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消火器と牽引フック取付はそんなに難しくなかった [スターレットをN1車両化]

すこ〜し前に「自転車のお話」をしましたよね。
あれ、結局どうなったかというと・・・・新車を買いました。ピカピカの。
「新しい自転車を買う」ということについて、周りの人たちにいろいろと話を聞くと・・・なんだか深いんですね。自転車。

会社の奥様衆にお話を聞くと、「ホームセンターの自転車って・・・安いんだけど、とにかくペダルが重いのよ〜。こんなモノかと思っていたけど、ご近所の日本メーカー製のを漕がせてもらったら全然違うの!びっくり!」
そうなんですか。知らなかった。

タイヤの時にお世話になったメンバーにお話を聞くと・・・
「日本製の自転車なんて、もう、そうそう手に入らないからな。繰り返すけど。」
あ、それはわかりました。はいはい。
「で、ドライブはどんな機構にするんだ?」
は?

「チェーンにするか、ドライブシャフト駆動にするか、ベルトドライブにするか。どれにするんだ?」
え〜と・・・どれでもいいです。ママチャリ買おうとしているだけですから。
「ドライブシャフトなら、日本最古の自転車メーカーMiyata製だろう。」
「いやいや、ドライブシャフトなんて買っちゃったら、近所でメンテナンスなんてしてもらえないよ。重いし。」
「こいつは大丈夫だよ。車のエンジン組み立てちゃうんだから。なっ!周りで誰も買ったことがないドライブシャフト駆動の自転車。なっ!買ってみろ。チャレンジで。」

なんか・・・ほっとくと話が長い。自転車ってそんなにトークが弾むモノなのか?
「Miyataのベルトドライブでいいです。なんか選んでください。」
折衷案ですよ。基本、営業なもんで。「普通のチェーンのママチャリ」っていえる雰囲気じゃないし。

買いましたよ。Miyataのベルトドライブ自転車!



さあ、我が妻よ。颯爽と買い物に出かけて、ご近所に見せびらかしてきなさい。
「なんかすっごくペダルがスムーズ!でも、なんか・・・乗り降りが・・・足が上がらない。」
・・・・足が上がるように運動してください。頼むから。自転車の構造のせいじゃないからね。
「ご近所の奥さんに”あら、新車なのね。・・・なんか・・・この自転車すごく高い感じがする”って言われた!」
あ〜はいはい。よかったよかった。大事に使ってくれ。

しば〜らく乗った後・・・事件が。
「ねえ、あの自転車、なんでか鍵が2個もついてるんだけど・・・もう、鍵が壊れた。」
・・・・あのね。チミのバカ力のせいでしょ?力一杯鍵をかける必要、どこにもないよね?はあ・・・・

まあ、素直にうれしいです。いいモノが買えてよかった。

さて、「いいモノに変身させる作業」5万円のスターレットAT車N1化作業は、いよいよ終盤です。
てっきり残っている作業は3つかと思ったんだけど・・・忘れてました。消火器取り付け。

JAF競技車両規則は、消火器についてもいろいろと細かい規定があります。特に車検の現場でチェックされるのが、「有効期限と取り付け方法」
数年で、新品に交換しないといけないんですけど・・・・「同じメーカーの同じ型式」のモノに交換できないと、「いちいちブラケット取付からやり直し」になります。

さて・・・海外製だとすごく軽量な消火器が存在するのも知っているけど・・・今回はコスト優先。
日本メーカー製で、規定をクリアする容量の一番小さなモノを探すのに・・・結構難儀しました。
結論はこれ!
で、本体を購入しても・・・付属のブラケットは、あくまでも「車内側」だけなんです。
車体裏側の取り付けジグは自分で何とかしなきゃならない。
う〜ん・・・2011年のJOY耐前は、自分たちで金属プレートを買ってきて、何とか加工しようとしたんだけど・・・挫折。(頑丈すぎて、充電式ドライバーでは穴開けができなかった。)

結局、ホームセンターでブラケットを買ってきました。私は、道具購入係ね。
んじゃ、あとはオーナー夫妻、取り付け任せた。

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(この写真はブラケットの一例。何種類かを買ってきて、できるだけ頑丈に取り付けられるヤツを選びました。)

で、問題は取り付ける位置(取り付け方向も競技車両規則で決められています。)
室内側から消火器を置いてドカンと穴開けをしてしまうと・・・面倒なことになります。車体の裏側がね・・・

shataiura.gif

こんな感じに波打っているので、うまくでこぼこを回避しないとブラケットをきちんと固定することができません。(水がかかる場所なので、使用するボルト・ナット類もステンレス製を選びました。)

お次は前後の牽引フック取り付け。
これは実は作業をする前にすごく不安に感じていたことで・・・・
「牽引フックは・・・困ったな。車体に溶接止めをしなきゃいけないってなると・・・自分達ではできないぞ。」

今までいろいろな作業をしてきたけど、溶接作業だけは自分たちには御法度だと思っています。
重要保安作業なんですよね。溶接技術って。こればっかりは素人が「それっぽく作業してモノが取り付けられた」という言い方をしていると危険な目に遭うと思っています。

困っているとフォークリフト修理係が一言。
「確かCUSCOから、車種別の牽引フックが出ていましたよ。それだったら、ボルト止めじゃないですかね?」

その言葉をあてにして買ってはみたけど・・・
フック2本とあて板が2枚入っているだけじゃん。これでいったいどう取り付けろと・・・

wasshar.gif

近所のホームセンターで、「できるだけ太いボルトとナットとスプリングワッシャーとできるだけ大きなワッシャー」を各2つづつ買ってきた。

で、車体のいろいろなところにフックを当ててチェックすると・・・
どうやら、「純正のフックを利用して」ボルト固定をするとちょうど具合がいいらしい。

fukku.gif

この位置から見ると飛び出して見えるけどね。

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ほら、真上からはちょうどギリギリで規定通りの穴が見えるようにデザインされてる。
やってみてわかったのは・・・「自分で買ってくるワッシャー」はできるだけ大きくて頑丈なヤツが必要って事。
最初、ワッシャー無しでガンガンねじ込んでいったら、フックそのものが歪み始めちゃった。
それと・・・EP82には関係ないけど、やっぱり最近の車だと、競技用に改造するのは手間がかかるのかもね。
だって、最近の車って、牽引フックそのものがパッとわかる位置にないじゃない。バンパーに隠れちゃったりとか。
まあ、コスト優先の考え方なんだろうけどね。

裸足でバラを踏め 9 (マーガレットコミックス)

裸足でバラを踏め 9 (マーガレットコミックス)

  • 作者: 上田 倫子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: コミック

ロールケージ取付は少なくとも大人3人必要です [スターレットをN1車両化]

鯉のぼりの季節ですねえ・・・
この時期に筑波サーキットに向かうと結構うれしいんですよ。
ものすごーく立派な鯉のぼりがそこここで泳いでいます。筑波サーキットに向かう道中で。ほんとにすごくでかいの。
でもねえ・・・一日筑波にいて、地元に夜、戻るとですね・・・
なんか”もの悲しい鯉のぼり”を見ちゃうんですよ。毎年毎年。

自治会が公園とか商店街に鯉のぼりを掲げるんですけどね。
なんか・・・毎年毎年思うんですけど、お父さん鯉のぼりだけが”クタッ”ってお疲れ気味なんですよ。
ある鯉のぼり一家なんて、毎年毎年お父さん鯉のぼりだけ、こんがらがっていたりして。
お前の人生、こんがらがり気味って事か?ん?」っていつも思うんですよね。その鯉のぼりを見てると。
しまいには、翌年「新品のお父さん」になっていたりして。(明らかに新品。外すことができなかったんだろうか?)
「お父さんが新品で、お母さんうれしい!や〜ん!カチカチ〜(なにが?)」って感じか?ん〜???

