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筑波TC-2の一日ってどんな感じ? [筑波TC-2]


今年の筑波TTC1400シリーズは・・・

噂には聞いていたんです。

「ものすごい接戦が毎回繰り返されているよ。見応えがあるレースなんだ。」

正直、「ふ〜ん。そう。」って感じでシーズンが進みました。

筑波TC-2の最終戦がある日は、TTC1400の最終戦でもあったのですが、事前情報は、「1ポイント差で3名にチャンピオンの可能性がある。近年稀に見る接戦になってる。」とのこと。


でも、そのチャンピオンシップの当事者である、大ベテランドライバー様は、

「仕事。出場できない。」


あ、そう。


「すげえなあ・・・長年、競技を続けていると、チャンピオンシップの権利は当たり前っていう・・・」

「違うでしょ。仕事あっての趣味でしょう。稼げなかったら出走できないんだから。当たり前ですよ。」

う、うん・・・みんな真面目だね。


そんな事前情報を得ながらの2018年TTC1400最終戦は・・・・

確かに、確かにすごかった。

出走台数が、再び二桁を達成するようになったことにも驚いたけど、それ以上に驚いたのは、

「チャンピオンが確定する最終戦だったのにも関わらず、15周の決勝レースが終わった後、どの車両も傷がついていなかった。」こと。

数年前までの状況に比べたら、雲泥の差です。本当の真剣勝負。

残念ながら、今シーズン久々に復帰したあの女性ドライバー様は、シリーズチャンピオンを獲得できなかったけど、全力を尽くしている姿を見ることができてよかった。

ただ、今年初めて生で見たTTC1400では、もっと驚いたことがあって・・・

KMSの社長が25年ぶりに公式戦に出走して、全ドライバーをぶっちぎって、さっさとトップチェッカーを受けてしまった。」こと。


決勝終了後の食堂で、うちのメンバー全員とヒソヒソ。

「いや・・・あれさあ・・・ちょっとまずくない?フラッと25年ぶりに公式戦に出てきてさあ・・・一体なんで?ってみんなが不思議に思っていたら、装着タイヤが一人だけDUNLOP。このYOKOHAMAの天下である筑波サーキットでさあ・・・で、ぶっちぎりトップってのはちょっと・・・」

「やっぱりここはだねえ・・・レギュラードライバーの皆さんに敬意を評して、ゴールラインの手前で、みんなで手を繋いで一緒にゴールってことで。(できません。)」


な〜んて話をしているところにご本人が登場。

「おっ!なんだ?俺の悪口か?」

「いえっ!滅相も無い。全員で震え上がっていたところです。あえて言えば、TTC1400の大ベテランドライバー様と久々に一緒に走ってもらいたかった・・・」

「まあ、25年ぶりって言ってもさ。普段から競技車両を走らせているから。別にたまたま公式競技に出てなかっただけだよ。」

「はあ・・・でも、やっぱりすごいけどね。トップになっちゃうんだから。TTC1400で。」


そんな驚きでいっぱいだった筑波TC-2最終戦のお話が今回の本題。

はい、みんなここまでで「十分文字を追ったよ・・・」って思っているかもしれないけど、今までは前振りだからね。ここから本番。ついてきてね。


今日はどんなことを記事にするのかというと・・・

「筑波TC-2って、日曜日に行われる耐久だよね。月曜日・・・会社に出社できるようなスケジュールなのか知りたい。」

って人向けの記事になりますよ。(予言)


まず、当日の始まりの時間と終わりの時間。

朝、8時半集合です。

で、表彰式が終わって、解散できるのが18時過ぎになります。

「10時間近く、筑波サーキットにいることになるのか・・・」って思う人がいるかもしれないけど、あっという間に時間は経過します。ドライバーだけでなく、各チーム少なくとも1名お手伝いさんを連れて行ったほうがいいです。

今回は、私がお手伝いさん役。


お手伝いさんが一番活躍するのは、午前中です。

10時35分から予選が始まるのですが、その直前まで、ドライバーの皆さんは、ドライバーズブリーフィングにかかりっきりです。

なので、まず、ブリーフィング参加メンバーは、「出走用の服装になっておくこと」が必要です。

「ブリーフィング終了後に着替えよう。」なんて思っていると、慌てることになります。


で、ドライバーみなさんがブリーフィングに出席している間、「車両点検」と「装備品チェック」が進行しています。パドックでは。

なので、お手伝いさんが必要。絶対に。


我々の場合、「立派なゼッケンをつけている車両群」ということで、ナンバー付きメンバーからは離れたところで隊列を組まされていました。

「なんでだろう・・・」と不思議に思っていたのですが、理由が判明。


ナンバー付き車両群のほうが、指摘事項が多くて、車検に手間取っていた。

アレ、みんな「なんかうるさいこと言うおっさん達だなあ・・・」って思ったかもしれないけど、JAF公式戦の車検を行う人たちということで、実は、東日本地区の各サーキットで見かける方々だからね。あのおじさん達。

あの人たちが、自分の車両のチェックをしてくれるってのは、大変なことなのよ。

本来は、「ハハ〜!我々の車両、車検よろしくお願いします!」って膝をついてお願いするものだからね。(嘘です。本気にしないでください。)


我々の隊列に車検員の皆さんがやってきた時は、明らかにホッとしてましたもんね。皆さん。

「お前ら、このゼッケンをつけているってことは、わかってるよな?我々の手を煩わせるような規定違反はしていないよな?ちゃんと規則書読んできてるよな?」

って感じで、仁王立ち。(多分気のせい。)


