JOY耐暑さ対策(後編) [2012年JOY耐7h]
小林可夢偉選手、やってくれましたねえ。
すごいなあ。って思います。みんなに期待をかけられている母国で、ちゃんと表彰台に乗ってしまうところが。
普通だったら、焦ってミスとかするように思うんですけどね。(あのセナだって、実は母国で表彰台に乗ったのは、非常に少ない回数だった。)本当にすごい。
何とかこれで、来年のF1残留も決めてもらいたい。
それと、可夢偉選手の影に隠れてしまったけど、皇帝陛下もBRIDGESTOnEの国で「2回目の引退」を発表されました。
自分と同い年の彼が・・・「下り坂」にさしかかったんだということを再確認したんだな。って思いました。
彼は・・・実は、F1に行く前にその名を聞いていました。私。
大学生の時に全日本F3000チームのお手伝いをしていて・・・まあ、私の人生の中で初めて現れた「うさんくさい大人」達との関わり合いの黒歴史ですよ。
私の中に刻まれた「車のお金に関わる連中は、基本的に信用するな」という一連の出来事の中、一瞬通り過ぎていきました。その数ヶ月後、スパで一躍有名になる私と同い年の若者が。
彼は「ある幸運な出来事から」シーズン途中でのF1デビューを飾ったように言われることがありますが、実際は全く違うと思います。
周りの大人達が、希有なその才能を見逃さなかった。
F1で「予選用タイヤ」が、使用されていた時代。
「世界で最も激しいタイヤ戦争が繰り広げられている国」全日本F3000にその「予選用タイヤ」を学ぶために送り込まれてきたんです。確か1戦だけ。
彼がやってくることは、各エントラントにパッと広まって・・・私のような下っ端ですら「ヨーロッパから、ものすごく速いドライバーがやってくるらしい。」という噂話が耳に入っていました。
まあ、既にその頃には、「この連中は信用ならないし、自分の時間を使うまでもない」と思っていたので、理由をつけて現地には入らなかったんですけどね。
(国の機関で鋳型の研究をしていたので、どちらにしても時間は割けなくなっていた。)
その大会の後、メンテナンスガレージの方々が、「すごかった。幻の多角形コーナリングだった。」と、なんだか・・・うわごとのように繰り返すのを聞いて、「へ〜」って思っていたことでおしまい。
その後、自分が関わっていた「助っ人ドライバー」(彼は本当に本当にそのチームにとって、助っ人だった)がその数年後、「日本の悪い大人達」に食い物にされず、ちゃんとF1の世界に旅立つことができることも、あまつさえ「皇帝陛下を最初に打ち負かしたNO.2ドライバー」と言われて、長く赤い帝国で並び立つことになることも知らなかった。
数ヶ月後のスパ・フランコルシャン。
深夜の予選中継がなにか・・・冒頭から騒いでいて・・・・
予選7位のドライバーの名前を聞いてびっくり。「あいつか。すげえや。F1にたどり着いたんだ。それだけじゃなくて、あのスパで7位かっ!やるなあ。」
その後の物語は、みんなが知ってるとおり。
誰もが、予選7位で彼が登場してきた瞬間に「これから何勝もするドライバー」って思ったはずだけど、まさか、翌日の決勝で、スタート後クラッチが壊れて、すぐにリタイヤすることも想像できなかったと思う。
(TVの前でずっこけてました。私。)
彼らのように人々の賞賛を浴びる場所に私はいないけど、そんなに悪くないと思います。
あの頃のメンバーは、霧のように消えてしまった。
でも、私は今も小さなスターレットを走らせることができているんだから。
モータースポーツに学生の頃から関わっていたおかげで、
「チャンスが来たら必ず一発でつかみ取れ」
「いつも準備しておくことが大切だ」
「チャンスが来ていることがわかるセンサーを立てているか?」
「つかみ取ったら、その成果をできるだけ早く見せつけるんだ。誰もがわかる形で。」
って思うことができるようになっていた。まあ・・・組織人としては、「誰かに尾っぽを振る」って事ができない時点で、少々残念なのかもしれないけど。
同い年の皇帝陛下は・・・引退した後も私の中で、アイコンであり続けると思います。歳をとったからって、全部が終わりって訳じゃない。
さてと、夏のお話に時間軸を戻しますよ。今回で2012年JOY耐7hのお話は最終回です。
準備をおこなった残り2つの項目をお話ししましょう。
1つめ 「車内電動ブロアーの準備」
2011年の事故の際、「SC車両が出てから、車内に入ってくる風が少なくなっちゃったんだ。何とか手のひらで、自分の方に風がこないかいろいろやっていたんだけど・・・」という話を聞いていました。
それまでは、「この小さな車両に導風ダクトを装着するのはなあ・・・どう考えたって、抵抗になるよな。」って思って、気にも留めてなかったんです。
さて・・・・
電機屋なので、「強制送風ファン」登場ですよ。
「こんな事もあろうかと、残しておいたシガーライターソケットの配線を使えば、小さなブロアーを回しっぱなしにできるんじゃないか?屋内工事の換気のために仮設置される強制ブロアーのDC版があれば、車内に設置できるはずだ。」
はい。一通り集めましたよ。
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実は、道具の設置にあたっては、2つハードルがありました。
まず、シガーライターソケット用の配線を捜索。
ちょっと大変だった。全部取り外しちゃっていたので、コネクターを・・・だいぶ探し回りました。
はい。なんとか「シガーライター」を復旧。
ブロアーに直径75mmのホースをつっこんで・・・
両端は、インシュロックで縛りました。
で、このブロアーから出ている配線をシガーライターコンセントに接続。
配線自体は、ぷらぷらさせてあります。え?「スイッチは?」
いらないいらない。そんな贅沢品。
真夏にレーシングスーツを着て、乗り込むんだよ。最初っから全開に決まってるでしょう。
ボカンとシガーライターに突っ込んで、全開運転!ヘタにスイッチとかがあると、競技車両の振動で、変なトラブルにつながりかねないです。
2つめのハードルが・・・・
このブロアー本体をどうやって固定するか?
ダッシュボードにタッピングネジを使って、無理矢理固定してしまうことを考えたんだけど・・・
無理無理無理。
手の中に入るドライバーを使っても、全然ダッシュボードにネジが食い込まない。
ふう・・・ネクタイ組は、道具に頼るんですよ。
こんな事もあろうかと、ダッシュボード解体時に電動ドライバー用の秘密兵器を買っておいたんだった。
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も〜超簡単!あっという間にねじ締め完了!道具の力ってすごい!
実際に練習日に使ってみると・・・・
「ダメダメ。これじゃドライアイになっちゃうよ。」
あれ?
強制送風の風が顔に当たるようにすると・・・目を開けるのが難しいらしい。
少々ダクトの固定位置を修正して、胸のあたりに風が当たるようにしたら・・・おっOKね。よかったよかった。
最後の対策項目は・・・
ロールバーに取り付けられるドリンクホルダーとボトル(写真撮り忘れました。)
これは、オーナーが買ってきてくれました。
で、取り付けたことに安心しちゃって・・・練習してなかったんです。飲み方。
筑波サーキットでの練習走行の時にちょっと口に突っ込んでみて・・・「なんか・・・飲みにくくないか?」
JOY耐当日になって、「もっと細くて柔らかい素材」にチューブを変更して、決勝を走り始めたんですけど・・・
3人目までは、ちゃんと機能していたみたいです。
4人目でなにかおかしくなっていたらしい。ちゃんと各ドライバー専用の飲み物に交代時は積み替えていたのに。
急遽、予定時間をだいぶ早めてラストドライバー(私)に交代。
「なにかあった時のために準備しておくから!」とTTC1400の彼に送り出されたけど・・・
ミッションの作動状況を確認しているうちに数周が過ぎて・・・「まだ、水を飲んじゃダメだと思うけど・・・練習がてら飲んでみるか・・・」
一口水が出てきた。
・・・・それっきり。いくら吸っても出てこない。???????