さて、本題に入る前に・・・このBlogには珍しく、みんなにお役に立てる「告知」ですよ。
いつもお世話になっている保管ガレージで「売り物」が出ています。
じゃん!
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はい。この「筑波サーキットファミリー走行仕様EK9」40万円で売り出し中です。
スポーツ走行ができる装備になっていません。それと燃料ポンプに不具合なのか・・なにか燃料タンク周辺に問題は抱えているらしいです。

まあ、そんなの現車確認の上、解体パーツとかを使って、修復できると思うんですよね。
あるいは、思い切って、安全燃料タンクに換装してしまうか。

この仕様のまま、日光サーキットの耐久レースには出場できます。(くれぐれも筑波の”スポーツ走行”は、不可です。装備的に)

「モータスポーツやってみたいけどなあ・・・車、どうしたらいいかわからないし・・・自分の車でサーキットを走るっていっても・・・壊しちゃった時、家に帰れないじゃん。やっぱりやめておこうかなあ。」
なんて思っていた皆さん!
ほ〜らほ〜ら、ここにいいネタがあるよ。なんたって、「ナンバーなくても平気、保管すべきガレージは筑波サーキットの目の前にある。」状況なんだから。毎月1万円ぐらいかかっちゃうけど。

後ろに写っているシルビアも・・・売り物だと思います。それと、ここには写っていないけど、EP71スターレットもN1仕様で4台売り物になっています。(たぶん)
「EP71なんてすごく古いじゃん。走らせるの大変だよ。」
いやいやいやいや。「N1規定に改造されている車両を3台クラッシュするぐらい一生懸命練習しちゃっても、まだ1台残ってる。」ってことですよ。
「壊れたらさっさと捨てる。」
今や、N1車両だって使い捨ての時代ですよ。
我々のように何回挫折する事態になっても、一台の車にこだわっていちゃいかんのですよ。
さあっ!毎日このBlogにたくさん訪問してくれている皆さん!どうですか〜?いい話でしょう?
「ちょいとボーナス1回分で、今までとは別世界が体験できる毎日」が始まりますよ!
「買ってみようかな〜・・・あ〜・・・でも・・・う〜ん・・・」なんて画面の前で悩んでいるあなたっ!
まずはATGオートルックツクバガレージ 佐藤さんに連絡をとってみてください。

さて、と・・・ふう。熱くなっちまったぜ。基本、ネクタイ締めた営業マンなんで。いいモノは売り込まずにいられないタチなんですよ。
今回のお題は、「EP82 N1車両化 ロールケージ取り付け」の巻
これを超えれば、あとはN1規定になるための細かい装備だけです。とにかくこのロールケージ取付が一番の山場。

作業の方法は、
1)クラッシュ車両からとにかく全部ロールケージを取り外す。
2)内装をすべて剥がした新車両の中にロールケージを仮組立してみる。順番としては、「真ん中→前→後ろ」の順。
3)仮組みした状態のまま、穴のところに電動ドリルを突っ込んで穴あけ。
4)すべてのネジを本締め
という順番を頭の中に描いて作業開始。

「ロールゲージの取り外し」作業なんて、全然簡単だと思っていたんですよ。
・・・・最初っからおもいっきり挫折。
ラチェットレンチのヘキサゴンソケットが壊れました。すべてのパーツがガチガチに固くて。
なんだろう・・・ってよくよく観察すると・・・
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ボルトが6角レンチ(ヘキサゴンレンチ)でないと取付ができないもので、ナット側が「緩み止めナット」になっていた。
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世の中にあるんですね。「緩み止めナット」ってヤツが。
仕方がないので、PB製のヘキサゴンソケットを準備。
それと、ボルト・ナット類も再利用せずに全部新品を揃えることにしました。
ただ・・・このロールケージって、JAF競技規則N1車両規定をものすごくよく確認するハメになっていました。
ボルトにも規定があるんですよ。「強さ」(固さ?)の。
一般のホームセンターでボルトを買ってこようと思ったんだけど・・・規定値なんて表示していないんですよね。ホームセンターの商品置き場。
「これは困ったことになったぞ。ボルト・ナット類なんて、ロットでないと普通は売ってくれない。」
と思っていたら・・・よかった。MonotaROでは、高強度(強度区分10.9,12.9)のネジもばら売りしてくれました。




道具の準備ができたので、全バラしたんだけど・・・後でものすごく後悔することになりました。
こんな感じで、すべてのパーツに番号を振っておくべきでした。バラす前に。とにかく大変です。完全にバラバラにしちゃうと。方向がわからなくなっちゃうんですよ。

BANGO.gif

「はあ?こんな小さな車体用パーツで、方向がわからないってなんだよ。」って?
いやいやいやいや。
新ボディの方に、センターをまず入れた・・・んですけど・・・入らない!車内でちゃんと立てることができないよ〜。

最初は、床のシール材を全部除去していないためなのかと思ったんですよ。(実際、ちゃんと除去をする必要がありました。無事、立てられるようになった後、結局固定ができなかった。)

SENTERSHITA.gif

そうではなくて、前後方向があったんです。センターパーツ故の落とし穴というか・・・この写真の方向が正解でした。

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で、次にダッシュ逃げのダッシュボードを移植して・・・同時にフロント側を位置決め
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リヤ側も組み立て完了。

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さて、いよいよ・・・ものすっごく緊張する瞬間「ボディ側に穴あけ」作業です。
オーナー夫妻と3人でドキドキドキドキ・・・「ね、ねえ?やっぱり俺達でやるの?穴あけ。ボディにいっぱい穴開けだよ。失敗したら雨水が一杯入ってくる車両が一丁上がりだよ。」
そろそろ出番だと思って、わざわざやってきましたよ。この穴開けのためだけに。
ありがとおおおおおお〜う!
やっぱり神降臨!まかせた!心置きなく貫通させてくれっ!
anasunpo.gif

穴あけ作業の方法は、「全部のプレートの穴をあけてしまってから、ボルト貫通」作業ではなくて、「1つのプレート(だいたい4穴)の穴をすべて貫通させて、ボルトも仮止めしてから次のプレートに取りかかる。」作戦にしました。

ボディのパネルって固いんです。やっぱり。太いドリルでいきなり当て始めても全然貫通しない。
穴の真ん中にセンターポンチを当ててから、小さなドリルで穴をあけて、段階を踏んで大きなドリルに交換していった方が、結果的に作業が速かったです。

で、くれぐれも「仮止めしたボルト」は、絶対に外しちゃダメです。他のプレート全部の穴にボルトが貫通するまで。

最後の最後、リヤ側の位置決めをする段階になって、手近なところにボルトがなかったので、他のプレートから抜いちゃったんですけど・・・全然合わなくなったああ〜!!!穴位置が。
何とか大人4人がかかりで無理矢理穴位置を合わせこむハメになりました。最後の最後で。ちょっと失敗。

「おい、今回の記事、途中から写真がないぞ〜」って?
いや・・・ほんとに大変です。この作業。写真撮ってられなくなりました。途中から。とにかく力業なんです。

で、「全部の貫通穴があいたんだから、後は本締めしておわり。」って思ってる?みんな。

ここからだったんだなあ・・・壮大な物語が始まるのは。
ええ、もう、まぶたを閉じると「私の知らないところで格闘していた3人の様子が・・・」
号泣ですよ。号泣!
これをチームワークと言わずになんといいますか!私はまったくのノータッチなんだけど。

N1車両規定をよく読むようにね。くれぐれも。
「ロールケージ取付のためのあて板」について、厳密な規定があります。
全損車両から取り外したあて板は、厚み・寸法共規定クリア品だったんだけど・・・貫通ボルトが溶接されているモノもあった。

