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電動ファン手動ON-OFFスイッチ取付 [EP82日常整備]

YUGATA.jpg

秋に・・・たぶんなったんですねえ。
今年の新入社員の皆さんは・・・ほぼ配置が完了しましたかね。
ご本人は、「社会人」のペースを掴むためにキリキリ舞いだと思うのですが、皆さんを受け入れる側の人たちも、あるいは、数ヶ月間の新入社員研修に付き合った人たちも、それぞれ大変なんですよ。
送り出す側は、「なんとか任務先に定着して欲しい。」と思いながら、送り出すんです。本人は、ま〜ったくそんなことを感じてないと思うけど。

で、数年前に送り出した「かつて新人」だった彼の勤務地に久々に訪問。
「よう。どうだ?もう、完全に土地の人になったか?方言で営業トークできるようになったか?なんかやってみ。」
「え・・・いえ・・・恥ずかしくて、言えません。お客さんの前では、自然に方言になるんですが・・・」
「ふう・・・まだまだだな。その土地の人になりきらないと、本当の営業成績はたたき出せないよ。チミの力は、まだまだ埋もれっぱなしだ。発掘作業が必要だ。」
「いえ、作業されなくていいです。」(ズバッと言ったね。)
「それよりも困っていることがあって・・・」
「???なんだい?営業所のみんなとはうまくやってるって聞いてるけど・・・・」
「僕、親元を初めて離れて、遠くにやってきたじゃないですか。」
「そうだねえ。初めての独り暮らし。気楽だろ?あんなビデオやあんな本を家にたんまり置いていても、へっちゃら。」
「帰ってもらっていいですか?」
「まてまてまてまて。悪かった。なんだい?おじさんの胸に飛び込んでおいで。カモ〜ン!!!」
「マジキモいんですけど。話してもダメな感じがする。」
「あ、すいません。ほんとに。なんだい?」
「こっちに来て、数年経つんですけど・・・友達がいないんです。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「大人になると・・・・友達ってできないんですね。」
「・・・・・・・・・・」
「え〜とね。アレだアレ。大人になると、友達作る前に生涯の伴侶捜しだぞ!そっちが先だ。なっ?」
「なんですかソレ。昭和ですね。おいしいんですか?」
「いや、おいしいじゃなくて、気持ちい(バシッ!)」

いやあ・・・マイッタよ。でも。ほんとに。絶句してしまった。
男ってそう言われると、社会人になった後は、「仕事の関係で知っている人たち」が廻りに増えるだけのような気がする。

ご近所さんの顔とか浮かびますか?このBlogを読んでくれているたくさんの男性陣のみんな。
さっ。今すぐ胸に手を当てて、目をつぶって。
さ〜あ、質問しますよ〜。はいっ!隣の家の名前、言える人!手を挙げて!!

怖っ。
言えない人多数ね。今、私には、ビジョンが見えましたよ。この文章を読んでいる皆さんの苦悩の顔が。
さあ、みんな。
ご近所づきあいは、まずは、自治会入会から。
大丈夫。年会費集金と共に満面の笑みを浮かべたご老人が皆さんのご自宅にやってきますよ。

私の場合、オーナーを筆頭に車の関係の輪が自然と広まったからねえ。
今回のような質問を・・・考えたことすらなかった。確かにちょっと・・・怖いことかもね。

はい。なんだか寒気がするお話から頭を切り換えますよ。
今回のお題は、「ラジエターの電動ファンを手動で入ー切できるようになろう。」というお話。

2012年にボディを新造したときに不思議な現象に出くわしました。
「旧ボディから部品を移植して、見事走れるようになった・・・けど、ラジエターの電動ファンが回りっぱなしだぞ。いつ何時も。どうやって切るんだ?」

フォークリフト修理係が、その後、別のEP82(日光耐久用スペシャルマシン N1仕様を超えてしまっている。)
を仕立てたときに原因を突き止めてくれたのですが、EP82の場合、「エアコンを外すと」ラジエターの電動ファン制御ができなくなるんだそうです。

まあ、別に・・・どうせいつも全開走行だし。水温が下がる方向なら、構わないんだろう。
そう思って、2012,13年といつも「エンジンをかけると電動ファンが回りっぱなし」の状態で走ってきたんですよね。

