ビルシュタインダンパーをオーバーホールしました。 [EP82日常整備]
ヤクルト1000・・・やっと増産体制が整うみたいですねえ・・・
うちの会社も・・・大変大変。長蛇の列。え〜と、隣に並んだ若い娘さんは・・・最近入った派遣の女の子。何か・・何か話さないと・・・なんだかこの子は、人見知りなのか、あまりみんなと話さないんだよね。
「みんな・・・すごいね。ヤクルト買うのに廊下の向こうの方まで並んでる。」
「みんなヤク中。」
「は?」
「みんなヤクルト中毒!」
「あ、ああ。大きな声で言い直してくれたのね。ちょっと声が大きいかなあ・・・エレベータホールの皆さんが、こっち見てる。」
「ヤクが切れるとみんな手が震える。」
「やめよう!もう黙ろう!ねっ!!エレベータの中の人がみんなこっち見てる!今、ちょうど扉が開いたところ!」
「あっ!ヤクルトのおばさん(おねいさん)!この子、この子に1000を1ダース!」
「いや、あの・・・一人5本までしか・・・スイマセン・・・」
「わかった!わかったから!!今すぐ5本。さ、ほら、これを持って事務所に戻って!これで1週間来なくて済むでしょ?」
ふいい〜・・・危なかったぜ。変な噂がビル全体に蔓延するところだった・・・
「おばちゃん(おねいさん)も、融通を利かせないと・・・彼女、ここに来てたら、商売の邪魔をすることになったかもよ。」
「あ、いえ。全然。買ってくだされば。それよりも後ろ・・・」
ん?
振り向くと・・・みんながこっちを・・・なに?両手を前に握りしめて。
「若い娘にだけサービスするわけ?みんなに買って分けて!その台車全部。前に言ってたじゃない。いつか、このカゴの中身全部買うって。」
ふう・・・いかんな。おばちゃんとおっさんたちが・・・濁った目でこっちを見ないで。夢は、夢のままが美しいんだよ。はい。ヤクルト1000。1本ちょうだい。
はい。本題。あ、その前に業務連絡。今回も(誰に?)
11月6日に開催される本庄軽One耐久N-Nクラス最終戦にエントリーすることになります。
TTC1400大ベテランドライバー様のリヤサス周り対策部品組み込み完了。
どうやらこれで、「走行中にタイヤが取れてしまう。」心配はなくなるんだそうです。ABS組み込みのリヤホーシング一式に交換することで。
現仕様をメンバー全員がチェック走行できる・・・か、わかりませんが、とにかく11月6日の本番突入です。
さて本題。(毎回すまんね。前置きが長くて。)
AE86の彼からは、「レース用部品はなあ・・・中古は信用しない方がいいぞ。なんでも一回バラしてから使うようにしないと・・・この車高調、リヤはまだ大丈夫みたいだけど、フロントは終わってるから、走らせるなよ。」とは言われていたんだけど・・・まあ、試しに走らせてみようよ。
オーナーと外車整備係と共に筑波サーキットに集結。
オーナーが走ってみると・・・すぐにピットに戻ってきた。
「ステアリングホイール回しても、車が反応しない。」
ん?
次の走行で、外車整備係にチェンジだ。
「90°どころじゃないですよ。もっと回して、やっと車体が反応し始める。ダンロップの先を気をつけないとダメです。危ない。」
危ないって・・・そりゃ、確かにAE86の彼も「走らせるな。」って言ってたけどさ。そんなに変わるか?ショックアブソーバー交換しただけで。
・・・本当だった。
驚いた。フロントが全く反応しない。ヘアピンで、180°近くまでステアリングホールを回して、やっと旋回を始める。
それどころか、ダンロップの先の右ターンは・・・ダメダメ。どんどん右に出ていく!コースはみ出ちゃう!!
なんだこれ?ショックアブソーバー変えただけど、こんなに車体の動きが変わるのか?
TTC1400大ベテランドライバー様に話をすると・・・
「TRDショックを使うのが基本だよ。何?わざわざ中古品に金払ったの?中古品なんて何が起きるかわからないからダメだよ。必要な物があったら言いなさい。大体持ってるんだから。こっちは。」
あ、はい。
TRDダンパーで走るのは、1回でいいや。コクピット川越さんから戻ってきたビルシュタインダンパーのオーバーホール品を取り付けよう。
まあ、短いスパンでの同じ作業だからね。すぐに全部交換が終わる・・・と思っていたんだけど・・・
う〜ん???