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この溶接ボルトがくせ者で・・・せっかく開けたボディ側の穴にすんなり入ってくれない。
「こりゃあ・・・プレートそのものを作ってくれる業者を探すか・・・いったんサンダーで全部のボルトをとりはずすか」と私は準備に入っていたんだけど・・・(規定では、プレートは車体形状に沿っていなければいけなくて、もし、新規で作ってくれる業者を探すとしたら、現車も運び込まなければいけなかった。)

3人で工夫して、「ボディ側の穴を徐々に大きくしていくことで」取り付けてしまったそうです。すべてのあて板。
すげえぜ。全く無理だと思っていたことも、みんなで知恵を出し合えば、なんとかなるもんだ。

さて・・・残った作業は・・・少々細かいけど、「N1車両になるための装備」をつける作業だ。
1)消火器取り付け
2)ボンネット・リヤゲートファスナー取り付け
3)キルスイッチ設置

なんかね。2)3)がものすっごく面倒なことになりそう。
ASICS FAMILY CLUB  アシックスファミリークラブ

AT車両にMTシステムを移植 [スターレットをN1車両化]

春が近づいているんですねえ・・・雨ですよ。雨。
確か今日はオーナーが10年ぶり・・・以上か?国内A級ライセンスの講習会を受けているハズなんですよね。
実走試験は・・・雨のサーキット走行は・・・きっと通勤スターレットでぶっちぎってくれますよ。ま、がんばってくれ。私は家でぬくぬくしてるから。ぬくぬく。(コタツから出られない。遭難しそう。)

さて、5万円で買ってきたAT車のN1車両化ですが、作業を始まる前に山場がいくつかあると思っていました。
3)ATミッションからMTミッション化
4)ロールゲージ取り付け
5)ボンネットピン&キルスイッチ等競技車両としての安全装備設置

今日のお話は・・・3)段階目ですね。
事前に準備するモノは・・・
1)電動ドリル(っていうか、これは電動インパクトドリルのほうがぜんぜん作業がはかどりました。)
2)穴あけ位置を決めるためのタップ
2)下穴用ドリルピット
3)穴径30のホールソー
30PAI.gif
4)マジック
この5つです。

イメージとしては、
1)全損車両から、マスターバックシステム&MTミッションまでの配管を全部取り外し
2)AT車両にマスターバック取り付け用の穴をあける
3)クラッチペダルを含めて、全部移植作業
の順番なんだけど・・・

全損車両からの取り外し作業は、全部オーナー夫婦がやってくれた。
いよいよ「AT車のエンジンバルクヘッドにでかい穴をあける」作業の段階。
自分の充電式電動ドリルドライバーを握りしめて・・・
「ねえ、ほんとにやるの?俺達3人で。」
「うん。」
「あのさ、自分で言うのもなんだけど、俺が持っているこの充電ドライバーって・・・去年、消火器の取り付け用の穴をあけようとして、モノすっごく苦労したよね。いつまでたっても貫通できなくて。」
「うん。途中で諦めて、プレートそのものを薄いヤツにして、取り付けちゃった。消火器。」
・・・・・・ごっくんちょ。
だってさ、エンジンルームの隔壁のところにでかい穴をあけるんだよ。ずれちゃったりしたら、一巻の終わりだよ。ど、どっどどどおど、どうしよう・・・・

「あの〜・・・私がやりましょうか?一回やったことがある作業だから、一通り工具持ってますし。」
へ?

なんでもTTC1400の彼の話では・・・「プロに作業を任せたんだけど、お金を節約したかったから、自分でできそうなところを教えてもらって手伝った。」んだそうです。昨年のランキング5位マシン。

任せた!やったよおおおお〜!砂利の保管ガレージに女神様が・・じゃなかった、噛み後輪・・じゃなくて、神降臨!慌て気味)

取り外したクラッチシリンダーの取り付け穴の位置をよく調べて・・・

MASTERBAK.gif

シリンダーと隔壁が接触する部品面のところにマジックを塗って、位置を決めてから、まずは下穴あけ。

SHITAANA.gif

その後、ホルソーでメインの大きな穴をあける。

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取り付け穴の中心位置をよく測定して位置決め

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で、この作業をしてもらっている間にオーナー夫妻は、車内側でクラッチペダル取り付け作業

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今回は、RIGIDの「ペダルラバー」を取り付けしました。N1レギュレーションに適合していることを確認してね。

で、配管移植等も終わって、見事完成!って写真を・・・なんで取り忘れたんだっけ?
あ、そうそう。
作業が終わったあたりで、フォークリフト修理係の彼がやってきて・・・2つの項目をチェック
1)N1規定内に掲載されている「ステアリングホイールロック機構の除去」
2)AT車のシフトロック機構の無効化

・・・どうやるの?それ。っていうか、ステアリングホイールのロックを解除せよなんて項目あったっけ?(ありました。その後調べたら。2012年N1規定4.10項)

なんだかステアリングホールのあたりを穴あけ用タップを使ってコンコンコンコンコンコン・・・
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なんか取り出してきた。

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ふ〜ん・・・この特殊ボルトを取り外すとステアリングがフリーになるんだ。で、取り外しちゃったボルト穴には、なにかうまくはまる汎用品を突っ込んで完了と。

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AT車のシフトロック機構については・・・TTC1400の彼がなんか言ってたっけ。だいぶ前から。
「ATシフトレバーを外す時にキーをつけておかないと・・・」だったか、キーを取り外しておかないとだったか・・・とにかく「キーシリンダーから、キーそのものを抜くことができなく」なるらしい。
よくわからんが、その対策はみんながしてくれた。
で、フォークリフト修理係は、バッテリー取り付け部周辺のコネクターを触っていて・・・

SHORT.gif

「はい。これできっとMTミッションに換装した後もエンジンはちゃんとかかると思いますよ。」だって。
クラッチの移植の件といい、このあたりの作業は・・・オーナー夫妻と3人でやっていたら、まったくわからなかったなあ。っていうか、気がつくこともなかったと思う。いやあ、みんなに感謝だよ。これでまた山を一つ越えたよ。
え〜と、次は・・・ロールゲージ取り付け・・・その前に寄り道していい?
エアコンのフロン回収の時に電気自動車リーフで牽引してもらったんだけどさ。
どちらも「エンジンが無い」車なのにものすっごくうるさかった。このEP82。エンジンが無い状態なのに。
なんか・・・なにかが擦れているような音がず〜としてたんだよね。ハブの点検をさせてくれ。せっかくだから。

ドレスアップスーパーフェア

N1車両のパワーステアリングは外すべきか? [スターレットをN1車両化]

あれから一年が経つんですねえ・・・
昨年は、3月10日に仙台市内で仕事をしていて・・・その週は、週の初めから「会社を休まなきゃいけない」ってなぜかず〜と思っていて・・・
3月10日(木)に一日仙台市内で仕事をした後、会社に電話を入れて11日(金)は、休ませてもらうことにしました。
ずっと休日出勤だったし、3月13日(日)も出張が決まっていたからね。

あの日から、いろいろなことが変わってしまったけど、結局、「誰かのせい」にしてもなにも進まないと思う。
自分自身に降りかかってくる火の粉は、自分で振り払わないといけない。「誰かのせい」にしたい気持ちはわからないでもないけどね。

僕らがここ2年やっている「修行の時間」なんて、今も災害の現場に直面しているみんなに比べたら、ぜんぜん楽なもんだ。
逃げずになんとか全部やりとげてみせるぞ。

さて、エンジンルームが空いて、エアコンユニットも取り外して・・・次のテーマは、「パワーステアリングを外すかどうか。」

「なに言ってんだよ。競技車両なんだから、エンジンパワーを食うパワステポンプなんて、外して当然だろ?小排気量車なんだから。」

う〜ん・・・・
実はず〜と前から課題を抱えていたことがあって・・・
旧ボディは、オーナーが2007年秋に秋に買ってきた時からずっと「なんかステアリングの動きがおかしくないか?」という疑問がついて回っていたんです。

