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ロールケージをコーキングしました。 [EP82日常整備]



「あと一周・・・か?フロントタイヤから振動が出るようになったけど・・・走り切ってしまおう。」


筑波サーキットのフィニッシュラインを超えて、1コーナーにアプローチ。

もう、練習走行も終わりの時間だ。ブレーキング・・・ブレーキペダルを踏んだ瞬間にこれから先の未来が予測できた。

いつものように減速できない!

ブレーキペダルから足を離して、もう一度踏み直す。無理だ。


ジタバタせずにそのまままっすぐ進むことを選択。

「今日かよ。」

コース外の砂利ってこんなに深いんだ・・・減速しきれず・・・クラッシュパッドに突き刺さった。


まいったね。ミスをした。第二次活動が始まって、無事に車を壊さず走ってきたってスタート前に思っていたんだ。

まさか、今日、車両を壊す日になるとは・・・


コース内でバックギアはご法度だけど・・・後ろをよく見て、バック開始。脱出できた。

そのままコースの隅っこを走って・・・ポスト員の皆さんがこっち見てる。

「お前なあ・・・どうした?砂利撒き散らして・・・何やってんだよ。」って感じ。恥ずかし〜!!!


強制的に練習時間も終了になったらしい。誰も走ってない。


Bパドックに戻ってくると、オーナーがタイヤを一通り外してくれて、砂利を掻き出してくれた。

スタート前にオーナーから忠告は受けていたんだ。

「これ、タイヤ、もう無理だと思うよ。換えようよ。」


いやいやいや、我々は「タイヤは、下地が出たら使い切った。」っていうチーム。これからあと1走行できるって。


ここのところ、試したいことがあって、4輪ともメーカーバラバラ、コンパウンドバラバラという状態で走ってる。

当然、「なんか乗れてないんだよな。」という感じの練習走行だったんだけど・・・耐久レースは、タイヤがダメな状態でも最後の最後、チェッカーを受けないといけない場面がある。

「路面のタイヤカスを拾ったのか、タイヤが無くなったのか」

その振動の状態を自分で予想して、最終周回に入ったんだけど・・・まさか、あそこまで止まらなくなるとはなあ・・


タイヤメーカーによって、「下地が出るあたり」の振る舞いにそれぞれ癖があって・・・

「最後まで、タイムが落ちてもなんとか走ることができる。」

「ある程度のところで、ゴムがずるっと剥がれて、走行しようと思わせなくなる。」

今日のタイヤメーカーは、「表層のゴムが無くなった途端、グリップしない。」タイヤだった。


その兆候は、練習中にあったんだよね。とにかくブレーキペダルを踏むと、ロックしてしまう。

やってしまった。無理をし過ぎた。

第二次活動14年目にして、スターレットを壊しちゃった。


「まあ、大丈夫じゃない?フェンダー引っ張るだけで。」


オーナー。そっち側持って。私は、前の方持つから。

「え?なに?なんで、目をつぶってるの?引っ張るんじゃないの?なにブツブツ言ってるの?」

ふっかつのじゅもんを唱えていたの。はいっ!引っ張る!引っ張る!!引っ張るうう〜!!!


「あのさ、普通にできない?静かにグッて引っ張る感じ。みんなこっち見てる。」


フェンダーどうなったかって?

歪んでませんよ。左側。

もし、この左フェンダーが歪んで見える人は・・・

心に闇を抱えている人だな。いかんな。全く。


さて本題。

2012年に組み上げて以来、初めてクラッシュパッドに突っ込んでしまったスターレットですが、前々から気になっていたことがあります。


それは、「クラッシュしたことがないのにいつの間にか車両の中に水が溜まってる。」こと。


「耐久レースは雨でも実施される。」


ということで、雨の筑波サーキットでの練習もきっちりこなすのですが、(というか、雨になると他の車両との差が小さくなるのが嬉しいんですよ。走っていて。)どうも、雨の走行中に水が侵入するらしい。


あまりね。運転席に水が溜まるようだと、ペダル操作に支障が出る場面があるかと。

疑ったのは・・・多分、あれだよ。アレ。

ロールケージ基部.jpeg



ロールケージ取り付け部.jpeg


ホイールハウス内の当て板も・・・明らかに隙間があるものなあ・・・


考えたのは、接着剤・・・・いやいやいや。

万が一の事態になった時に(なったんだけど。練習中に)板金作業がやりにくくなるような処置を取りたくない。


家のエアコン・・・コーキング処理するよね。配管と壁の間。


あれ・・・白いけど、あれの黒版ないかね?コーキングだったら、後から剥がすことも簡単だ。

信越シリコーン製品で探してみる。

shinetsu.jpeg


あった。黒いコーキング材。

信越シリコーン.jpeg


箱から取り出すとこんな感じ。

なんで信越シリコーン製かというと・・・電気工事をしていて不具合が出たことがないのだ。信越シリコーン製品って。

それと、親会社側も「電子部品内に使うコーキング材」の分析を行なっていて、「周辺の部材を侵食しないか?」という試験にクリアした商品群に信越シリコーン製品がたくさん掲載されてる。


さっそく塗ってみよう。

IMG_7043.jpeg


多分こんな感じ。


IMG_7044.jpeg

ほんとは、ネジの頭の部分までコーキングするか迷ったんだけど・・・

大会前は、必ず増し締めするからね。締められることを優先。

IMG_7037.jpeg

小さなスターレットの処理で、ちょうど一本使い切るぐらいだった。


多分・・・たぶん、これでだいぶ水が入ってこないはずなんだけど・・・今のところ、雨の練習走行がないから、わからないや。


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