速かった。車検進行。


で、続けて登場したのが、「装備品チェック」の皆さん。

これは私たちがわかってなくて・・・

周りを見ると、みんな「天井に出走者全員分の装備を展示」していた。


筑波TC-2開催も2年目を迎えて、複数回出走しているメンバーが増えてきているみたいで・・・実際、今回なんて、25チームが出走。もうすぐフルグリッドですよ。あれじゃないですかね。JOY耐と同じように「1つのピットを2チームで使う。」ってやれば、56チーム出走できるんじゃないですかね。(やめてください。スタート時のグリーンランプが見えないです。)


どうも、ルールブックに表記されていない「現場での改善案」がちゃんと作り上げられているみたいで、ヘルメット類を全部パッと見せられるように天井に置くようになったみたいです。みんなが。


なので、ドライバーズブリーフィングに臨む前にお手伝い係は、全員の装備を集めておかないといけないんですよ。

これをやらないと、予選出走に手間取ることになります。(実際、うちはそうなりました。1名分準備せずにブリーフィングに出席させてしまっていた。)


で、予選に出走した車両群はどんな感じだったのかというと・・・

日産ADバンとか

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いや・・・いきなりADバン・・・え・・・なんで?なんでこれで筑波サーキットを走ろうと思ったの?
オーナーの方を振り向くと「いや・・・確か、ADバンって、これだけじゃなくて、もう一台走ってるよ。」
????
なんか・・・流行りなんですかね。プロボックスじゃなくて、ADバンで筑波サーキットを走ろう!10万km周回してもへっちゃらさ。って、目が回るので、やめてください。
スバル レガシィ・・・って、ワゴンの方ね。
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バラエティ豊かな色々な車両が走ります。
個体を見かけるのが珍しい三菱コルト ラリーアートとか。
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アルファロメオ・・・145ってやつだったかな?
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この辺りになるとホッとします。
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Mini!でっかい方のMiniじゃないよ。これは、筑波サーキットをよく走ってる。
日産マーチ
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サーキットでの定番の定番。でも、写真に写っている車両は、3ドアってところがすごく珍しい。
クラシックカーもたくさん。
多分・・・アルファロメオ?
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ものすっごく貴重な初代シルビア!
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引っ掛けるような真似はしたくない。特にクラシックカー群と走る時は、慎重に接しないと・・・
で、こんな感じの「普段、筑波サーキットの練習走行では見かけないような車両群」の中に・・・軽自動車が・・・
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これ、「筑波サーキット1コーナーで、排気量が大きいADバンを軽自動車が仕留めにかかっている図」なんだけど、この車両、日本レース界の最深淵部K4-GP出走車両です。ええ、あの「ハマったら決してはい出すことができない耐久レース。最初は確か、軽自動車で安く大会に出走しようと・・・」と参加者全員が遠い目で富士山を眺めているというあの大会に出走するようなチームも混ざっている大会です。筑波TC-2。
なので、「俺は最新鋭の速いクルマなんだぜ。みんなを蹴散らして、担当時間をきっちり走ってやるぜ。」な〜んて、走り方をしていると黒旗を出されるだけじゃなくて、コントロールタワーに大声で呼び出しです。
(大会終了後の表彰式での話を聞いていると、結構呼び出しが忙しかったみたいですね。)
立派なゼッケンを貼っている車両は、経験値が高い分だけ、普段よりも慎重に。
ナンバー付き車両は、自分がコントロールできる範囲内で担当時間をしっかり最後まで走る。
ことが求められる大会です。
予選が終わってみると、トップは1分5秒台から、最後尾は1分52秒台まで・・・
ちょっとすごい。
2周目でラップされるような組み合わせの大会だよ。しかも、25台も出走する・・・
ドライバー出走順をどうしたもんだか・・・
「あ、一番手、俺ね。混戦に慣れてる奴がスタート担当じゃないとマズイだろ。これだけバラツキがあると。」
AE86レースの彼が手を上げてくれた。ありがとう。
さて、後の3人を・・・
心配なのは、2時間耐久がチェッカーフラッグを受ける時間帯は、すでに夕暮れ時になっているということ。
「目が良い人!」
誰も手を上げない。
「なんで?全員、メガネしてないよね?」
「アイドルは眼鏡をかけない。」
いや、いきなりそんなことを言われても・・・もはや壮年って、くくりに手がかかってるおっさん達に・・・
仕方がない。iPad miniで視力検査だ。
食堂前に3人を立たせる。
私が1番ピットのあたりに立ってiPad miniをかざす。
「はい!視力1.2をチェック。これ、どっち向いてる〜?」
「おかしいよね〜!見えるわけないよね〜!20mぐらい離れて、ちっこい画面見ろって言われても。」
(両者大声)
「ダメだろう?普段の速度域と違う世界を走らせているんだよ。俺たち。これぐらい見えないと。」
「見えないよね?アフリカの人かよ。視力5.0かよ。」
AE86レースの彼がツカツカとやってきて一言。
「うん。もうやめよう。食堂からみんなが見てる。明らかに”あいつら、また変なことやってるぜ。”って目で見てる。」
あ、はい。
自主申告で、チェッカーフラッグを受ける係は、TTC1400の彼に決定。
本当にチームメンバーの中に「目が良い人」を入れておいた方がいいです。実際、レース進行が遅れて、ライトオンが必須の時間帯にチェッカーとなってしまったので。
レース進行が遅れた理由は・・・まあ、公式戦の方が10分ぐらい遅れて終了。
それ自体は、想定の範囲内だったんだけど・・・TC-2は、スタートが結局、当初予定から30分ほども遅れてセーフティーカースタートとなったんです。
「コースに入ってみたら、自分の車両をどこのスタート位置に持って行ったらいいかわからない。」
ということは想定内だったんです。
まあ、そうだよね。って思う。
普段は被らないヘルメットをかぶって、クローズドコースのスタート位置まで車を持って行くなんて体験、そうそうしないんだから。仲間がスタート位置に立っていてくれなかったら、止める場所は全くわからない。
ただ、想像を超えて驚いてしまったのは・・・
1)そもそも、レース開始時間になってもピットロードに誰も入ろうとしない。
(通常は、予選上位から進行時間通りにピットロードに入ろうとする。)
2)仕方がないので、ゼッケンが付いている組から、ピットロードに進入したが、それでもゼッケン組について行くナンバー付き車両群がいなかった。
(ここで、すでに相当な時間ロス)
3)とどめを刺したのが、ピットロード入り口がクローズ(赤信号)になっているのにも関わらず、係員の制止を振り切って(というか、恐らく聞こえていない。)ピットロードに進入。危うく本コースに出ようとした車両が発生。
正直、危なかった。
まあ、大会委員の皆さんも、「いつもの大会進行」のつもりでいちゃったよな。とも思いました。お手伝いとして、現場で見ていて。
普通、決勝ってなれば、ワクワクして、みんな集まってくるもの。ピットロード入り口に。
放送で、進行をいちいちお知らせする必要がある大会だということです。
外は真っ暗な中、最後の最後、だいぶ遅れて開催された表彰式では、まず、優勝チームが集まっていないっていう状況なんだから。
あれ、「自分たちは金を払っている客だ。」っていう意識がそうさせるんだろうけど、安全に自分たちが「普段、体験できない速度域で命を載せる道具を走らせる。」ことができているのは、サーキットの係員さんや、大会競技委員の皆さんがいるからなんだよね。
表彰式は、一日「自分たちを手伝ってくれた人たち」に感謝を表す場でもあるんだから、集まって欲しかったよなあ・・・
ま、我々は無事にクラス優勝の表彰状を受け取った。(って言っても、クラス1唯一の出走なんだけどね。)
なんか・・・外車整備係の様子がおかしい。どうしたの?最終結果表を握りしめて。
「いや・・・予選10位。決勝10位って・・・」
「よかったじゃないか。何も問題なく、完走できたんだから。」
「私たち、何もミスしなかったですよね?」
「そうだね。給油1回で、ドライバー交代練習もできたしね。おかげで新しいシートベルトの威力を知ることができたよ。」
「でも、決勝で順位が上がってない・・・」
ふう・・・
「あのな。まあ、みんな薄々気が付いていたわけ。この車両は、TTC1400の車両群に比べるととっても遅いよなあ〜って。」
「で、今日、TTC1400が15周を本気で走ったコースで、その数時間後に同じ天候、ほぼ、同じ路面状況で、こちらは2時間完走したわけだよ。」
「はい。」
「どれぐらいの差だった?」
「TTC1400の一番遅い車両が、1分9秒台。」
「今回のオレたちは?」
「ベストが1分11秒台」
「な?プロが作ったスプリント用車両と、我々の手作りEP82は2秒も違うってことだよ。金はタダ取らないって事だね。学びがあって、充実した1日だったよ。なっ?」
「はあ・・・」
日比谷花壇