FF車+ノンパワステ(パワステ外し)+LSD車両という点が、その違和感を出しているのか・・・猛烈にステアリングが重い。
3年ほどの間にガレージオーナーがいろいろ手を打ってくれて、だいぶ楽になったんだけど・・・

今回の「5万円のボディ」は、やっぱりパワステ付き

私とオーナーとで、意見の相違。
「今回の車両はさあ・・・パワステ生かそうよ。耐久用車両なんだし。」
「やだよ。だいぶエンジンパワー食われちゃうよ。重量も増えるし。」

ず〜と平行線。数ヶ月にわたって。
それこそ私、今回の車両は、「エアコン付き」のまま走らせようかと思ったぐらいなんだよね。2011年の反省から。

たいていの場合、私が意見を押し切っちゃうんだけど・・・今回ばかりは、オーナーも引かない。う〜ん・・・

んじゃ、まずは、エアコンユニットを外して・・・
エンジンに付いているエアコンユニットを外すと、それと一緒にベルト駆動されるパワステポンプも影響を受けることを発見。
「ベルトを短くしてあげないと、パワステポンプを回すこともできない。エアコン外しちゃうと。」(このあたりの写真が無くて申し訳ない。)

ふう・・・このあたりで私が白旗。
まあ、確かに一番最初に乗ったスカイラインなんて、パワステも壊れるようになって、最後の方は、コーナリング中に操蛇力が変わっちゃって、難儀したもんね。耐久競技中にそんなことになるのはイヤだなあ。

それじゃあ・・・ただパワステを外すんじゃ無くて、一通りのメンテナンスをしてから、外す作業をさせてくれ。
必要なモノを一通り買ってこよう。

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作業のイメージは・・・
1)パワステ部品を全部外す・・・んだけど、パワーステアリングフルードを新品に交換してから作業に取りかかる。
2)へたってしまっているステアリングシャフトタイロッドエンドや、ダストブーツ類も全部新品交換。
3)ステアリングシャフト固定部のゴムブッシュをRIGIDの強化品に交換。

まあ、やらなくていい作業のオンパレード。
みんな「・・・・・そこまでやる必要ないんじゃ・・・」

はい。オーナー手伝って。一通り全部私がやるからね。

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エンジンが降ろされちゃっているから、パワステ配管の端がフリーになっている状態のまま、パワステフルード交換作業開始。 ☆トヨタ純正パワーステアリングフルード 4L缶 ▽

☆トヨタ純正パワーステアリングフルード 4L缶 ▽

最初は、白いフルード入れの蓋を外して、まともに新品を入れようとしたんだけど・・・スポイトみたいな細い道具を使わないと、タンクに入れることができない。
「こんな作業することないと思うよ。外しちゃうんだからさ。フルードの缶から、直接ダバダバ入れちゃったら?」

はいはい。
で、白い容器が一杯になったところで・・・なにも状況が変わらない。ここから先、どうすればいいんだろう・・

「ステアリングをグルグル回してさ、なんか循環するんじゃない?フルード。」
回してみると・・・おおっ!ほんとだ、フルードが真っ黒くなってくる。
白いタンクが真っ黒になるたびにホースの端から、ダバダバ外に出して・・・また新品を入れる。
「ほんとは空気が入っちゃダメだと思うんだよなあ・・・まあ、何回か入れ替え作業をして、タンクの中が綺麗になったら、配管全部取り外そう。やる必要ないと思うけどねえ・・・フルード交換なんて。」

さて、じゃ、配管外しは・・・外しちゃった後、その穴はどうする?
「ホースを途中で切ってさ、それっきりフリーにしておいたら?前の車両は、パワステギアボックス部に空気が入り込んでまま、穴を塞いじゃっていたことが、違和感の原因だったみたいだから。」
んじゃ、ホース切断作業開始。

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ってちょっと????固いよ!これ。全く無理!

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油圧がかかるところだから、ただのゴムホースじゃないんだ。中にメッシュが入ってる。こんにゃろ。

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なんとか切断したけど・・・挫折。もう1本やったら、工具が壊れちゃうよ。
元々の車両から、めくら蓋をもってきちゃおう。結局、エアが噛み込んだまま、密閉することになっちゃうのかもなあ・・・
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プロが製作した対TTC1400制圧用車両の方を観察すると・・・
この目くらネジ両端をただの透明ゴムホースで繋いで・・・中にフルードは入ってないみたいだ。
まあ・・・いいや、新品フルードを入れたまま、蓋をしてみよう。

さて、次のテーマは、「RIGIDの強化ステアリングラックブッシュ」交換作業。
どうやってアクセスすればいいんだ?ステアリングラック取り付け部。

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タイロッドエンド外しを使って・・・

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ふう。簡単かんたん。道具があるっていいねえ。
しかし・・・なんかダストブーツのところを頑丈に締め付けているこの金具って、どうやって外せばいいんだ?

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ホース剥がしの工具を使って、無理やり引っ張って、最後は切断しちゃおう。

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よし。中にアクセスできた。ダストブーツを新品に交換して、中のシャフトのところもグリスアップ。
で、なんか・・・このギザギザのところも・・・WAKO'Sのグリースを塗っておこう。
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さて、んじゃ、ダストブーツを固定しようかね。
って、おおおおっ!?
なんだ、このギザギザのところって、長いか?たまたまステアリングを回したら・・・あらら〜???

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全部塗る訳ね。全部塗り塗り塗り塗り・・・・フエッヘッヘ。ベトベトだぜ。(?)
新品の締め付け金具を買ってきてあるんだけど・・・どうやって締め上げるんだ?これ。

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プライヤーを使って、ちょびっと飛び出していた部分を無理矢理引っ張ってみたら・・・おおっ!見事!簡単に締め上げることができるようになってる!すごいなあ。このバンド。

で、やっとブッシュにたどりついた。

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新旧比較の図。
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まったく同じ形状なんだけど、固さがぜんぜん違う。
いやん。カチカチ〜(ええ、もう。なにがなんだか)

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上下方向間違えないようにジグを取り付けたんだけど・・・「たかかブッシュ入れ替え作業」は、ここから先が面倒だった。
なかなかボルトをはめ込むのが・・・キツイゼ。ハアハア。

なんとか取り付け終了で、ステアリングロッド終端部も交換。

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結局・・・半日かかっちゃったよ。こんなことに。
さて、次は・・・あ〜・・・またも重大テーマか。っていうか、ここが肝なのね。今回のN1車両作成の。
次回予告は、「クラッチシステム移植」の巻ですよ。んじゃ。

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AT車のエンジン降ろしは、結構面倒だった。 [スターレットをN1車両化]

HondaのActive Safetyプログラムに2011年から参加させてもらっているんですけどね。
昨日も行ってきました。ツインリンクもてぎに。
まあ、いつか体験したプログラム全体を記事にできればなあ・・・って思いながら早二年。
いろいろと「お〜」と思わされることが多い一日になるのですが、昨日も意外な展開に。
「Indy Carが走るスーパースピードウエイを走っちゃいました。私。」
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いやあ、びっくり。いつか走れればと思っていたけど、まさかその日が来るとは。
一日のプログラムの最後に「燃費グランプリ」があったんです。
4名一組で、くじ引きで4台の教習車両を引き当てて、「スーパースピードウエイ1周の消費燃料量」の少なさを競うという・・・

私、単に「燃費チャレンジかあ・・・まあ、おもしろそうだなあ。速さと同じぐらい、燃費も各人の差が出やすいからね。自分がどれぐらいの能力があるのか、測定してもらおう。」って思って、予約を入れていたんです。
まさか、走る場所が”あの”スーパースピードウエイだとは思わなかった。

スタート前に教官から4名に対し、ルールの説明後・・・なんだかみんな熱いんですよ。すごいの。質問責めで。教官が「え〜と・・・」って、なっちゃうような質問が一人づつ複数。