これ、リヤダンパー取り付け部なんだけど・・・なんでかナットがこれ以上ネジ込めない。なんだこれ?
いいよ。ジャッキ下ろしてみようよ。
ジャッキを下ろしたら・・・オーナーと外車整備係がものすごく慌ててた。
「作業間違えた!ネジ一個入れ忘れた。」
ん???
あ、無理。写真掲載できないです。すんごく恐ろしい様子になってて。さっきのナット周りが。
慌ててもう一度ジャッキアップして・・・
「このTRDの黄色いダンパーの先についているナット。これを移植しないと車重でフルストロークしちゃうんだ。」
ナットを移植したら・・・安心。ちゃんと今度はジャッキダウンできたよ。
TRDの中古品はさ。フロント側が抜けた品だってことがわかったよ。身をもって。
「ショックアブソーバーが機能しなくなると車体はどんな動きをするか。」を学べたけどさ。
ビルシュタインダンパーのオーバーホールは・・・わかるかなあ・・・オーバーホール前との違い。
不安に思いながら、コースインすると・・・簡単簡単。ものすごく明快。
各コーナーの進入が楽になった。格段に。特に2ヘアピンで動きが全然違う。
今までは、ブレーキングしながら右ターンをしてしまうと、フロント側がギッコギッコって上下に振動してしまっていたんだ。そのために必ず直線でブレーキングを終了してから、ターンするようにしていたんだけど・・・
このオーバーホール品は大丈夫。ブレーキを踏んだまま、右に舵を切っていって、フロントが振動しない。
オーバーホールしてよかった。これまでの症状をあれこれ手書きで、コクピット川越さんに伝えておいたのもよかったのかも。
AE86の彼がコースイン。
戻ってくると・・・渋い顔。
「これ、リヤが硬すぎない?吹っ飛ぶような動きをするぞ。」
う〜ん・・・そうかなあ・・・
オーナーと私、外車整備係は、この車両に慣れてしまっているから・・・フォークリフト修理係に乗ってもらう。
外から様子を見ていると・・・確かに1コーナーで右リヤから白煙を上げてる。
どんどんタイムを上げていったら・・・1コーナーでブレーキを踏んだ途端、右リヤから白煙を上げてハーフスピン!
あり?
確かにパーキングブレーキがかからないんだけどね。右リヤだけ。
う〜ん・・・まあ、走行できないわけじゃないからなあ・・・まあ、新テーマってことで。
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車載カメラで初めてJoy耐を撮影しました。 [在宅勤務で購入したもの]
77回目の終戦の日に・・・やっと起き上がる事ができました。
マイッタ。なんとかウイルス(Covid-19って言って)のワクチン3回目をキメたんだけど・・・
これまでの2回より明らかに具合が悪くなって・・・やっぱり今の時期まで待って正解でした。何しろ今は、「お盆休み」。
ワクチン3回目の通知は、とっくに到着していたのですが、すごく躊躇していました。
守らなければいけないのは、「仕事に支障をきたさない事」と「接種後2週間は安静にしている事」。
どうにもね。
「Joy耐が終わってからワクチン3回目をキメよう。」とは思っていたんだけど・・・
金曜日に接種予約を確保できなかったのだ。今まで。
やっとこのお盆期間に踏ん切りがついたんだけど・・・正解。土日だけ伏せっているだけでは済まなかったと思います。今回の接種は。
まだワクチン接種していない人も、ぜひ受けましょうね。この「具合が悪くなる」状態は、実際にCovid-19に罹患した状態を疑似的に体験しているんだと思います。
こんな症状になりたくないです。本当に感染した時は、きっともっと長期で苦しむことになる・・・
今回は、「2日か3日の辛抱だ。」と時間を区切って希望を持つ事ができましたが、今、この感染拡大の中で、自宅療養している人たちは、相当苦しい思いをしていると思います。
「マスクはウイルスを物理的に全く防御しないけど、ワクチンは防御します。ただし、感染しないということではない。」
これ大事。
「マスクは着用するのにワクチンは否定する。」
非科学の最たるものだからね。毎日、このBlogを読んでくれているたくさんの人たちにそんな考えの人はいないと思うけど、ほんとやめてね。
んじゃ本題・・・の前に業務連絡だった。
今月末の本庄軽One耐久N-Nクラス第三戦も見送り決定です。
感染状況が物凄いということもあるけど、TTC1400大ベテランドライバー様が、やっぱりミラのリヤサスペンション周りにすごく懸念を示していて・・・まあ・・・ハブ破損だけでタイヤが全部取れちゃうのを体験しちゃうとね・・・リヤサス周り全体の対策部品があるらしいです。それを取り付ける事ができたら、出走を考えよう。ということになりました。