その後、しば〜らくの間、タイムそっちのけで、ボトル(というよりもホース)と格闘していました。
足下とかを見て、「なんだ?去年みたいに、またボトルからホースが抜けたのか?」とか確認したり、いったん全部ヘルメットから出してみたり。
ヘルメットから全部抜いてしまったから、コーナーを出た後、今度はそのホースを一生懸命探したり。
出した結論は・・・
「諦めろ。水は出てこない。」
「もう、ピットには戻らない。ターゲットタイムは廃棄。自分の体と相談しながら、必ずチェッカーフラッグを受けるんだ。」
頭が痛くなる状態は、ちょっとJOY耐で経験している。そうならない程度に息を詰めずに「ドライブ」するんだ。AE86の彼も「歌を歌いながらドライブしてれば、2時間なんて水無しで大丈夫。」って言ってた。
後ろから迫る車両をとにかくどんどん前に行かせる。
一台のEP82を前に行かせて・・・ちょっと後悔することになった。
なにかトラブルを抱えているのか・・・困ったな。ゆっくり走っているこっちの方がまだ速い。
試しにバックストレートで抜こうとすると・・・いや・・・ブロックラインを使うような相手じゃないよ。我々。
抜かないで・・・とにかく後ろをついていこう。鳥肌が立っているのがわかる。
なんとかチェッカーフラッグを受けることができて、無事にグランドスタンド前に車両保管させることができた。
前方のEP82のドライバーが、こちらに来て、なにか声をかけてくれていたらしい。
全く気がつかなかった。まったく周りの音が聞こえなくなっていた。とにかく一生懸命、6点ベルトを外そうと・・・真夏なのに手が震えて、バックルをちゃんと掴むことができない。
私の運転席の脇から去って行く後ろ姿で、やっと気がついた。
失礼をしてしまった。あのEP82が前を走ってくれていなかったら、たぶんチェッカーフラッグは受けられなかった。
車両保管解除の後、点検をすると・・・
ホースを柔らかいものに交換していたことが良くなかったらしい。
高温の車内で、完全にホースがつぶれてしまって、それっきり吸い出せなくなっていた。
もう少し、「ボトルからヘルメットまでのホースの処理」とか、いろいろ工夫しないとダメみたいだ。
まだまだです。暑さ対策。2011年よりは進歩したと思うけど、これでは「競争」はできない。
もう少しなにか対策を立てます。
JOY耐暑さ対策(前編) [2012年JOY耐7h]
2012年のJOY耐はですね。
昨年の反省から、だいぶいろいろと準備して取り組みました。「暑さ対策」
ほんとは一回で書き切るつもりだったんだけど・・・さすがにみんな、ちょっときついでしょう?このBlog。毎回毎回、文字数多くて。
2回に分けることにしましたよ。暑さ対策。しかも、2回に分ける内容なのにまだ全く足りなかった。本番では。
さて、「前編」では、「まあまあ簡単に処置ができること」3項目のお話をします。
まず一つめ。
皆さん、できるだけ来年の「ちょっとJoy耐」に出場しておいた方がいいです。あ、この大会は、別にJoy耐本戦に出る人だけを対象にしていないので、できるだけ皆さん、仲間を集って参加してくださいね。
耐久レースの良いところは、「一回のエントリーでたくさんの距離を走ることができる。」ことです。
あの、ももいろクローバーZ風に言うと「週末レーサー」である我々は、平日は忙しいですからね。
イベントはピンポイントで選んで、成果を上げないと。
なんで、「ちょっとJOY耐」なのかというと・・・
「フル装備の状態での熱中症」というのが、どんな状態になるのか体験できます。この大会。
150分を3人で走るとなると一人あたり50分弱の走行になるのですが・・・見事にやられました。私。
元々、この第二次活動を開始する時に選択したArai GP-5Sヘルメットは・・・
これまでの寸法よりも1周り絞ったサイズのものを購入していました。
元々頭の隅であったんですよね。「ヘルメットって、できるだけ隙間なく、ぴったりしていた方が安全なんじゃないか?」って。
それで、「かぶるのがちょっと大変」という寸法のヘルメットになってました。フォーミュラー用だからかな?って思うようにしてたんですけどね。
気温26℃の大会でしたし、「2011年のJOY耐に比べたら全然楽。」って思って、走り出したんですけど・・・
走行開始後、40分ぐらいから、「我慢するのが難しい」ぐらい頭が痛くなっていました。
走行中は、全然意味がわからなかったんですよ。
「なんだろう・・・猛烈に頭が痛い。」って思いながら、何とかチェッカーフラッグを受けました。
ドリンクボトルは準備してあったんだけど、「こんな暑さ、本番に比べたら、全然楽なんだから、安易にドリンクを飲んじゃダメだ。」って自分に言い聞かせて走りきってしまったのが良くなかったみたいです。
我が妻に状況を説明すると・・・「完全に熱中症。それ、しばらく頭が痛いの治らないよ。」
冗談だろうと思ったけど・・・それはほんとだった。その後、1週間頭が痛いのが治らなかったです。
7月の本戦ではさすがに新規にヘルメットを購入。しかもちゃんとツーリングカー用のGP-5Wを選択。
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やっぱり楽ですね。1サイズあげても、ヘルメットの中で頭がぐらぐらしないし、なによりも6点シートベルトの装着がすごく楽になりました。視界が広くて。
このヘルメットサイズ変更をやっていなかったら・・・というゾッとすることが結局発生します。本戦で。
ま、そのあたりのことは次回。
今まで、なんでそんな体験をしなかったんだろう・・・と振り返ってみると・・・
結局、練習走行って「30分」でおしまいなんですよ。それ以上走ることがないから、体験できなかった。
日光耐久は、「最大で一人一回40分まで」だしね。(しかもアンダーウエアは着ていない。)
さて2つめ。
オーナー夫妻が「遮熱塗料」を買ってきて、塗り塗りしてくれました。室内側の天井に。
私は、天井表側になにかヒートシールド材を貼り付けようと思っていたんですよ。
よくよく考えて・・・やめました。
だって、競技速度で走行中に万が一そのシールドがヒラヒラ剥がれたりしたら・・・・ゾッとします。
そんなことを考えていたので、夫妻がこの塗料を持ってきてくれた時は、「へ〜」ってすごく感心しました。
(感心しただけで、全然手伝ってない。塗るの。これ、ほんとに塗料が固くて、塗りにくかったらしい。)
山田うどんで、お昼ご飯中にフォークリフト修理係にその塗料のことを説明。
最初の頃から変わらない。俺達の愛すべき山田うどん。
第一次活動の頃は、「うどん大盛り」しか食べられなかったけど、ほら、今や「コロッケ定食」が食べられるんだぜ。
「NASAで使われている塗料なんだってさ。すごいやつだよ。温度上昇が抑えられるんだって。」
「ふ〜ん・・・それって・・・1800℃に対して、40℃ぐらい抑えられるとか、そういう話なんじゃないですか?」
「ああ・・・そうかもね。」
「気温って・・・せいぜい40度弱ですよね。」
「う、うん。あ・・・・」
「・・・みんな、騙されやすいんですねえ。NASAとかいう言葉に。」
「ちょっと!全部言っちゃダメだろう!俺も途中から、あれ?って思ったけど。ほらあああ〜。二人ともコロッケに手が伸びなくなっちゃったじゃないか。一番年上を敬う心が足りないよ!」
「あ、すいません・・・」
