが溢れちゃってる」
へ?

ありゃあ?
水温計は正常値を示しているけど・・・リザーバータンクから沸騰して、LLCがものすごい勢いで溢れ出してる。
なんだこれ?
結局、インラップだけして、直ちにピットに収納。
「いや・・・走ってみたけど、水温計は問題ないよ。追加メータも純正メータも」
「なんか変だとは思っていたんですよねえ。このラジエターキャップ。新品のくせに異常に固いじゃないですか。」
・・・・この大型ラジエター・・・オーナーがどっからか仕入れて来たんだった。放浪の旅の末に。
確かにN1レギュレーションには適合してるんだけどさ。型番がわからん。
「だって・・・引き渡された時、EP82用だよ。って言われたんだもん。」
う〜ん・・・謎アイテムだとは思っていたけど・・・まさかの魔道具扱いかよ。本番で。このLLCダラダラ攻撃で、後続車両をスピンさせる作戦か?

「たぶんEP82そのもの用じゃないんですよ。これ。キャップが”ただ蓋が引っかかっているだけ”のような気がする。他の車両のキャップをつけてみましょう。」
みんなが乗ってきた、それぞれの車のキャップを持ってくるんだけど・・・・なんでほぼ全員トヨタ車なんだよ。同じキャップの人たちばっかりじゃん。

結局、ここでですねえ・・・オーナーの必殺技が繰り出されるんですよ。彼しか持っていないワザが。

全員が駆け寄って「ねえっ!車なに乗ってきた?」
「は?え〜と・・・レガシイ。前モデルの。TURBO付き。」
「キャップ貸して!」
「え、あ、はい。じゃ、こっちへ・・・」

男性陣全員が駐車場に走っていって・・・あ、戻ってきた。
「このキャップが付かなかったら、おしまいだ。出走するかどうか、みんなで決めよう。・・・あ、やった!ぴったりだよ!ちゃんと蓋が閉まってる感じがする。軽く開け閉めできる!」
「やった〜!ばんざ〜い!ばんざ〜い!ありがとおおおお〜う!はるばるここまで来てくれて!

いや、あのね・・・私は脇で見てて、呆気にとられてました。なんですかこの必殺技は。見事問題解決ですよ。いつも通りに。

10:00 公式車検
JOY耐本戦と違って、「ガソリン量申告制」の車検。
目分量で申請した車重は・・・よかった。2kgぐらい規定を上回ったみたいだ。搭載したバラストにも封印をされてしまって、ここから先は車重調整ができない。
自分たちで作り上げたこの車両は・・・「エンジンキーの周辺を黄色く塗っておきなさい。それとエンジンルームのコネクターで使っていないものは、できるだけインシュロックで縛っておいた方がいいよ。」
それだけで公式車検を通過することができた。去年に比べたら、ずっと順調だ。すごくうれしい。

11:30 予選開始

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15分ずつのスパンで、3人のドライバー共に走行枠が与えられる。
正直なところ・・・予選落ちがなくてよかった。うちは全員がまだ「コース習熟中」とにかく走りきることができてよかった。
ただ、このあたりで全員に違和感が・・・
「ブレーキ・・・なんかグズグズになってない?底までペダルが着いちゃうわけでもないけど・・・」
ギリギリまでエア抜き作業。パッドは・・・このまま行こう。エアの噛み込みの問題なのか、データを集めておく必要がある。

14:30 スタート進行
筑波のスプリントと同様、1周自走の上、各グリッドに到着。台数が多くて・・・グリッド位置の把握に時間がかかっちゃった。37台出走(受付自体は38台)のうちの32番目だ。特に問題ないよ。一番排気量が少ない我々でも、無事にゴールラインを切れた時は、まあまあいい位置で終わっているはずだ。

17:15 ゴール
強制的に2回給油しなきゃいけない今回のルールは・・・私達にとって、少々面白味に欠けたかも。
150分の耐久なんて、日光4hを無給油で走らせる我々にとって・・・「なぜ???」って感じ。
まあ、これですごくよくわかりました。「Joy耐での給油作業方法」が。そのための習熟イベントなんだと思います。

それと本番を走ってみてわかったのは・・・我々のような小さな車両は、「抜かれることに集中」することが大事だと痛感しました。(正直、競技どころではなくなる。)

私はほぼ全車両にパスされたはずなのですが、みんなうまかったです。近づいてくるとヘッドライトを点灯してくれたFitや、逆に完全に気配を消して近づいてきて、Fitと共に私達の車両もパスしていくCIVIC勢とか。
ただ一台だけ・・・「ゴールで待っているみんなのことを考えたら、慣性がかかるコーナーアウト側から抜こうとしないよな。」という車両がいました。

まあ、ちゃんとその後、その車両にはドライブスルーペナルティも課されていたので、あまりここでは語りませんが・・・
「パワーがある側に選択権がある」んです。自由自在でしょう?この小さな車両をパスするの。
こちらはコースのゴミを拾いながらもちゃんとラインを空けるようにしているので、一息だけ待って欲しいんですよね。大きな車両の皆さんには。

さて、次回は、このBlogの特徴でもある「かかった費用全部後悔しちゃうよ。」の回です。
え〜・・・・集計まで・・・今しばらくお待ちください。

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