私一人だけ、「・・・・これって、そんなに真剣にやる競技か?まあ、確かに貴重な時間を使うからなあ。一生懸命やらないとダメか。」って感じ。

まあ・・みんなの一生懸命さを見ていて・・・「荷物を降ろそう。コース脇に。」って思いました。
次回は10mmと12mmのラチェットレンチ準備だな。助手席を降ろして軽量化するために。(ルール違反です。)

教官車の先導に合わせて、隊列を組んでスーパースピードウエイを事前に1周だけ走行。
1周の間にあれこれ試して・・・いくつかの必殺技を編み出したんだけど・・・スタート直前に無線入電。
「あ、今ご質問があったんですけど・・・競技中は、D固定でお願いします。」ちっ。余計なことを。

本番で、各自順番に1周回って・・・なんだかみんな、教官に「数字いくつでした?」って聞いてる。
何でそんな一生懸命なんだ?
「はい。では、みなさんこれで終了です。他の参加車の皆さんが終了しましたら、表彰式を開催します。2時間半後ですが、お時間があれば、ぜひ参加してください。」

・・・・・それか。それが目的か!ひょっとして優勝賞品は、ASIMO1体なのかあああああ〜!!!!

これは大変大変。ぜひ表彰式に参加しなければ。ほんとは競技が終わったら、さっさと帰るつもりだったんだけど。
何となく帰っちゃったら、一生懸命対応してくれた教官に悪いような・・・だって・・・どうする?
「表彰式って思って、教室に戻ってみたら、生徒は誰一人残っていなかった」なんて風景が脳裏にいいいいい〜

2時間半後・・・・優勝してました。私。
総勢14名の中のトップ。
あ、ごめん。みんな。競技中、一言も発言しなくて。

「モータースポーツは危険。このEcoの時代に排ガスをまき散らすような真似をして、ばっかじゃないの?」
って発言をする人がいるけど、それは「なにも体験していない人」の薄っぺらい発言なんだ。

モータースポーツを行うと、どんどん安全運転になります。特に耐久レースに参加するようになると、強制的にタイヤや燃料の摩耗に気をつけるようになる。
同じ時間を生きて、毎日通勤で車を使っているのにモータースポーツを否定するっていうのは・・・
ものすごく人生、もったいない時間と金の使い方をしてると思うよ。

あ、優勝賞品は何だったのかって?
ASIMOじゃなかった。なんだか・・・ゴールデンウイーク中イベントの「車1台に乗っている人全員分のチケット無料」っていうスペシャルチケットを送ってくれるんだって。後日。
・・・・え〜と・・・・いいことなんだか悪いことなんだか。(失礼だぞ。)

さてと、私がツインリンクもてぎで優勝している間、メンバーみんなは黙々とEP82を整備。
いよいよ最初の山場。「ATミッションのエンジン降ろし。」です。
ばんばんエンジンルームの配線と、フロント周りのパーツを外す。

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「EP82ボディ修理書」ってやつを事前に買っておいたんだけど・・・
役に立ったのは、この瞬間だけだった。フロントバンパーは比較的簡単に外せたんだけど、グリルの外し方がわからなかった。読んでなかったら、壊しちゃうところだったよ。

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エアコン周りの配管もどんどん外す・・・って、すごく固い!パイプ出動!
さて、AE86レースの彼から、「エンジンクレーン」を借りてきたよ。さっさと降ろそう。さすがに何度もやってるからね。だいぶ慣れてきたよ。フックを2本引っかけて・・・チャッチャッと行くぞ。チャッチャと。

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ってあれ・・・????
なんか、上に引っ張り上げられないよ。ボディに引っかかってるところがある。うもう・・・ほら、こう、ケーブルを工夫して、エンジン側を上に、ミッションを下に・・・って、あれえ???
なんだよっ!同じEP82のボディで、同じ4E-FEエンジンなのに車体から引き出すことができない!
このAT車のミッションが・・・MTのケースよりも大きいんだ。どうやっても、ボディに干渉しちゃう。
う〜ん・・・

オーナーが提案。
「エンジンとミッションの接合部をさ、先に分離させて、ATミッションだけ下に落としてみたら?」
そんなこと・・・できるのかなあ・・・大きなミッションをエンジンのボルトのところでぶら下げちゃったらさ、なんかエンジンに負担がかかるような気がしない?

「この環境じゃ、そうするしか方法が無いよ。エンジンは保管するんだし、ミッションは捨てちゃうんだから、さっさとやろう。暗くなるよ。」

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オーナーが一生懸命車体の下に潜って・・・よく工具が入ったね。円周沿いに。
おっ。なんか・・・ミッションが分離してきた。

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落とせたぜ。ATフルードで地面がデロデロになったけど。
欲しい人、連絡ください。18000KM程しか走行していないEP82のATミッションです。

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ここから先は速いよ。もう、何度もやったからね。よかった。日が暮れる前にエンジンを下ろせたよ。
この後やることは・・・「パワステユニットを外してしまうのかどうか」だな。
二人の間で意見が分かれてるんだよね。私は、パワステユニットを残したいんだけど・・・
ま、しばらく意見交換しよう。

フロンガスの回収にものすごく手間取ることに・・・ [スターレットをN1車両化]


ニュースですよ!ニュース!皆さん!
オーナーご夫妻が先日「JAF国内B級ライセンス」を取得しました!
え?「あ、そう。」
今、ふつ〜に右スクロールしたでしょ?視線が。ねえ?
はい。もう一回強調しますよ。「夫婦で国内B級ライセンスを取りに行っちゃったよ。」
どう?なかなかいないでしょう?
「旦那さん一人、家族をほっておいて休日にライセンス講習」は、あるとしても、このご夫婦は、「いつも二人ワンセット」ですよ!
どうだった?B級ライセンスの講習。今は・・・やっぱり人数が少ないのかい?
「うん・・・全部で4人だった。参加者。」
「・・・・え〜と???そのうち、二人はご夫婦と・・・残り二人だけ・・・」
「俺達の最初の活動の頃って、公民館一杯にライセンス受講者がいたよねえ・・・(遠い目)」
もう、そんな時代は来ないのさ・・・きっと。あ、なんか悲しくなってきた。え〜と、別の話題。

「受講の内容は・・・やっぱり眠気との戦いだったのかい?」
「ぜんっぜん!4人しかいないから、質問されまくりなんです。そんな中でも、ウチの旦那さんはゼ〜ンブ答えられて、すごかったんですよ!N1規定とはなにか?とかって振られちゃって!」
いや、あの・・・両手をガシッて組まれて、そんなに目をキラキラされても・・・
チミ達、いったい結婚何年目だっけ?なんかこ〜・・なんでいつも「ネッチョリ」感がついてまわるのかね?日曜日朝から。まだ作業してないけど、帰ってもいい?

