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Joy耐のリペアエリアはどんな場所か?(後編) [Joy耐2021]



なんとかウイルスのね。(Covid-19って言って)

ワクチンとかってやつをキメましたよ。ええ。2回目。

1回目の副・・・じゃなくて、反作用より、楽でした。ホッとしています。今。

1回目の時は、だるくなった。熱は上がらなかったんだけど。あと腕が痛かったかな。

今回は、1回目の時よりもそれぞれ症状は楽で・・・ただ、何かの拍子に気持ち悪くなったかも。

1回目も2回目も先行した我が妻の様子を見ていたおかげで、とにかく接種日は、金曜日指定。会社に行けないなんてことになりたくなかったから。


今回は、3連休ということもあって、とにかく横になり続けたのが良かったのかもしれません。

できる限りこのワクチンってやつの接種を遅らせるようにしたんだけど・・・正しかったと思います。

とにかくJoy耐の前に接種するようなことはあってはならないと思っていたし、この夏の間にわかってきたのは、「ワクチン接種後、しばらくの間は運動をしないこと。」


今年からF1をDAZNで見るようになったのですが、ルイス・ハミルトン選手がね。

なんか・・・様子がおかしい。表彰台で。

ものすごく疲れた様子なんです。


変だなあ・・・と思っていたら・・・案の定、ご本人も「なんとかウイルスにかかっちゃった(Covid-19って言って)後遺症かも。」って言ってるんですよね。


この様子を見ていてなんです。「ワクチン・・・打ったほうがいいな。俺。」


我が妻が接種を済ませた後も「キメないで済むなら、そうしたい。」と迷っていたのですが・・・

ここ数年、夏場の筑波サーキットでの練習走行後、地面にへたり込んでしまうことが増えました。

運動をした後は、ダウン(とにかく歩くだけでもいい)をしないといけないのですが、本当に無理。

動けなくなってしまうんです。EP82を降りた後。


「ここ数年の自分の夏場の状況を考えると・・・もし、なんとかウイルスにかかってしまったら、後遺症でJoy耐を走ることができなくなるかも。あのハミルトン選手ですら大変なんだから、自分なんてイチコロだ。(不吉)」


とうとう今シーズン限りでの引退を表明したキミ・ライコネン選手は、引退表明で気が抜けたのか、その直後になんとかウイルス(Covid-19って言って)に感染。

ただ、ワクチンを2回キメていたせいか、イベント出場用のルーティーン検査で判明したらしいですから。

(本人は感染していると思わなかったらしい。)


多分、私はこれで、万が一感染することはあっても、Joy耐を走れないほどの後遺症はない・・・と思いたいです。そう。マスクの話と同じです。ワクチン2回キメていても、感染の可能性はあります。感染しないという意味じゃないです。

まあ・・・なんというか・・・「2019年には戻れない。」っていう現実を早く受け止めましょう。

みんな。変な言い方だけど。


さて本題。

Joy耐2021年のリペアエリアで、1時間以上をロスしてなんとか再出走できるところまで漕ぎ着けた我々のEP82。

リペアエリアを出るところで疑問だったのは、「給油を行いたいけど、1時間リペアエリアに閉じこもっていた我々の給油時間カウントはどうなるんだ?」


給油場入り口のテントの皆さんに尋ねてみる。

「これからリペアエリアを出て、給油に向かいます。時間カウントはどうなりますか?」

「大丈夫ですよ。我々がこれからタワーに連絡しておきます。」


Apple Watchでカウントダウンタイマーをスタート。給油場手前のEP82にダッシュして・・・押す!!!

と思ったら、思いっきりブレーキ!AE86レースの彼が叫ぶ。

「ストップストップ!まだ、前にいるから!!ぶつかっちゃうよ。」

ああ・・・冷静にありがとう。そうだった。以前もこんな風景が・・・あの時は、前方のAE86にごっつんこしたんだった。慌ててる。ものすごく慌ててる。


給油後、ピット前に戻ってドライバー交代。そう・・・慌てる必要なんて全くなかった。給油用厳守時間がものすごく余ってる・・・


TTC1400の彼がゆっくりとピットロードを走り出すのを見送って・・・外車整備係が一言。

「あのう・・・」

「なに?」

「あのスターレット、青いブレーキパッドだったのはいいですけど、スプリント用ですよねえ・・・」

「うん。」

「ブレーキ・・・無くなったらどうしましょう?」


「ふう・・・・いかんな。俺たち、Joy耐が終わった後、いつも筑波サーキットで何してた?」

「真夏のクソあっつい中、走らされました。Joy耐から戻ってきたそのままの状態で。」

「そうだね。どんな状態だったっけ?」

ブレーキが全く効かないって言って、すぐにピットに戻ってきたのに・・・そのまま走らされました。ものすごくひどいって思いました。」

「な?今日みたいなことに備えての練習走行だったんだよ。Joy耐での損耗状態の確認の為に走らさせてたの。だから大丈夫。今日も走り切れる。なっ!」

「はあ・・・なんか、筑波の練習の後って、”なんでこんなバカな状態でコース走っちゃうの?”とかって言ってませんでしたっけ?パドック内でぶつかりそうになったりとかして。」