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2018年筑波TC-2最終戦っていくらかかった? [筑波TC-2]

IMG_3423 (2).jpg

ここ数年、フォークリフト整備係が出走するクラシックカーの大会を年に1度だけ観に行くんですけどね。

(観に行くだけ。手を出そうとは全く思わない。貴重な車両群なのでね。)

あれ、ものすごい人気なんですねえ。クラシックカーの大会。

200台ですよ。200台出走!

パドックが一杯なだけじゃなくて、各スタンドにお客さんが一杯。

毎年のことなんだけど、「なんじゃこりゃ〜!」って驚いています。お客さんの多さに。

実際、走っている車両のパワー感がすごいんですよね。

IMG_3367 (1).jpg
フォーミュラーの走行時間では、F2(葉巻型F1の頃の下のクラス)から、フォーミュラフォードまで混走だったのですが、現代のスーパーFJやF4よりもなんていうか・・・怖かった。
タイム的には同じぐらいのはずなのですが、塊感がすごいんです。いろいろ無茶をしているというか。
現在のF1 がどんどん観客動員数が少なくなっているというのは・・・何となくわかるような気がします。このクラシックカーの世界を覗いてしまうと。
さて、そんな「お客さんが筑波サーキットにいっぱい!」というイベントの1週間後に行われた筑波TC-2のお話を・・・2回行いましょう。
まず、初回は、いつも通りの「お金はいくらかかった?」
ジャン!
TC-2SANKAHIYO.jpeg
合計52,965円かかりました!
実際、車両は、JOY耐決勝出走時の装備そのままで出走しました。
ブレーキパッドもタイヤもチェッカーフラッグを受けた時のものをそのまま流用。
この費用に足すものがあるとすれば、ブレーキフルードとエンジンオイル代だけかな。
エンジンオイルは、さすがにJOY耐終了後に交換しています。
今、搭載しているエンジン(5基目)のすごいところは、JOY耐7時間の間、全くエンジンオイルが減らなかったことです。
初めて「搭載して3シーズンを走りきる。」エンジンを手に入れました。
今までは、「2年でエンジンがブローする。」というペースだったので。全くノーマルエンジンのくせに。
「5万円オーバーかけて、2時間しか走れないのかよ。」
「筑波の練習走行って、4,100円/25分じゃなかったっけ?時間単価じゃ、練習走行いっぱいしたほうがいいじゃん。」
とかって言う人がいるかもしれないけど・・・
練習走行って、自分次第・・・と言うか、ストレッチを自分自身にかけるのが難しいんですよね。
でも、この「おもちゃの耐久レース」であっても、「様々なスピードの車両群と混走する。その中で、ドライブしている車両のベストタイムを目指す。」という作業はなかなかに難しいです。練習走行では体験できない。
実際、2時間の間にトラブルが出た車両もありました。
「きちんと整備をして、スターティンググリッドにつかないと、完走すらおぼつかない。」
という耐久レースの基礎を学べるイベントです。筑波TC-2。
次回は、「筑波TC-2一日の流れ」を記事にしたいと思います。
多分、皆さん「月曜日に無事に出勤できるのか?」とか、スケジュールを気にされると思うので。
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筑波TC-2走行ってどんな感じだった? [筑波TC-2]


