GOLDEX本庄モーターパークの路面の話 [2021本庄軽One耐久NNクラスで大失敗]
先日、ものすごく久しぶりに日光サーキットに行ってきました。
日光4時間耐久レース第1戦参加のために。
この第二次活動の最初期メンバーから誘われてVitzをドライブすることになりました。
会場でオーナーと朝の挨拶。
てっきり二人とも同じ車をドライブするのだと思っていたんだけど・・・別々だった。オーナーは、EP82。
「二人で同じ大会に出ていながら、別の車両をドライブなんて初めてだなあ。」
「まあ、お互い車を壊さず完走しよう。」
なんて言って、4時間を過ごしたんだけど・・・
オーナー・・・表彰台乗ってた。
さらっと。クラス3位だって。
車高が高くて、ラジアルタイヤのVitzのブレーキング姿勢に手を焼いている脇をオーナーがドライブするEP82がドッカ〜ってぶち抜いていくたびに「アレ、一体どうなっているんだ?トップ争いをしている連中と同じスピードじゃないか。」と思っていたんだけど・・・まさかの表彰台とはね。VitzもEP82も元は、フォークリフト修理係が作ってくれた車両なんだけどなあ。Vitzがレースでは使われない理由がわかった日だったよ。
さて本題。
今回のお話は、「GOLDEX本庄モーターパークの”路面”の話」
ちょうど、日光サーキットの舗装も確認する事ができましたからね。
どちらのコースも「棲む場所に特化した車両セッティング」が求められる「特殊対応車両」になっていきます。
筑波サーキットやツインリンクもてぎといった、「大きな観客設備があるサーキット」用にセッティングされた車両は、そんなに「特殊対応車両」化はしません。(我々のEP82は、Joy耐朝の練習走行以外、ツインリンクもてぎで練習をした事がない。)
その感覚のまま、ミラをセッティングして出場したんですね。ええ。「初出場でお空に飛んでいったミラ」は。
気にはなっていたんです。2020年暮れに初めて本庄モーターパークを走った時に。
「なんかうちの車両・・・最終コーナーでブレーキングするとリヤが跳ね上がって、3輪走行になっているよな。」
まあ、軽自動車ってそういうものなのかなあ・・・って、スターレットも筑波の最終コーナー旋回中は、リヤの内輪側が空回りしている車両がありますからね。
ただ、NNクラス初参加の朝に車両をグリッドにつけた際にこのコースが独特の舗装であることを知って・・・
練習走行の時にグリップレベルが低いことは気がついていたのですが、それはラジアルタイヤ(コス●コタイヤ)のせいだと思っていたのですが・・・
違った。
このコース、サーキット舗装ではないんです。
今月、グリッドに車両を並べた日光サーキットはサーキット舗装でした。通常通りの。
でも、この本庄モーターパークは・・・なんといったらいいのか・・・
「白いコンクリに大きな砂利が混ざっている。」
そんな感じの舗装です。
「この舗装、どこかでみた事がある・・・」ずっと気になっていたのですが、フォーメーションラップが始まった時に思い出しました。
現在の丸和は、だいぶ舗装化が進んでしまったそうですが、私が訪問していた2010年頃までの舗装にすごく似ています。本庄モーターパーク。
丸和のスタートラインから直線に伸びていた「コンクリ状の舗装路面」あれと同じ外観をしています。大きくひび割れているのも同じ。
そんなことを思い出しながら、2021年本庄軽One耐久NNクラス第1戦のスタートを見守ったのですが・・・
全車両が、最終コーナーに殺到した時に悟りました。
「うちの車両だけが最終コーナーでリヤが跳ね上がっている。しまった・・・俺たち、セッティングをミスしたんだ。」
スムーズなサーキット舗装でセッティング出しされたこの軽自動車は・・・実際のドライブでは、ブレーキをかけた後、アクセルペダルに足を動かした時に後方から猛烈な振動がある。体全体が揺さぶられるというか・・・
アクセルペダルは・・・踏み込めない。踏んでいくと、フロントタイヤが両輪とも空回りしている感覚がある。
自分の担当時間の間中、ものすごくもがくことになりました。
周りの車両群が異常に手前でブレーキをかけ始めることに合わせなければならず、そのくせ脱出加速時にアクセルを踏み込む事ができない。
抜かれていく中で、周りの車両を観察していると、皆、「バネが柔らかい」のだと思います。中には、「明らかにノーマルバネのままだよね?」という車両も走っていましたから。
恐らく、ノーマルバネではうまく走れないと思います。
ノーマルバネだと恐らく今度は、「ロールと戦う」ことになってしまう。
「ものすごく凸凹があるサーキットで、いかに駆動力をかけられるようにするか。ドライバーのミスを許容できるようにするか」がテーマになるサーキットだと思いました。
ドライバーのミスを許容できないセッティングだと・・・空に飛んでいくことになります。このコース。我々のように。
実際のところ、実は、大会の帰り道に真っ直ぐ家に帰れなかったんです。私。
頭がとにかく痛くなってしまって・・・2月に熱中症?