え〜とね。みんな、真似しないでね。このBlogは、自分たちが体験したことを正直に書いているけど、本当にダメ。この辺りの話。「自己責任」って話じゃなくて、やっちゃいけないことの体験記になっているからね。


TTC1400の彼と外車整備係が複数回ドライブして・・・最後は私だ。

出走前にTTC1400の彼から、細かく助言を受ける。

「フロントブレーキはものすごくアンバランス。とにかくそっとブレーキを踏み始めること。」

「エンジンブレーキに頼るような走り方をしたほうがいいかも。」

「ブレーキの状態に慣れるまで、とにかく無理はしないこと。」


入りの1周目は3分を超えてしまった。

いくらなんでも遅すぎる。(Joy耐参加規定は、1周3分以内の周回を求めている。)

この車両、ブレーキを踏み始めると、勝手に左旋回する。

ブレーキシステムが左側の方が大きいから・・・だけではなくて、フロントのアライメントも全く狂った状態だからか?

せっかくグランドスラムエスプリの皆さんが、4輪アライメントテスターをかけてくれたのに意味がなくなってしまった。


エンジンブレーキをできるだけ効かせて減速させようとするんだけど・・・今度は2速へのシフトダウンで、フロント側両タイヤから猛烈な白煙が出てしまう。しかも、ミッションもガリガリ・・・派手な音を立てる。


どうしたらいいんだ・・・TTC1400の彼も外車修理係もこの状態で、ほぼ予選並のラップタイムで走行し続けていた。

我々の車両は、予選よりも決勝の方がラップタイムがいいことが多いけど・・・いったいどんな走らせ方をしたんだ?


苦悩しているうちにルームミラーにAE86が大写しになっていることに気がついた。

「しまった。近づいてきていることに気がつかなかった。左に避けて・・・」

その瞬間、私の動きを見切って、大きく左に迂回しながら白と黒のAE86が通り過ぎていった。

「危なかった。相手がうまい人で良かった。同じ方向に動いてしまうところだった。」


やめた!