さて、作業の方は・・・実は、この5万円のEP82を手に入れた時から、気になっていたことがあって・・・
それは、「この車両、エアコン付きだけど、フロンの回収ってどうしよう・・・」

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大学生の時にAE86のボディを作った時は・・・確か大気解放しちゃったんだよなあ。エアコン用フロン。
あの頃、フロンの有害性なんて、規制もされてなかったからね。21世紀の現代は・・・そんなの御法度。我々もいい歳して、地球環境を考えないわけにもいかないだろう。(すごく偉そう。)

調べると各都道府県には、ちゃんと自動車リサイクルに伴うフロン回収業者が登録されていた。
んじゃ、筑波サーキットの近くの業者さんのところに持ち込めば、回収してもらえるんだね。
その前に・・・フロントのブレーキキャリパーぐらい、交換しちゃっておこうか。この買ってきた車両は、ABS無し車両だけど、クラッシュ車両の方の「ABS付キャリパー」と全く大きさが違うからね。

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てっきり、キャリパーだけを交換すれば、簡単に作業完了!って思っていたんだけど・・・
あり?
まいったなあ・・・これ、キャリパーが取り付けられない。買ってきた車両の方に。

ハブだ。この大型キャリパーを支えるフロントハブの大きさも全く違う。
あ〜・・・まいったな。フロントハブの交換作業なんて・・・結構力ワザだ。
事前にバールを買って・・あと、レンチとかも力が掛けやすくなるようにパイプを買っておこう。
ガレージオーナーのJAFダートトライアル地方選手権を2年手伝ってきたけど、ドライブシャフト廻りを交換する時は、いつもそうしてたからね。真似してみよう。

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・・・・バールを大小何種類か買ってきたんだけど・・・いまいち弱くて・・・結局、鉄のごっつい”テコ”が必要になった。なんかこのあたりの工具は・・・みんな奇妙に高いねえ。

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で、ドライブシャフトをなんとか引き抜こうとしたんだけど・・・・

ぜんっぜん動かない!ビクともしないぞ!ドライブシャフト。
ガレージオーナーは、あんなに簡単にバールを使って、チャッチャとEK4を作業してたのに・・・

「ねえ、ほんとに二人で一生懸命引っ張ったりしても、ぜんぜんビクともしない。」
「待った待った。バイブル(EP82整備書)を読んでみよう。なになに・・・ドライブシャフトの先端にテープ等を巻き付けてから、プラスチックハンマー等で叩き・・・」

テープを巻いて・・・プラスチックハンマーなんて持ってないもんね。俺達。
んじゃ、鉄ハンマーだけは、大小いっぱいあるから、一番でっかいので叩いちゃおう。
・・・・テープ巻いてると邪魔。ぜんぜん動かない。
テープを外して・・・ウラウラ〜!ガンガン叩いてやるぜ!ヒイヒイ言わせたる!

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お〜しお〜し!抜けてきた!

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やったああああああ〜!へっへっへ。オレ様のシャフトを引き抜いてやったぜ(?)

んじゃ、ハブを交換して、再組み立てして・・・

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今回の作業中一番の大事件発生!
「タイヤを取り付けるドライブシャフトナットが締まらない!」
無理に締め込んでいったら・・・あ、壊れた。ナット。

・・・・・これか?整備書にあった「シャフトの先端をテープ巻きして守ってください。」って。
鉄ハンマーでおもいっきり叩いたから、先端のネジがゆがんでしまったらしい。

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んじゃ、ネジを切り直すだけですよ。M22 1.25mmのタップとダイスを買ってきて・・・
これ、ダイスにタップをはめられ・・・はまらない。なんで?安いもの(っていっても、結構いい値段した。)買って来ちゃったから?俺って何で、はめっこが得意じゃないんだあああああ〜!

結局、このタップ&ダイスは廃棄。(ああ・・・一回も使わずに・・・工具を捨てるのって初めての体験)
ドライブシャフトそのものを中古品で買ってきたよ。作戦変更だよ。

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まいっちゃうよね。AT用とMT用でドライブシャフトの長さが違うんだよ。今回のためだけにAT用ドライブシャフト1セット買った。
(買った後によくよく観察すると、F,Rどちらか片方だけで良かったらしい。長さが違うのは一方だけだった。)

で、組めたぞ。一通り。ブレーキのエア抜きをしよう。
・・・・また一つ事件発生。

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交換したフロントブレーキキャリパーのブレーキホース取り付けネジから、ダラダラブレーキフルードが漏れてきちゃう。

ふう・・・ためらうな。問題起きた時は、「ノーマル新品にASSY交換」だ。
取り付けボルト90401-10015とパッキン90430-10074を購入。
よしっ!走行可能!

電気自動車リーフで牽引。目的地は6km先の有限会社 平塚自動車さんだ。
すごいなあ。ここ。今どき修理工場で、こんな立派なところはそうそうないよ。

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到着すると・・・あり?最新の回収装置では取り付けることができなかったらしい。

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なんだかいろいろお手間をかけて奥の方から古い回収装置を持ってきてくれて・・・
30分程で回収完了!

え〜と、費用は・・・
「いや、こんなのお金もらったことないからなあ・・・いいよ。いらないよ。」
「いやっ!突然電話して、こんなの持って来ちゃって、皆さんの作業を止めてしまったんで・・・我が妻が”猫貯金箱”で貯めた10円玉貯金です!1000円分あります!受け取ってやってください!」


「いや、あの・・・」(すごく迷惑そう)

またリーフで引っ張ってもらって筑波サーキットに戻る。
なんか・・・引っ張ってもらっている間に気がついちゃったんだけど・・・
なんか・・・おかしくないか?この車。
エンジンがかかってないのに「ゴ〜」ってすごくなにか・・・こすれるような音がする。タイヤの音じゃない。なんだろう?
電気自動車のリーフは、こんな音しないもんなあ・・・やっぱり遮音材を全部はがしちゃうと、こんなにすごい音がするものなのかな。車って。

保管ガレージに到着。
AE86レースの彼がやってきて一言。
「なんか・・・大変なことになってるねえ。今日はいったい何をやってるの?」
「あ、うん。フロンを回収してもらったんだ。これでやっとエアコンを取り外したり、エンジンを降ろすことができるよ。」
「・・・・それってさあ・・・解体業者さんを呼べば、回収してもらえるぞ。わざわざ引っ張っていかなくても。
買ってきた時の書類、あるんだろう?全部出してみな。」

?????
「ほら、ちゃんとリサイクル費用も払ってある。売ってくれた業者さんが、そこまでちゃんと処理してくれたんだね。だから、無料でやってもらえたはずだよ。フロンの回収。」
えええええ〜!そうなの?
なんだよおおお〜。ものすっごく手間を掛けちゃったよ。あ〜・・・あ、いやいや。立派な修理工場の人たちと知り合えたから、またこれからなにか良いことあるよ。はあ・・・(ため息)
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ダッシュボード取り外しがものすごく大変 [スターレットをN1車両化]

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「寒いよお・・・」
雪ですよ。雪。ついに。
あの真夏のJOY耐から早半年・・・チマチマチマチマEP82のN1化作業を始めてますよ。
保管ガレージ内では作業できないので、毎回毎回、表に車両を運び出してっと・・・雪の上で作業開始。
まあ、なんていうか・・・ラリーサービスみたいな感じですよ。毎回。わかります?ラリー競技のリエゾン区間内で設けられる車両整備場所のことです。
わからない人は・・・今年はWRC開催の年だから、秋に北海道に行きなさい。ってあれええええ〜?
あ〜・・・失敗したなあ。前回開催(2010年)の時に再び行っておくんだった。キミ・ライコネン選手の勇姿が拝めたかもしれないのに・・・今年からF1に復帰しちゃったからなあ・・・あ〜あ、なんだあ。やらないのか。RALLY JAPAN。

雪の上での作業はねえ・・・シンシンと冷え込みます。
秘密兵器を買っちゃったよ。

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こんな感じ。移植元のロールゲージが、「ダッシュボード貫通タイプ」なのだ。
よって、全部ダッシュボードを取り外さないと、ロールゲージを取り外すこともできないし、取り付けることもできない。
んじゃ、いくぞ。オーナーご夫婦と手分けして、2台分のダッシュボード取り外し作業スタート!

って、どうやって取り外したら????

作業方法の予測は、
1)右側(運転席側)から、取り外し作業開始
2)上から順番に下に外していく
3)センターコンソールを外したあたりで、だいたい全部はずれてしまうのでは?

よし。んじゃ、まずは、「ハンドル外し」から。

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って、いきなり挫折。
ハンドルが外れな〜い。センターナットを完全に外したのにまったくハンドルが外れてくれない!
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世の中には、「ハンドルを外すための専用工具」っていうのがあるらしいけど・・・
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  • そんなもの使わなくても、今まで外れたものなあ・・・なんでまったく動かないんだ?20年近く経過している車両だと、やっぱり固くなっちゃうのか?

