上がらなくなった油圧ジャッキに油を入れてみました。 [耐久レースに使用しているパーツ]
夜になっても暑い中、やっとこさ帰宅すると・・・家の中が暗い。真っ暗。
ん????
我が妻よ。なぜにiPadの明かりだけで生活しているんだい?
iPadから顔を上げた我が妻が一言。
「そこに座りなさい。」
あ〜んと・・・????なんだ???なん・・・か・・・段ボールの切れ端がいっぱい・・・なんか・・・ビリビリ。
切れ端をどかして、よっこいしょ。
「違う。正座」
「あ、はい。」
・・・・なんだろう????
いや、だってこのなんとかウイルス騒ぎ(COVID-19って言って)になってから、「お客さん、タッチ現金で〜す。じゃなかった。厳禁でーす。」なんてお店に行ってないよ。
「これ、どこの女?」
「・・・・いや・・・ヤクルトのおばちゃん(お姉さん)・・・がお手紙をくれたんだね。いっぱい頼んだから。」
「”いつもありがとうございます。プレティオは感謝の印です。”って書いてある。プレティオってなによおおお〜!なんかの暗号?ねえ!」
「いや、暗号やるんだったら、もっと簡単にモールス信号・・・」
「あれだ。アレ。ヤクルト1000のCMに佐藤琢磨選手が出ているから、会社にヤクルトのおばちゃん(お姉さん)が来たときには、買うようにしているんだよ。で、今回、”いっぱい買ってくれたら、自宅まで格安で宅配します。”って言われてさあ・・・」
「買ったのにね。それで、我が家にこんなに段ボールが・・・」
「うん。”今、持っているヤクルト1000全部くれ。”って言った。だって、あの佐藤琢磨選手がCMに出てるんだよ。Aライ持っている人間だったら、毎日飲むのが義務だろう。で、なんかサービス品で血圧を下げる効果がある商品をサービスに入れてくれたんだね。」
「あんたあああ〜!うち、ヤクルト破産しちゃう。こんなにいっぱい!冷蔵庫に入らない!!もう、明日から、ご飯をヤクルトにしないと・・・・」
ああ、いや・・・落ち着け、我が妻よ。ほら、まずヤクルト1000を一本。な、これはスーパーとかで売ってない特殊なヤクルトなんだぞ。ほれ、グビビッとおおお〜。
ガクう
ふう・・・静かになったな。
さすが、ヤクルト1000。
多分、睡眠薬かなんかが入ってるんだよ。会社のお昼ご飯後にこれ飲むとガクッて寝ちゃうんだよな。気がつくと定時?みたいな。いんやあ・・・ホントに寝付きが良くなるぜ。
そろそろヤクルトさんから本気の苦情文が到着しそうなので、本題に行きますか。本題。
今回のお話は・・・スターレットの話じゃなくて、整備に使っている道具の話。
油圧ジャッキの話です。
あ、え〜と・・・今回は本気で「このBlogはお馬鹿な失敗を正直に書いているBlogです。自分たちでこのBlogのまねをしてみようと思うときには、あくまでも自己責任で実施をお願いします。」って書いておこう。さすがに。
油圧ジャッキ・・・我々はですねえ・・・・4つも持っているんです。全部、オーナーが買ってくれた物。
なんかね。
時間が経つと・・・油圧ジャッキって上がらなくなっちゃうんですよね。
不思議に思っていたんだけど、オーナーは、一言。
「油入れれば復活するんだよ。」
なんて言いながら・・・買ってくるんだよね。油圧ジャッキ。新品の。
今は、アストロプロダクツのレーシングジャッキ・・・なるものを使っています。すごく便利。
でも、先日、地元のホームセンターをふらふらしていたら・・・見つけてしまいました。
「ジャッキ用の補充油」
どうもこれを補充すれば、復活するみたいです。油圧ジャッキ。
んじゃ、一番でかいジャッキから試してみよう。
このジャッキはねえ・・・第一次活動の頃にオーナーが買ってくれたジャッキなんだけど・・・
正直、「なんでこんなでかいジャッキ買ってきたんだろう・・・重くてやだなあ・・・」なんて思っていたんですよ。
5ton・・・ぐらいは上げられちゃうのかなあ・・・とにかくものすごく大きくて重たい。
多分この・・・ネジを外せば、油が入れられるようになるんだろう。
んじゃ、左側から・・・って、全然動かない!!パイプを使ってなんとか・・・このッくのッ
ふう・・・やっと開いた・・・と思ったんだけど、ネジが取り外せないぞ。上の方のハンドルを回すパーツに阻まれる。う〜ん???