みんなみたいに速く走らせようと思ってはダメだ。いつも通りだ。自分の任務を思い出すんだ。

私の任務は、「無事にチェッカーフラッグまでこの車両を運ぶこと。」


「全力で、今、コースを走っている全車両に抜いていただく。」

今、自分にできることは、それしかない。


全てのミラーに注意しながら、各コーナーに掲示される旗をよく確認しながら進入する。

ゆっくり走っていると・・・コーナーボックスの係員さんが・・・全員、こちらを見つめているのがよくわかる。

握りしめられている旗は、黄色でも白色でもなくて、

私がコーナーに近づいてくると、一生懸命、その青い旗を振ってる。曇っているといっても、蒸し暑いだろうに・・・


後続にラインを譲ると、大量にばら撒かれたタイヤカスを拾ってしまう。

ただ、何回かこの大会を完走しているうちに学んだことがある。

「タイヤカスを拾った後、振動が出るからといって、さらにスピードを落としてはダメだ。」


タイヤが冷えてしまうと、ますますタイヤカスはくっついたままになってしまう。

後続に譲った後、ラインに戻ってしっかり走り続ければ、自然とタイヤカスは取れていく。振動がで続けているということは、スピードを落としすぎってことだ。


正直、前を見ているよりもミラー類の確認が忙しくて・・・・チェッカーフラッグを見落とすところだった。

センターポストを通り過ぎるぐらいのところで、「終わりの旗」が振られていることに気がついた。


なんか・・・全然ダメな大会だったなあ・・・今回。

がっかりして、ホームストレート場に車両を止める。

とぼとぼ車両から降りて歩いていたら・・・係員さんに止められた。

「大丈夫ですか?体?私が見えてますか?」


ああ・・・いや、大丈夫なんだ。今年は。体は大丈夫。ただ、なんかものすごくがっかりしてしまって・・・

黙ってピットに戻ったら・・・みんなも黙々とピットの片付けを行っていた。

なんかね。

人間、贅沢になるというか・・・もう、みんな「完走するのは当たり前。前の大会より、俺たちはどれだけ進化したか?」を確かめる為の大会になってた。


今年は全然。

力一杯、みんなを走らせることができなかった。

良かったのは、2016年に積んだノーマルエンジンのまま、2018年に積んだミッションのまま、再びJoy耐を完走できたってこと。


オーナーと二人、通勤スターレットの復旧作業をする。と、そこに同じピットの皆さんが通り過ぎる。


「あ、そうか。復旧させないとダメなんですね。」

「そう。家に帰れないんで。無事に家に帰るまでがJoy耐。

「あはは。頑張ってください。先に帰ります。また来年。」

そう・・・「また来年。」

年に1度の大会のいいところなんだ。来年は、きちんと走り切れるように整備しよう。サボるのはろくな結果を招かないって学んだよ。本当に。


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Joy耐のリペアエリアはどんな場所か?(前編) [Joy耐2021]



天気がおかしくなったのにあわせてなのか・・・お盆休みの最中、ずっと伏せってしまいました。

マイッタ。体の調子が悪い。

総合病院に向かうと・・・大変。患者さんで溢れかえってる。

なんか・・・ものすごく大変な状況。

お医者さんの席の前に行くまでに何度も問診と・・・なんですか?アレ。指先に差し込まれるヤツ。あれを何度もチェックされて・・・お医者さんの前でもチェック。


肺のレントゲンを撮ってもらって・・・お医者さんは一言。

「ぜんっぜん問題なし。原因は・・・わからないね。どうする?」

ああ・・・いや、この地域の皆さんが頼る総合病院は、どのようなお医者さんであっても、わからないことは、こんな感じで”わからない”と言ってくれるのだ。いつも通り。


で、いつも通り「え〜と・・・家帰って寝てます。」終わり。お薬もなし。


まあ・・・なんていうか「病は気から。」ってことで。

ただ、申し訳ないことしたな。って思いました。診療待ちの人たちでいっぱいな場所で、病院関係者の皆さんがものすごく真剣なんですよ。

私の肺をレントゲン検査してくれた人たちなんて、凝視ですからね。私のこと。全員が。

私みたいな「病は気から」モードの人間が、余計な手を煩わせてしまって申し訳ないって思いました。ほんと。


で、数日寝てたらMacの前に向かえるようになったので、記事を書きますよ。Joy耐2021の決勝日の話です。

とうとう「決勝の最中にトラブルで止まってしまった。」大会になりました。2021年は。

スタートは順調。

1時間半が経過しても周回を重ねていて、そろそろ給油の時間ということで、私は給油場入り口で待機していました。

61位でスタートした我々は、今、順位表示タワーが15位であることを告げている。

「しめしめ。これで2位か・・・19年大会のように一時1位を走行するぐらいになってから給油になるのがベストなんだよな。」

なんて欲を出していたら・・・なんか・・・ゼッケン表示が動かない。ん????

そのうちにものすごく慌てた様子でガソリンスタンド入り口に車両群が殺到し始めて・・・なんだこれ?

私の傍にやってきた外車整備係に「失敗したね。ガソリンスタンドに入れるタイミングミスしたみたい。」と言うと・・・

「違いますよ。止まってます。うちの車両。」

えっ!!


なんで????


そのうちに明らかに全車両の速度が落ちて・・・SC(セーフティーカー)が入ったんだ。これ。

うちのせいか?1台止まったからってSCを入れるなんて・・・すごく面倒な位置に止めたってことか?


金網の向こうの・・・リペアエリアに入れてもらって車両が戻ってくるのを待つ。

この場所は・・・嫌な記憶しかない。3回目のリペアエリア。車検場を出たところに広がるアスファルトの空間。

過去2回は、回収車両到着=リタイヤ届けだった。


最初にこの場所に来た時は・・・土下座をしたんだよ。ここで。私。SC中に追突した相手のドライバーさんに向かって。

翌日も、会社を休んで相手チームの本社前に行ったら・・・なんのことはない。休みだった。休んじゃうんだね。Joy耐出ちゃうと。会社そのものが。

本社の前から、教えていただいた連絡先の携帯電話に連絡を入れて、「もういいですよ。」と言われたんだけど・・・

結局ねえ・・・その後、数年に渡って、執拗に攻撃を受けるんです。大会中に。

収まったのは、ドライバー全員にトランスポンダーが配布されるようになってから。


マイッタ。本当に。私はドライブ中に「性能に余裕がある車両は、暇なんだなあ・・・お前が向かうべきは、私に当てようとすることじゃなくて、ゴールだ。」って思ってましたけどね。

まあ、わかってしまったのは、「我々が完走した時には、彼らは必ず我々より順位が下。」だったということ。

数年にわたり、スポーツマンシップに反する行為を繰り返しながら、5万円のスターレットに勝てない金のかけ方ってなんだ?って思った。


レースの醍醐味は、近接戦闘ができることだけど、ぶつけるもんじゃないです。

本当に神経をすり減らされました。ゴールに向かう方向じゃない場所で。


そんなことを考えているうちに車両が戻ってきた。トラックに乗せられて。

車内に残っているAE86の彼が、エンジンをかけようとしている。

いや・・・無理だって。止まったんだから。と思ったら・・・エンジンがかかった!