2018年冬季オリンピック終わりましたねえ・・・

オリンピックって、これまであまり見たことがなかったんですよね。TV中継。

でも、なぜか今回は、結構毎日競技のLIVE中継を一生懸命見てしまって・・・なんだろ?

時差・・・があまりなかったから・・・かな?

そう思うことにします。おかげでこのBlogの更新が丸々一ヶ月開いてしまいましたよ。

日本人選手がたくさん活躍した冬季オリンピックになったわけですが、一番印象に残っているシーンはどこかというと・・・


男子フィギュアスケート決勝が終わった瞬間にボタボタ黄色いものがスケートリンクに落ちてきたことかな。

我が妻に確認。

「ねえ・・・なんで・・・なんで千葉のネズミの国の住人が投げ込まれてるんだ?あんなにたくさん。」

「あ〜あれねえ・・・羽生くんがクマのピ〜さんが、好きなんだって。」

「はあ・・・それでなぜにぬいぐるみ?ネズミの国が儲かっちゃってしょうがないだろう。何か違うアイテムでもいいんじゃないの?要はクマであればいいんだろ。クマなら。例えば北海道の熊の木彫り人形とか。」

「可愛くないでしょ。それ。だいたい、投げ込んだら流血になっちゃうかもしれないじゃない。ピュ〜って。」

「あ〜そうか。いや、待てよ。人形・・・?」

「話さなくていいから。どうせロクなこと言わないんでしょ?」

「あのクマのピ〜さんはさあ・・・みんな全く同じぬいぐるみに見えるけど、実はそれぞれ違うんだよ。」

「喋るのね。バカな話を。」

「夫婦の会話は、一日16分以上必要らしいからな。でな。あのクマのピ〜さんは、家に持ち帰るといろいろなことが起きるんだよ。」

「うん。大丈夫。全部持ち帰れないから、寄付するんだって。」

「チッ。でな。持ち帰った先では、”髪が伸びるピ〜さん。””涙を流すピ〜さん”とかがいるんだよ。」

「ふ〜ん。」

「聞け。話を。でな。極め付けは、”夜、歩き出すピ〜さん”だと思うだろう?実はもっとすごい隠れアイテムが、あのボタボタ落ちた黄色いやつには含まれているんだ・・・」

「何?」

「頭の毛をホジホジするとある数字が浮かび上がるんだ。"666"って・・・呪いのピ〜さんなんだよ・・・」


え?止めろ?この話?


はいはい。みんないかんな。何事もイントロダクションが必要だろう?

んじゃ、本題。筑波TC-2の話、最終回。


朝の車検が終わったところで、参加車両を一通り偵察。

AE86レースの彼とぐるっと回ったんだけど・・・正直、少々不安になった。どの車もEP82より速い。

ポルシェやロータスがやってくるのは当たり前の風景。

そうではなくて、最新鋭のプラグインハイブリッドプリウスとか、トヨタ86とか・・・とにかく「今、生産されている車両」がいっぱいパドックに並べられている。

「これ、マズイよ。うちの車両、ペケの方になるよ。確実に勝てそうなのは、祖先のこのパブリカ様ぐらいだよ。」

「いや、まだ軽自動車もいるじゃん。大丈夫だよ。」

「いやマズイって。このアルトワークス、多分GT66レースに出てる車両だよ。絶対、経験値高いって。あんまり予選順が後ろだと、スタート時に色々気をつけなきゃいけない・・・やだなあ・・・」


ものすごく不安だった走行1回目。

最初は、予選中にドライバー交代作業をやるか?とも思ったんだけど、外車整備係に通しでドライブしてもらうことにした。

各車がそれぞれのタイミングでコースイン。

すごくいろいろな形式の車両がコースを走っている。普段の筑波サーキット練習走行でも見られない風景。

と、思ったら驚きの車両がコースに入ってる!

パッソだよ!パッソが筑波サーキットを走ってる!」

「街を走ってる普通のパッソだよ!お姉さんのパッソ!パッソプチプチプチトヨタ〜のあのパッソがあああああ〜!!!