左側のマイナスドライバーで廻すネジは全く動かせないし・・・しょうがないから、この左側のねじから油を・・・ほとんど入らないけどねえ・・・なんだろ?これ。
点検をしていくと・・・なんか・・・このプラスねじのところからは、油が入るみたいだ。
うん・・・うん。なんかたくさん入った。半分ぐらい入った。
他のジャッキもやってみよう。
これは、第二次活動が始まった頃にオーナーが買ってきて・・・くれたんだったかなあ・・・ローダウンジャッキってやつで、すごく便利に使っていた。軽くて、車高を下げた競技車両でも簡単に差し込むことができて・・・でも、いつの間にか上がりにくくなっちゃったんだよな。
でかいジャッキと同じように左側のネジから油を入れてみるんだけど・・・ほとんど入らないね。
んじゃ、左側のネジからも・・・なんか・・・赤いキャップでカバーされているってところが・・・不吉。
なんか変。他のジャッキも確認してみよう。
保管ガレージをゴソゴソやって・・・あったぞ。
懐かしの第一次活動の時にオーナーが買ってきた第一号のジャッキ。
全く上がらなくなってしまっていたんだけど・・・オーナーは物持ちがいいのだ。
「もったいない。」って言って、色々な物が捨てられなくて・・・・魔窟?
このジャッキも、ローダウンジャッキと同じ構造。う〜ん・・・このマイナスネジを触っても、きっと・・・
なんか、このジャッキは、真ん中にゴムキャップが・・・「OIL」って書いてあるぞ。
マイナスドライバーではぐってみると・・・ここに買ってきた油を入れてみるかね。
おおお〜!だいぶ入った!!そうか、この真ん中のシリンダー部にオイルが入らないといけないんだ。
んじゃ、さっきのローダウンジャッキをもう一度点検だ。
外れた!真ん中の蓋、開くようになってた。
んじゃ、さっきと同じように真ん中のプラスねじを外して・・・・
うん。だいぶ油が入ったぞ。うまくできたみたいだ。
この後、この3台のジャッキを使ってみてどうだったかというと・・・
実は、最初のうちは「なにも・・・なにも状況が変わっていないんじゃないか?」って感じだった。
ただ、しばらく使っているうちに・・・特にあの一番大きなジャッキが・・・
すごい!すごく便利。
ちゃんとMAXまで車両を上げられるようになって、ウマを何段か上の位置で固定できるようになった。
これまでは、一番下のウマの位置でしか作業ができなくて・・・潜り込んでも、高さが足りなくて、色々面倒だったんだけど・・・これからはすごく楽に作業ができるようになったよ。やって良かった。
コンピューターを交換したら、どうもエンジンを壊したみたいです。 [耐久レースに使用しているパーツ]
ハンドブレーキがちゃんとかかるようになったEP82。
練習走行を再開。
でも、その前に昨年のJOY耐での反省を踏まえて対策を実施しました。
1)バラストを下ろして、N1規定重量(750kg)に近づける
2)コンピュータを交換して、速く走れるようにする。
バラスト降ろし作業は簡単。まあ・・・760kgに近づいたってところかな。
で課題の「ECUをノーマルから交換する。」という作業は・・・段階を踏みました。
まず、やってみたのは、1500cc用コンピュータへの換装。
懐かしのセラに搭載されていた5E-FHE用ECUを入手。
コネクターが全くの同型上だったから、簡単にエンジン始動・・・・ウンともスンとも言わない。???
元のコンピュータに交換してみると、一発でエンジン始動。なんだこれ?