え?

なんだ?土曜日の予選中に2箇所油圧がドロップする症状を見つけていたから、てっきりエンジンブローなのかと思ったけど・・・エンジンは生きてるのか?


「ハブかドライブシャフト!多分ハブだ!!」

そんなことを言いながら、彼が前進させようとして・・・やっぱり動かない。

なんとかトラックから車両を降ろして・・・係員さんがやってくる。

「どうする?車両をピットに戻すのはダメなんだ。ここで修理してもらうしかない。電動工具は使ってはダメだし。エアツールもない。ここに持ち込める道具だけで直すしかないよ。」


迷いなんかない。即答する。

「直します。ここで修理して、また走ります!」


みんなが困った顔をしている。

「そんなこと言ったって・・・予備のハブ無いって言ってたじゃん。あれだけ準備した方がいいって言ってあったのに。」

「筑波のガレージに取りに戻ろうか?」

「違うよ。俺たちには、通勤スターレットがある。」

全員が、オーナーの顔を見つめて・・・「え?俺???」

「そうだよ。出番だよ。オーナー。遠くに止めてしまった通勤スターレットをピット裏に持ってきて!みんな!工具をここに運び込むんだ!!通勤スターレットが来る前に分解するぞ!」


走って工具を取ってくると・・・「危ない!」

周りの人たちから無理やり止められた。

危ない危ない。そうだった。給油所に入ってくる車両が自走するんだよ。その前に飛び出しそうになってしまった。慌ててる。すごく慌ててる。走ってくる車両が目に入らなかった。


AE86レースの彼は、ヘルメットも装着したまま、リペアエリアで立ち尽くしている。

「暑いから、ピットに戻って着替えてきたら?」

「ダメだよ。リタイヤじゃ無いんだから。このままの装備でいないと。ヘルメットは脱げない。」

頑張っていたけど・・・さすがに係員さんが不憫に思ったらしい。ピットに戻ってもいいことになった。


右フロントハブをばらし始めるけど・・・

いつものロングパイプや、大形スピンナーハンドルは持ってきてない。今回。

こんな重整備はしないだろうと思ってた。まいったなあ・・・まず、センターナットが外れないぞ。

と思ったら、外車整備係がジャッキのハンドルと十字レンチを使って・・・なんとかどんどんばらしていく。

すごいもんだ。

みんなが作業している様子を見ていて・・・何度もね。多分、今日のこの状態は警告があったんだ。


大会1週間前に雨の中、対TTC1400制圧用車両のフロントハブをバラそうとして、大形スピンナーハンドルを壊していた。

で、その夕方にフォークリフト修理係のところに予備ミッションを取りに行ったんだけど・・・

その時に言われたのは、「ハブ・・・予備を準備していないのは危ないと思いますよ。」

AE86レースの彼からも繰り返し「Joy耐には、予備ハブを準備していないとダメだ。」って言われていた。

2019年大会の後、スプリント用車両(あの黒歴史の車両ですよ。)とハブを交換していた。

今年の大会が終わった後、ハブのオーバーホールをしようと思っていたんだけど、間に合わなかったか。


予備ミッションと予備ドライブシャフトは持ち込んでいるのに、予備ハブがない。

で、よりによって、持ってきていないパーツが決勝中に壊れた。


「何やってるんだ。俺は・・・」

なんて思いながら、通勤スターレットの右フロントハブをバラし始めたんだけど・・・・恐れていたことが発覚。

通勤スターレット、ABS無し車だ。


競技車両の方は、ABS付きのハブ・・・ブレーキキャリパーが大形だから。


しまった。

この小さなブレーキキャリパーまで移植しないと・・・ブレーキパッドもきっとノーマルだ。

もつかなあノーマルブレーキパッド。ツインリンクもてぎで・・・と思ったら・・・え?