前回の水温92℃対策を施した結果、グンと水温が下がるようになったので・・・できる限り80℃近辺で運用できるようになりたい。寒い時期でも。

ということで、材料を一通り用意しましたよ。
筑波サーキットって、ほんとに便利なところなんですよ。万が一サーキット周辺のショップで手に入らないものがあっても、少し離れたところにホームセンターがあるので、何でも揃っちゃう。
isshiki.jpg
ふう・・・この灰色のビニールキャプタイヤケーブルを見ると、体が震えるぜ。(ビリビリ?)
久々に俺様の出番さ。
みんな忘れているだろうけど、俺様は国家資格保有者。俺様にかかれば、こんなものチョイチョイよ。
この材料一式の他に必要な工具は、
1)ニッパー
2)圧着工具
3)電線皮むき器
の3点だけでok。

イメージは、この「電動ファンにブスって刺さっているコネクター」
konekuter.jpg
の直前で、ON-OFFのトグルスイッチをつければいい。
トグルスイッチは、ガレージを探したらエーモンの「1202」ってやつが出てきた。これを使おう。

コネクターの先の黒いカバーをちょびっと切ってみる。
muki.jpg
この2本線のうち・・・・青い電線だけが今回の加工対象。
これをブツって切ってしまう前に、トグルスイッチにほんとに買ってきた端子が入るのか、確認しよう。
tanshi.jpg
よ〜し。目視で買ってきちゃったんだけど、無駄にならなかったぜ。
まず、この端子に電線をかしめて、エンジンルーム側に持っていくんだ。
switchtorituke.jpg
で、ここのスイッチから出てきた2本線を「先ほどの青い電線を切った両端」に絶縁圧着スリーブを使って、接続する。
くれぐれも、「青い電線しか、いじらない。」ことね。

はい。動作確認。
(配線終了後にどうも写真をわざわざ撮らなかったらしい。それぐらい順調に終了。)

全く問題なく、任意に電動ファンをON-OFFできるようになった。
これからは、水温計を気にしながらLAPを重ねるようにしなければならない。

で、調子よく筑波サーキットを練習走行していたところ・・・・
「ねえ。スイッチがONなのに走行後にボンネットを開けたら、電動ファンが回ってない。」
え?え?????

配線後、全部ビニールテープぐるぐる巻きにしてる。外れたりしてないはずだ。
よくよく全部の配線をたどってみると・・・・
hasonhin.jpg
トグルスイッチの電極(2本)の下のプラスチックが・・・なんか、プクッて膨らんでる。
スイッチそのもののレバーも・・・動かなくなっちゃってる。

このエーモンの1202ってスイッチをよくよく調べると・・・
DC12V-8Aって書いてある。
どうも、8A以上電動ファンが消費して、スイッチがその電流に耐えられなかったみたいだ。
そういわれれば・・・今回取り付けたTURBO用ATラジエターって、電動ファンがこれまでのものよりも大形で、重量があった。
エンジンルームに収まらないかと思っちゃったもん。

そうか、電動ファンそのものも大きくなっていたから、消費電流も多くなっていたんだ。
まあ重量が増えるっていうのは、競技にとって不利なんだけど・・・
いやいや。この車両、JOY耐用にN1規定よりも30kg重くしなきゃならないんだから、全然平気。
バラストを外そう。

さて・・・たぶん、スイッチをより大きいものに変更すれば、この件は解決のハズだ。
再び筑波サーキット近くのホームセンターに行って・・・
今度は、ロッカースイッチRC1117ってやつを買ってきた。
これは、DC12V 20Aまで流せる。
shinswitch.jpg
しかも、トヨタ車のダッシュボードにぴったりの寸法で、すごく綺麗に取り付けられた。
よ〜し、これで問題解決さ。
また1つ、自分たちで解決してみせたぞ。

セコムの食
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水温92℃対策 [EP82日常整備]

 

さて、「ノーマルエンジン&ノーマルECU」で再び走り出すことができるようになったEP82。
ただ、2013年Joy耐決勝前に気になっていたところを改善しておきたい。
今回の「ノーマルエンジン化」は、「壊れないでずっと走り続けられること」を最優先として選択したことなので、できる限り水温を下げて運用できるようにしたい。