「・・・・・食べる?」
いや、いいから。ちゃんと残さず食べてね。ご飯を残す人は嫌いだよ。
そのうち、対TTC1400制圧用車両の方と比較データを取ろうと思っていたんだけど・・・ごめん。夏が終わっちゃった。
今回の記事の最後が3つめの工夫。
JAF競技規則によると安全のためにもガラス窓の「”透明な”フィルム貼り」が推奨されています。(フロントシールドを除く)
自分でフィルム貼りをしようとしたんだけど・・・全員が反対。
「プロに頼んだ方がいいよ。空気が入った、かっこ悪いのはやだ。」
あ、そうなの?んじゃ、プロに頼んで・・・
「今回の車両は、2011年の時と違って、リヤ側のサイドガラスも開くようになっているから、貼らなくても良いんじゃないの?結局、リヤガラスを除いて、全部開いていることになるよね。」
そりゃそうか。
って思っていたんだけど・・・カー用品店とかをウロウロしてみるものですね。
ありましたよ。「塗るだけで赤外線をカットしてくれる」アイテム。
予選日・決勝日と塗り塗りしてました。
ま、「気休め」って言われちゃうかもしれないけどね。
次回は、少々手がかかった対策をご紹介します。
台風が近づいてくるから、窓に補強をしなければ。材木と金槌を準備。っと。
はい。JOY耐燃料補給の方法の解説ですよ。 [2012年JOY耐7h]
私は、工業高校出身なんですけどね。
おかげさまで、周りには「手に職」の友達が結構います。(結局、みんな実家を継ぐために15歳で決断したんだよね。その後の進路を。私はさっさと父親の事業を見限って、大学に進学してしまったんだけど。)
この「もはや物作りなんてできない国。日本」って状況下にあって、何とか全員ちゃんと仕事を回しています。
そんな友人にお願い事を一つ。染め物屋を継いだ人がいるのだ。
「黒いTシャツに白文字でプリントをお願いしたいんだ。フォントや詰めをかなり細かく指定しちゃうけど、作ることはできるかい?」
万が一、公衆にさらされる映像になった時に「フォントの著作権」を主張されないようにOpenType Fontにしておかなければ。
昨日(9月14日ね)の朝、出勤前に完成したものを受け取って、午後には打合せ開始。(失敗した。写真撮っておくんだった。)
18日から韓国出張になる外資系の彼に渡したかったんだ。このスペシャルTシャツ。
「月曜日から、1週間の韓国出張だろ?異国で大変だろうから、着替えを一つ贈るよ。」
「あ、ありがとうございます〜。ちょうど・・・いいサイズみたいですね。ぴったりです!ありがとうございます!」
「うん。よかったよかった。サイズが合って。文字だけでもキッチリやればデザインができるんだよ。」
「後ろはウチの会社のロゴですか。なんか、ほんとにスペシャル品ですね。表の・・・これは・・・ハングルですか?」
「うん。知ってるか?ハングルっていうのは、人類史上最も新しい言語なんだって。」
「へ〜・・・なんか記号みたいで、なにが書いてあるのか全くわかりませんね。中東の言葉も全くわからないけど・・・なんて書いてあるんですか?」
「独島は日本領土です。って書いてある」
バッ!ガラッ!!バ〜ンとおおおおお〜!!!!
「ちょっっとおおおおお〜!いくら何でもひどいじゃないか!プレゼントを目の前で、隣の敷地に捨てるなんて!」
ウチの会社の隣は・・・今、なんかものすごく高層のビルを作るみたいなんだよね。一生懸命地面を掘ってる。(窓を開けるとすごくうるさい。びっくりするぐらい。)
あ〜あ・・・透明なビニール袋に入ったスペシャルTシャツが、ダンプの荷台に・・・あ、ホッパーから土砂がその上に・・・あ〜あ・・・もう取り返せないよ。
「いや、なんか・・・激しく身の危険を感じました。生命の危機ってヤツです。正当防衛って言わせてください。」
「あのね。僕は君たちのお客さんだよ。君たちの会社が日本に進出して20年、鳴かず飛ばずだったのに、私と組んでたった3年で日本市場NO.1になっただろ?だったら、私の言うことは聞いて当然だよ。」
「いや、日本市場の大きさなんて、我が社にとっては”ゴミ”の扱いですから。今や”中国支社日本出張所”ですよ。日本営業所じゃなくて。本社側の扱いなんて、その程度ですよ。」
ふう・・・どうもねえ・・・私がやることとか、発言することって、ど〜も・・・冗談に受け取られることが多いんですよね。
「あのな。私の行動すべてが緻密な計算に基づいているってことをなんでわからないんだ?手を組んで3年になるのに。この「独島Tシャツ」だって、高度なプレゼンテーション手法の一つなんだぞ。」
「はあ。」
「ちゃんと聞け。なんで作ろうと思い立ったのか、解説してやる。」
「この独島Tシャツを着る最高にベストなタイミングは、金浦空港で入国審査をくぐり抜けた直後なんだ。」
「審査ゲートを無事通過したと同時に、やおら上着を脱いでこの黒いTシャツに着替えるわけ。」
「で、その格好のままA'REXに乗るんだよ。」
「いや・・・A'REXのホームまでたどり着けないと思います。まず間違いなく。」
「ふう・・・・いいか?ここからが大事なところだ。その通りなんだ。たぶん空港を出るのも難しい。で、ものすごく大変な事態になると。もはや惨劇。」
「・・・・・」
「まさにカミカゼ!金浦空港で独島Tシャツを着た日本人青年が大変なことに!」
とかっていう題名で、その惨劇がYouTubeに投稿されちゃったりするわけ。
「・・・・・」
「で、その惨劇の主の背中には超大国アメリカ企業のロゴがプリントされている。と・・・」
「な?なんかとってもワクワクしない?すっごく大変なことが起きそうな気がしない?あのオリンピック男子サッカーの気分の悪さ以上に。」
「宣伝っていうのはね。フェラーリがかつてやったように、”勝手にニュースソースに使われる。”状態が最高なんだ。フェラーリなんて、有名人が必ず乗る車になってるだろう?その有名人と共にフェラーリの車が映像に流れる。と。それと同じ状況をこの独島Tシャツでできたハズなんだよ。それを全く君は・・・私の高度なパブリシティ戦略を台無しに・・・」
「そういうことは、あの”国家の支援を受けた物まね企業”に先日訴訟で勝った会社の社員にやらせてくださいよ。我が社の取引先ですから、連絡しておきますよ。」
「違うだろ。お前さんの会社のロゴが前面に出ないと効果がないじゃないか。」
「やらなくていいです。外資系はそこまで滅私奉公しません。そういう日本企業に幻滅して、私はヨーロッパに渡ったんですから。巻き込まないでくださいよ。」
「チッ。」
「まあ、せっかく作ってくれたプレゼントを台無しにしちゃったから、お詫びに何か差し上げますよ。どうですか?これからAKB48カフェにでも。」
「う〜ん・・いや、アレはもう飽きた。あのぼったくり感がな〜・・あ。」
「なんですか?とりあえず、いろいろなコスチュームが置いてあるあのお店とか、なんとかの穴とかはダメですよ。ウチの会社からもはや禁止令が出てます。この間、シンガポールの連中を連れて行ったでしょう?あのあと、ものすごく怒られましたよ。私。」
「ふう・・・風雅を解せない連中はいかんな。アレだあれ。秋葉原イチの電気店2Fにオープンしたメイドカフェに行こう。今月オープンしたんだよ。」
「はあ」
「きっと、電気店の制服で”イラッシャイマセゴシュジンサマ”とかってやってくれるんだよ。カタコトの日本語で。」
「それってメイド喫茶って言わないんじゃ・・・」
あ、みんなわかってる?