ブレーキパッド・・・青いしかも、ほぼ新品・・・・


「あの・・・オーナー・・・このブレーキパッド・・・」

「うん。スプリント用。」

「うん。じゃないんだよ。なんで通勤スターレットに競技用ブレーキパッド?」

「会社までの道が峠なんだよね。いつも、家を出てから、あの信号機まで何秒とか、ストップウオッチで測ってるんだ。今までのベストがね・・・」

「ストップ。全部聞かないほうがいいと思う。手を動かして。」


あの・・・絶対みんな真似しないでね。競技用ブレーキパッドは、公道で作動レンジに入れられません。毎日通勤中に何やってるの?オーナー・・・


ABS無しの小さなブレーキキャリパーだけど、ハブの交換作業が終わる。

係員さんに修理が終わったことを告げる。

「修理終わりました。これからガソリンを入れたいです。ガソリン補給の時間カウントはどうなりますか?」

「我々が確認するのは、修理が終わってここから車を出すところまでだよ。ガソリン補給受付のテントの人たちと話をしてみて。」


「二手に分かれるぞ!道具の片付けは後だ!ドライバーチェンジの準備!二人だけで車両を押してスタンドに持っていくぞ!」


ちょうど1時間。
車両回収までにも相当時間をロスしている。急がないと・・・もう、完走できても順位はつかないかも。
とにかく走り続けるしかない。チェッカーフラッグを目指すんだ。

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Covid-19下でのJoy耐(土曜日) [Joy耐2021]



前回記事を再び修正・・・っていうか、追記の必要があることに気がつきましたよ。

まあとにかくこれまでの大会と色々なことが変わっていて・・・


え〜とですね。金曜日夜は、我が妻にお仕置きを受けるようなことはなかったです。

あんなことされたりとかこんなことされたりとか。(聞いてない。)

ツインリンクもてぎに車両を置いて帰ってきた後もiMacの前に座らないといけなかったんです。今年は。

1つめが、「体調確認フォーム」回答作業。

これは、金曜日が2回目の作業でした。

その1週間ほど前にも1回目のフォーム入力を求められます。


2つめが、「予選前のブリーフィング映像を見ること」

何とかウイルス(Covid-19って言って)のせいで、Joy耐も色々と変わらないといけない状況になりましたが、これはそんなに悪くない変化だったな。と思いました。

いつもは遠くの方で話している人のことを見ていたことが、目の前でわかりやすく映像で解説してくれます。

予選前ブリーフィング映像を見ながら思っていましたよ。

「女性の参加者の中には、この解説員さんの仕草・・・この辺りにハアハアしてるかも。繰り返し見ちゃうかも。この映像。」


アレですよ。アレ。

せっかく映像を作るんだったら、「いつものおじさん」じゃなくて、もてぎエンジェルの皆さんが解説してくれる形でも構わないかも。っていうか、コチラレーシングの皆さんがブリーフィング講師を務めるとか。

(え?コチラレーシングって喋っちゃいけないの?声なし?)

あるいは、旗の説明のあたりは、ポスト員の皆さんにやってもらうとかね。旗の振り方講習から。シングルイエローとダブルイエローの旗の振り方は、途中秋葉原系を入れないとダメとか。(嘘です。)


この辺りの「義務作業をチーム員全員が実施しました。」の確認フォーム送信がね。

今年、結構二重作業になったのではないかと。


我々は、各員連絡を取り合って実行状況確認の上で、オーナーがまとめて代表者として送信してくれていましたが、アクセス時間が早かったメンバーは、「自分だけ確認結果を発信しちゃっていいのか?このフォーム入力できてしまうぞ?」と混乱したようです。


そんな感じで金曜日夜から完全にJOY耐モードに入る必要があります。Covid-19影響下では。


で、土曜日朝は、朝7時から公式車検開始。なので、6時半にはピットに集まっておいた方がいいです。

何しろ、「車検の前に受付を済ませないといけない。」状況です。我々の場合。

ピット内荷物整理とサインボードエリアへのスクリーンオーニングの設置をしているうちにあっという間に7時。

ドライバー全員で参加受付。昨日の綺麗なお姉さん二人に言い放つ。


「昨日は出直しを言われましたが・・・ふっふっふ。全員揃いましたよ。俺たちは全員免許証が金色さあああ〜!!!

「はい。大きな声を出さないでください。一人で来ていただいても結構です。隣の机でお弁当代の清算をしてください。」

「あ、はい。」

そうなのだ。今回は土日共お弁当の配送をお願いしたのだ。この辺りは、また別の機会に書きましょう。


受け取ったトランスポンダーを運転席ドア下方にテープ止めして、エンジンがかからない状態であることを確認。(完全にガソリンを抜いた上で計量)

全員で車検場への登り勾配をEP82を押して歩く。

「なんかこの車両・・・軽くなってない?押すのが楽。」

「ああ、グランドスラムエスプリさんでまた4輪アライメントテスターをかけてもらったんだ。だいぶ厳しくセッティング出ししてくれたよ。」


車検場では・・・何も指摘事項がなかった。何も。

いつもは・・・いくつか指摘事項・・・というか、質問というか、教育的指導があるのだ。でも、何もないなんて7回出場して初めてだ。


車検場から戻ってきたところで、青年が一人ピットにやってきた。

え〜と・・・何?何か必殺技を繰り出すの?受け身取らないとダメ?

