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呪われたオイルクーラー(検討&考察編) [EP82日常整備]

3月11日は、半旗を掲げている建屋が多かったですねえ。
70年前の3月10日は、なかなか想像できなくても、2011年の3月11日はやはり皆さんの心の中に強く留まっているんだと思います。

そんなことを思いながら、会社の建屋に向かってテクテク。
人通りが多い歩道に三脚で掲げた真新しい国旗が掲揚されている。

前から若い女性が歩いてきた・・・と思ったら、「も〜。なによっ!この旗!邪魔ねえ!!」って感じで、パーン!!!!

ガシャーンという音を背に、さっさとそのビルにツカツカ入っていった。
・・・・・・頼むから、少しは日の丸に敬意を払ってくれ。お前の会社のビルで掲げられている旗だぞ。
そんなことを思いながら、仕方なく私が三脚を立て直しましたよ。慌ててそのビルの清掃員の方がすっ飛んできましたけど。

なんだかねえ・・・彼女にとっては、「邪魔な旗」だったんだなあ。その日が、どんな日なのかもたぶん忘れちゃってるんだね。
軽い。軽すぎる。っていうか、薄っぺらすぎる。

国旗とか国歌が、ここまで軽んじられている国もそうないと思います。なんでそうなるのかねえ・・・サッカー日本代表とかの試合で、スタジアムのメンバー全員で歌ったりすると、すごくジ〜んと来るもんなんだけどね。

はい本題。
「自分が体験したことを正直に全部書いてしまう」このBlog。
今回からしばらくの間は、「オイルクーラーのお話」をします。
4基目の4E-FEエンジンに載せ替えたEP82スターレットは、おかげさまでものすごく順調です。
いろいろなパーツがノーマルに戻されて、確かに遅くなっちゃったんだけど、かわりに「これなら壊れないだろう。」感が満載です。たぶん今年のJoy耐は、ものすごく良い結果が待ってる。

ただ・・・・ず〜と気になっていることがあって・・・
「18,000km走行の全くのノーマル4E-FEが、なんで壊れちゃったんだろう。たったの数ヶ月で。」

日本車のエンジンって、すごいらしいです。
3基目も4基目も2年ほど車体から取りはずしておいて、オイルとガソリンを入れたら、即座にエンジンがかかりましたからね。
それって普通のことなんだろうって思っていたら、どうも21世紀の現代においても、外車ではそんなことはまず考えられないんだそうです。
(実は、私の周りにはヨーロッパの車両を保有している人が結構いるんですよね。そういう人たちは、もう、日本車に帰ってこないんだけど。)

EP82って、今でも街で見かけることがあるけど、4半世紀が経過しても、普通に走ることができているんですよ。
なのに、我々の車両は、エンジン積み替え数ヶ月でコンロッドメタルが消滅する事態。
どう考えても、何かおかしい。っていうか、第二次活動開始6年ほどで、3基エンジンブローさせてるって、一体何よ。

エンジンブローをさせたときに、なにか共通していることがあるんじゃないか?
2010年の日光耐久は、新春のものすごく寒い日だった。
2013年のJoy耐は、予選での接触事故後、決勝日朝に床が何か濡れているのに気がついていたのに走らせた。
2014年の3基目のエンジンは、筑波サーキットを数回練習走行していただけで、コンロッドメタルが無くなった。
季節はそれぞれバラバラだ。

ミッションやドライブシャフトは、それぞれの時期で全く違うモノを使っていた。
クラッチは・・・確か、2009年にTRDフルメタルクラッチがバラバラに粉砕されて、なおも手持ちのTRDフルメタルクラッチ(使い古し品)を使っていて、2010年の日光耐久を迎えたんだった。
2011年の初のJoy耐出走前に社外品の新品フルメタルクラッチとカバーに交換して、それを3基目のエンジンが壊れるまで使っていた。

だから・・・どうもクラッチが原因・・・じゃないみたいだ。(そうなんだろうか?)
あとは・・・なんだろう?なにか共通して使っている部品なんてあったかな?エンジンそのものはそれぞれの段階で載せ替えちゃったし・・・あ、苦労して交換したプラグチューブガスケットを装着したカムカバーは、3基共通部品だ。って、ナイナイ。確かにプラグチューブガスケットの交換の時にガリガリしちゃったけど。

一つだけ・・・一つだけあるぞ。3つのエンジンに共通して使っている部品。
2007年秋にオーナーが、25万円でFISCO仕様の車両を引っ張ってきたときに既に装着されていたオイルクーラー。