このBlog、「自分に必要なところ」だけをスクロールして読まないと。
だめだよ。先頭からここまで一文字も逃さず読んでるようじゃ。
はい。じゃ、いくからね。JOY耐2012のお話。たぶん今回も含めてあと2回ね。
さて・・今回は・・保存版のお話ですよ。来年JOY耐出場を目指しているみんな!プリントアウトして、一字一句覚えるように。
いくぜ!「JOY耐燃料補給作業のやり方」
え〜と、まず、全体概要を説明しておくと
1)スタート後、ローリングラップはすべて周回する義務がある。
2)その後の給油タイミングは各チーム自由。(SC車両が出た時には制限項目有り)
3)給油に入ってしまうと、時間制限有り
4)1回あたりの給油量もクラスによって制限有り
5)給油時間の計測開始、終了は、各ピットで管理すること。
・・・・これ、規則書を読んでいると出てくることなんだけど・・・実際の現場の運用は大変なことになりそうな予感がします。ものすごく。
金・土・日のスタート前まで、機会があるごとに確認。
まず、「給油時間の計測開始ポイント」
この右手の白いラインが計測開始ポイントね。(車両は右手のコース上から進入してくる。)
これ・・・車両側からは見ることができるんだけど、ピットからは全く見ることができないです。
で、右手にターンして(ターンせずにまっすぐ行ってしまうと、そのままピットになってしまう。)
左の白いテント(小さい方)で、一旦停止して、”プレート”をもらう必要があります。
そのプレートは、ドライバー自らが車両を降りて引き取ってもOK。
プレート受け取り後、速度規制値を守って、そのまま前進。
この赤いラインのところで、「エンジンを止めて」完全停止。
ここから先は、「ピット要員」が車両を押さないといけないです。
右手のガソリンスタンドで給油が終わったら、再び手押しです。ある場所(写真撮り忘れた。)で、ドライバーが乗り込んで走行ができます。
これが、車両がとことこ自走したあとをついていくメンバーの図なんだけど・・・
車両を押したあとって、こうやってホッとして、二人で並んで歩いてしまいます。が・・・
後ろから近づいてくる競技車両に全く気がつかないです。コース上の音がすごくて。私、後続の車両のミラーに引っかかってしまいました。(申し訳ない。)
できるだけ素早くこの場所から脱出しましょう。
で、各自のピットで時間調整です。
ここですごく気をつけないといけないのは・・・
「ピットで制限時間いっぱいまで過ごす」のは、ロスになるんです。
なんでかというと・・・
燃料補給時間計測ラインの終点は、このコースを大きく横切る掲示板の少し先にあるためです。(ピットロード出口付近)
「ピットアウトしたあと、計測終了線までに何秒かかるのか」を事前に計測しておく必要があります。
さて、みんな頭の中でこれまでの情報を反復してください。
実際にやってみてどうだったか?
ピットイン1回目
全く給油渋滞に巻き込まれることなく終了。
ガソリンスタンドで車両を送り出したあと、とことこピットに歩いて戻ってくると・・・・
車がないぞ。ピット前に。まだ停車義務時間はたっぷり残ってるだろ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんで車がないんだっ!!!!」
ピット前で絶叫してました。(ほんとに)
我が妻が、一生懸命サインボード掲示スペースから指さす方向をキッと睨むと・・・
ピットロード先端付近から、我々の車両が押されて戻ってくる。(厳密にはレギュレーション違反なんだけど、周りのピットの人たちがいたたまれなくて、手伝ってくれたらしい。)
全力ダッシュ!
直ちに車両を回収。まあ・・・ロスはしなかったみたいだよ。たぶん。
(あまりに燃料補給がうまくいきすぎて、ドライバーはすぐにピットアウトすることしか考えられなかったらしい。)
ピットイン2回目
予想ではず〜と先だと思っていたんだけど・・・・AE86レースの彼が帰ってこな〜い。
全員に「車が帰ってくこないぞ!」と叫んで全力ダッシュ!
「たぶん、燃料補給に入ったんだ。彼はコース上で車を止めるようなヤツじゃない。自分の判断で必ず帰ってくるハズだ。」
補給プレートを渡すテントのあたりから見ると・・・
いたっ!車両を降りて、待ちぼうけを食わされてる。
(給油中の車両は一台もいない絶好のタイミングで入ってきたのに。)
他のメンバーは、柵を乗り越えて車両に近づき始めていて・・・
「触るなっ!正規の出入り口から入ってこい!ペナルティになるぞ!」
まったく・・・あまりに怒鳴らなきゃならない場面が多い。
結局・・・今度は、「給油時間は・・・いったい既に何分過ぎたんだ?」
わからない。
ピットで「確実に持ち時間を消化」させてピットアウトするしかない。
たぶんかなりロスした・・・だけじゃなくて、この後、余計に混乱する事態が・・・
係員の方がやってきて質問。
「はい。今、何時にピットに入ってきましたか?」
全員「・・・・・・」
全く答えられない。全員。ただとにかく時間を消化することばっかり考えていて、時刻を確認しようなんて誰も思わなかった。
結局、その時刻からピットで消化した時間を差し引いて申告したんだけど・・・落とし穴でした。
単に「燃料補給時間」を計測しておくだけじゃなくて、「ピットに入ってきた時刻。ピットアウトした時刻」も管理が必要なんだそうです。
このピットイン関係では、もう一つわからないことがあって・・・
レギュレーションでは、「ピットインの際は、事前に係員に申告すること」となっているんだけど・・・
その紙を提出しようとしたら、「いや、私じゃないよ。その担当。」って言われてしまった。
どうにも・・・ひと目でわからないんです。誰に申告書を提出すれば良いのか。
結局、毎回毎回「この人かな?」と、恐る恐る紙を提出する感じになってました。
なんかねえ・・・・まだしばらく習熟が必要になりそうです。JOY耐のピット。
ちょっとJOY耐の時は、出走直前まで揉めてたんですよ。実は。
「無給油で走りきろうよ。」
「いや、ダメだって。2回給油義務って書いてある。」
「別にペナルティで失格になってもいいでしょ?どうせこの大会じゃ、VTECエンジン勢に勝てるわけがないんだから。」
「・・・・」
「フルタンク150分無給油はできっこないって思い込んでいる連中を驚かせてやれ。日光耐久で訓練するということが、どんな意味を持っているか、全員に思い知らせることができるぞ。」
結局、全員の反対に遭って、大人しくレギュレーションを守ったんだけど・・・(当たり前のことです。)
ちょっとJOY耐で給油訓練をしていなかったら、もっと混乱するところだったよ。7時間の間。
JOY耐に持っていって便利だったものはなんだった? [2012年JOY耐7h]
今年のTTC1400なんですけどね。
なんで今までこの話題に触れなかったかというと・・・・非常に調子が悪いんです。タイムと参加台数が。
ついに「毎回毎回参加台数が一ケタ」になりました。TTC1400。
それに輪をかけて、タイムが・・・去年より1秒遅い。毎戦毎戦。
シーズン突入直前にミッションから異音が出たのがケチの付け始め。
「駆動系のオーバーホールをしただけ」のハズだったんだけど・・・はまり込みました。昨年より遅くなっちゃった。
ああでもないこうでもないといじり始めて・・・・もはや無限ループ。
それでも意外に私達は、お互いほったらかしなところがあるんです。自分よりも速い人にあれこれ言って、混乱に輪をかけてはいけないと思っていたのですが・・・
さすがにシーズンも後半に入ってしまう。このままはまずい。
筑波の練習走行中にセッティング変更作業やりまくりですよ。
なんとか「トップから0.6秒遅れ」ぐらいまで戻してきたシーズン中間点は・・・・いやあ・・・・
最後に「ものすごいオチ」がありました。
朝7時半集合。
そのあとが・・・長い長い。予選を終了して・・・まだまだまだまだ待ち時間。
だいぶ少なくなっちゃった参加車両をボケッと見ながら考えていたんですけどね。
まあ・・・「来る時が来たなあ。」って感じ。こうなることがずっと前から想像できていたというか。
正直、2010-2011年とあまりのマナーの悪さに唖然とすることが多すぎました。TTC1400。
「毎回毎回、決勝終了後、数時間にわたってサーキットで足止め。」
こんなことやってたらねえ・・・っていうか、「みんな、よくこんな大会に大金叩いて参加してるな。」って思ってましたもん。
で、ついに台数は激減ですよ。今年。おかげさま・・・なのか、全員が反省しているのか、名物の「決勝後に足止め」は、今年、一回も発生していないですけど。
「もう、根本的に”N1のスプリントレースを存続させるのかどうか”自体を考えないといけないところまで来ちゃったな。」って思ってました。待機時間の筑波サーキットで。
提案があります。
「JAF地方選手権レース規則内での”最長レース”ができる大会。TTC1600&1400」に切り替えましょう。
確か・・・規則の中に・・・1イベント30km以上100km以下という制限があったはずです。
筑波サーキットは1周2,070m。
割り算すると・・・48周できます。
イベント所要時間は・・・今年、久方ぶりにコースレコードを塗り替えた彼女が・・・1周あたり1分7秒でしたっけ?