「軽自動車は壊れるものだ」と私は元々思っていたので・・・(だって、そうじゃなくきゃ街中が”比較的年式が新しい軽自動車”で溢れているわけがない。)そんなに驚いていないです。気長に待ちます。
んじゃ本題。(ごめん。毎回毎回前置きが長くて。)
今回のお話は、「カメラ」の話。
今年のJoy耐で初めて動画撮影用カメラを搭載して出走しました。と言っても、Joy耐の為に新しいカメラをわざわざ買ったのではなくて、「在宅勤務時のWeb会議用」に購入したカメラを転用したのだ。
この2年強の間、Web会議には、「Windowsノート内蔵カメラ→いやになってiPhoneの内蔵カメラを利用」という方法を取ってきたんだけど、あまり具合が良くなかった。
「iPhoneをWindowsの外付けカメラにするソフト」をインストールして使ってみたんだけど・・・
そもそも、うちの会社「会社承認のソフトウエア以外、動かさせない。」というガード方針なのだ。
当初は、そのソフトがうまく動いて、「画面が綺麗になって会議がしやすくなった。」と思っていたんだけど・・
しばらくしたら、完全にダメ。もう、全くiPhoneと接続できない。
まあ、そうこうしているうちに「在宅勤務なんて、月に2回実行するかどうか」という状況になっていたので、まあこのままでいいかと・・・
ただ、私の場合、「手元にある部品を見せながら、検証を行う。」場面があるので、やはり高解像度のWebカメラが欲しい・・・
条件を整理してみると
1.Windowsにソフトをインストールしなくても外部Webカメラとして使えること
2.できる限り高解像度で撮影ができること
3.在宅勤務にしか使わないのはもったいないので、可能であれば車載できる構造のもの。練習走行の様子を車内から撮影してみよう。
色々探してみると・・・ありました。SONYからRX0という小型カメラが販売されていることを知りました。
現在生産中のモデル名は、DSC-RX0M2。
早速、聖地秋葉原で購入・・・するまでに、実機を何回も見て、だいぶ悩んだ挙句・・・買いました。買いましたよ。何度販売店に通ったことか。
だって・・・そのお値段もさる事ながら、あまりに「今までのカメラと形が違う。使いこなせるのかな?これ。」って感じ。
早速Web会議に使ってみましたよ。
あ、特に写真とかはないです。だって、呆気なくWindowsとケーブル一本で接続完了。
まあ、Web会議用アプリケーション側で、カメラとマイクの設定が必要なんですけど。
注意点は、「マイクの設定」かな。
RX0M2側の設定で、内蔵マイクを切っておかないと、他のマイク機器と反響してしまいます。それに気がつくまでにだいぶ手間取りました。
正直、今までのWeb会議での画像の悪さに格闘していた私はなんだったんだと・・・もっと早く買うんだった。
不安だったのは、「猛烈に本体が熱くなる。手で持てなくなるぐらいに。」
こんな調子で、車載カメラとして機能するのかな?
自信がないので、最初はこんな感じで、スポンジをダッシュボードに接着して、その上にRX0M2を設置してみました。
結果は・・・うん・・・・空を映してた。25分間。全然位置決めできない。
ただ、わかったのは、4月の陽気でフロントウインドシールド直下なのにちゃんと作動してくれた。ものすごく熱くなるけど。
んじゃ、今度は、ちゃんとSONY純正のロールバーマウント(VCT -RBM2)を購入して・・・
電源供給の為のUSBケーブルも購入。
このケーブルが曲者だったのだ。
当初購入した「ただケーブル長が長いだけの格安USBケーブル」は、全くWeb会議でカメラを写してくれなかった。
どうもカメラが高性能すぎて、USBケーブルもそれなりの性能のものを求めるらしい。
このELECOM製ケーブルは、家電量販店でたくさん並んでいた中でも最大の電流値(2A)を流せるものだったので、大丈夫だろう。
純正のカバーを取り外す。
付属していた「ケーブル保護カバー」を装着。
電源供給は、シガーライターソケットにUSB分離器を取り付けて対処。
これを・・・ロールケージに取り付ければいいのね。実車に合うのかなあ・・・・
なんとか・・・なんとか取り付ける事ができた。できる限り地面に近いところに設置したい。外の風景を撮影するのではなくて、路面の変化を記録するのが主な目的なのだ。
念のため、ロックタイトを塗布。
さあっ!取り付けられたぞ。どうだ!!