フォークリフト修理係の彼に相談。
「おかしいなあ。私、今まで、一回もそんな道具に頼ったことないですよ。ナットは全部外しちゃダメです。ハンドルが本当に外れた時に後ろに倒れて大けがするかもしれないから。ナットをかけた状態で、とにかく思いっきり、ひいてください。それで外れるはずですよ。」

オーナー夫妻が苦闘したあげく・・・おおっ!2台ともハンドル外しに成功!すげえぜ。
んじゃ、ちゃっちゃといくぞ。ちゃっちゃと。とにかく全部外す。
必要なものは、ドライバーと「内装剥がし」各種と・・・

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このメーター裏の「速度計ケーブル」が・・・外すのにほんとに難儀した。

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だいたいプラスチックカバーが外れてきたら、とにかく全部コネクターを外す。バンバン。
「コネクターってさあ・・・なんか印つけておいた方が良いんじゃない?外す前に。」
あ、そうか。エンジンの時に結構ヤな事になっちゃったね。てっきり、「同じコネクター同士しか復旧できないんだから、構わずバンバン外しちゃっていいよ。」って思っていたら・・・困ったことに「似たようなコネクター」がいろいろと出てきちゃって・・・エンジン載せた後、電気系を復旧させるのに何週間かかかったんだった。
今回は、似たようなコネクターには、マジックで印をつけていこう。

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さて、センター部分も全部外せたから・・・大きなダッシュボードの裏側を覗くことができるぞ。
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なんか・・・この上の方にあるフックまで外さないとダメなのかなあ・・・
そうだとしたら、かなりやっかいだぞ。手が入らない・・・
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そう、この作業で、必要だった工具は、内装剥がしと+ドライバーの他に・・・
ソケットレンチの「ロングジョイント」が必要になります。できるだけ長いのがあった方が作業が楽です。
私達は・・・まあ、二人分の工具を合体させるとなんとかなっちゃったんだけどね。

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さて、メーター裏のナット類を全部取り外して、よ〜くさっきの不安事項を観察できるようになったけど・・
どうやら、このピンクのプラスチックは・・・「ただ、プラスチックの部品同士が刺さっている」だけだった。
はめあわせになってなくてラッキー。
んじゃ、ガッと引っ張ってみますか。
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ・・・・
「ニャー!!!!!」
外れない!ハズレナイヨオオオオ〜(突っ伏して号泣)

「ちょっと待った!まだ左側になにかついてるんだよ。グローブボックス周辺を全部外さないとダメだ。」

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おおっ!なんか全体が外れてきた!
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「さあっ!手で押さえたって無駄だよ。全部見せてみなあああ〜ハアハア」(?)
って・・・・なんだよもう・・・やっぱり外れないじゃん!
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「あ〜・・・こりゃまいったなあ・・・ロールゲージを外さないと、ダッシュボードそのものを引き抜けない構造になってる。いやあ・・・大変だなあ。これ。」

「これさあ・・・全部外しちゃった後、復旧できるのかねえ・・・バラスだけバラした後、プロに渡して後は、全部やってもらっちゃおうか。お金払って。」

いやいやいやいや。
大丈夫だって。オーナー。
だってさあ、二人で4E-FEエンジン、バラしただけじゃなくて、組み上げちゃったんだよ。しかも、エンジンそのものは、トラブルなくて、一発で動いたじゃん。

それに比べれば、ボディ系は楽だよ。
「エンジンは、全部完璧に組まれていないと始動することもできない。」
けれど、ボディの関係は、基本的には「バラし」作業なんだよ。競技車両は軽量化が命なんだからさ。
だから大丈夫だって。みんなに協力してもらえば、最後までやり抜けるって。自分たちで。

「トラブルなく走れたわけじゃないよ。忘れちゃってるよね。エンジンはかかっても、その後、JOY耐の決勝前まで30分以上連続で走れなかったじゃん。

あ、そうだったっけ?
いやあ〜、ヤなことはスパッと忘れちゃう方なんだよ。大丈夫大丈夫。なんとかなるって。あはは〜
iTunes Store(Japan)

では、まずは不要品の除去から [スターレットをN1車両化]


袖ヶ浦フォレストレースウエイって、なんだかおもしろいイベントをやってるんですねえ。
「レーシングECO耐久」ってイベントが開催されているそうです。
なんでも、「どんな車両でも”満タン”スタート」
「その後は、まったくの無給油で4時間を走りきること」
「最小Lapは120。少なくとも1分25秒以下(より遅く)/周で走らないとその周回はノーカウント」
「4時間のうち、4回のピットストップ義務」
これって・・・ほんとは「車の運転がうまくなりたい」っていう女性陣にこそ参加してもらいたいイベントですよ。サーキットなら、あんなミスやこんなミスもし放題!(え〜・・・いろいろ誤解を招く発言です)

すごいじゃん。この小難しさ。俺達にぴったりだよ!
って、よくよく調べていくと・・・・
「公道走行が認められたナンバー付車両であること」

・・・・なぜだああああああ〜!(突っ伏して号泣)

まあ、いつかうまくレギュレーションに適合するイベントがあったら、今、製作しているEP82で走りたいなあ。
あのコースは、本当におもしろそうですよ。外から見ていても。

オーナーは、今回のEP82はマフラーを作り直そうと思っているんですよ。
せっかくなので、筑波サーキットの規制は105dBなのですが、袖ヶ浦を走ることがあるかもしれないので、95dB仕様にしようと思っています。
ま、マフラーの話は・・・今回のN1車両製作の最後の最後に・・・たぶんお話しできると思います。

さて、今回からのお話は、「普通だったら中古車買ってきて、プロにお金を払ってN1車両を作ってもらうところを地方銀行員&電機の営業マンDuoで全部手作りしちゃうよ。なんたってお金がないからね。」シリーズです。

私は、「古いEP82なんて、解体屋さんにいけば”ただ”で譲ってもらえるだろう。」と思っていたのですが・・・
解体屋さん9軒回って、どこも「いやあ・・・こんな古いの、ここ数年見たことないよ。エコカー減税で、古い車両はすべてシュレッダーにかけなきゃいけなかったからさあ・・・無理なんじゃない?見つけるの」って言われまくってました。

エコカー減税って・・・あれ、全然エコじゃなかったですよね。少なくとも「古い部品を探して使う」人たちにとっては。
まあ、お役人様達の本音は、「一度登録されると13年ほど使われてしまう日本市場において、安全対策が進んでいる最新鋭の車に強制的に乗り換えてもらおう」といったところだと思います。
実際、ここ数年、急激に交通事故死亡者数が減ってきていますし、それによって、保険財政もだいぶ改善できていると思います。

さて、どうしよう・・・最初の一歩からつまずいているぞ。

結局・・・いつも通り、オーナーは”ツキ”を持ってるんですよ。
なんたって、「たった18000KMしか走っていない3ドアAT車」を見つけて来ちゃいました。5万円で。
(車検まで付いていたので、結局そこら辺の抹消費用を含めると7万円ぐらいかかったらしい。)

19年ほど経過している車で走行距離18000KMなんて・・・なんかの冗談だろうと思ったら・・・
渡された点検整備記録がまた几帳面で・・・1オーナー車だったのですが、その所有者の方は、ず〜とまじめに半年ごとに点検されていました。最後の整備記録は・・・ほんとに18000KM。

すげえや。オーナー。お宝見つけて来ちゃったね。奥様見つけてきたのもだいぶお宝だと思うけど、結構ツイてると思うよ。

んじゃ、まずは、現状の車重を測ろうか。筑波サーキットで車重計をお借りして・・・

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え〜と・・・857kgね。
N1規定は「最低750kg」だから・・・・ここから100kgも・・・そんなに落ちるのかな?ウエイト。

んじゃ、まずは室内のパーツを「全部」外しますか。どうせロールゲージ組み込み作業があるからね。
って・・・あのう・・・

なんか奇妙に作業が速いんですよ。今回から、オーナーの奥様が作業を手伝ってくれているんですけど。
どうもわかっちゃってきたのは、「私と一緒に作業するよりも夫婦で作業した方が、ものすっごくはかどってる。」ってこと。

「昨日は、邪魔者がいたからなあ・・・今日は二人で思う存分、あんなことしたりこんなことしたりできるぞ。ハアハア。
とかってイチャこらしてるんですよ。狭い車内で。(いやん)

あっという間にシートや床のマットを剥がしてしまって・・・まずは第一関門「メルシール剥がし」

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なんでも最初のウチは、手持ちのスクレーパーやマイナスドライバーでコンコン剥がしていたそうです。

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結局、創意工夫で、土木工事屋さんが使う「タガネ」を買ってきて作業をした方が、全然はかどったそうです。
で、最後は、灯油で拭き取り作業を行って・・・ほらっ!こんなに綺麗になりました!
ってあり?