ボディが変わってもオイルクーラーは引き継いできた。
・・・・いや・・・なんでだ?2011年のJoy耐でクラッシュさせてる・・・そうか、2011年は、自分たちでエンジンを組むのに精一杯で、載せただけでツインリンクもてぎに向かったんだ。オイルクーラーなんて装着している暇はなかった。

2012年のJoy耐は、なんで完走できたんだ?
・・・・・思い出してみると・・・・そう・・・確か、車検で取りはずさせられたんだ。せっかく新品の耐油ホースで取り付けたのに。オイルクーラーを。

なにか、「エンジンルームに燃えやすいものは置いてはいけない。」って規定が、JAF競技規則本の前の方に書かれているって言われて・・・さっさと全部除去して、車検を通してもらったんだった。しかも、ミッションは既にガリガリいっていたのにちゃんと完走できちゃったし。(これまでで唯一の完走。)

で、2013年は、その対策のために耐油ホースの上をサーモスリーブで囲って車検を通したんだった。
オイルクーラーか?ひょっとして。次々にエンジンが壊れる原因は。
3基目のエンジンは、最初からオイルクーラーを搭載していた。(ホースの取り回しがものすごく大変で、オーナー夫妻と3人がかりで装着したんだよ。)

でもなあ・・・本来は、オイル温度を下げて寿命を延ばすためのモノが、エンジンを壊す原因になんてなるのかな?
う〜ん・・・・そもそもオイルクーラを取り付けないで、出走すればいい話じゃ・・・・
いや・・・・Joy耐は、通常のN1規定よりも30kg重くしないといけないのだ。通常の750kg仕様だと、給油ピットインで1分加算になってしまう。
どうせ30kg重くしないといけないなら、単純なバラストではなくて、もう少し役に立つモノで重量を稼ぎたい。

フォークリフト修理係に相談。
「オイルクーラーがエンジンブローの原因になるなんてこと、あるのかな?」
「そんなこと、あるわけないでしょう。でも、ブローしたエンジンに付いていたオイルクーラーを使い続けるのって、良くないかもしれないですね。」
「?」
「クーラーコアとかに破片が残っているのかもしれないですよ。少なくともコアは新品にしてみては?」

そうか・・・・確かにコンロッドメタルなんて、オイルラインそのものにあるからね。
3基目のエンジンを走行前にチェックしているときに「なんか・・・オイルゲージに付くオイルが、キラキラしている感じがする。でも・・・特に濁っているわけじゃないし。」って思いながら走っていたんだった。

あのキラキラした金属粉がオイルクーラーコアに残っているかも。
新しいコアを買って、4基目のエンジンに装着しよう。

「コアは、くれぐれも通販に出てるような激安品は買わないでくださいよ。いくら新品だっていっても、割れたりすることがありますから。HKSとかの有名メーカのヤツを買ってください。」

はいはい。っていうか、今まで使っていたオイルクーラーも、すごいと思うんだけどね。
少なくともコアそのものから漏れたりしたことはないんだから。
このコアメーカーのやつで、もっと大きいのを買おう。新品で。

他に2007年暮れに引き取ってきたときと、現在の取り付け方で違いってなにかあるかな?

ホースが違う。
何だかすごくぼろい青ホースにシルバーの防炎布が被せられていた。
すごくぼろいと思って、自分でタイヤメーカー製の耐熱耐油ホースを買ってきて、取付をしたんだった。
3基目のエンジンの時には、「ホースって、太ければ太いほど良いと思っていたけど・・・ひょっとして、細くしてやった方が、圧がかかって具合が良いのか?」って思って、それまでより一段細いホースを使ったんだった。

まさかと思うけど、オイルクーラーラインって、耐熱/耐油だけじゃなくて、「圧力」にも耐えられる材質じゃないとダメだったか?
圧がかかると膨らんじゃっていたのか?ひょっとして。

それと、各ユニットへのホース取付を今回からちゃんとジョイントしよう。
2007年当時は、ホースバンドでオイルクーラーユニットに締め付けられていたんだけど、
オイルクーラーネジ止め.jpg
この方法は、現在のJoy耐では禁止されていて、2013年の時は、OETIKERのイヤークランプを使ったんだった。
留め具.jpg
会場で他の車両を見て回ると、みんなオイルホースのところは、もっと格好いい金属製のジョイントを使って処理していたんだよなあ。
あれは、なんていう金具なんだろう。
とにかくあの金具と「油圧に耐えられるホース」と「新しいコア」を探し出そう。
たぶん、ブツさえ入手しちゃえば、自分で取り付ける方法は現物あわせで何とかできるさ。
さて、材料集めだ。


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