そんなわけはない・・・途中で寝ながら、なんとか自宅にたどり着きました。恐らく・・・競技中に頭が揺さぶられ続けた影響かと・・・実際、翌日には体調は元に戻ったんです。
熱中症だと、その後、数日頭が痛いはずなんですけどね。
先日、日光サーキットで1日過ごしていて、ボケッとこの辺りのことを考えていました。
日光サーキットは、またここに集まってくる車両群も不思議な形態をしています。「みんなやたら車高が高い。」
なんだろう・・・とは思っていたんです。自分たちが日光耐久レースにEP82を持ち込んでいた時にも。
N1仕様のままの我々だけが車高が低くて、他は全車ノーマル車両・・・というか、ダートトライアル車両の車高セッティング。
「車高が高いVitz」を走らせて、初めて知る事がありましたよ。
N1車両の車高セッティングでは、絶対近寄らない場所を走る事ができるようになるんです。日光サーキット専用セッティングの車両では。
「舗装の一番端まで使った方が速く走れる。でも、このコースは独特で、一番端の部分は、地面に向かって落とし込むように舗装されている。(普通のコースはゼブラゾーンで路面よりも高く持ち上げられている。)」
事実、今回の2021年日光耐久第1戦では、ポールポジションをナンバー付きの最新鋭ロードスターが獲得したのですが、彼らは車高を低くしてきていて・・・(ロードスターパーティレース仕様ではないという事)
4時間を走り切ることはできたのですが、帰りには何か駆動系・・・からなのか異音が出ていました。
激しくトップ争いをし続けたので、恐らく底打ちしたのではないかと・・・
「小さなサーキットは、そこで棲み続けるための専用セッティングが必要です。」
Joy耐を10年続けてきても、知らないことってあるものです。
次回は・・・マナーの話をしましょう。
短い期間で日光サーキットの大会と本庄モーターパークの大会を経験して、ちょっと気になるところがあるので。
本庄軽One耐久NNクラス大会時に必要な持ち物 [2021本庄軽One耐久NNクラスで大失敗]
今日の時点でも募集がかかったままですねえ。
だいぶ・・・集まらないんでしょうね。我々はエントリー済みなのですが。
一番最初に出走した2011年がこの10年で一番台数が少ない年で、確か70台を切っていたと思います。
今年は・・・どうしよう・・・ピットの数(45)ぐらいしか集まらないとかなっちゃったら。ソーシャルですたんすとか言って、各ピットも柵じゃなくて、アクリル板で仕切られちゃってるんですよ。ピットモニターには、「しゃべらないでください。」とかって、定期的に横スクロールで流れちゃったりして。ふおおお〜。アイコンタクトよ。みんな。めっと目っで通じ合う〜!!!あ、繰り返さなくていい?はいはい。本題ね。本題。
初出場で大失敗に終わった2021年本庄軽One耐久NNクラス第一戦。
短い大会出場時間でしたが、「持ち物」リストを作っておきますよ。あの大会、これからどんどん「出場してみよう。」って人が増える予感がしましたからね。
大会当日に持ってきた方がいいものリスト
1)ブルーシートできるだけ大きなもの(2枚)
2)養生テープ
3)テント(念の為)
4)消火器
5)無線機(デジタル簡易無線機)
6)ピットボード
7)補給用ガソリン(携行缶3つ)
8)予備タイヤ(決勝前交換用タイヤ)
9)ホイール締付用トルクレンチ
10)サービスカーとして、1BOXタイプの車両
11)軍手
12)人数分の椅子
この他にドライバー各人の装備品が必要です。
説明をしていくと、ブルーシートは、1枚は地面に、もう一枚は、荷物の上に被せる用です。
で、養生テープと軍手もここに関係します。
何かというと、「クラッシュした車両を数日置いておくための準備用品」です。
え?不吉?
あ、うん。でも、実体験したことをそのまま伝えるのがこのBlogの使命だからね。
軽自動車がお空に飛んでいくとねえ・・・地球の重力を脱出することができなくて、地上に舞い降りるんだな。(壮大だな。)
で、全部のガラスが割れると、車内が大変なの。ガラス回収で。そのための養生テープと軍手。
管理事務所で車両保管場所を指定してもらって、そこになんとか全員で車両を収めたあと、持ってきたブルーシート(2枚。ここが重要)が役に立ちます。
「軽自動車だとブルーシート2枚で、全体が覆える。」ってことを学びました。エッヘン!