「Blog見て、自分たちも耐久レースやってみようと思いました!よろしくお願いします!」


あ、ああ・・・ありがとう。

こんな感じの挨拶、筑波サーキットでも時々あるんだけどね。その時にどう思うかっていうと・・・素直に嬉しい。

と、同時に・・・

「ごめん。人生踏み外させちゃって。」

(え?ダメなの?そういうこと書いちゃ。)


ちょっと・・・ここで、このBlogの定義を思い出そうか。ちょうど250万PVを超えたところだし。

このBlogは・・・・

1.大学生の頃に筑波サーキットのファミリー走行で出会った二人が、だ〜いぶ時間が経って、家庭を持つようになってから再び競技車両を手に入れて、体験したことを記録しておくBlog。

2.車両のオーナーは、地方銀行員。Blogの作者は、電気の世界でネクタイ締めて働いている人。脚本家のたまちいが降りてこない限り、Blogが更新されることはなく、大体その頻度は月に1回。月に2回とか更新しちゃうと(今回とか)どうしたの?と周りから心配される。

3.二人とも車両整備経験がないのにもかかわらず、エンジンをオーバーホールしたり、競技車両そのものをはじめから全部作っちゃたりしていることを記録している。よって、大体やっている作業が失敗続きで、「同じ失敗をみんながしないように記録しておこう。」という精神でBlogの更新が続いている。

4.この第二次活動が始まった頃(2007年秋)は、単に筑波サーキットでの練習走行が目的だったはずなんだけど、翌年に出場したエビス12時間耐久の場で女の子に言われた言葉から、ツインリンクもてぎで大きな大会が開催されていることを知る。いつの間にか「全くノーマルのエンジンとミッションで何回Joy耐を完走できるか?」に目的が変質していて、その活動を記録しているBlog。


とまあ・・・こんな感じで、「ダメな大人のお話」がいっぱい詰まったBlogってことなんですよ。

画面の前のみんな。胸に手を当てて目を瞑って。

こう唱えるの。

「こういう大人には、ならないようにしよう。」


はい。予選の話に戻るよ。2021年Joy耐の。


予選フォーマットはこれまでと変わっていて、とにかくギュッと時間が短縮されてた。

いつもだとABドライバー以外の時間は、比較的長く、グループ分けも維持されていたんだけど、今年は、ABドライバー以外は、「出場全車両が同じ時間帯(30分間)に予選」となっていた。

「まあ、チェック走行扱い・・・なんだろうけど、全車が予選モードで走られちゃうとなあ・・・大丈夫かな?」と思いながらコースイン。


何か・・・おかしい。この車。

右足がザラザラする。

フロアから連続で振動が出てる。

そんなこと・・・これまでなかったぞ。なんだ?この振動。

あまり本気で走る気にならなくて・・・そのまま予選終了。

決勝結果は・・・いつもの通りだった。2019年は雨の予選だったから夢を見ることができたけど、今年はドライの予選。現実に引き戻された。

予選結果62位(73台出走。スタートはペナルティ車両の繰り下げがあり、61位の位置から。)

クラス2としては、10位(出走12台)