後日、試しに「ターセル/コルサ用5E-FHE」ECUを入手して再び交換。
こっちは始動できた。
どうも・・・相当スペシャルマシンだったようです。SERA。そのボディ形状だけでなく、色々なパーツがスペシャル仕様。
さて、プラス200ccの排気量分、ガソリンをいっぱい吹いてくれるようになったらどうなったかというと・・・
確かに・・・加速の時に力がかかってる感じがする。
でも・・・なんだかマフラ周りがものすごく黒い「シミ」がたくさんつくようになった。
水拭きでは全くダメで、ワックスでなんとか落とせる状態。
試しにAE86の彼にプラグを見てもらうと・・・
「ものすごく真っ黒じゃん。いくらなんでも噴きすぎだって。やめときな。燃費悪いぞ。」
写真を撮ってなかった。今、探してみると。本当に真っ黒だった。
さて、どうしよう・・・
「KMSさんでコンピュータ作ってもらったら?」
う〜ん・・・その前に持ってるんだよね。社外コンピュータ。
元々のボディについてたやつ。
今のボディや、エンジンになる前は、プロの手がかかった車両だったから、確かに速かった。TTC1400用の車両群と遜色なく走っていたんだもんね。
あのコンピュータを使えば、また速く走れるんだろう。
でもなあ・・・
今のボディになってから、ず〜とノーマルコンピュータにこだわってきたのは、「リミッターがかかっていれば、嫌でもエンジンを壊さないだろう。」と思ってたんですよね。
ただねえ・・・それでも半年でメタルがなくなったりとか、確かに思ったような展開になってない。
う〜ん・・・
私は、「ソフトウエアは、ハードウエアを超えられない。」と思っています。自分でFAの世界のプログラムを作っていた経験上。
「ECUを変えたところで、速くは走れない。より上手くハードウエアを使いこなすことはできるだろうけど。」
EP82って、生産が中止されて、20年以上が経過するんです。
でも、昨日も街で見かけましたけど、今も走っているんですよね。結構。
20年走れてしまうノーマルカーをいじってしまうということはどういうことか・・・
「命と引き換えに速くなる。」
おそらくそういうことなんだと思います。競技用に市販車を改造していくということは。
まあ、やってみよう。元々のボディについていたコンピュータに換装。
走ってみると・・・確かにノーマルコンピュータよりもこっちの方が、反応がいい。
だいぶ気分良く乗っていて、再びAE86の彼にプラグを見てもらうと。
「いや・・・これは・・・白すぎるって。この状況のままは、まずいぞ。」
ふ〜ん。
そういえば、なんだかこのコンピュータ、BOXが増設されていて、コネクターがつけられるようになっていた。
なんだかボリュームが付いているコネクター。多分、燃料の量を調整できるんだろうね。
そのボリュームを取り付けて、「ちょうど半分の位置」に回して走行開始。
4周目に入ったバックストレート。
「このエンジン、リミッターを外せば、7500rpmまで回るんだ。」
最終コーナ手前でシフトダウン・・・ルームミラーいっぱいに広がる白煙!!!
「しまった!オイルの色だ。ブローさせた。よりによって、オーナーがいない日に。」
なんだ?直前までメータチェックをしていたぞ。水温も油圧も何も異常を示していなかった。
強引にピットロードに飛び込む。気がつくと、エンジンは停止していた。
惰性でピットに戻って、TTC1400の彼に症状を告げる。
「いや・・・何も・・・漏れてませんよ。水もオイルも。」
「???」
係員さんも駆け寄ってくる。(筑波サーキットは、本当に一台ごとに車両の様子をよく見ています。)
「芝生カットして入って来ましたけど、確かにタイヤのロックじゃない白煙の上がり方でしたよね。原因わかりましたか?」
いや・・・試しにエンジンをかけてみると・・・かかる。???
その場は、撤収。
下回りまで含めて、よ〜く確認をしてみると・・・マフラーが変。
排気口がビチャビチャになってる。いやん。(?)
明らかに水でビチャビチャ。う〜ん???確かに始動直後だったらありえるのかもしれないけど・・・
でも、バックストレートエンドでの白煙は、水蒸気じゃなかったぞ。
もう一度走行。
今度は、ボリュームの位置を左右に1ノッチづつ変えてみる。
右に1ノッチ変えると・・・
わかりにくいかもしれないけど、ネジが切られている先端部が、だいぶ黒くなった。
試しに真ん中から、左に1ノッチの位置にして走ってみる。
・・・さっきよりも力がない感じ。と思ったら、ピットインのサイン。
「ダメだね。1コーナーに入る時にやっぱりパッと白煙を吹くよ。」
まいったなあ・・・
走行後にマフラーをチェックすると、いつも通りの綺麗な排気口だった。なんだろう?さっきのビチャビチャ。
AE86の彼に症状を話すと・・・
「燃焼室側かな。ガソリンが薄すぎたんだよ。もう、このエンジンじゃ、JOY耐は走りきれないぞ。」
う〜ん、やっちまった。どうもエンジンを壊してしまったらしい。失敗。とにかくエンジンさえかかれば、ずっと走れるもんだと思ってた。やっぱりノーマルって、なんでも安全側に作ってあるんだなあ。
さて、これからどうしよう・・・もう、パッと積み替えられるエンジンは残ってないぞ。
選択肢は、4つ
1)もう、さすがにKMSさんに持ち込んで、プロの手で車両を見てもらう。
2)今のエンジンをヘッド側を開けて、まずは様子を見てみる。
3)半年でメタルがなくなったエンジンのコンロッドとメタルを交換して、再搭載する。コンロッドは、今積んでいるエンジンから移植。
4)今から、EP82用4E-FEエンジンを探して積み替える。
う〜ん・・・まず、3)から行こうか。車両からエンジンを降ろしちゃうと、移動が面倒だしね。
まだ3月。大丈夫。桜咲いてないもん。JOY耐は夏だから。
タイヤの空気圧気にしてる? [耐久レースに使用しているパーツ]
今日は何か・・・大きなイベントが筑波サーキットで行われるんですかねえ・・・
昨日の練習走行中、オフィシャル車両に先導されて、久々にあの大きなトランスポーターを見たときから、
(通常、筑波のAパドックには入ってこられない車両。トンネルをくぐることができない。)
「何か・・・トップカテゴリーの車両がやってきたみたいだ。」とは思っていたんですけど・・・
降ろされたのは、この車両だった。
現役の・・・(多分今シーズン仕様か?)スーパーフォーミュラー。
我が妻が、「KOBAYASHIって書いてある。」って言ってたから・・・可夢偉車らしい。
TOYOTA GAZOO Racingの一環として走らせるつもりらしいけど・・・これ、筑波サーキット関係者は、周辺住民への挨拶が大変だっただろうなあ・・・
その後確かダートトライアル車両は・・・改造車であっても、騒音規制の網がかかるようになったはず。(今年のシーズンインからか?)