「うるさい!」


すごいなあ。本当に「今日、初めてサーキットってところを走る。」って人たちがたくさん来てくれた大会なんだなあ。

不安だった走行1回目が、無事終了。

嬉しいことがあった。ジャン。

IMG_2178.jpg
筑波サーキットの電光掲示板に自分たちのゼッケンが掲示されてた。
Ⅶのところに「57」と表示されてる。
初めて自分たちの車両が、予選上位につけたことを体験しました。TTC1400だったら絶対有りえない話。
14時35分から走行2回目(決勝)開始。
2時間の耐久レースなので、3人で担当時間を当分割り。
一番心配だったのは、「給油をどうやるか?」
決勝走行開始時間まで、全員で何度もルール書片手に現地確認。
全員が「本当なのか?」となっていたのが、「普段の練習走行なら、”コースイン”の場所(コントロールタワー脇)が、このルール書では、"コースからピットに入ってくる”場所に指定」されていたこと。
逆走・・・なんて事態は絶対に避けたい。
「1回だけ給油をする。いつも通り40km/hでのピットロード制限速度だけど、パドックに入る時は、慎重に確認をしよう。多分、係員さんが誘導してくれるだろうけどね。」
ガソリンスタンドで、給油缶に補給しておいてもらう。
「車体アースをどう取るか?」をみんなで考えたんだけど、諦めた。
ピットロード側なら、ピット上部にあるパイプとボディをブースターケーブルで接続できるんだけど、今回は、「自分たちのピットの裏側で」給油作業を行うことを求められてる。
ドライバー1名
6点シートベルト交換補助員1名
給油作業者1名
消化器要員1名を割り振ったけど、結局、本番では、シートベルト調整時間を短縮したくて、2名がかりで補助。
急遽、TTC1400大ベテランドライバー様に消化器を構えてもらうようにお願いしました。現場で。
これら給油方法確認や、ドライバー交代作業確認は順調に行えたんだけど・・・
「自分たちの当たり前」が、実は、「今日、初めてサーキットに来ました。」人たちにとっては、当たり前じゃなかったことを体験。
「失敗したなあ・・・朝のミーティングで、まず、この話をしないといけなかったんだよ。」ということが・・・
それは、「決勝走行前のグリッド位置までの車両の進め方。」
”いつも通り”に全車両が、ピットロードからコースに入ったところで、7番グリッドに向かおうとしたところ・・
AE86レースの彼が動かない。
「???どうしたの?もう、全車両が入ったんだから、停止位置に立ってないと・・・」
「まずいよ。轢かれるかもしれない。」
「は?」
「今日のメンバー、サーキットを走るのが初めって人たちがいるんだぜ。コントロールタワーのところで、無茶な運転をするかもしれない。」
あ、そうか。
AE86レースの彼を見習って、先頭車両がグリッド位置に入ってくるまで、ピットロードで控える。
大丈夫だ。最新鋭のポルシェ911GT3の2台が、みんなをゆっくり先導して来てくれた。では、コースに入ろう。
7番グリッドに立って、EP82を誘導する・・と・・・ん???
なんだか脇にノートNISMOが・・・なに?
あ〜・・・って思いました。そうなんですよ。
"モータースポーツは一人ではできない。"って久しぶりに思い知らされた瞬間。
そう。
サーキットにコースインしても、スタートグリッド停止位置は、運転席からは見えないんです。
誰かがそのグリッド位置に立って、誘導してくれないと、停止位置が全くわからない。
で、このノートNISMOのドライバーさんもフリーズしている状態。
そりゃそうだよなあ・・・仲間と来ていても、まず、「コースって、入っちゃっていいの?」状態のはずだ。
これ、ブリーフィングの時に必ず伝えないといけないことなんだけど、みんな”当たり前”になってしまっていて、すっかり抜け落ちてしまっていた。
ノートNISMOのドライバーさんに話しかけて、予選順位を確認。え〜っとね。だいぶ後ろだ。
全車両が停止するのを見届けてから、バックギアを使ってもらう。(フルフェイスヘルメットだから、後退操作が難しいのだ。)
サーキットでは、バックギア厳禁だからね。今日だけ特別だよ。」
まいったねえ・・・落とし穴だよ。これは。接触事故なく、グリッドにつけられてよかった。
その後、「通常のスタート手順」で、ローリングスタートを開始する車両群を見送りながら思ったことは・・・
今日は、接触したやつが”一番下手くそ大賞”だな。速さが問われる大会じゃない。」ということ。
自分の走行順になってコースインしたんだけど・・・実は、あまりドライブに集中できなかった。
というのも、トラブルが色々と起きたんです。
「たった2時間の大会なのになんでこんなにドタバタしてるんだ?」
結局、余計なピットインを3回も実行することになって・・・まあ、何が起きていたかは、後々記事にします。
この大会、経験者ほど「慎重に」ドライブすることが求められます。
自分のペースでは、全然走れなかった。
普段の耐久レースや、筑波サーキットの練習走行では、「このEP82は、みんなに走行ラインを譲る係」に徹する必要があるんです。何しろ全くのノーマルエンジンですから。
ところが、この大会では、「速い車両をバックミラーでチェックしながら、前方の車両抜いていかないといけない。」という忙しさ。
出走前にAE86レースの彼には、「2ヘアピン出口で後ろに車両がいなくても気を抜くな。最終コーナー入り口までに飛んでくるような車両がたくさん混ざってるぞ。」とは、助言されていたんだけど、その通りだった。
ストレートで、どの車両もこのEP82よりも速いんです。あっという間に並びかけてくる。
でも、コーナーに差し掛かると・・・
「追いついちゃったけど、この人、こっちに気がついてくれているかな?」とコーナー1個様子を見てから、仕留めにかかる必要があります。
ただ、一度だけ、「1つのコーナーで2台まとめて抜く」作業をしてしまって・・・
1コーナー手前で(あの)ノートNISMOを交わした後、前方のパブリカのインを差したところ・・・
ものすごくびっくりされてしまって、ういいい〜んって、コーナリング中に左によけてくれた。
「そんなに左にいかなく大丈夫だよ。やるんじゃなかった。」
と思いながら、先に進みました。ゴメンなさい。
車両そのものにトラブルを抱えていたけど、無事、2時間の走行を終了。
予選7位。決勝12位(クラス1位)
まあ、この車両のロバスト性を確認できました。
感心したのは、これだけタイム差がある車両が2時間走行して、クラッシュした車両が1台もなかったこと。
「コースの外で土煙を上げてしまった。」車両はいても、スピンをした車両は1台も無かったんです。
逆にコース脇に止まってしまっていた車両は、軒並み競技車両。
改造が施されている・・・ことだけではなく、やはりみんな車両そのものが古いので、耐久レース形式で連続走行させるのは、なかなか難しかったようです。
という感じで、「ぶつからない。ぶつけない。でも、できるだけ速く走る。」初開催の筑波2時間「耐久レース風走行会」は、無事終了。
2018年は、3回開催です。
当然、4月1日の開幕戦は、出場するんだろ?って?
え〜っとですね。
また走れなくなってるのよ。EP82。
この筑波TC-2の最中に「明らかに車両がおかしい。」って状況に陥ったんだけど、ちょっと4月1日は・・・
間に合わない感じかなあ・・・どうなる?俺たち?(当日か?当日手を挙げて乱入か?)