・・・・ごめん。写真どっか行っちゃった。
ご夫婦二人の血と汗と涙の記録がああああ〜
え〜と、ごめん。そのうち「全部うまくいっちゃった後」の車内写真を掲載します。
え?「お前、今回、何もやってないんじゃ・・・しかも写真の記録もできてない。」って?
あ、う〜ん・・・ま、風邪ひいてるって事で。
ほら、夫婦二人で手を握り合ってるところを邪魔しちゃいけないじゃん。なっ?
デジカメオンライン

N1車両への改造のために準備した工具 [スターレットをN1車両化]

ゲヘゲヘッ!あ〜、皆さん、風邪ひいてませんか?
参りました。オーナーが5万円で、走行距離18000kmのEP82スターレット(AT)を見つけてきたんですけどね。
N1車両への改造を開始したら・・・風邪ひきました。イチコロですよ。とにかく今年の風邪は・・・
困ったことに「咳が止まらない」です。
それでもだいぶ収まってきたので、ここのところはマスクを外して勤務しているのですが・・・
会社の女性陣が距離をとって話しかけてきます。・・・・・なぜ?
移しっこするようなことしてないだろおおお〜?ほら、もっとこっちに来なさい。」
おやぢ。
あ、ちょっと・・・・伝票・・・

そんな状態だったので、1月15日に開催されたJAF地方選手権表彰式は、”自宅でお留守番”をして布団に潜っていたんですけどね。
夕方になって、もっと具合が悪くなるニュースが飛び込んできました。

以前、このBlogでも紹介させていただいたオートレースの女性レーサーさんが、練習中に事故で亡くなったという・・・・
報道を聞いた瞬間、大きな声を上げてしまって・・・まったく信じたくなかったというか、もう、どうにも・・・・ガックリそのまま寝込んでしまいました。完全に。
我が妻は、彼女のことを知っていました。
なにか、少し前に特番が組まれていたそうですね。それをたまたま見ていて、「カーブが怖いって言って、ものすごく苦労している様子が、そのまま映像で流れていたよ。」と言っていました。
我が妻からその話を聞くまで全く知らなかったのですが、「オートレースのための二輪車」は、「ブレーキが付いていない」車両なんだそうです。
私は、「車を速く走らせるために一番難しいのは、ブレーキだ」と常々思っているので、正直、我が妻からその話を聞いた時は、「カーブが怖い」と言っていた彼女の言葉と、それに対してどうやって対処していったのだろうと・・・・それが一線を越えてしまった理由なのかな。と思いました。

もう、彼女のような人は現れないんだろうなあ・・・本当に残念です。
私は、「人は誰でも使命を持って生まれてくる」と思っているのですが、彼女は・・・44年ぶりのオートレーサーになるまでで、それを達成してしまったのかなあ。
最後の最後、彼女の角膜がそれぞれ「必要な人たちの元に」移植されたと報道で知って・・・「ああ・・・」と自分を納得させることにしました。

私は、「モータースポーツは危険」なのかもしれないけど、「他のスポーツに比べて、死傷率が異常に高い」とは思っていないです。おそらく、まともにデータをとったら、冬のスポーツの方が確率が高いだろうと思っています。全く自分の”感覚”ですけどね。

さて、頭を切り換えましょう。そんな「モータースポーツの為の道具」を作る作業が始まります。
今回は、「N1車両のボディを作るために準備した道具」のご紹介。
今回も地方銀行員&電機の営業マンDuoで作業を進めるので・・・自分たちに経験や能力なんてまったくないです。
よって、最初に道具に頼ることにしました。
「道具がないから、作業が進められない」という状況は無しにしたいので、「必要と思われる道具」を全部集めるところからスタートです。
「ノーマルのトヨタスターレットのN1車両化」の大まかな流れは・・・こんな感じだと予想しています。
1)レギュレーションに沿った”不要なパーツ外し”(軽量化・・・よりも万が一の場合の延焼を防ぐことが目的)
2)5万円で買ってきたボディが”AT車”なので、MT車両化
3)クラッシュした車両からエンジンの移植(あの自分たちで1年以上かけて組んだエンジンですよ。)
4)クラッシュした車両から、「レース専用部品」の移植(レギュレーション上、どうしても取り付けないといけないパーツがいくつかある。最も大きなものは、ロールゲージ)
さて、じゃ、チャッチャと工具を集めるよ。
まずは、前回のエンジン整備の時に困ってしまった「外したビスの小分け袋」
世界シェア70% サビを防ぐゼラストゼラスト防錆袋 80×130mm 100枚入りTZF-0813

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BULLFLOG(ブルフロッグ) サビ防止ジッパーバッグ        152X203(mm) 08001

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  • 出版社/メーカー: BULLFLOG(ブルフロッグ)
  • メディア: Automotive








それと、今回のメインテーマの一つである「バリバリ内装剥がし」の為のクリップクランプツール。これは、角度と大きさを変えて、複数用意していないと、ものすごく手間がかかります。

KTC クリップクランプツールアングルセット ATP03A

KTC クリップクランプツールアングルセット ATP03A



実は、エンジン整備の時も「必要な場面」がたびたびあったのに「工具がない・・・ラジオペンチとかでなんとかしよう。」とやっていて、ものすごく遠回りすることになったスナップリング関係の外し・取り付け工具
【トップ】コンバ-チブルプライヤ CHS-150Nトップ工業(株)プライヤー【T】

【トップ】コンバ-チブルプライヤ CHS-150Nトップ工業(株)プライヤー【T】









同じく、エンジン脱着のときにうんざりしてしまった「コネクター外し」
今回は、事前に準備しました。作業の速度が全然違います。

前回のエンジン整備の際、タイロッドエンド外しにものすごく悩まされたので、今回は、事前に準備。
(STRAIGHT/ストレート) タイロッドエンドセパレーター 19-1254

(STRAIGHT/ストレート) タイロッドエンドセパレーター 19-1254

  • 出版社/メーカー: (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
  • メディア: その他
クローフットレンチは、燃料フィルター廻りや、ブレーキホース廻りで必要になります。最初のうち、メガネレンチとかでなんとかしようとしたのですが、危険を感じました。メガネレンチ等で取り外せないトルクをかける時にすごく重宝します。EP82の場合、少なくとも10mm品から15mm品まで各種必要になります。
SIGNET(シグネット) クローフットレンチ(12mm) 46412

SIGNET(シグネット) クローフットレンチ(12mm) 46412

最後がエンジン整備の時と同様、「バイブル探し」
今回は、車両の整備書の他に電装廻りの回路図と・・・ボディ修理書まで手に入れました。
(たぶん、ボディの修理書はほとんど必要・・・なかったと思う。板金屋さんでない限り。)

タグ:N1車両 工具
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