競技車両での撮影は・・・
そんなに簡単ではなかった。とにかく・・・ピントが合わないのだ。撮りたい画角の位置にロールバーマウントを固定するのが難しいというか・・・
Joy耐前に筑波サーキットでの練習走行を撮影したんだけど、全部ダメ。ボンネット側にピントがあったり、空に向かって合ってしまったり・・・
それでもわかったことは、最高画質で録画してしまうと、データ量が膨大で、256GBのmicroSDカードでも7時間の競技を撮影することはできないということ。
不安な状態のまま、迎えた2022年Joy耐の撮影状況は・・・この記事の冒頭の動画です。
Joy耐の時だけは、ピントが合っていました。この後の撮影では、再びピントが合わない日々・・・
7時間全部撮影できたのかというと・・・できなかった。できなかったんだよ。RX0M2のせいじゃないところで。
外車修理係の走行中、給油の際に彼から一言。
「メータに警告灯がつくようになった。エンジンチェックランプです。」
ん????
「気のせい気のせい。」
そう言って送り出そうとしたんだけど・・・給油後、ピットに戻ってくるなり、レーシングスーツのまま、車両の下に潜り始めて・・・
「走行直後で暑いだろうに・・・」と思っていたら・・・・なんか・・・電線を持って起き上がってきた・・・
「え????それ・・・オルタネーターのところの配線・・・」
なんで・・・なんで今日、断線するんだ?
確かに2011年に私が加工したものだから、10年は経過していたけどさ。今日じゃなくていいだろう・・・
これを見た途端、AE86レースの彼は、自分の車両に圧着端子を取りに走り出していて・・・
もう、その後は、ものすごいロスタイム。
これが今年のJoy耐でのトドメとなりました。まさかミッションケーブルといい、こんなものが決勝当日に壊れるとは・・・
この辺りが、普段の練習走行では分からない「耐久レース独特の負荷」なんだと思います。
外車整備係の機転で、なんとかこのトラブルを切り抜けて、完走に持っていくのですが、その影響は、カメラに残っていました。
このRX0M2は、猛烈に電源を消費します。
オルタネータ断線で、内蔵バッテリーを消耗した後は・・・再び走行を開始してもシャットダウンしたままだった。
なので、2022年大会は、半分ほどを撮影して終わりとなっています。どうも内蔵バッテリーだけだと、動画撮影は、30分持たないみたいです。
大会が終わって、外車整備係が一言。
「多分・・・シフトケーブル交換の時に”外れない!”って言って、みんなでバルクヘッドを貫通する線をガタガタ引っ張ったでしょう?あれで、電源系のケーブルにも負荷がかかったんですよ。」
はあ・・・マイッタ。2011年にこのボディを作って、あっという間に10年以上が経過したんだけど・・・
一旦、どこかで総点検しないとダメだね。来年に向けて。
決勝は、なんとかチェッカーフラッグを受けることができました。 [JOY耐2022]
2022年夏の参院選終わりましたねえ。
この結果を持って、日本は憲法改正へ舵を切ることができます。
一人の政治家の命と引き換えにね。その政治家一族が戦後、悲願としていた事が、命と引き換えに具体的に動き出すことになりました。
後年、今年の夏の出来事が、子ども達の教科書に載るような時代が来るのか・・・歴史家達が判断することです。
少なくとも、今、日本の隣の国が起こしている戦争に対し、何もリアクションをしない事を堂々と口にするような政治家とその一派に対し、実のところ国民は、きちんと判断ができているということを示した選挙結果になりました。
さて本題。
5月のゴールデンウイーク最後の日のお話をまだ書いていますよ。このBlog。
毎回だけど、月イチの更新で申し訳ない。毎日たくさんの人が訪問してくれているのに。
2021年の大会から、Joy耐は決勝スタート時間が1時間繰り上がっています。
スタート進行開始が9時、チェッカー後、サーキットを離脱したのが17時50分でした。表彰式やっている最中の離脱になってしまって、関係者の皆さん申し訳ないと思いながらね。
1時間繰り上がりということは、その事前準備も当然繰り上がっているわけで・・・
我々は、6時半前には全員集合。
前日にガス抜きも完了しているので、出走前点検にやってきた係員さんに「ガス入ってないです。」と言って、スタータをかけて終わりかと思ったんだけど・・・ダメだった。きっちり厳しかった。いつも通り。
「ガスが本当に抜けているか、チューブを接続して給油缶まで伸ばしてください。また来ます。」
あ、はいはい。
結局、ボンネットを再び開けて、フューエルチューブを外だし。
再びやってきた係員さんに「スターターをかけてもエンジン始動できず、チューブからガソリンも出てこない。」事を見せて、やっと車検場に向かう事を許されました。
全員で車検場に向かってEP82を押す。
「車体軽いよ。初めてじゃない?アライメント調整をやってもらった状態で、決勝を走るの。」
「そうだねえ・・・いつもグランドスラムエスプリさんでアライメント調整をやってもらっても・・・土曜日には、フロント周りを全バラシしていたからね。毎回。」
そんな話をしながら、車検場に・・・アレ?