Oisix(おいしっくす)

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筑波TC-2一日の流れ [筑波TC-2]

はい。2017年筑波TC-2のお話第二回は・・・え〜・・・なんか、色々気をつけないとダメみたい。記事内容について。

今、当日いただいたプログラムを読み返しているのですが・・・なになに・・・

「本大会において撮影されました映像、写真緒帯音声に関しましては、公的報道を目的とする使用、または個人で楽しむ目的での使用以外は、主催者の許可なく無断で掲載及び商品利用することを禁じます。」

って書いてある。


え〜・・・と・・・OK。大丈夫だ。今回は、何も動画や写真の掲載はナシね。文字だけで行きます。

はい。みんな、まず、遠〜くの景色を眺めて。できれば緑の木とか。あ、隣の家をジロジロ見ない。まずいぞ。色々と。


よし。見た?行くぞ。長い話になりそうだよ。今回の記事。


モータースポーツイベントのプログラムって、冒頭の注意書きが書かれていることが多いんですよね。まあ、プロ向けなら色々な権利関係がありそうだから、理解したいと思っています。

でもねえ・・・「みんなにサーキットってところに来てもらいたいんだよ。」という願いがあるこのイベントで、肖像権系の制限をかけるっていうのはねえ・・・動員面では、マイナスに働くと思います。


最近、Jリーグの観客年齢が下がったことが話題になりましたが、(私が浦和レッズの試合を観戦しなくなった理由の一つでもありました。観客席のメンバーが、どんどん歳をとっていった。一歳ずつ。年寄りの集団に若者は近づかなくなる。)このモータースポーツの世界も、まったくもって同じだと思います。

困ったことに今、モータースポーツに親しんでいる人たちは、間違いなく”年寄り”なんですよ。私も含めて。

で、お年寄りは、「新しいことが怖い。」


街の飲食店で、行列になるお店を外からでいいので観察してみてください。

最近だとLINE・・・を通り越して、インスタなんとかですか?


お店の様子や、メニューをインスタなんとかで公開できるところが流行っているでしょう?


同じことです。イベントの動員をかけたいのなら、世の中の流行りに乗らないと。新しいことは、不安で怖いけど、チャレンジしないと道は開けない。


え?「お前はやってるのか?インスタなんとか。」って?

絶対やらない。


え〜と・・・私のことはどうでもいいんですよ。今は、筑波TC-2の話。話進めるよ。いい?


筑波TC-2開催日での拘束時間は、車検開始8時20分。終了後の表彰式は、18時前に解散となりました。

丸一日筑波サーキットにいることになります。

注意点は、参加受付時間は、もっと早いということ。

私たちは、前日(土曜日)の練習走行時間中にコントロールタワーで受付を済ませていたので、少しゆっくり自宅を出てくることができたのですが、日曜日に参加受付も行う人は、朝7時半ぐらいには、筑波サーキットに到着するように予定を組んでいただいた方がいいです。


それともう一つ。


「参加受付時に出走メンバー全員が揃って運転免許証を持参すること」となっています。

土曜日の受付の時は、それを知らなくて、練習走行の真っ最中にオーナに頼んだ・・・と思ったら戻ってきた。

「ダメだって。全員一致団結しているところを見せろってさ。免許証持って、VIPルームに集合。」


ゾロゾロドライバー3人でVIPルームに向かったところ・・・「面接」がありました。

「このイベントに臨む心構えを関係者全員の前で決意表明」って嘘です。忘れて。

とにかく出走メンバーが全員揃ってないと、受付不可でした。


で、8時20分の車検なのですが、サーキットでの公式競技レベルほどではなかったです。

ただ、車検員さん達は、「いつもの車検員の皆さん」だった。そりゃそうだ。コースではJAF公式戦の真っ只中なんだから。才能を使わない手はない。



エンジンルーム内に可燃物が存在しないか?

シートベルト類は、ちゃんと作動するか?

車内の色々なものが、ちゃんと固定されているか?

