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コンロッドメタルが無くなっちゃった4E-FEエンジンは、どんな状況だった? [ノーマルエンジンへの換装]

まるまる一ヶ月ぶり以上での更新ですよ。皆様お久しぶり。
で、いきなり残念なお知らせです。
2016Joy耐7hは・・・・
「出場できません。」

2015年からWeb参加受付になったので、非常に危ないのではないかと思っていたのですが・・・
不安は的中しました。
今年のJoy耐は、5月3日から受付開始だったのですが、5月4日夜に入力しようとしたところ・・・
受付は終了しました。(定数90台に達しました。)
という悲しい表示が・・・・

いやね。まあ・・・見慣れてますよ。こういうの。
今年もPerfume 6th Tour 2016をことごとくあらゆる地区で、抽選に落ちましたし。

ま、だいぶみなさん元気を取り戻してきたんだと思います。いいことです。イベントごとにみんなが集まれるのは。

は〜あ。私たちは年に一度のJoy耐に合わせて活動をしてきたので・・・
なんていうか・・・今の気分は・・・年末。
ヘッヘッヘ。萌えつき・・・じゃなかった。燃え尽きちまったぜ。今年も。

今年は秋開催に移動になったMini Joy耐?
うん。やめとく。あれは、でかいタンク&排気量がでかい車両が必ず有利になる大会だから。
んじゃ、筑波の秋の耐久・・・と思ったら、2014,2015年と多分、台数が集まらなかったんだね。
筑波150分耐久。
今年は、イベントそのものが消滅みたいです。はあ・・・

ということで、ゆっくり車両の整備ができることになりました。
本題行きますよ。
「1年かけて自分たちで組んだエンジンが、2013年Joy耐でブローしちゃった。その中身がどうなってしまったのか、分解してみたよ。」
という話でした。

で、今回のお話は、「2013年大会の後、載せ替えた”全くのラインオフ版4E-FEエンジン”が、わずか半年後には、メタル消滅」となってしまった、あのエンジンを開けてみよう。というお話です。

開ける時点での想定は、「コンロッドメタルが消失しただけなんだから、ヘッド側から開けるのではなくて、オイルパン側から開けて、必要なパーツを交換しよう。」というものでした。

で、オイルパンを外してみた結果がこれ。
IMG_0502.jpg

最初の印象は、「ずいぶん綺麗なエンジンだな。」というもの。
このエンジンは、現在のボディに搭載されていたもので、入手した時点(2011年)でオドメータが18,000kmを示していました。
単に走行距離が少ないだけではなくて、整備手帳を見ると、全部規定の期間で整備が行われてきた車両だったんです。
なので、定期的なオイル交換が行われてきたようです。
我々が自分たちで組んだエンジンが「とってもばっちいおばちゃんスターレット」のものだったのとは雲泥の差です。

で、メタル状態をチェックすると・・・
IMG_0501.jpg
全てのコンロッドメタル装着位置に”スジ”が見られたのですが、特にひどかったのがこれ。
よ〜くチェックしたのですが・・・
最初に想定した「オイルパンだけを外して、クランクとコンロッドメタルだけを交換する。」作戦は諦めました。

このエンジン・・・コンロッドメタルが全部なくなってしまって、コンロッド側も削れ始めちゃってたんです。
なので、クランクだけじゃなくて、ピストンそのものも交換しないと再生できない。

ピストンを交換するということは・・・ヘッド側からバラしていかないと、取り出すことができない。
(結局、エンジンを全バラシしないと、何も解決できない。)

この時点で、「どこかから中古エンジンを購入してきて、載せ替えをしよう。」ということに方針変更。
このクランクメタルが無くなっちゃったエンジンは・・・う〜ん・・・部品取りエンジンとして、当面保管かな。

この「メタルが無くなってしまった気筒位置」は、過去、ブローしたエンジンとも共通性があるのかと思ったのですが・・・

2010年日光耐久でブローしたエンジン(プロのチューナーさんが手がけたもの。オーバーホール後の初実戦でブロー)
P1150609.jpg

その後、自分達で組んだエンジン(2013年Joy耐でブロー)
IMG_0491.jpg
完全破壊されてしまったこの2基は、「オイルポンプに一番近い気筒」がどちらもクランクに異常が見られる形で壊れていました。

が、今回のメタルが無くなってしまったエンジンは、共通性がなくて、「オイルポンプから見て、2番目の気筒」に異常が出ています。

う〜ん・・・

「もう、壊れないようにするためにラインオフの4E-FEエンジンをそのまま競技車両に載せよう。」という考えてで、搭載したエンジンなんですよね。これ。

まさか、18,000kmしか走行していないエンジンが、わずか半年後にはメタルが無くなってしまうなんて・・・
しかも、その半年間、実戦参加は全くしていないんです。
なんでこんなことになっちゃうんだろう・・・

このエンジンを搭載していた当時は、車両側がどんな状況だったかというと・・・
1)オイルクーラーは取り付けていない。(この一件の後、取り付け作業を行った。)
2)ラジエターファンは、「とにかくエンジンをかけると全開で回り続ける。」という仕様だった。
(エアコンかヒーターを取り外してしまうと、とにかくファンは全開で回ってしまうものだったらしい。)
3)ラジエターファンが全開に回ってしまう状況だったせいか・・・
真冬に筑波サーキットのバックストレートを走行すると、どんどん水温が下がってきて、50℃を切ることもあった。ただ、この時は「サーモスタットが入っているのになんでここまで水温が下がるんだろう?」と思いながらも、「水温は、下がっていれば下がっている分だけいいんだろう。」と思って気にせず走っていた。

こんな状況で走っていたんですよね。
今では、真冬であっても、とにかくガムテープを貼りまくって、水温を維持するように努めています。

まあ、このエンジントラブルの一件で学んだのは、ガレージオーナーから口うるさく言われていた
油圧が2kg/cm2を切ったら(油圧計が機械式なもんで、なにぶん単位も古い)、ピットに戻ろうとせず、とにかくエンジンを止めろ。」ということが、ものすごく的を得ていたということです。

「油圧がおかしい」と思った時点で、エンジンを止めていれば、おそらくメタル交換だけで済んだはずなんです。このエンジン。

「メタルが無くなると油圧が落ちてしまう。」ということを身をもって、体験しました。
なので、多分油温計より、油圧計の方が重要なんですよ。きっと。

さて、Joy耐にも参加できなくなったので・・・
これからは、ゆっくりエンジン換装作業に取り掛かります。
いつ走れるようになるんだろう・・・・ルルる〜・・・(かなり遠い目)


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