・・・・誰もいないよ。いつもと逆方向に車検場を入るように誘導されてきたけど、間違ったかな?俺たち。
と思ったら・・・そうじゃなかった。我々が今大会の決勝前点検第一号だって。すごいよ。そんな日が来るとは。
毎回毎回、「もう、給油時間が終わっちゃう!」とか言いながら、ギリギリで給油所を向かっていたのが嘘みたいだ。
車重測定も特に指摘事項なし。全員、意気揚々とガススタンドに・・・と思ったら、なんだか無言になってた。
「俺たちが、ガス補給一番手なんてさあ・・・今日、絶対何か起こるよ。」
「ああ、うん。そう思ってたけど、口に出すのやめようか。日本には、言霊という御言葉があってだな・・・」
結局、この予感は当たります。
決勝スタート後、第2走者の段階で、他クラス車両に左リヤタイヤ付近に突っ込まれて、その後は、困難な走行を強いられる大会となりました。
全員が余計なピットインを強いられ、その度にボディ修復とタイヤ交換・・・今回、タイヤを多めに持ってきたのは、この為だったのかと・・・いつも通り決勝6本で大会にやってきていたら、途中リタイヤを余儀なくされるような破壊のされ方でした。
「もう一度、リヤタイヤ異常で入ってこられたら、タイヤが無いよ・・・」なんて言っているところにTTC1400の彼が登場。なんか・・・ビニール袋をぶら下げてる。すごく重そう。
「ぶつかってきたドライバーさんが、ものすごく謝りながら、これをくれたよ。」
みんなで中を見ると・・・ドリンクがたくさん。大変大変。
「これ・・・セブンイレブンに誰かが行って買ってきたってこと?決勝中に。」
「あ、セブンイレブン行ったんなら、俺、カレーパンが欲しかったなあ・・・ショーケースに入ってるやつ。美味しいよね。アレ。」
「そうじゃないでしょ。そんなに気を使わなくていいのになあ・・・決勝中の事故なんだから。」
ああ、うん。ドライバーほったらかしです。ピットロードに誰もいない。うちのチーム。
みんな、セブンイレブンの袋に夢中。実際、その後は、決勝中のドリンク補給に使わせていただきました。
最後のドライブは、私が担当だ。
今年も、なんとか私まで順番が回ってきた。みんなが大会を走る事ができてよかった・・・と思いながら、走り始めて・・・ドライブに集中できたのは、最初の数周だけだった。
「なんか・・・この車、おかしい。」
ストレートでもステアリングを左に保持していなければいけないのは、想定内。何しろ左から突っ込まれたんだから。
ただ、フロアからの振動が・・・いや、21年大会の予選時とは違うと思う。でも、何か音が出ている・・・出ているような気がする。何か、加速もうまくできないような・・・
もう、全然ドライブに集中できない。正直、今年が夏の大会でなくて良かった。体はものすごく楽だ。
「ピットに入ってチェックしようか・・・でも、余計なピットインをするわけにいかないし・・・いや、この時間帯にトラブルでコース脇に止めたら、そこでおしまいだ。どうしよう・・・」
私もピットイン。
これで、最初のドライバー以外、4名全員が担当時間内に複数のピットインをすることになりました。今大会。
フロントをジャッキアップしてチェックしてもらうと・・・TTC1400大ベテランドライバー様が一言。
「左のドライブシャフトから、グリースが飛び出してる。」
「あ、それは、いつものことです。グリース入れすぎなもんで。」
みんなが、下回りを綺麗に拭き取ってくれた後、再びコースイン。
どうも・・・気のせい・・・だったみたいです。その後は、音も振動も気にならなくなりました。
今年も全車両に一生懸命抜いてもらう走りをしながら・・・残量計の警告灯がついたメータとにらめっっこ。
コントロールタワーギリギリのところで、チェッカーフラッグが振られていることに気がつきました。
これで、JOY耐7hを8回出走して、6回完走。
うち3回は、2016年春に搭載した同一エンジン(ノーマルエンジン)で達成。
今年は、30Litterの燃料補給を各回行って、チェッカーフラッグ時は、残量警告がついた状態での完走となりました。
今までは、燃料が余ってしまう完走の仕方だった。
これまでで、最多のピットイン回数(周回数が非常に少なかったということ)で、この残量の状態だと・・・
ノーマルエンジンでのJOY耐は、この辺りまでが限界かなあ・・・
1年あるので、打ち手を考えてみます。
予選は走りきれなかった。 [JOY耐2022]
はい業務連絡。(誰に?)