筑波サーキットは、今年秋の近隣水害被害による強制的な(表向き自主的な)営業自粛処置という行動にも表れていますが、周辺のガレージも含めて、周囲の住民の方々への感情を非常に考慮しながら運営が続けてられています。
私達は、一旦施設に入ってしまえば、自由気ままに車両をドライブさせてもらっていますが、それは周辺住民の方々の「休日の安息」を少々奪いながらの行為です。
持ち込み車両の排気音量規制は、厳しく守りましょう。
それにしても・・・今日、この車両を走らせるドライバーは、相当に難しい状況に置かれると思います。
周辺への配慮のために恐らくコースに合わせたセッティング確認の時間は取られないはずです。
どこかのスーパーフォーミュラー開催コース用セッティングで走らせるんでしょうけど・・・
ストレートが短い筑波では・・・「空気を利用することを前提にしたマシン」では、相当にアンダーステア方向の動きになるはずです。少なくとも今日の天候が晴れてくれたことに関係者一同ホッとしていると思います。
(風が強くなってきたら、多分ものすごく心配すると思う。)
あと、昨日「シーズンが終わったのになんでBRIDGESTONEのサービスピットが開いているんだろう?」と思っていたのですが、このイベントが、「BRIDGESTONE製タイヤを履かせた国内トップフォーミュラ最後の走行」になるんですね。
世界有数のタイヤメーカー(事業の主体は、本当にタイヤが主力)が、モータースポーツからどんどん撤退していって・・・代わりにF1でも実質的に負け、日本から生産も撤退したはずの会社が、国内モータースポーツのみならず、スタッドレスタイヤ分野でその一般認知度を上げつつある現状は・・・大丈夫なのか?本当に。
さて、今回の本題は、そんな「タイヤ」を機能させるための空気のお話。
皆さん、自分のタイヤの空気圧、気にしてますか?
ガソリンスタンドに行けば調整してくれますし、セルフスタンドなら、エアのチャージ機を無料で貸してくれます。(チャージ機個々に使い方に差があるのが難ですけど。)
そんな私は、練習走行時にエア圧を気にしているのかというと・・・
「走行開始前に2.0kg/㎠を超えているかどうか」ぐらいしか気にしていないです。(ちなみにこのエア圧の単位は、古いです。持っているエアゲージがず〜と昔のヤツなもんで。今は、SI単位系でないと販売してはいけない。)
耐久レースは、「いざ走り出したら、担当スティントを車両を壊さずにみんなの前に再び持ってくる。」ことが求められます。
エア圧が変化してしまっても、「それなりに走りをまとめる。」ことが求められていると思っているので、練習走行でも、一旦コースに入ってしまったら、よほどのことがない限り、1走行を走りきってしまうことを心がけています。
(25分の練習走行中に戻ることを覚えてしまうと、恐らく本大会でのロングスティント中に集中力を保てなくなる恐れがあると思っています。)
そんな感じなので、実のところタイヤの空気圧は、「入っていればいい。」程度の認識だったのですが・・・
先日、その考えを改める事件が発生。仕事で。
お客様に届けるべき荷物が、本来到着するべき工場と別の工場に到着。
本来、信州にあるべきブツが、ちょいと間違って、今、東北にある。
「んじゃ、運送費こちら持ちにするので、明日着で信州送りよろしく。」
ええ。大激怒ですよ。当然。
工場の生産用原料が届かなかったら、その工場は、「価値を生み出せずに・・・1日現場の人たちをどう雇えばいいんだ?」状態。
ネクタイ組は、それがわからないんです。ただ、「送り先間違えちゃった。」だけ。
本来は、私が直接連絡を受けることもないし、担当者が処置をするべきなんだけど・・・
全員事務所にいない。
何しろ、私の仕事は「0を1にする。」活動の方で、「立ち上がった仕事を維持する。」のは別のセクションが担当なのだ。
って、私はセクショナリズムを持ち出さない男。
いつもは、「俺の言うとおりに動け。必ずいい結果になる。」なんだけど、今回ばっかりは、今、動けるメンバーが全くいない。
・・・自分でやる。自分が開拓したお客さんにすでに迷惑をかけている。
仕方がないので、レンタカーで屋根付きトラックを手配。
って、もう、そこから大変。屋根が付いているトラックなんて、各レンタカー会社にそう配備されていないんです。
探し回った結果は・・・「幌付きのサンバーなら、地域のハズレに置いてあります。取りに行きますか?」
電車で移動中に外資系の彼に貨物の重量を確認。
「う〜ん・・・ちょっと待ってください・・・ああ・・・300kgぐらいですね。軽トラで大丈夫です。」
高速道路を空荷のサンバーで移動した後、ペコペコ謝りながら、なんとか現場の人たちにフォークリフトで貨物を積んでもらう。
と、おおおお〜????
