コンピューターを交換したら、どうもエンジンを壊したみたいです。 [耐久レースに使用しているパーツ]
ハンドブレーキがちゃんとかかるようになったEP82。
練習走行を再開。
でも、その前に昨年のJOY耐での反省を踏まえて対策を実施しました。
1)バラストを下ろして、N1規定重量(750kg)に近づける
2)コンピュータを交換して、速く走れるようにする。
バラスト降ろし作業は簡単。まあ・・・760kgに近づいたってところかな。
で課題の「ECUをノーマルから交換する。」という作業は・・・段階を踏みました。
まず、やってみたのは、1500cc用コンピュータへの換装。
懐かしのセラに搭載されていた5E-FHE用ECUを入手。
コネクターが全くの同型上だったから、簡単にエンジン始動・・・・ウンともスンとも言わない。???
元のコンピュータに交換してみると、一発でエンジン始動。なんだこれ?
後日、試しに「ターセル/コルサ用5E-FHE」ECUを入手して再び交換。
こっちは始動できた。
どうも・・・相当スペシャルマシンだったようです。SERA。そのボディ形状だけでなく、色々なパーツがスペシャル仕様。
さて、プラス200ccの排気量分、ガソリンをいっぱい吹いてくれるようになったらどうなったかというと・・・
確かに・・・加速の時に力がかかってる感じがする。
でも・・・なんだかマフラ周りがものすごく黒い「シミ」がたくさんつくようになった。
水拭きでは全くダメで、ワックスでなんとか落とせる状態。
試しにAE86の彼にプラグを見てもらうと・・・
「ものすごく真っ黒じゃん。いくらなんでも噴きすぎだって。やめときな。燃費悪いぞ。」
写真を撮ってなかった。今、探してみると。本当に真っ黒だった。
さて、どうしよう・・・
「KMSさんでコンピュータ作ってもらったら?」
う〜ん・・・その前に持ってるんだよね。社外コンピュータ。
元々のボディについてたやつ。
今のボディや、エンジンになる前は、プロの手がかかった車両だったから、確かに速かった。TTC1400用の車両群と遜色なく走っていたんだもんね。
あのコンピュータを使えば、また速く走れるんだろう。
でもなあ・・・
今のボディになってから、ず〜とノーマルコンピュータにこだわってきたのは、「リミッターがかかっていれば、嫌でもエンジンを壊さないだろう。」と思ってたんですよね。
ただねえ・・・それでも半年でメタルがなくなったりとか、確かに思ったような展開になってない。
う〜ん・・・
私は、「ソフトウエアは、ハードウエアを超えられない。」と思っています。自分でFAの世界のプログラムを作っていた経験上。
「ECUを変えたところで、速くは走れない。より上手くハードウエアを使いこなすことはできるだろうけど。」
EP82って、生産が中止されて、20年以上が経過するんです。
でも、昨日も街で見かけましたけど、今も走っているんですよね。結構。
20年走れてしまうノーマルカーをいじってしまうということはどういうことか・・・
「命と引き換えに速くなる。」
おそらくそういうことなんだと思います。競技用に市販車を改造していくということは。
まあ、やってみよう。元々のボディについていたコンピュータに換装。
走ってみると・・・確かにノーマルコンピュータよりもこっちの方が、反応がいい。
だいぶ気分良く乗っていて、再びAE86の彼にプラグを見てもらうと。
「いや・・・これは・・・白すぎるって。この状況のままは、まずいぞ。」
ふ〜ん。
そういえば、なんだかこのコンピュータ、BOXが増設されていて、コネクターがつけられるようになっていた。
なんだかボリュームが付いているコネクター。多分、燃料の量を調整できるんだろうね。
そのボリュームを取り付けて、「ちょうど半分の位置」に回して走行開始。
4周目に入ったバックストレート。
「このエンジン、リミッターを外せば、7500rpmまで回るんだ。」
最終コーナ手前でシフトダウン・・・ルームミラーいっぱいに広がる白煙!!!
「しまった!オイルの色だ。ブローさせた。よりによって、オーナーがいない日に。」
なんだ?直前までメータチェックをしていたぞ。水温も油圧も何も異常を示していなかった。
強引にピットロードに飛び込む。気がつくと、エンジンは停止していた。
惰性でピットに戻って、TTC1400の彼に症状を告げる。
「いや・・・何も・・・漏れてませんよ。水もオイルも。」
「???」
係員さんも駆け寄ってくる。(筑波サーキットは、本当に一台ごとに車両の様子をよく見ています。)
「芝生カットして入って来ましたけど、確かにタイヤのロックじゃない白煙の上がり方でしたよね。原因わかりましたか?」
いや・・・試しにエンジンをかけてみると・・・かかる。???
その場は、撤収。
下回りまで含めて、よ〜く確認をしてみると・・・マフラーが変。
排気口がビチャビチャになってる。いやん。(?)
明らかに水でビチャビチャ。う〜ん???確かに始動直後だったらありえるのかもしれないけど・・・
でも、バックストレートエンドでの白煙は、水蒸気じゃなかったぞ。
もう一度走行。
今度は、ボリュームの位置を左右に1ノッチづつ変えてみる。
右に1ノッチ変えると・・・
わかりにくいかもしれないけど、ネジが切られている先端部が、だいぶ黒くなった。
試しに真ん中から、左に1ノッチの位置にして走ってみる。
・・・さっきよりも力がない感じ。と思ったら、ピットインのサイン。
「ダメだね。1コーナーに入る時にやっぱりパッと白煙を吹くよ。」
まいったなあ・・・
走行後にマフラーをチェックすると、いつも通りの綺麗な排気口だった。なんだろう?さっきのビチャビチャ。
AE86の彼に症状を話すと・・・
「燃焼室側かな。ガソリンが薄すぎたんだよ。もう、このエンジンじゃ、JOY耐は走りきれないぞ。」
う〜ん、やっちまった。どうもエンジンを壊してしまったらしい。失敗。とにかくエンジンさえかかれば、ずっと走れるもんだと思ってた。やっぱりノーマルって、なんでも安全側に作ってあるんだなあ。
さて、これからどうしよう・・・もう、パッと積み替えられるエンジンは残ってないぞ。
選択肢は、4つ
1)もう、さすがにKMSさんに持ち込んで、プロの手で車両を見てもらう。
2)今のエンジンをヘッド側を開けて、まずは様子を見てみる。
3)半年でメタルがなくなったエンジンのコンロッドとメタルを交換して、再搭載する。コンロッドは、今積んでいるエンジンから移植。
4)今から、EP82用4E-FEエンジンを探して積み替える。
う〜ん・・・まず、3)から行こうか。車両からエンジンを降ろしちゃうと、移動が面倒だしね。
まだ3月。大丈夫。桜咲いてないもん。JOY耐は夏だから。