6月26日の本庄軽One耐久シリーズN-Nクラス第二戦の出場は見送りとなりました。
理由は2つあって・・・・
1つめ
ミラで(というよりもダイハツ車で?)5時間耐久を2本完走した後は、必ずリヤホイールハブを両輪とも交換する必要があります。
目視点検では、全くその予兆がないまま、練習走行中に喪失しました。タイヤ。
タイヤが取れて、行方不明・・・・クローズドサーキットなのに。
なんとか探し出して回収したタイヤを見ると・・・ハブボルト欠損ではなかったです。
ハブボルトは4本とも無事・・・というか、ちゃんとナットも締め付けられているのにタイヤが完全に車体から外れるって一体・・・
これ、写真を撮影できなかったのですが、よくよく観察すると、ハブベアリングが破損すると、ハブの構造物丸ごとが車体から外れてしまうようになっているんです。ダイハツ車。
正直びっくり。
出走前点検では、全く気がつかなかったので、対策は、定期的に交換するしかないようです。
理由2つめ
この事態を受けて、TTC1400大ベテランドライバー様の判断は・・・
「車検対応仕様のロールゲージを装着しよう。」
なにしろ、私たちは、最初の大会出走の時にお空に向かってしまった人たちなので・・・
そこに「タイヤがときどき取れちゃう構造の車」であるとなると・・・まあ・・・妥当かな。と。
ということで、ひょっとしたら夏の第三戦には現れることができるかもしれません。たぶん。
はい。業務連絡終わり。
本題は、今年のJoy耐予選日の話です。今回。(毎回の事ながら、前置きが長い)
今年は、2021年と違って、金曜日に無駄なチャレンジはしませんでした。
すなわち、ピットに車両を降ろしただけで退却。
同一ピットの皆さんには、「キーがついているので、邪魔なようなら動かしてしまってください。」と伝えて後にしました。
あ、装備品チェックだけはしたんだった。車検場の脇で。
ただ、今年は自分自身の書類しか持っていかなかった。ちょっとこの辺りは失敗だったかも。
結局、土曜日に他のメンバーは、並ぶことになってしまったので。
ちなみに2021年から、Joy耐の装備品チェックは、「自分が保有しているヘルメット等の各装備品のFIA登録NO.を記入する自己申告方式」となっていますが、ごまかせると思わない方がいいです。くれぐれも。
私の場合、記入したFIA登録メンバーを確認中に所有しているヘルメットの銘柄とモデル名まで当てられてしまいましたから。係員さん達に。
(全員の頭の中に刷り込まれているということです。ソックスとか、アンダーウエアのNO.までものすごい点数があるだろうに・・・)
土曜日は、やはり今年も朝の練習走行は無かったです。
まずは、朝の車検を受けたのですが、困ったことに「何もご指摘事項なし」
あ、いや、それが普通なんだけどね。ええ・・・「車検に合格するように整備してくるのが当たり前」・・・
ただ、合格印をもらった時に思ったのは、「今年の大会も、決勝中に何かあるな。車検時に指摘事項がない年は、だいたい面倒なことが発生する。」
予想通りに・・・なったんです。今年も。
ただ、今年はその前に「予選を走り切ることができない。」トラブルが発生。
予選1回目(Aドライバー)は、雨が降ったり止んだりという難しい路面状況の中、無事に20分の走行が終了。
45分のインターバルを挟んで、予選2回目(Bドライバー)の走行が始まったのですが・・・最終コーナーを力無く立ち上がってきたと思ったら・・・ピットレーン出口で車両を止めました。我々のEP82。
係員さん達に手伝ってもらって、なんとかピットに押し戻したあと、車両を確認すると・・・
「ギヤが入らない。」
「シフト操作はできるけど、そもそもその操作がミッション本体に伝わっていない」症状。
予選はこれでおしまい。予選3回目には、出走できず、なんとか明日に向けて修理しないと・・・
外車修理係が確認したところ、「シフトリンケージが外れてしまっている。ミッションから。」
久々のシフトリンケージエラー・・・・確か、最初に自分達でエンジンオーバーホールをした頃にその症状に振り回されたような・・・
あの時は、新品ケーブルを買ってきて、AE86レースの彼が、一人で修理してくれちゃったんだよ。真っ暗な保管ガレージの中で作業して。