土曜日は、午前中で終了です。Covid-19下のJoy耐は。

その後、すぐに決勝前ブリーフィング。


これは、当初の予定から変わったようで、当初は「予選の時と同じように決勝前ブリーフィングも各員映像を見て、その結果を連絡」となっていました。

でも、雨が降らないことが確定したせいか・・・予定変更。コース上に全員集まって決勝前ブリーフィングとなりました。

これまでと違っていたのは、「マイクを握っている人の方を全員が見るのではなくて、大きなグランドビションを見ながらブリーフィングを聞く」という形。

この形式の方が楽です。

みんな、曇っていたおかげで、ベタっと路面に座ってそれぞれ画面を見ていました。コース長と幅をだ〜いぶ使いながらね。


その後、ピットに戻って決勝前整備。

オイル類を全部交換しながら、みんなで気が付いたことを話したんだけど・・・

「変な振動が出ている。」と言ったのは私だけだった。

みんなは「筑波とツインリンクもてぎの路面の差じゃない?」

そう・・・なのかなあ・・・自分だけ変だって思うことの方が変なのかも。


油脂類とブレーキ周りの交換作業だけだから、すぐに終わり。おやつの時間には解散する。


「なんかさあ・・・土曜日に何も問題が起きないって・・・変だよね。車検員さんからも何も指摘がないし。」

「大会当日に何も起きないことが当たり前だから。今までがおかしかったんだって。毎回毎回、決勝走れないかもってトラブルが土曜日に・・・全く。」

「う〜ん・・・そうかなあ・・・俺たちが何も問題なくJoy耐を過ごせるなんて・・・変だよ。やっぱり。」

「決勝で何か大きなトラブルが出ちゃったりね。あはは〜」


うん。そうだった。

Joy耐でノントラブルになるわけがなかったんだ。

この時点では、「トラブルにならないことを不安がる自分がおかしい?」と思い込ませようとしていたんだ・・・


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Covid-19下でのJoy耐(金曜日) [Joy耐2021]



前回記事で少し修正しないといけないことがあります。

Joy耐2021制式結果ですが、私は前回「完走63台中の62位」と記載しました。

これ、正確には、「チェッカーフラッグを受けた台数が63台」という意味です。


今年のJoy耐は、73台が出走しました。

正直、よく集まったなあ・・・と思います。エントリー受付期間を延長したことによる事務方のご苦労は大変だっただろうな・・・と。


何しろ我々が初出場した(あの)2011年よりも、とにかく台数は集まったわけですから。


完走扱いは、67台でした。(完走率91.8%)

この完走扱いとチェッカーフラッグを受けた台数の差について説明をしておいた方がいいですね。せっかくですから。


Joy耐の特別規則書には、「順位の認定」が定義されています。(今年の場合、第57条)

残酷なことが書いてあります。

「走行周回数が、優勝車両の走行周回数の70%未満(端数切捨て)の車両は、”順位の認定を”受けられない。」

今年の最多周回数は、154周でした。

トップクラスは、近年稀に見る接戦だったようで・・・154周の車両が5台も。


154周の70%は、107.8周(端数切捨て規定により、107周が有効)

実際、63位の車両は、107周カウントでした。


では、「チェッカーフラッグを受けなかったけど、完走扱いとなった車両は、どれぐらいの周回数だったのか?」というと・・・


64位の扱いとなった車両は、148周です。(しかもクラス2のEP82)

148周・・・相当上位のはず。

もし、チェッカーフラッグを受けていたとすると、総合23位から28位。クラス2では、5位ぐらいだったということになります。


Joy耐の残り30分は、コース脇に止まってしまったり、あるいはスピンする車両が続発する時間帯なのですが、恐らくこれらの「走行周回数が多かったのにも関わらず、チェッカーフラッグを受けられなかった車両」は、「ガス欠」だったのだろうと思います。


「耐久レースはチェッカーフラッグを受けないと何も残らない。」


参考までに「全出走台数のうち、チェッカーフラッグを受けた率」は、86.3%になります。

勢力分布は、私達が参加したクラス2は、12台でした。これは、FIT1.5ccクラスの15台に次いで、2番手となります。

形式別では・・・EP82はやはり2番手(13台)です。トップは、先代のFit(GK5)が、16台集まっています。

この10年で大きく変わったのは・・・・VTECエンジン勢が本当に少なくなりました。

代わりに台頭してきたのが、Fitと後輪駆動車両群。


あの時は、「1500cc以下の車両がトップ10に食い込むなんて無理だ。VTECエンジン勢のための大会だ。」と思っていましたから。


きっと「大会における車両1台あたりの燃料消費量」は、10年前に比べると格段に減っていると思うんですよね。その視点で、大会主催者がガソリンスタンドの集計を取っているかわかりませんが。


さて、2021年大会結果の解説で、ここまでだいぶ文字数が増えてしまいましたが・・・このあまりいい成績とならなかった2021年大会を自分たちがどう過ごしたか?

をこれから何回かに分けて記事にしましょう。


まずは、大会初日(金曜日)の話です。

休止前(2019年)と色々なことが大きく変わりました。Covid-19の影響下では。

何しろスケジュールが大きく変わった・・・とうとう土曜日朝の練習走行が無くなりました。

金曜日は、例年通り「練習走行の日」となっているのですが・・・

私達は、いつも通りメンバーが集まれない。

今年は金曜日走行が「大会出走費用にそのまま組み込まれている。」ので、ある種お得だったのですが・・・

(2019年までは、練習走行に出走する前に必ず走行券を購入していた。)


我々にとっては、金曜日は「車両をピットに置くだけの日」です。

午後にのんびりやってきて、まあ、試しにコントロールタワー1Fの受付所に行ってみましたよ。

ひょっとしたら、今までと違って、「メンバー全員揃ってなくても受付可能」になっているかと思って。


結果は・・・即座に却下ですよ。ええ。

綺麗なお姉さん二人が、ものすごく困ってる。何?


