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ASTPを"受講させてみた"お話 [ツインリンクもてぎ]


 

先日の「カメラデータ消失事件」のあと、ただちにMacBookの内蔵HDDをWestern Digital社製750GB品に交換。
環境構築は1日で完了したんだけど、よくよく確認したところ、この750GB品の前に自分で交換した320GB他社製HDDそのものが壊れていたことがわかりました。
いつもこだわりのWestern Digital品のはずだったんだけど・・・なんでこんな日本メーカ製なんて選んじゃったんだっけ?気の迷い?

で、反省してTime Capsule 2TB品も導入したんだけど・・・普通に使っていればいいモノをファイルサーバーとして使用しようとあれこれやり始めたので・・・・面倒なことになっています。
iTunesデータ109GBをコピーしようとして、どうやっても69GBのところで止まっちゃうぞ。Time Capsuleへのコピー。

現在、3回目の作業中です。毎回「4時間かかります」って出て、今、残り2時間の見通し。
待ち時間の間に久々のBlog更新です。今度ダメだったら、ターミナルを起動してrsyncをかけてみよう。

まず、Joy耐のほうなのですが、現在エントリーが受け付けられています。先着90台。
で、私達もエントリー受付開始日前にとっくに書類作成は終わっているのですが・・・まだ提出できてない。
ちょっと・・・判断に迷う状況になっています。少なくともエントリー終了日にまだEP82が走ることができる状態になっていないことは確定。
あのミニジョイ耐の後、確認作業を進めていったところ、かなり面倒なことになっています。
まあ、なにしろ「ドライブシャフト2本外すのに3時間」かかる状況なので、どうにも・・・
今の状況は、「ミッションもハブもバラバラにしたけど、ドライブシャフトがバラバラにできないぞ。どうする?」って状況。
7月6日の予選ぶっつけ本番か?
っていうか、その前に5人編成ができるかどうかも暗雲漂い始めちゃったよ。がんばれおミドル様!みんな色々と忙しいお年頃だ。

で、そんな感じなので、今回は競技とは別のお話。それでもツインリンクもてぎに関係したお話です。

さて質問。
もうすぐ梅雨時期になりますが、皆さんの会社に今年入社してこられた「新入社員」の皆さんって・・・
「運転」できますか?

うちの会社の場合・・・6年ぐらい前からですかね。
「免許は持っているけど、運転はできない。それどころか運転免許すら持っていない。」という若者が入社してくるようになりました。

仕事上、それでは困るので、会社が終わった後、免許を取りに行かせて・・・半年かかっても取ることができなくて、教習所をもう一回ループとか。
あるいは、休日、車の運転の練習に付き合ったりしていたのですが・・・さすがに昨年、女性の営業員が入社してきた時に、あまりに可哀想になってしまったので、とうとう文書で提出したんですよ。会社に。

「新入社員研修の一環として、TOYOTAやHondaが開催している運転教習を受けさせるべきだ。」

・・・・ダメだった。まあ、予想通りだったんだけど。
管理部門としては、「全社教育として、損害保険会社主催の講習会を定期的に出席義務づけにしているんだから、それで十分だろ?だいたい、車の運転なんて、家庭教育の一環として、子供が社会に出てくる前に各家庭で行われているべきだ。」

う〜ん。まあ、ごもっとも・・・なんだけどね。
新人君たちって、学校を出てから、ごく短い時間のうちに免許を取った後、すぐに地方から勤務先に転居をしたりして、実際のところは「親に運転を習っている時間なんて無い。」状況だったりするんだよね。
で、しばらくすると「会社の仕事として、車の運転をするハメになる。」と。
え?レンタカーで練習?
レンタカー会社だって、免許取得1年未満の連中には、ハードルが高いよ。

・・・・ものすごくゾッとしない?自分が免許を取って、初めて公道を走ったときのことを思い出すと。
そんな連中に、「会社の仕事で車を運転」させるんだよ?

「損害保険会社の座学を受けさせている」ってさあ・・・それって、「社員に安全運転講習を受けさせています。」っていう、「万が一、何か起きた場合の会社としての言い訳」を体裁良く作っているだけだよね。
車の運転って、実地で体験しないと、なにもわかんないだろ?
で、「実地で体験=大変な事故」になるパターンもあるわけで。

書類提出後、「そんなことやる必要ある?」という反応が出て数ヶ月後・・・・心配していた事態が発生しました。
「典型的な右直事故。直進してくるバイクを吹っ飛ばしてしまった。」

免許取得後、数年は経っていた若い男性社員なんですけど・・・話を聞いたとき、ゾッとしました。
「相手の方はどうなった?」

幸いにも軽いケガで済んだんだそうです。本当に不幸中の幸いだった。ものすごくホッとした。

この事故の話を聞いた後、決意しましたよ。
「若い連中にActive Safety Training Parkの話を啓蒙しよう。できるだけ参加してもらうようにするんだ。大きな事故を起こす前に。」

で、ちょうどうまいぐあいにCLUB Activeからご案内が来たんです。
「スポーツ走行未経験者の方向けの新プログラム体験会」のお話。
残念ながら、私はこのプログラムへの参加資格がない。どうも「スポーツ走行未経験者向けにプログラムを作ってみたんだけど、本当にうまく運用できるのか、事前にチェックしておきたい。」という目論見のようです。