今年はどうしたもんだか・・・まずは、保管ガレージにあるGiからケーブルを取り外さないと・・・
TTC1400の彼が、ボソッと一言。
「多分、TTC1400大ベテランドライバー様が、今日は保管ガレージにいるよ。予備品持ってるんじゃない?」
電話をかけてみると・・・本当だった。いたよ。保管ガレージに。交換パーツも持ってるって。
すごいな。メンバー全員の行動を逐一把握しているとは・・・本当は、明日Joy耐の手伝いに来てもらうはずだったのに。
そんなやりとりをしている間に外車整備係は、さらに調査を進めてくれて・・・
「これ・・・多分、復旧できます。取り付け部のパーツが外れただけで、何も紛失しているものがないから。一旦全部取り外しましょう。」
いや・・・でも、決勝走行中に再発したらまずいよ。
「あ、そうじゃなくて、そもそもの作業が間違ってました。これ、ケーブルを止めるピンのところに円盤を差し込まないといけないんですけど、円盤を入れる順番が間違ってる。みんなで通勤スターレットを確認してみましょう。」
みんなでゾロゾロ通勤スターレットところに集まって、撮影した結果がこれ。
これ、シフトケーブルが、クリップで止められているところなのですが、シフトケーブルの先端とクリップの間に円盤が挟まっています。
で、今回、予選でトラブった我々の車両の方は、「円盤の上にシフトケーブルが載っていて、そこにクリップが挟まれていた。」状態。
部品の取り付け順を間違ってた。
走行中にシフトケーブルのブレケット部(丸い樹脂パーツ)が、ズレてしまってシフトチェンジができなくなってしまっていました。
まあ、この整備って・・・確か、2019年大会の1週間前にエンジンブローさせてしまった時に、4時間かからずに元のエンジンに積み替え直した時の作業だったから・・・慌ててた。確かに。
ここまで確認したところで・・・疲れてしまった。ものすごく。
12時半から、コース上で全員参加の決勝前ブリーフィングを受けて・・・まあ、まずはお昼ご飯を食べよう。
Covid-19下のJoy耐で最も大きく変わったのは、「食事」
今年は、とうとうキッチンカーも来てくれなくなりました。
我々も昨年から、各員がそれぞれ別個に昼食を買いに行く形でなく、大会事務局に事前に申請しておくと準備をしておいてくれるお弁当に頼るようになっていました。
昨年は、土日共だったのですが・・・なんかみんな、「少し量が足りない。」ってなっていたらしい。
代わりに今年は、土曜日はグランツーリスモカフェで全員で食事をすることにして、日曜日は、より高級版のお弁当を頼むようにしました。
2019年までと違い、ガランとしたグランツーリスモカフェは、「カレー祭り」だった。
みんなで黙々と、とにかくカレーを食べる。腹一杯。
食べている間中、考えていたのは・・・「なんでよりによって、今日、トラブルになるんだ?3年普通に走ってこれたんだぞ。筑波サーキットでの練習中に発生してくれたら、予選を走れないなんてことにならなかったのに・・・」
ケーブルを復旧した後、14時には解散。
外車修理係が一言。
「まあ・・・いつもの通りのJoy耐土曜日になりましたね。」
あ、う、うん・・・その通り。何も問題なく土曜日を終えることができたことがない。我々。平常運転ってことで。
結局、シフトケーブルは、交換作業をしないまま、7時間耐久レースを完走することになります。ただし、決勝中ぜんっぜん予想していなかった場所が、破損することなるんですけどね。
Joy耐2022いくらかかった? [JOY耐2022]
新入社員研修の時期ですよ。今年も。あっという間に。
今年の私の担当は、男女2名。
男性の方は・・・彼のお父さんをよく知ってる。私。
まあ、アレですよ。アレ。
子会社ですから。「親会社の偉いさんの子供」を受け入れなきゃいけない下地があるんです。
ただねえ・・・
彼が生まれてきた日。
私は彼のお父さんと仕事をしてた。大手自動車会社の工場の中で。
「今日、二人めが出てくるんだ。」
なんてことを・・・うんうん悩みまくっている最中に聞かされたことを覚えている。
後日、彼が上司から「なんでそんな大切なことを言わなかったんだ!」と目の前で怒られていたことも。