といったあたりを確認されます。当然、ゼッケンがちゃんと貼られているかもね。


で、車検が終わった後は、予選(走行1回目という名称)があります・・・の前に再び注意事項ですよ。

「予選の前にVIPルームでブリーフィングが行われる。でも、そのブリーフィングに向かう時には、予選担当者は、出走準備を整えて、VIPルームに入ること。」


先に結論を書くと、「10時15分から始まる予選(走行1回目)ギリギリまで、ブリーフィングは実施された。」んです。


なので、レーシングスーツを着る人(着なくても全然出走可能)は、事前に着替えておかないと間に合わなくなります。


この辺りは、主催者の皆さんも少々想定外だったんだと思います。

なぜそんなことになったかというと・・・


出走チーム数が24チームにも達しました。(まだフルグリッドではない。)

ところが、VIPルームに集まったメンバーは、ぎっちり・・・なんでこんなに人がいるんだろう・・・・


不思議に思っていた疑問は、すぐに溶けました。


ブリーフィング冒頭に挙手を求められました。

「これまでスポーツ走行をしたことがある人!」・・・2/3ぐらい手が挙がった。

「筑波サーキットを走ったことがある人!」・・・一気に減った!パラパラ・・・え?ええ?

「今日、初めてサーキットを走る人!」・・・結構な数の手が挙がった!1/3・・行かない・・ぐらい?


この最後の挙手を見た瞬間、「このイベントの目的は達成された。」と思いました。

「サーキットってやつを走るチャンスがある。筑波サーキットに来てみよう。」

そう思ってくれた人たちがたくさん集まった。24チームの割にVIPルームに集まる人数が多かったのは、みんな「難しいドライバー交代をするんじゃなくて、みんなが持っている車で、それぞれ順番にコースインしよう。」と考えたから。


だから・・・多分70人を超える人たちがVIPルームに集まったんだ。


私は、「すごいイベントだ。」と感動していたけど・・・どうも主催者さんは、それどころではなかったらしい。

「はい。では、サーキットの走り方・・・ではなくて、今日1日を無事に過ごすためにマナーのお話をしましょう。」と始まって・・・もう、大変大変。

最初は、「旗の話するんだろう。たまにはちゃんと確認しないとな。話を聞いて。」と思いながらVIPルームにやって来たんだけど・・・


「みなさんが普段走り慣れている富士スピードウェイとは違います。」

「筑波サーキットはちっこいです!」

「ランオフエリアはほとんどないです。」

「なので、普段と違いますよ。コースアウト即ばん!(効果音)」

「外に飛び出したら、即クラッシュです。ちっこいコースなんだから!」(なんかひつこい。そうなんだけどさ。実際)

「くれっぐれも飛び出さないでください。皆さん、今日一日楽しんで無事に帰りましょう。お願いだから。」(もはやお母さん?)

「ベテランドライバーの皆さん、今日は、”遅いなあ。”って思うことも多いかもしれません。でも、自分の一番最初のコースインの日を思い出してください。ご協力よろしくお願いします。」


この辺りで、脇から腕時計を叩きながら、別の係員さんが介入。旗の話は・・・まあまあ大丈夫かな。


10時半に予選(走行1回目)が終わった後は、14時35分の決勝まで時間があります。

この空き時間の間に皆さんにお願いしたいことがあって・・・


それは、「待ち時間の間にブレーキのエア抜きをしよう。」


「今日、初めてサーキットってところを走行する。」という人たちがたくさん集まってくれたのは嬉しいんだけど・・・

多分、大会が終わって、帰宅し始めた人たちが感じたのは、「なんか・・・ブレーキペダルがふか〜ってなる。」ということなんじゃないかと。

今、振り返るとなんだけどね。


公的な車検を実施しているだけの車両だと、恐らく、ブレーキペダルが相当に深くなったはずです。走行後に。

で、その深くなったブレーキペダルは、整備しない限り戻らない。明日になっても、来月になっても戻らない。

なので、筑波TC-2に集まる時は、前回の記事に書いた「メットとグローブ」の他に、次の3つを持ってこよう。






ブレーキエア抜き道具3点セットです。

ブレーキフルードは、DOT5ではなくて、DOT4ね。くれぐれも。

DOT5を入れる人は、「この後、頻繁に自分はブレーキエア抜きをやります!」宣言ができる人ね。吸湿しやすくなるので。グレードが高くなると。


で、出走しようとしている車のトランクをチェック。

というのは、最近の車両は、工具類が全く装備されていないことも多くて・・・

ジャッキとタイヤレンチがトランクに装備されているか確認です。必ず。


無い?

無い場合は、クロスレンチと油圧ジャッキを買ってください。この2つを買うと次は、「自分でスタッドレスタイヤに交換してみよう。」となります。無駄な投資にはなりません。決して。




・・・そうだよね。そうだと思う。


え〜とね・・・大丈夫。

ワンマンブリーダータンクとDOT4フルードを持って、パドックをフラフラしなさい。

で、同じイベントに出走する車両群の中で、「立派なゼッケン」をしっかり貼っている車両に近付く。


と叫びながら、その車両のオーナーさんを掴む。決して離さない。

で、一言。本当にワンフレーズだ。大きな声で。

「ブレーキのエア抜き。教えてください。」


OK。できた?


それで大丈夫。立派なゼッケンをつけている車両は、競技関係者の車両です。ちゃんと教えてくれます。みんな。


さて、予選と決勝がどうだったのかを書きたかったんだど・・・いつものことながら、長すぎます。文章が。

今回は、ここまで。


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筑波TC-2っていくらかかった? [筑波TC-2]


みなさん大丈夫でした?今週の雪。

私は、おかげさまで定時オーバーまで仕事をしてから帰宅を開始して・・・特に問題なく、自宅近くの駅に到着。

よかったよかった・・・と思ったら、なんだか長い列が。

バス。


みんな、バスが来るのを待ってる。

う〜ん・・・自宅まで2.1km。歩こう。バスを待っている間に到着する。

おっと、前方の信号が点滅だ。ダアアアア〜シュ!