「一人で来られても全然構わないのですが、ドライバー全員分の運転免許証とライセンスは、お持ちいただかないと・・・」


やっぱりね。薔薇の花束が必要だったか。二人分。(ダメです。)


もう一つ指摘を受けたのが、「印鑑」

今年は、TTC1400大ベテランドライバー様が手伝いにやってきてくれることになったんだけど、手続き書類が到着した後、(大会1週間前に到着。エントリー受付延長の影響が出ました。)全メンバーが揃うことができなかったのだ。

我々は、今年、土曜日の段階でも全メンバーが揃うことはなくて・・・(何しろオーナーも土曜日が仕事で、今回はドライバーを辞退。)

日曜日にコントロールタワー3階に印鑑を持って上がってもらいました。


去年、このなんとかウイルス(Covid-19って言って)騒ぎの時に「印鑑廃止」って遠くで言っていたような・・・

多分あれは大手町周辺の心の叫びだったんだな。きっと。


綺麗なお姉さん二人に問う。

「今日、受付関係で、私ができそうなことは何かありますか?」

「車検はできます。全員が揃っていなくても可能です。」


早速、EP82に大量に積み込まれた荷物をピットに下ろして・・・


我が妻を歩いて車検場に向かわせた後、私がEP82を走らせていくと・・・・

なんか・・・車検場から係員さんが・・・ゾロゾロ・・・全員?多分全員出てきて、私の方を見てる。

入り口前に立っている我が妻が、仁王立ち。

「ダメだよ。この看板に”ガソリンを抜いて、押してくること”って書いてある。」

あ〜ん・・・でも、燃料切れ表示が点灯するぐらい減らしてきたんだよなあ・・・筑波サーキットで。


係員さんの一人がやってきた。

「遠くから自走してきちゃってさあ・・・フォローのしようがないだろ?燃料抜いてからもう一度来なさい。」

「え〜と・・・押してこられないので、事前車検を受けさせてもらうとか?」

「ダメ。事前車検なし。Uターンしなさい。」

「何か他にできることないですか?」

「装備品受付はできるよ。車は関係ない。書類全部揃っているかい?」


書類がね。

Covid-19下のJoy耐は、書類書きに追われたのだ。

大部分は、オーナーが書いてくれたんだけど、それでもその内容チェックと自分の追記で3時間以上かかった。

大会前に仕上げておいてよかった。ピットじゃ書ききれなかったよ。

今までは、全員が揃って装備品チェックの机の上に店を広げて係員さんにみてもらっていたんだけど・・・

その作業の代わりが「書類」

ものすごい項目数を埋めなければいけなくて、さすがにこれはドライバー全員が、大会1週間前に集まって確認しあったのだ。


装備品チェックのテントで無事に審査終了。

「ドライバー各員に必ずこのシールをヘルメットに貼ってから、明日の予選に出走させてください。」

重要な小さなシールを渡される。


私達は、ちゃんとシールを貼って出走したけど・・・翌日、なんだか放送で繰り返しこのシールの注意がされることになります。

「別に見てないからいいだろう。トランスポンダーで、どうせデータを見てるんだろ?」と思ったかね。

厳しいよ。Joy耐係員の皆さんは。しっかりヘルメットシールとドライバーの顔を覚えられています。


ガソリンを抜いてもう一度車検場に・・・諦めた。

Joy耐決勝中のガソリン補給は、軽いクラス2車両は、ドライバーと補助員1名でなんとか処置できます。

でも、ピットから車検場までは・・・上り坂なのだ。決勝時補給ルートと逆に。

我が妻にEP82を押させてあの上り坂を・・・・無理。

後でお仕置きされちゃう。

あんなこととかこんなこととか。いやん。(?)




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Joy耐2021完走できました! [Joy耐2021]

昨日まで開催されていたツインリンクもてぎEnjoy耐久レース「Joy耐」は、無事に完走することができました。

完走63台中の62位で。


とうとう決勝中に車両トラブルに見舞われる経験をすることになりましたが、なんとかチェッカーフラッグを受けることができました。


今回もうちのメンバーだけでなく、サーキットスタッフの皆さんにだいぶ助けてもらってしまいました。

この辺りはまた、次回以降報告ということで。

とにかくほっとした。というか、疲れました。本当に。







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