ちなみにピット位置には、パーツ破片がばらばら落ちるので、管理事務所でほうきとちりとりを借りる必要があります。きれいにしておかないと、誰かが怪我をするかもしれないからね。
テントは、酷暑や雨の時用に必要になるのですが・・・風が強い場合は、直ちに畳む必要があります。実際、2021年の初戦では、朝、組み立てた全てのチームが降ろしていました。風があまりに強くて。
このテントの代わりが1BOXタイプのサービスカーなのですが・・・私は今回、サービスカーとして、ツーリングワゴンを乗り入れたのですが、雨が降っていたらアウトだったと思います。3列シートタイプでないと、メンバー全員分の荷物を避難させることができない。
このコース、弱点があって、「着替えのスペース」がないんです。
女性ドライバーの参加が多数あったのですが、皆さん着替えスペースのつもりでおそらくテントを持ち込んでいたかと。で、風が強くてテントが開けない。
正直、おトイレの件も含めて、このコースは女性をあまり連れてくることができないコースだと思います。
筑波サーキットやツインリンクもてぎだけでなく、ダートトライアル場のモーターランド野沢でも女性ドライバーの受け入れをしていて、実際、VITAでのKYOJOCUPの影響なのか、ここ数年本当に女性ドライバーが増えています。
なのに、「モータースポーツの入り口」の場所であるこのGOLDEX本庄モーターパークは、「この大会に出てくれた女性ドライバーさん達は、次も来てくれるのだろうか・・・」と思わされる什器設備で運営を行なっているんです。
まあ、暗くなってしまう話はこれぐらいにして、先に進みましょう。
耐久レースで一番の悩みどころ「燃料補給」の話です。
このコースには、ガソリンスタンドがありません。
ついでに言うと、歩いて行ける距離にもガソリンスタンドなんてない。それどころか、朝7時から始まる大会で、そんな時間に開いているスタンドなんて周辺にあるのかな?
なので、ドライバー各員が1個づつ携行缶にガソリンを入れて集合することになります。
私は、これで大会前日に携行缶を抱えてウロウロすることになりました。
だって・・・今の世の中は、「セルフスタンド」が主流。
セルフスタンドで、携行缶にガソリンを入れようとしても・・・入れられないんです。給油機が作動しない。
法律で制限されているとは知っていたけど・・・日光耐久の時は、補給できて現地に持ち込みができたんだよ。
まさか、「給油機そのものが作動しない。」ようになっているとは思わなかった。今では。
なので、「有人スタンド」を探し回る羽目になりました。営業時間に間に合ってよかった。
で、この携行缶に関連しての「消火器」持ち込みです。
大会では、給油場所にちゃんと消火器が設置されていましたが、まあ、Joy耐での癖というか(Joy耐では、参加者がピット内に消化器を持ち込むことが義務付けられている。)自分達のピットエリアに携行缶が3つも4つもある状況は、あまり安心できない・・・なので、自然と各人が消火器を持ってきていました。
無線機は必須です。この大会。
サインボードは、「万が一、無線機が使えなかった時のための手段」として持ち込んでいました。
何しろ、「タイヤが外れま〜す。」と言っている大会で、できる限りコースには近づきたくない。
免許不要タイプの無線機で、十分競技中も使えます。
無線機を走行中に使うということが我々は初めてで、正直、使い方に難儀したのですが、TTC1400大ベテランドライバー様と大々ベテランドライバー様は、かつてS耐に出場する時にこの無線機を使っていたとのことで、走行中に二人ともずっと話していることにショックを受けました。
(私は、絶対無理。ステアリングホイールから手を離してボタンを押さなければならなくて、話せることは「はい」「了解」だけだった。)
予備タイヤとトルクレンチは、これも「万が一」用です。
この大会では、決勝中のタイヤ交換は、ペナルティ扱いです。
決勝前に新品に交換して出走させるのですが、大会半分付近でリタイヤしたあと、タイヤをチェックしたところ、4輪とも走りきれそうな摩耗状況でした。
まあ、ドライバー交換時に毎度ではないにしても、ホイールナット締め付けチェックは必要かなとは思います。Joy耐では、燃料補給時に強制的にピット時間調整があるので、その時にチェックできるんですけどね。
この本庄軽One耐久では、ドライバー交換に一生懸命になってしまって、ナットチェックをしないまま出走・・・ホイールがバイいい〜んとおおお〜という展開になっているのかもしれません。
次回は、「路面」の話をしましょう。
このサーキットの独特な路面状況に苦しめられましたから。
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