「おい。大丈夫か?これ。軽の荷台、ギリギリにパレットが入ったけど、前が浮き上がったぞ。」
「あ、う〜ん・・・ま、載ったんだから、大丈夫です。夕方までに信州に入れるように行ってきま〜す。」
高速道路に入ると・・・ものすごくマズイ状況。すごく大変。今までに体験したことがない状態が続いている。
「まっすぐ・・・まっすぐ走ることができない。勝手に車が左右に揺れる。とても80km/hなんて出せない。」
なんでだ?なんで・・・行きは、こんなことはなかった。普通に走ることができた。
考えられるのは、重い貨物を積んだことだけど・・・
それにしても、今までこんな状態になったことはないぞ。リヤにエンジンがあるサンバー(今の現行モデルはダイハツOEMになってしまったので、違うはず。レンタカー会社の軽トラは、今でも”最後のオリジナルサンバー”が定番。)だから、エンジンの重量分、フロント荷重が足りなくなってしまったのか?
どうしよう・・・確か法定での高速道路最低制限速度は・・・60km/hだったはず。でも、今の状況だと、特に上り坂で、その速度を保つなんて、まずできない。
「ある一定の周期で、ハンドルが左右に振られているんじゃないか?だったら、ドライバー側で対処できるはずだ。」
なんとかステアリングと格闘するんだけど・・・路面状況の変化なのか、一定のタイミングで、左右に振られるわけじゃないみたいだ。
なんとか打開策を見つけないと・・・これから数百kmなんて走りきれる自信がない。
ガソリンスタンドのマークを見つけて飛び込む。
「ハイオク満タンで。」
「え?ハイオク・・・ですか?本当にいいんですか?」
いいんだ。上り坂で必要になる。ハイオクのパワーが。
「代わりに貸してもらいたいものがあるんです。エア圧調整がしたい。」
「あ、じゃ、やりますよ〜。」
「いや、自分でやります。扱い方はわかっています。少しスペースを貸してください。」
エア圧を確認。
この車両は、レンタカー会社で「ドアの脇に貼ってある指定数値よりも多めに」エアが入っているはずだ。
四輪の数値を確認。予想していた通りだった。まずは、ドアに貼ってある指定数値まで全ての車輪を下げてみる。
本線合流。どうだ?