ってことは、48周で・・・54分ほどでトップがチェッカーを受けること事になります。1イベント60分間。
それをいまの体制のままやっちゃうと「新しいお客さんや過去、やっていた人たちを呼び戻す。」ことができないんです。
「二人、ないしは3人でチェッカーを目指すTTC1600&1400」としてみてはどうでしょうか?
あ、もちろん「一人体制」もありです。
ただ、その場合は、「ピットイン義務&ストップ時間あり(それも複数回)」にしましょう。そうしないと、ドライバーが熱射病でやられちゃうと思うしね。
参加登録費用も今年と変更無しですよ。人数が増えるとしても。
結局のところ、「一人でN1車両を維持し続ける」のが難しいことが原因の一つでしょう。
ま、なんというか・・・あの「少年ジャンプの法則」を持ち込むんですよ。
少年ジャンプの法則「努力・友情・勝利」というのがある。ドラゴンボールもスラムダンク・医龍もこの法則に則っている。ストーリーは3法則の反転から始まる。努力を反転させて怠惰、友情は反目・対立、勝利は挫折・敗北。ダメダメチームが努力して勝利するのだ。BECKもこんな感じだと思う。
— 松岡 繁さん (@kame0358) 8月 29, 2010
「努力・友情・勝利」
なんかものすっごく、はまるような気がしない?
って、灼熱の筑波サーキットで妄想していたら・・・あ、はいはい決勝時間ね。この14時過ぎの一番暑い時間帯に。
プイーンと15周してきて・・・車両が戻ってきたと思ったら・・・直ちにタワーから呼び出しだぞ。ドライバー。
って、あれ?他のドライバーが我々のところにやってきて・・・
「すいませ〜ん。ぶつかっちゃいました。」
あ、ああ、そうなの?今、呼び出し喰らってるのよ。うちのほうは。
・・・・戻ってこないぞ。
って、そのうちにSC車両が保管車両群の脇に到着して・・・
中から紳士がお二人でてきて、我々の車両と相手の車両をチェック開始。うひいいい〜!
なに?なにがおこってるの?なんか、とっても大変なことをしちゃったの?あんな「遠くから見てもすごく偉そう」な人が、直々にチェックに来られるなんて。
「長いねえ・・・今頃・・・なにか尋問を受けてるのかもしれない。」
「こう、蛍光灯をガッと向けられて”吐けえええ〜!”とか?」
「いや、”真実の血清”を使った拷問とか・・・」
「あ、うん。そこら辺わからない。子供達いるからね。気をつけて。」
あ、やっと戻ってきた。長かったねえ。いつになく。
「はい。発表があります。30秒加算ペナルティ。」
全員「・・・・・・」
状況を聞くと・・・
「3台でバトルになっていて、前方の車両が外に膨らんできたら、ぶつかっちゃうなあ〜って思っていたら、ほんとにバイ〜ンって当たっちゃったんだ。」
「で、当たっちゃった人がハーフスピン状態になって、こっちが先にチェッカーを受けたんだけど・・・それはダメなんだってさ。」
あ、口尖らせてるメンバーがいる?
いやいやいやいや、いないです。そんな人。
きっちり現車確認されて、導き出された明快な線引きですから。
全員「ありがたく頂戴いたします。」って正式結果通知を受け取りましたよ。
今年は一回も「TTC1400の名物」が発動していないけど、こういう風にキッチリ線引きしてもらえれば、今後もトラブルが再発することはないだろうな。って思いました。
「接触したことを引きずるのか?」って言われると・・・それは無いねえ。たぶん、参加者全員。
「気にしてないよ。」ってことを示すために、次戦では特に挨拶もせず、みんなそれぞれグリッドに着くんです。
え〜と、お腹いっぱいになっちゃったね。文字数が多くて。どうしよう・・・みんな続けて読む気力ある?
たぶん今回は、前振りの方が文字数が多くなるな。チャッチャといきますよ。
ここからが本題。
2011年の経験値から、「JOY耐持っていって便利だったもの」情報のバージョンアップです。
まず、「サインボードエリア」のバージョンアップです。
2012年は、土曜日に雨が降って、日曜日の決勝走行中もちょっと雨が降りました。
よって、昨年買ったオーニングテントが大活躍だったんだけど・・・
周りの人たちは、やっぱり経験値が高いんですね。
他の人たちの「屋根」は、ちゃんと「前後4点止め」されていました。
これ・・・前後4点止めでないと「危ない」ほんとに。
風です。風。
フロント側だけで屋根を立てていると、風が吹いてきた時に吹っ飛ばされそうになるんです。正直危なかった。
前後長1500mmで、ちゃんと「前後に4本足が付いている」ものを探されるのをお勧めします。
それとこの「屋根」の設置なんですが・・・・
私達は、金曜日に到着すると、車両を走らせる前にこの屋根の設置をやってしまったのですが・・・
結局、その後、2回ぐらい「設置位置を移動」するハメになっていました。
右側の人たちに「もうちょっと左に」と言われて、その後、左側の人たちに「もうちょっと右に」と言われて・・
もう、「設置する」って決めたら、「お隣さんにぴったりつけて」設置してしまうべきだと悟りました。今回。
さて、で、この屋根の下には・・・今回、ちゃんと用意しましたよ。マクドナルドの高さぐらいの椅子。
それと、「ピットボードやストップウオッチを置くための小さな机」も用意しました。
これがねえ・・・ぜんぜん剛性が無くって・・・ほとんどなにも置けなかった。まあ、それでも初年度よりずっと楽になりました。
隣のAE86を走らせていたメンバーの机が、すごくうらやましかったですね。完全手作りですごくがっちりしているの。
このあたりのちょっとしたことが、「JOY耐経験値」を物語っていると思いました。
サインボードエリア側は、これでほぼ一揃えできたかな。
次がピット内。
実は「ちょっとJOY耐」が終わった後、我が妻に強く勧められていたことがあって・・・
となりに日産パルサーを走らせていたチームがいたのですが・・・なにか、非常に感銘を受けたらしいです。そのチームメンバーの行動に。
ちりとりとほうきを準備。(しかも柄が長いヤツっていうところがポイント)
なんでも「あのチームの人たちは、車両が出ていくたびに必ずピット内をほうきで掃いてた。うちもマネをしたほうがいいよ。」
まあ、これはね。道具さえ見つけてくればいい話だから。
もう一つの方が困った。
「あのチームの人たちは、3段ぐらいの棚を作って、そこになんでもきちんと入れてたよ。うちはなんだか・・・地面にゴチャゴチャ荷物が置いてあって、いちいち探さないといけない。」
え〜とねえ・・・それは私も気にはなっていたんだけど・・・なにしろEP82の中にピット用品を全部入れないといけないんだよね。サーキット往復のために。
正直、「サーキットに持ち込むもの」の量が、「EP82に積み込めるだけ」という制限があるからなあ・・・
とりあえず、一つだけ「棚」を買ってみよう。様子を見て来年に向けて、改善していこう。
だいたい頭の中でイメージしたのは・・・
1)折りたためる棚
2)できれば3段・・・最初に買うものだから2段でもいいかも
3)車輪が付いていた方が、「よく使う作業工具」だけを集めて移動させやすいかも
会社の倉庫のメンバーに聞いて歩くと・・・
「車輪が付いていて、折りたためる台っていうと・・・ウチの会社は花岡車輌って会社の製品に決めてるけどね」
なんでも車輪が壊れにくいらしい。ふ〜ん。
まあ、高いものだったけど・・・実際、ピットで広げてみたら、確かにものすごく使いやすかった。
箱から取り出して、一発で組み立て完了。(工具なんていらない)
よく取り出すエアツール類を置いて・・・あ、そうそう。
JOY耐は、レギュレーションで「電動工具」の使用を禁止されているのですが、落とし穴は、「エアツール用ホース」です。
ホースの長さが、10mだと足りないです。
それとホースを天井のジョイント部に接続するための脚立が必要。(隣のチームに借りました。)
あと、エアホースの分岐カップリングが必要になります。
これは、保管ガレージの皆さんが貸してくれました。私はそんなものが必要になるともまったく思ってなかったんですよね。
「いよいよJOY耐に出るのかあ・・・じゃあ、これが必要になるから持っていきな。」
なんだか皆さんからいろいろな品物を貸してもらって、話も聞かされて送り出されたんです。
来年は、もうちょっといい順位で完走できた報告をしたい。っていうか、そういえば道具を返してないよ。まだ。
Joy耐って何時頃入ればいいんですかね? [2012年JOY耐7h]
ロンドンオリンピックもうすぐ終わりですねえ・・・