この春から社会人2年生になるメンバーに声をかけて・・・1人だけOKが出た。んじゃ、当日茂木駅集合ね。

茂木駅に迎えに行って、早速運転を交代してツインリンクもてぎに向かわせてみるんだけど・・・
まあ、初心者に必ずある「カーブに来ると、ガックリスピードが落ちる」状態。
後ろからの車には、バンバン抜いてもらって・・・話を聞いてみると・・・
「就職活動の時に”資格欄が空白”なのはまずいのかなって思って、免許を取りにいきました。」
あ〜そう。で、全然運転しないで、実家から遠く、我が社にやってきたと。
一人暮らしで、車を持つなんて無理だな。どんなにボロくても。

いくら何でも、このコーナリングでプログラムを受けさせるのはまずい。
待ち時間の間、ツインリンクもてぎ構内を「ハンドル操作教習」ですよ。
「F1のフェラーリってチームにね。フェルナンドアロンソとフェリッペマッサっていう二人の選手がいるの。
どちらもすごく早いんだけどさ、ハンドル操作の方法は、全く違うんだ。エースのアロンソ選手の方・・・ではなくて、確実な操作をするマッサ選手のマネをしてもらいたいんだなあ。」
「全然言ってることがわかりません。」
「あのなあ・・・日本企業相手だったら”とりあえず休日は芝刈り”で、なんとかなるかもしれないけど、外資相手になると、モータースポーツぐらい・・・いや、正確にはMotorRacingぐらい語れないと、仕事にならないぞ。特に欧米の人たちにとっては、文化そのものなんだから。」
「はあ。」

集合場所で点呼が取られて・・・連れてきた彼だけが飛び抜けて若い。
や〜んピチピチ〜!ハアハア(?)

「皆さん、免許を取られて何年ですか〜?」
インストラクターさんが、確認されて、一人づつ順番に答えていくと・・・
彼が「免許取って、1年半です。」と言ったときに「・・・・・・・」
え?あれ?なに?みんな。

とりあえず、インストラクターさんには、「お願いですから、こいつを常に一番後ろにしてやってください」って重々お願いした。

始まったプログラムは・・・
まず、直線を走って、ある場所で、ブレーキペダルを全力で踏む練習。
brake.jpg

皆さん、うまくブレーキペダルを思いっきり踏み込むことができてる。
でも、次の練習は、「スピードをもっと下げてからフルブレーキ、かつ、狙ったポイントで止める。」(違ったかな?)
それは・・・・難しいぞ。
案の定、何だかみんなダメダメだ。

繰り返し練習した後、一列縦隊で、コーススラロームを開始。
tairetu.jpg

インストラクターさんが先導してくれている遅い速度なのに・・・既に若い彼はついていけない。遙か後方に置いてけぼりだ。

ありゃあ・・・・なんかヤな予感が。

一生懸命、パイロンをまわろうとするんだけど・・・
kabe.jpg

一番後ろのはずの彼が、一番前に見えるかのような状況。
皆さん、運転に慣れているので、1周して彼に追いついちゃうのだ。
う〜んう〜ん・・・本人も車の中で汗だくだと思うけど、見てるこっちもウロウロウロウロオロオロオロオロ・・・・みんなごめん!Ⅰ年半のヤツじゃ、ここに連れてきちゃいけなかったのかも。

どこか遠くを見て気を紛らわそう。
turing.jpg

へ〜。あんな小さな子達(小学生・・・ヘタをすると以下の子もいたかも。)を引き連れて、林道の走り方の講習会もやってるんだ。二輪の方は。すげえなあ。Honda。

逆回りでのパイロン練習も行って、プログラム全体が終了。
なんか・・・見てるだけなのに、ものすごく疲れた。っていうか、インストラクターの皆さんが、他の参加者の皆さんにお詫びしてた。大変申し訳ない。詰まっちゃって。

その帰り道・・・「相当ビシビシしごかないと」と思いながら、運転させてみると・・・
常磐道&首都高をそのまま帰ってきちゃった。確かに一時間毎に交代はしたんだけど。
高速道路への合流&サービスエリアへの進入も全然平気。いやあ、驚いた。

「自信を付けると人は変わる。」とは思っていたけど、これほどとは。たった3時間のプログラムだよ。
叱りつけたりしてもダメなんだなあ。
インストラクターの皆さんの根気強さに敬服しました。

免許を取り立ての子供を抱える親御さん達に広めたいですよね。ASTP。
アレですよあれ。
「家族間の会話のためのASTP」
ほら、画面の前のお父さん!
「そういえば、ここ数年(ええっ!)息子(娘)と会話してない。」

ほ〜ら、来ましたよ。そんなときのためのASTPですよ!
「休日、家族ですごそう。アクティブセーフティトレーニングパーク!運転がうまいところを見せて、お父さんの威厳を取り戻そう!」
さあ、目を閉じて想像してください。フルブレーキングでターゲットポイントに1mmのズレもなく車を止めてみせるお父さん!
パイロンスラロームをドリフトで駆け抜けるお父さん!(ほんとにやったら、たぶん怒られます。)

く〜!オヤジ、マジすげえっ!

拍手ですよ握手。大喝采ですよ!
あ、眼、あけてね。現実見ようね。そのままディスプレイの前で夢の世界に行かない。

フエッヘッヘ。

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