少し・・・少し揺れが収まるようになった。
でも・・・80km/hを維持するのは難しそうだ。それでも少し、ヒントになったぞ。エア圧をうまく調整すれば、ちゃんとこの高速道路を走ることができそうだ。
次のガソリンスタンドでも、同じ作戦。
ハイオクを入れる代わりにスペースを貸してもらう。
今度は、ドアに貼ってある「一般道用」エア圧に調整。本線合流。
う〜ん・・・左右に揺れなくなった。80km/hでも。でも、何か・・・車体の反応が鈍い。かなり。
そんな感じで、ガソリンスタンドのマークを見つけるたびに、エア圧調整をやることで、何とか折り合いをつけることができました。
最後の方では、「平地100km/h走行。上り坂も80km/h維持」達成。
驚いた。すごく驚いた。
「エア圧すげえ。」
何も気にせずに練習走行を続けていたことを反省。これからは少なくとも、簡単に振り返ることができる記録をとり続けよう。エア圧0.1kg/㎠で、こんなに車体の動きに変化があるなんて思わなかった。
何とか無事に信州の工場に貨物を下ろす。
「これからみんなで、作業開始だよ。深夜になっちゃうけど、何とかするよ。」
大変申し訳ない。うちの会社のバカなミス一つのせいで・・・
外資系の彼に無事に届けられたことを連絡する。
「いやあ〜よかったあ〜・・・あの後、実は、計算をやり直してみたんですよ。」
「?」
「いや、なんかね。気になって。そしたらですねえ・・・計算ミスってました。」
「・・・・いくつだったの?重量。絶対重い方だよね。こんなに苦労したんだから。」
「そうでしょう。そうでしょう。1.5倍ぐらい間違っちゃってました。あはは〜」
「あははじゃな〜い!法律違反だよ。それ、過積載!」
皆さんも、まず、家の車からエア圧点検しましょうね。過積載はダメ。絶対。
オリジナルサンバーだったから、トラブらなかっただけだよ。全く。も〜。
ミッションオイルの話 [耐久レースに使用しているパーツ]
前回のお話の続き。
iPhone6Plusを予約しました。
え?「前回と話が全然違うぞ。」
あ、いやいや。「母の日」プレゼント用です。私の母上様用。
お義母さんのほうには、iPadを差し上げたばっかりですからね。使い古しの初代だけど。
実は、前回のiPhone6騒動は、伏線があったんです。
母上様には、歴代私が「簡単携帯」を買い与えてきたんです。
いつの頃からか・・・は、覚えていないのですが、我々の第二次活動が始まった頃は、まだ母上様は携帯端末なる「千葉のネズミの国」には持ち込めないアイテム(あそこは夢の国だからね。)は、持っていなかったはずです。
で、昨年ぐらいから「次の端末は、平たいヤツがいい。みんなが使ってるヤツ。」とは言われていたんですよ。
「戦前生まれの高齢者にそもそも携帯電話なんて必要なのかな?」と思いながら、最初の端末を渡したときに・・・
ものすごく驚きました。
女性ゆえ・・・なのか、たくさんの人と電話だけでなく、メールでやりとりをするようになったんです。しかも、絵文字を使って。
驚いた。ものすごく驚いた。
私なんて、「え?絵文字?そもそも機種依存文字を発信しちゃいかんだろ?」って考えちゃって、近寄りもしなかった機能に、さっさと触れているんですよ。高齢者が。
まあ、そんな背景があったので、「いつかはスマートフォンを渡さなければいけないときが来るんだろうなあ。でもなあ・・・格段にめんどくささが伴うよなあ。ホントのところ、どうなんだろう?スマートフォンで”電話をかける。”って面倒じゃないのかな?」
と思っていたんです。
なので、実のところ前回の記事の騒動は、私にとって、「実機リサーチがタダでできてしまった。」体験でした。
(かなりラッキー。その後、トラブルも出ていないらしい。)
ま、そんなことを頭の片隅に置きながら、先日の母の日に母上様にお目通りを願ったところ・・・
なんか・・・会話の端々に「あれ」とか「それ」とかって言う言葉が・・・・
ちょっとまずいか?
物忘れが・・・進んでいるような気がする。
それでも、相変わらず、レジェンドに乗ってどこにでも出かけられているので、そんなに心配はしていなかったのですが・・・
何か新しいことにチャレンジさせよう。
さっさといつものauのお店に連れて行く。
お店のお兄さんが張り付く中、端末を端から一つづつ、手に取らせてみる。
お兄さん、ものすっごく一生懸命だ。
「こちらのGALAXY S6 edgeが・・・」
いや、だからせいぜい「簡単スマートフォン」でいいんだってばさ。
まあ、2年前とは様相が変わったよなあ。
2年前に母上様とこのお店にやって来て、ゴミマシンを購入しようとしたら、激しく抵抗されちゃったんだから。
(ここにサインしてください。と言いながら、A4版何枚もの書類にサインをさせようとした。Androidは、難しい端末です。何か問題が起きても、携帯電話会社の問題ではないという合意書にサインさせようとしていた。)
頭の中で、「でもなあ・・・簡単スマートフォンは・・・=ゴミマシンだし・・・高齢者の携帯電話に直接詐欺の電話がかかって来るようになったらどうしよう・・・」と思いながら、全部の端末を握らせた・・・・あれ?
確か、auって、iPhone扱ってたよね?
キョロキョロ店内を見回すと・・・隅っこの方にiPhoneが展示されてた。
母上様が自然とそちらに向かって・・・・手に取った瞬間に一言。
「これ。これがいい。他と全然違う。」
うわあ・・・
先日、2日間iPhone6を触っていて、私も感じた「何か高価なものを手に入れた。」という感覚は、高齢者であっても共通するようです。
ま、私もiPhoneなら安心。
なんたって、実姉は(一族でただ一人だけ)Android端末によりによって昨年切り換えた人なんだけど、その端末に切り換えられた翌日から、「親族のみに使っているメールアドレス」に迷惑メールが入りまくるという体験をしているからね。
孫達も全員iPhoneだから、母上様がトラブっても、孫達全員で解決してくれるだろう。(お前は手伝わないつもりか?)