まあ、家に帰ってくるとオリンピックの映像が流れている時間帯(っていうか、それしかやってない)だったので、ボケッと見てることも多かったんですけどね。
すごいですね。オリンピックって。
普段、映像として流れない競技も映してくれるんですものね。え〜と・・・たとえばバトミントンとか。
最初はボケッと見ていたんだけど、結構引き込まれちゃいましたよ。やっぱり何事も「一生懸命」やってる姿って、周りの人たちを巻き込んでいくんですねえ。
「4年に一度しか開かれない大会」っていうのは、ある意味残酷かもな。とも思いました。一生懸命やっている姿を見て。
国内競技を一生懸命やってきて、(しかもサッカーやバレーのように華やかでもない)「世界中で一握りのメンバーしか出場することができない大会」にやっとたどり着いた・・・と思ったら、それは実は、「一生に一度しか出場することができない。」大会だったという・・・
陸上の短距離競技の方では、いくつか目を覆いたくなる事態が発生していましたもんね。スタート直後に。
さて、「日本レース界マイナーリーグの頂点」JOY耐は、1年に一度開催されるんですよ。オリンピックに比べたら、ずっとラッキーです。
「なんかミスっても、来年にはフォローする機会が与えられる。」大会なんですから。
今回の記事は・・・「来年JOY耐に出てみたいぞ。」って思っている人向けの記事です。
お題は・・・「JOY耐って、何時頃現地に入ればいいの?」
「いや・・・主旨がわからん。タイムスケジュール通りツインリンクもてぎにやってこいよ。」
あ〜・・・それはねえ・・・慣れている人のコメントなんだな。私達なんて、結構途方に暮れてましたからね。セーフティーローダーの手配で。
JOY耐7hの大会期間は、金曜日の練習走行から始まって、日曜日の表彰式までの3日間です。
既にほら・・・みんな「会社・・・どうやって休もう」ってなってるでしょう?
特に、実際の車両の片付けなんて、月曜日になりますからね。各自のガレージで。
まず、毎日朝5時には、入り口の門が開きます。
で、私達の2回の経験からわかったことは・・・・
「毎朝7時にピットにいられると、一日焦らずに過ごすことができる。」
7時半に集合するつもりでいると・・・結構いろいろと押します。予定が。
ピットに到着して、だいたい1時間で出走準備ができるようになるんですけど・・・
2011年は金曜日の午後にやってきて、もう、周りのみんながピットスペースを占拠している中、隅っこの方に荷物を置かせてもらって、なんとか車両を走らせてもらう状況でした。
なんか・・・ちょっと肩身が狭かった。「初めてのJOY耐」だったせいだろうけど。
2012年は、「金曜日9時スタートの練習走行から全部走る。土曜日朝の練習走行も含めて」って誓ってやってきました。金曜日朝7時に。
どんな感じになるかというと・・・金曜日午後の練習走行前にお腹いっぱいになってます。二人で練習走行だと。
「ねえ・・・もう、午前中だけでいっぱい走ったよ。午後も走らないとダメ?」
フォークリフト修理係が4速ミッションを徹夜でオーバーホールして、持ってきてくれることになっていたんですよね。
なんか・・・「絶対、交換前にこの5速ミッションの状況を知りたいだろうなあ。きっと。」って思って、二人共無言で黙々と練習走行をこなしていました。最後の10分でも彼にステアリングが渡せる状態になっていないといけないと思って。
(結局、せっかく徹夜で組んでくれたのにこの5速ミッションのまま、本戦に突入しちゃうんだけどね。)
JOY耐の金曜日って、すごく重要なんですよ。
別に練習走行を無理に全部やる必要はないです。他の3つのイベントをこなしておく必要があります。金曜日に。
1)「全員のライセンスと免許証を持っていれば」前日参加受付処置
2)「ガソリンを全部抜く作業ができていれば」事前車検処置
3)「全員の装備を持っていれば」ドライバー装備チェック
ことごとくダメでした。今回。せっかく金曜日朝7時に来てたのに。
「全員の」ってところが肝なんです。試しに係員さんにいちいち聞いてみましたけどね。
「メンバー揃っていないんですけど、いるメンバーだけでも受けさせてもらっていいですか?」
却下。
金曜日にものすごく「しまった。」と思ったことは・・・
「ガソリンを抜く準備」を全くしてこなかったこと。
ガソリン缶を持ってこなかったため、どうにもできない。
試しに車検場まで車両を持っていって、ガソリン残量が入ったままの車検をお願いしてみるんだけど・・・
却下。
さて・・・ここまでのところ、2011年に比べて順調にいったことは・・・
1)朝から設営準備ができたので、サービスカー等の置き場所にも困らず、スムーズに作業ができた。
2)練習走行が一杯できた。ええ。もうお腹いっぱいです。果てしなく疲れ切ってます。
この2つだけ。あ、もうひとつか。
3)金曜日の走行後、特に整備をしないで帰ることができた。(整備の時間は一杯あります。翌朝まで。)
・・・・重要なことが3つとも全部残ってるぞ。
この状況が土曜日にどんな影響を与えるかというと・・・・
土曜日朝7時集合。
・・・・・こな〜い。7時25分になっても全員が揃わない。
参加受付が7時30分までなんです。正直、ものすっごく焦ってました。何とかギリギリに駆け込んで終了。
8時から1時間の練習走行を開始。
終了後、直ちにガソリン抜き作業を行って、車検場に投入。
車検自体は、実は心配していませんでした。正直、その確認のために「ちょっとJOY耐」に出場していたようなものなんです。
車検場の脇に車両を置いて、全員で装備チェック。
これでやっと、「公式競技」に出走準備が整いました。10時45分の予選ブリーフィングに間に合ってよかった。
予選を全部やったあと、今年は昨年と違って、決勝前ブリーフィングが夕方開催されました。
土曜日の開放時間は17時すぎ。
このあと・・・周りのピットでは、エンジンクレーンを持ち込んでエンジンそのものの積み替え作業とか・・
まあ、我々とは別世界が繰り広げられます。
日曜日は本当に朝7時からイベントそのものがスタートしてしまうので、できるだけ早く帰って寝た方がいいです。
日曜日は、朝7時にはスタート前チェックが行われます。
係員さんが来られる前にとにかく全量ガソリンを抜いておいた方がいいです。
「エンジンかけっぱなしで、自然と止まるまで。」係員さんが張り付いていました。これ、初めからやっていたら、ものすごく時間がかかっちゃうと思うので。
チェック完了後、30Littleのガソリン補給を給油所で行ったあと、手押しでグリッドに並べます。
だから・・・「ドライバー二人+監督+チーフメカ1名」の最小構成だと、グリッドに並べるまでに疲れ切ってしまうと思います。たぶん。
7時間の競技終了後、表彰式があって(全員でシャンパンを開けます。結構うれしかった。)片付けを完了すると・・・
ダウンロードは🎥こちら
19時半解散。
いつものことながら、長い記事でスマンです。まとめると・・・
1)金曜日朝7時集合でJOY耐スタート。ただし、車検と装備チェックだけでよければ、お昼の集合で十分。それらのチェック完了後、タイミングが合えば練習走行も可。
2)終わりは日曜日の19時半。セーフティーローダーを返却することはまず無理なので、無理せずにホテルツインリンクに泊まるか、のんびり途中で休憩を入れながら帰宅する。
結局、セーフティーローダーを借りに行くことを考えると、木曜日午後から仕事を休ませてもらって、月曜日一杯までお休みがもらえないとイベントを完遂できないです。
(今年は3連休期間中だったから、結構助かった。)
あるいは、車検を通す自信があれば、土曜日朝からの一発勝負になります。
万が一、車検落ちしちゃったら・・・すごく大変なことになりそうな気がしますけどね。
JOY耐のクラス分けのお話 [2012年JOY耐7h]
先週末は涼しかったんですけど・・・とってもとっても暑くなりました。週が明けてから。
昨日、お客さんとの打ち合わせ時間に余裕があったので、本屋さんで時間調整。
・・・・今、夏休みの時期じゃないですか。
本屋さんって、「この夏に読む本」特集をやってるんですよね。
私、好きなんですよ。本屋さんとか図書館とか。え?いやいや、真っ昼間から肌色の写真のコーナーに張り付いたりしませんって。暑苦しい。
できるだけ「自分が興味があるモノ」以外のコーナーに行くようにしてるんですよね。なんていうか・・・
「インターネット」って確かに便利なんだけど、「自分が興味があるもの。調べたいもの」を「調べるためのアクション」を起こさないといけないじゃないですか。
TV?