ふいっと左耳の感触が・・・外れた。AirPodsが。そうなんだよ。左耳だけ、どうしても少し緩いのだ。

失敗失敗。雪の上なのに走ったりするんじゃなかった・・・って・・・え????


白い。


白いよ。あたり一面。AirPodsも白い・・・・・しまったああああ〜!


地面をよ〜く見るんだけど・・・・白い。見つからないぞ。AirPods。左側だけ。

長〜い長い列の皆さんが、私の事をじっと見てる。いやいやいや。見つけますよ。見つけますとも。この一面の雪の中から。白いAirPodsを。


いや。ほんの数歩のことだって。大丈夫だって。見つかるって。

って・・・見つからない。見つからないぞ。AirPods。

放浪の旅に出られたか?それとも異空間に飲み込まれた?


ついに雪面にしゃがみ込んでまで、じいいいい・・・・道ゆく人たちも私をジロジロ見てる。

延々と慎重にサーチをして・・・10分・・・もっとか?

あったぜえええ〜!俺のAirPods!勝ったぜ。雪。(?)


ほら、丁度、バスもやってきた。

何もやってませんよ。ちょっとバスに乗り込む前の準備体操をしていただけですよ。

さ、このパンパンのバスに乗って・・・あ、ちょっと?

皆さん、入り口で仁王立ちしてないで。

「お前、走って帰るつもりだっただろ?この雪の中。」的応対は無しだって。このっくのっ!


ふいい〜なんとか乗り込めたよ。ちょっと反省。雪の上を革靴で走ろうなんて考えるんじゃなかった。

明日に備えて・・・雪かきしよ。自宅に一番近いバス停まで。


・・・・地獄でした。夜中の雪かき。

とっても寒いはずなのに(手がかじかんでる。)滝のように流れる汗って一体・・・

Apple Watchをしたまま作業をしていたので、距離が測定できていたんだけど・・・往復1.4km雪かきしてました。

おかげさまで、翌朝は起きることができなくて・・・いや、大丈夫だった。普通に家を出て、ちゃんと会社に間に合いましたよ。ちょっとみんな警戒しすぎ?朝、早く出社するよりも、家の周りを雪かきしようね。1.4km。


さて本題。

今回から、昨年11月5日(日)に開催された「筑波TC-2」について記事にしていきます。

2回・・・3回になるかも。いつも1回の記事が長いからね。(え?前半の余計な話が長い?)


筑波TC-2は、JAF公認競技ではないです。

正直、「公認競技ではない場で、万が一の事態があって、しばらく会社を休まなければならない。」なんてことは避けたかったので、最初の企画(筑波TC-3)の話をオーナーから聞いた時は、あまり乗り気じゃなかったんですよね。


結局、2017年夏の筑波TC-3企画が台数が集まらなくて流れた後、まさか「時間を2時間に短縮して再チャレンジ」募集がかかると思わなかった。


筑波TC-2として企画仕切り直しとなったところで、オーナーからよ〜くこの企画内容を教えてもらいました。

1)JAF公認競技ではない。

2)ただし、SUPER-FJやロードスターパーティーレースが開催される日に競技の合間を縫って実施される「走行会形式の2時間耐久」

3)ドライバーは何人でも可。

4)車両そのもののチェンジも可能。

5)排気量や使用タイヤによってクラス分けされている。


公認競技関係者がいる場での走行会形式であれば、おかしな事態が発生することもなさそうだな・・・


ということで、参加申し込みをすることにしました。ドライバーはJOY耐メンバー5人勢揃い・・・だと2時間枠が「普通の筑波練習走行」になってしまうので、私とオーナー&外車整備係の3人。

AE86レースの彼がお手伝い係に回ってくれることになった。


出走の目的は3つ。

1)JOY耐に向けてドライバーチェンジの練習を行う。

2)2時間連続走行での燃料消費量確認。

3)DUNLOPの新コンパウンドタイヤのチェック。


一番重要だったのは、タイヤです。

2016年にDIREZZA 03GにR3というコンパウンドが投入されたのですが、このタイヤを使ったことがなかった。私たちの活動エリアは耐久レースなので、「いつもの25分練習走行枠で新コンパウンドを使ってもね・・・」という感じだったんです。

でも、この筑波TC-2なら、「新コンパウンドタイヤを2時間連続で走らせて、どれぐらい磨耗するものなのか?」チェックすることができる。


なので、私たちがこの初開催の筑波TC-2にかけた費用は・・・ジャン!

TC-2.jpeg
合計12万6,951円かかりました。
ブレーキパッドは、特に交換なし(手持ちの耐久用)で2時間走りました。
ブレーキロータは、2015年JOY耐で交換して以来の新品装着です。
ま、これらのパーツを含めなければ「参加費用+ガソリン代」で出走することができてしまう大会です。
ただ、「車両1台を走らせるための最低限の消耗パーツまで含めるとどれぐらいかかるのか?」の実例として掲示しておきます。
一番気軽なのは、「ドライバー全員がそれぞれの車を持ち寄ってチームを作り、それぞれの車両で交代してコースインする。」という参加方法だと思います。車両自体は、なんでもいいんです。軽自動車以外は、ロールゲージも4点シートベルトも義務化されていないイベントです。
ただし、「出走する人が必ず身につけなければいけない装備」があります。
1)ヘルメット
2)レーシンググローブ
この2つは買ってください。誰かにバイク用をもらう・・・よりは、買っていただきたいかな。自分の身を守る最後の武器なので。FIA規格適合品でも、だいぶ値段が下がってきていますから。
次回は、タイムスケジュールの話をしましょう。

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