んじゃ、iPhone6の代金を・・・
というところで、我が妻が一言。
「あら?お義母様。こちらの大きいiPhoneの方がいいんじゃないですか?そもそもお姉さんもあんな変なメールが入ることになった端末を選んだ理由は、”子供達のiPhoneよりも画面が大きい”というところだったって聞いてますよ。」
余計なことをおおおおお〜!!!!
なに言っちゃってるの?この段階で。我が妻よ。
「あ、そう?あら。確かに耳と口のところが、ぴったりねえ。」
「あ、あのね。握るのがちょっと大変なんじゃないかなあ。こっちの小さい方が、持ちやすくない?」
「いいわよお〜。こっちの大きい方が、見やすいわ。」
「いや、目的違っちゃってるよね?あんまり画面をにらめっこしないでしょ?ただの電話機だからね?ね?」
・・・・・・・
「あのう・・・それでは、iPhone6Plusということで?1万円以上高くなりますが、よろしいですか?」
「ふう・・・仕方が無いな。A050の新品1本買うのを諦めるよ。」
「は?」
なんだか、お兄さんがおどおどしてる。高価な端末が売れて、嬉しいだろうに。
「あのう・・・iPhone6Plusはその・・・人気が無くて、発注していないんです。」
「・・・・んじゃ、曲げてiPhone6で。」
「いや・・・その・・・逆にiPhone6は人気がありすぎて、入荷待ちがすごいんです。」
「・・・・・」
「あ、あの。他の量販店を探してもらって・・・私達は、他店で購入されたものでも、ちゃんとサービスさせていただきます。あるいはGALAXY S6 edge・・・・」
お兄さんの手を引っ張って、店外に連れ出す。
「OK。あなたは、仕事を一生懸命やってるよ。よくわかった。でもなあ、高齢者に”勝手に内部情報を外部に発信する端末”を販売してはいけない。それは、罪なんだ。私にiPhone6Plusを届けてください。できるだけ早急に。私の母親は、このお店をすごく頼りにしています。よくわからないことを聞きに来てるでしょう?高齢者の期待に応えてください。わかりましたか?」
ふう・・・ということで、iPhone6Plusは入荷待ちです。
どうなったかは、次回。(次回・・・に入荷するんだろうか?ほんとに。)
はい。じゃ、本題行きますよ。
そこっ!「え?今から・・・」とか、画面の前でブツブツ言わない。
ついに130万PVを達成したこのBlog。
みんなわかってるね?
このBlogは、「題名に沿ったことは、文章の後ろから読んでいけ。」がポイントだからね。
だいたい前半は、「いつになったら本題に入るんだろう・・・」感が満載だ。毎回毎回。
今回のお題は、「ミッションオイルのお話」
あ、いや、このお題は・・・大変深遠な世界に誘う・・・・
「なにを信じていいのか?」分からない世界なんだと思います。量販店のオイルの棚に向かうと、ブワ〜って迫ってきますもんね。いろいろなパッケージデザインが。
このBlogは、「自分たちが体験したこと」を正直に書いてしまうBlogです。
書いてあることは、全部事実。
先にお断りをしておくと、今回の記事に「特定のメーカ名」は、出しません。
出さないように気をつけて進めます。
そんな気を使う「深遠な世界」にようこそ。
07年暮れにオーナーが、25万円で買ってきたFISCO仕様のEP82は・・・ミッションがガリガリ鳴ってしまう代物でした。
08年にエビス12時間耐久に出場することに決めたことが、このBlogを書き始めるきっかけになったのですが・・・
この時、フォークリフト修理係が初めてミッションをオーバーホールしてくれて・・・
おかげさまで、「ギヤがどこにも入らない」というようなトラブルは体験せずに、この6年ほどが経過しました。
ただ、「数ヶ月でギヤが鳴るようになってしまう。」という悩みをずっと抱えてきたことも事実です。
2012年に「ギヤがガリガリ鳴ってるミッションで、Joy耐に臨む」ことになったことが、様々なミッションオイルを試すきっかけになりました。
これまで3回Joy耐にチャレンジして、唯一完走することができた2012年大会は・・・
決勝前整備(土曜日の予選後)にこれまで使ったことがなかった80w-140という「大きな数字のミッションオイル」を入れて臨んだ大会でした。
で、ガリガリ鳴りながらも7時間を走りきったことに気をよくして、「ミッションオイルというのは、数字が大きければ大きいほどいいのでは?」という路線に突っ走ったんです。
2012年大会後、積み込んだ4速ミッションに使用したのは、GL-5の85W-200という「探しまくった結果、一番大きな数字のミッションオイル」でした。
なんか・・・・すごく感触が変わります。この「数字が大きいミッションオイル」を使うと。
冬の間、「なんか・・・セレクターレバーにものすごく抵抗感がある。」と思いながら、練習走行を続けていました。
途中、「LSDが壊れかけてる。」事態になりながらも、2013年夏のJoy耐に突入。
ここで完走することができなかったことで、リセットがかかるんです。
「ミッションが鳴らないようにするために”大きな数字のミッションオイル”に頼るのは、おかしいんじゃないか?ノーマル車両は、余り整備しなくても、なん十万kmも走ることができるんだから、いくら競技用車両と言っても、壊れまくっている現状はおかしいのでは?使う部品は、何でもかんでも、できる限りノーマルに戻そう。」
2012年大会後、ほったらかしになっていた5速ミッションをフォークリフト修理係が、徹底的にオーバーホールしてくれました。
内蔵させるLSDもCUSCO製の新品に。
一生懸命作業してくれたんだから、運用側も気を使おう。
そもそも、ノーマルのミッションオイルって、どんな番号が使われているんだ?