色々調べ回って、「簡単に取付ができて、最も大きなラジエターは、EP91TURBOのAT用」ということがわかった。
だ〜いぶ探し回るハメになって・・・なんとか入手できたぞ。
shinkyu.jpg
前面のラジエターが2013年Joy耐決勝で損傷したもの。
このラジエター、外観からはまったく損傷がわからなかったです。
今回のエンジン載せ替えの場面でも、オーナーが「念のため、水を入れてみたら?」と言って、試してみたぐらい。
結果は・・・「わずかに穴が開いててさあ・・・やっぱり水が垂れてきたよ。」だって。
交換決定。

この写真でも、左側が黒くなっている(オイル染み)になっているのがわかると思うのですが、壊れたエンジンを降ろして、ドレンボルトを外したところ、大量のラジエタークーラントが出てきました。
エンジンオイルは全くなし。
2010年のエンジンブローの時と、全く違うんだよね。2010年時は、オイルは全く残ってなかった。

「大形の良いラジエターを手に入れたぞ。」と喜んでいたんだけど・・・
tate.jpg
厚みも2013年まで使っていたものと全く同じ・・・ん?左右寸法も全く同じ・・・・
このラジエターって、ラジエターキャップがEP82用じゃなくて苦労したんだけど、どうやらほんとに「スターレット用」だったことは間違いが無いみたいだ。
・・・・「冷却性能をより向上」させるために探してきたんだけど・・・状況変わらず。になるぞ。このままだと。

ま、とにかくEP82用ATラジエターホースを入手して取り付けて・・・あれ?
上側は、品番16571-11080
下側は、品番16572-11170
この下側は、少し前に問題になったクラッチレリーズシリンダーのモロ上に覆い被さるように装着されてしまうんだけど・・・う〜ん。左右に逃げることもできない。手持ちの断熱材を巻いておこう。
それよりも大変な問題が・・・

「なにか変なパイプが2本出てる。細いパイプ。」
なんだこれ?見たこと無いぞ。
「とりあえずさあ、クーラント入れて、エンジンかけちゃえば?」
え、あ、う〜ん?????
作業中止。オーナーと二人、手分けして、この謎パイプの意味がわかるまで、エンジンをかけないことにした。

実はこれ、全然わからなくて、しば〜らく時間をロスすることになるんです。
あるとき、たまたま保管ガレージの事務所に来ていた人たちにこの話をしたところ・・・
あっはっは!それ、ATフルード用の熱交換器が入ってるんだって。それのための配管。」
「その細い配管に水でも入れてみれば良かったのに。エンジン本体の冷却には、全く関係ないよ。」
?????
「そんなことも知らないで、あの車両全部作っちゃったのかあ〜。よくやるなあ。まあ、こんな時が一番楽しいよねえ〜。」
なんて、廻りのおじさん達が激しく同意してて・・・
「ATミッションの中にフルードが入っているんだけど、それを冷却するためにラジエターを共用する車両があるんだよ。日本の安い車両にその手の車が多いんだけど。冷却能力が足りなくなって、上り坂とかでATが2速とか3速に固定されちゃうことがあったよ。少し前まで。」

へ〜。知らなかった。
どおりで、2013年までに使っていたラジエターより重かったんだ。
「穴開いたまま使っても問題ないよ。気になるんだったら、キャップしたら?」
mekura.jpg
はい。オーナーが青いキャップを買ってきてくれた。なんだかな〜。変な時間を取っちゃったよ。

さて、このままエンジン始動しても・・・2013年夏となにも状況が変わらないぞ。
これまでの「なにがなんでもノーマルパーツ」という方針を曲げて、TRD製サーモスタットと

TRD製ラジエターキャップを装備

スポーツサーモスタットは、「ノーマルよりも低い温度領域で全開」にするだけだし、強化キャップは、「ラジエター水が沸騰しないように加圧する」ものだし・・・
正直、あんまり意味が無いと思ってた。特に我々は、「走行中にラジエターホースが抜けて、赤旗原因」を作ったことがあるしね。

走ってみた結果は・・・「水温81℃安定走行」ができるようになっていた。
・・・・-10℃だよ。この2つのパーツで。
・・・・うまくいっちゃたんだけど・・・変だなあ。この手のパーツにそんな効果ってあったっけ?



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