あ〜・・・・あれねえ・・・我々、電機の人間にとっては有名な論文があってね。
「TVの前に座っていると、魂が吸い取られる。」
(信じるかどうかは、皆さん次第です。電機論文よりも生態科学論文になるかも。)
TVみたいな押しつけじゃないんですよね。図書館や本屋さんにある情報って。
ちゃんと「分野別」に整理もされているから、ぱ〜とアクセスしやすいし。
で、その「この夏に読む本」コーナーの本を手に取ってみたら・・・・
モノスッゴクオドロキマシタ。
「横書きの小説」が売ってました!堂々と!!
「はあ?横書きを大量に印刷させて、平綴じさせてんのか?文字の組み版どうしたんだよ?印刷会社泣かせだな。これで売れてなかったら、ほんとにゴミ扱いだな。この本。」
いや・・・時々、自分でもカタログ原稿作るんでね。200ページぐらい一気に。
確かにあれも横組みだけど・・・
「読ませる」本(小説)に横組みはないだろう。
なんていうか・・・横組みって、「パッと頭の中から消えてもいい情報」のような気がするんですよ。
あるいは、「図や表を使って、”その場で考えないといけない”」ことへの表記方法というか。
このBlogなんかもそうなんだけど、みんな、このページから離脱して、端末の電源を切ったら・・・パッと忘れられる情報でしょ?横組み。
シングルバイトの世界なんですよね。横組み。
「仕方がないから、横書きしか表記することができなかった。」20世紀の名残。
はい。じゃ、みなさんこの端末を閉じて、手近にある縦書きの本を手にとってください。
どう?
「縦書き」のほうが、記憶に残るでしょう?
「横書きの機器で、原稿が作られる時代になったから、そのまま印刷所に出した方が効率的なんだ。」
・・・・ダメだな。それじゃ。そんなことじゃ、ほんとに”古代エジプト時代からのメディア”、「本」は、絶滅する。
知ってた?
過去、滅亡した文明って、みんな一様に「図書館が死んだ」ことから始まってるんだよ。
はい。恒例の「本文とぜんぜん関係ない」前振り終わりですよ。じゃ、皆さん戻ってきてください。端末に電源入れて。
え〜と、今日のお題は・・・・書いちゃったけど、ちょっと違うかも。
ほんとのところは、「JOY耐車両重量規制について」と書くべきかも。
またデータを出しましょう。
2012年のJOY耐決勝結果から・・・トップ3のクラス内訳を見ましょう。
トップ3のうち、1-2がクラス6、3位がクラス3です。
クラス3は・・・確かに古い古い「ホンダ シティ」という小さな小さな車なんだけど・・・
実態は、N2規定車なので、とっても速いです。改造範囲が広いってすごい。
少し枠を広げて、トップ10までの内訳を調べると
クラス6 4台
クラス5 2台
クラス2 2台
クラス3 1台
1.5CCクラス 1台
という内訳でした。
クラス6/5は、定番中の定番。VTECエンジン搭載車です。
振り返ってみると・・・私の記憶が正しければ、2001年開始のこのJOY耐において、VTECエンジン搭載車以外がジョイ耐を制したのは、3回しかなかったと思います。
1回がアコードディーゼル(これまでのところ、ディーゼル車での唯一の記録)
もう一回がAW11(これまでのところ後輪駆動車として、唯一の記録)
もう一つがAE111(たぶん・・・いわゆる現行規定でいうクラス6/5車両)
データを見てると・・・「JOY耐優勝したければ、VTECエンジン搭載車で臨みな。他の車両で勝とうなんて・・・夢見てんじゃねえよ。」って感じ。
う〜ん・・・
いや、確かに我々も2011年大会で全損したあと、「シビックのN1車・・・探してこようか?」という話になったけど・・・
結局、無しになりました。その話。
我々の活動の究極の目標は、「できるだけ長くこの活動を続ける。みんな歳をとるにつれて、いろいろ条件が出てくるけど、その枠組みの中で、できうる限りベストな結果を得たい。」
無理。重くてタイヤもブレーキも大きいVTECエンジン車を維持するなんて。
やっぱりクラス2ですよ。似たような大きさのクラス3じゃなくて。
希望を持ってる連中というか・・・もはや、ほぼ夢想の連中が集まってくるのかもな。って思ってました。
決勝グリッドに集結したクラス2車両群をみて。(VTECエンジン勢を除くと最大勢力。しかも”あの”最小排気量のVITZ以外はすべてEP82)
「今年こそ一泡吹かせてやる。俺達が歴史に名を刻んでやるぜ。」って感じ?
実際は・・・・決勝中にEP82大編隊に我々はパスされていったんですけど、ドライブ中「同じ車両なのに、このスピードの違い。こんなすごい人たちについていける日なんて来るのかな。俺達」って思ってました。ラインを譲りながら。
優勝車両とクラス2トップの車両との2周差は・・・そんなに絶望的じゃないと思いたい。まだ、その位置に到達していないから、よくわからないけど。
少し心配なのは、決勝走行中にトラブルで離脱した車両は、やはり「古い車」だったように見受けられることです。
主催者側も危機感を持っているようで・・・今年から「スーパー耐久」規定車両出走の容認と、もてぎ1.5CCクラスの新設を計っていました。
でも・・・1.5CCクラスが総合8位で精一杯。
比較的新しい車両(先代VITZ)が総合8位。それ以外のトップ10中9台が、生産中止後15年以上経過している車両群で占められているっていうのは・・・・
正直、じり貧になっていっちゃうんじゃないかなあ。
だって、部品が手に入らなくなったら、走らせられないもんね。車。
主催者側から見れば、「エントリーフィーがもらえることが重要。できるだけ台数を集めること。」なんだろうけど、せっかくお金をかけて、現行生産車両で大会に臨んでくれた(出走前から明らかに不利なのは、わかりきっていたのにエントリーフィーを払ってくれている。)人たちは・・・なんか・・・
「金かけて新造車両で乗り込むこともないか?その金で古い車両をメンテした方が総合優勝に届きやすい。」
そのうち、JOY耐って言葉の前に「オールドカーの大会」って冠をつけないといけないかもね。
提案がいくつかあります。実際に完走してみての提案。
提案1)たぶん主催者の皆さんも時期を見ているだけだと思うけど、数年前から重量規制項目に追記されていた「車重が足りない車は、1回あたりの滞在時間に下記のハンデを課すことにより・・・」というハンデキャップ制度の全廃。
我々も車両が仕上がったあと、ちょっとJOY耐に出走する前にだいぶ議論になりました。この項目。
「車両規定重量に30kg弱足りないだけなんだから、ピットストップ1分加算でいこうよ。どうせ給油渋滞にはまっちゃったら、そんな1分なんて意味がないんだし。」
・・・・私の判断で押し切っちゃったんですよね。バラスト積んで、いろいろ装備を重くして、783kgにしました。
だって・・・おかしいでしょう?