ミッションドレンボルトを買ったら、ちゃんとシールが貼られていたよ。
じゃ、この数字に見合った、トヨタ純正ミッションオイルを・・・
う〜ん・・・・いいのか?その判断?
いくらなんでも・・・競技の世界で使うミッションだぞ。
だいぶ悩みました。
私の体験として、「いい製品は、数が作り上げる。」と思っています。
「いい製品だから売れる。」のでは、ないんですよね。
「量が出る製品は、フィードバックも得られやすく、改良する手段(アイデアだけでなく、資源も)手に入れやすい。」
確かに「世界一の自動車メーカ」の純正オイルを使っていれば、問題が・・・たぶん・・・ない。
でもなあ・・・オイルって、「石油メーカ」の専門分野だよね?
中学生の頃(相当に古い)「石油メジャーについて調べよ」という宿題が出たときに、いくつかの図書館を回って、レポートを仕上げたことがあって(内容を見た社会科の先生にすごく驚かれたことを覚えている。新聞記者になった方がいいよ。と言われた。)世の中は、「石油資本によって動かされている。」と思っている。21世紀の現代においてもね。
「量が出る製品が、いい製品」という体験からすると・・・石油関連製品は、あの当時、「セブンシスターズ」と呼ばれた巨大石油資本群の製品から選んだ方がいいみたいだ。
かつ、モータースポーツの世界で使うんだから・・・すべての世界選手権(F1,WEC,WRC,WTCC)に出場しているオイルメーカのモノを使おう。
結局、「FF車LSD対応」のGL-5 80W-90という製品を使うようになりました。
元々このメーカーは・・・ガレージオーナーからも薦められていたんです。
「このメーカーのオイルにしたらさあ・・・パワーを上げたこのC車でも、まったくミッションが壊れなくなったんだよ。使った方がいいぞ。」
だ〜いぶ、遠回りしてしまった。経験者の話っていうのは、聞くものです。
あの5速ミッションフルオーバーホールから、2年ほどが経過しますが、おかげさまでまったくガリガリいわないです。
乗り手が、「ダウンシフト時にミッションの扱いを丁寧にする。」ことを心がけるようになったことも大きいのかもしれないですけどね。
「FF車の」「機械式LSD対応」というところは、気にした方がいいみたいです。ミッションオイル。
数字を小さくしたら、気温が低い状態でもスパッと入るようになったことも、逆に長寿命化に貢献しているのかもしれません。
あ、「ミッションオイル交換スケジュール」ですか?
う〜ん・・・・自然と「3ヶ月に一度」程度に落ち着きました。
オーナーと二人でEP82を走らせていて、「気のせいかもしれないけど、変速時に入り口が渋くなった感じがする。」なんて話が出ると、さっさと交換するようになっています。それがだいたい3ヶ月ぐらい。
抜いてみると、「まだ全然、新品みたいな色。あ、でも、ちょっと金属粉が出てくるか?」という感じ。
今気になっているのは、「ミッションオイルを入れる量」です。
口金一杯まで入れて、ドレンボルトを締め込んでいるのですが、最近になって気がついたのは、「どうもスピードメータケーブル差し込み口から、ミッションオイルが垂れてきている」らしい。ということ。
練習走行後に1滴、2滴という感じです。
あのドライブシャフトシールがヘタッてしまったときのように、「保管ガレージの床に一杯」なんてことになっていないです。
このあたりは、ミッションオイルを抜いていって、様子を見てみようと思います。