我々に直接対峙するのは、1.5ccクラスの皆さんだけど、彼らなんて、「初めから840kgになんて落とせない。」ってわかってるのにエントリーしてくるんですよ。
「この780kg仕様で、1.5ccクラスについて行けないようだと、相当苦戦することになる。足回りと排気量だけで、そんなに差が出てしまうものなのか?」
という点を体感しておく必要があると思いました。今の段階で。
実際・・・・上り坂ではトルクがあるんですね。1.5ccクラス。ついて行こうとしたら、燃費を無視しないといけない。
提案2)「FF車」と「FF車以外」に給油制限と最低滞在時間規定を分ける。
JOY耐の歴史上、「FF車以外が総合優勝したのは1回だけ」という点になんらかのてこ入れが必要です。
過去、AWDマシンもエントリーしてきてくれたのに、今回「S耐車もOK」としたのにもかかわらず、だ〜れも出てきてくれなかった。AWDマシン。
正直、FF車以外には、大幅に緩めてしまっていいと思います。給油と滞在時間制限。
いいですか?営業マンでありながら、商品企画をやって、宣伝用カタログとWebデータも生成して、場合によっては実験もやって、その実験データを持って、ヨーロッパの連中のドラフト規則が間違いだらけで、規制成立を阻止しようとしている人間が言います。
大事なことだよ。
「イベントごとで”参加者をたくさん募る”極意とは」(集客ではない。)
「ひょっとしたら●●かも。」
「限定品。プレミア性あり!」
って思わせることです。参加者に。
プレミア・・・については、だいぶその歴史が証明しているかも。JOY耐。
限定っていう点は・・・・
「先着90名様エントリー限定」って打ち出しちゃうべきだろうね。変にたくさん集めようとせずに。(たくさん集めて、溢れちゃった人を「小さな時間」拘束しようというのは・・・敗北感を募らせるだけだ。)
「ひょっとしたら●●かも。」
については・・・・漢字二文字入れてください。みなさん。
くれぐれも、「チョメチョメ」とか「ツンツン」とか、「クリクリ」とか「レロレロ」とか(ひつこい)
おかしなカタカナを入れないように。
2012年もてぎEnjoy耐久レースっていくらかかった? [2012年JOY耐7h]
皆さん体、大丈夫ですか?
どうにも・・・2012年7月15日の決勝日は、30℃を超えたと言っても、曇り空(時々雨がぱらついていた)だったので、なんとかボトルから水が出なくてもしのげたんですけど・・・
その後、数日去年の決勝日みたいな直射日光ビームでしたよね。(数日ずれていたら、ほんとに厳しい状況でドライブすることになるところだった。)
ところが、週末に向けて・・・気温22℃ぐらいですか?今日なんて雨ですもんね。風邪ひく人が周りにたくさん出てきそうです。ほんとに皆さん体調管理気をつけてください。
さて・・・ちゃっちゃと行きましょう。今回は、最初に「イベントにかかった費用」を出しますよ。来年に向けて、非常にこのあたりを皆さん気に掛かっているみたいですから。
「JOY耐7hかかる費用の真実」
行きます!ちゃんと7時間走りきるためにこれだけのお金がかかりました!
合計46万2278円かかりました!対前年度比142.2%の費用です。
正直、この費用が・・・下限値だと思います。7時間走りきるための。
いつも課題になるセーフティーローダー代については、「行きに借りる人」「帰りに借りる人」で借りる地域を分けて、途中の期間を節約しました。
それと、タイヤ代については、「新品2本」が表に掲載されていますが、これもほんとは、「雨になった時のために」準備していた物です。
出発1週間前に全員でガレージに集まって、それぞれが持っているSタイヤを全部出してきて・・・
「一番溝があるヤツを持っていこう。練習走行も含めて最大で6本使えば十分なはずだ。」と思っていました。
結局、オーナーが心配して、新品を2本手配してくれたんです。
昨年と違って、練習走行を全部行った上で7時間を走りきったのですが、中古5本+新品2本で全イベントを走りきることができます。
さて・・・お金のお話はここでおしまい。皆さん来年に向けて、貯金と車両の整備を始めてくださいね。
「自分たちの2012年大会はどうだったのか?」少々ご紹介しましょう。
予選は80台中の74位でした。
まあ、昨年と変わらない感じです。こればっかりはしょうがない。
決勝は、80台中の46位フィニッシュ。
たいしたことない結果です。正直、今回私達は「お客さん」だった。大会全期間を通してずっと。
ドライバー全員が、ドライブ完了後の第一声は図らずも同じものでした。
「抜いてもらうのが大変。速い車も燃費走行をしているから、ラインを空けてもなかなか抜いてくれないんだ。」
練習走行も予選も2つに分割されてしまうから・・・80台もの車両が一斉に走るのは、初めての体験だった。
ちょっとJOY耐がねえ・・・もう少し台数が集まっていたら、経験値も上がっていたと思うんだけど。
自分たちがよりどころにしていたのは、「N1規定で装備しなければいけない物を除いて、できうる限り純正部品で車両を仕上げてきた。3速が心配だけど、この車両が壊れることはない。」
ターゲットタイムは設定はしていたけど・・・全員「いかにして抜いてもらうか」に集中していて、簡単に3秒から場合によっては10秒もロスして7時間を走りきった。
次のステップは、「このほぼノーマルの車両で、できるだけターゲットタイムに近づけたまま、速い車に抜いてもらう。」こと。
「遅い車でこんなに金をかけて・・・全然つまらないだろう。こんなイベント。」って?
まさか。ぜ〜んぜん、そんなこと思わないですね。
自分たちで全部作り上げた車両ですから。
万が一、なにかが起きても治せる自信があります。「速い車にパスをされる」ことに慣れていけば、この車両のまま、もっといい結果を出せます。
少しデータを見せましょう。
7時間を走りきって、46位の私達よりも上位の車両で、BestLapが遅かった車両は1台だけでした。
あ、ごめん。わかりにくい例えだったか。
80台がスタートして、フィニッシュラインを通過できた車両は、63台でした。
80台の決勝走行中、77番目の決勝BestLapの車両が46位でフィニッシュラインを通過できたんです。
これが耐久レース。
「毎戦毎戦、板金屋さんのお世話になる可能性が高い」スプリントを卒業した私達が耐久レースイベントに出場し続ける理由なんです。
「一発が遅い車でも、フィニッシュラインを通過してみなければ、ほんとの順位なんてわからない。しかも、スプリントよりも何倍も長い時間、競技車両をドライブし続けられる。」
実は、エントリーリストが到着した時から、注目していたチームがあったんです。
今大会最小排気量(というか、Joy耐の歴史上、最小排気量だと思う。)の初代Vitzでエントリーしてきた彼らは・・・
練習走行の時からタイムを確認していたのですが、2分55秒ぐらいで周回を続けていて・・・
「これもまた戦いだな。参加基準タイム3分をクリアしつづけなきゃいけないんだから。」
って思っていました。
結果は・・・
最小排気量だからって、ペケじゃありませんよ。57位でちゃんとフィニッシュラインを通過していました。
え〜と・・・なんかわかりにくい数字ばかりでごめん。
彼らがどれだけすごいかというと・・・
彼らの決勝順位のあたりには、最新鋭のトヨタ86やホンダCR-Z、あるいは今大会唯一の外車がいます。(繰り返すけど、我々は彼らより上位の順位ね。)
どう?
こんな
「お金をかけて乗り込んでくる連中」をやっつけられる大会。出場してみたくなったでしょ?