「いや、一人目の時もクレームで海外に行っていた時なんで。」って、全然反省してなかった。
あの頃、二人共、こんな日が来るなんて全く想像してなかった。
あの日、生まれてきた子が私の所属する会社に入社して、私の前に立つなんてね。
とにかくあの頃は、目の前の課題を片付けるのに必死で・・・
「技術的にできるのかどうかわからない。」という客先提示課題を・・・
なぜか「できない。」と思うことがなく、取り組んでいた。
まあ、時々、「解決できなかったらどうしよう・・・」って夢に出てきて、夜中に眠れなくなっていたことはあったけど。
目の前の若い二人は、私の授業を・・・まあ・・・聞いてる・・・かな。白目になってる。うん。夢の国に行ってる真っ最中。
「ねえ。コーヒーを飲みに外に出よう。」
「シラナイヒトニツイテイッチャイケナイッテイワレテマス。」(女性)
「え〜と、それはチミたちに子供ができたら、そう教えないといけないね。」
「オヤツアゲル。ッテ、イワレテモ、ツイテイッチャイケナイ。ッテ、イワレテイマス。ソウムノヒトカラ。」(男性)
「あ、う〜ん・・・変だよねえ。私が今日は、チミたちの先生。一体何を教えているの。うちの総務は。」
「ああ、そうだねえ・・・そんなこともあったね。」
「頭叩かれた人、その後、会社やめたって聞きました。」(女性)
「ああ、うん。そうだったねえ・・・まあ、彼の場合は・・・、あ、あそこの標語を3人で読もうか。目が覚めると思うぞ。せ〜の!」
「いざ、血反吐吐くまで働かん!フェラーリ買うその日まで!!」
よおお〜し。いい声だ。
「去年の彼はさあ・・・この標語を読めなかったんだよね。今の二人みたいに。その様子を見た時にさあ・・・”あ、ちょっとついてくるのが難しいかな。”とは思っていたんだ。まあ、大丈夫だよ。血反吐吐く前にまず、鼻血だから。”大人で鼻血が止まらないってなんだろう?”って時が、社会人になったってことさ。
手持ちのティッシュ全部使ってもさあ・・・ボタボタ止まらない時があるんだよ。」
「・・・・・」
「まあ、アレだ。チミも親の七光りで我が社にやってきたわけだけどさあ・・・うちのグループって、そんなに甘くないってことさ。うちの会社で社会人としてやっていけそうだなってなったら・・・世界に羽ばたいてくれ。ま、頑張れ。」
え〜と、本題。本題に行かないと。
そこっ!「ブラック?」とかって画面の前でブツブツ言わない!!
さて、決勝中にいろいろな問題が発生したけど、なんとか完走した2022年JOY耐。
まず、成績のまとめをしておきましょうか。
エントリー台数は、62台でした。これは、2011年からの私たちの参加記録の中で、最小の台数です。
(ちなみに初出走の2011年は、あの東日本大震災があった直後の開催)
エントリー62台のうち、公式予選出走は、61台でした。
この61台中、我々の出走クラスの「クラス2」は、7台でした。2021年からの減少台数の大部分が、このクラス2になります。
2021年までは、大会最大勢力に近い台数が毎年集まっていたわけですから。
私たちは、予選総合55位 クラス5位で予選を終えました。
決勝は、さらに出走台数が減少して、60台が出走。
完走扱いが51台。うち、チェッカーフラッグを受けることができたのは、83.3%50台という大会でした。
私たちは、総合47位 クラス4位でチェッカーフラッグを受けたのですが、決勝の最速ラップは、決勝出走60台中の60番目。すなわち、「大会出走車両で一番遅い車両」で7時間を走り抜いた形になりました。
そんな「大会で一番遅い車両」がかけた費用は、こんな感じになります。
合計63万356円かかりました。
ここ数年の傾向なのですが、「タイヤ代」をかけるようになりました。
今年は、全体の45%をタイヤ代が占めることになったのですが、予選時が雨で、ウエットタイヤを1セット使用したことが費用拡大の理由になっています。
これまでは、予選、決勝を通してドライ用6本で通してきたのですが、2019年の梅雨時の大会以降、「大会中に雨があり得る。」ということで、ドライ2セット、ウエット1セットを持ち込みました。
予選時にウエットタイヤで出走したのは、結果的に失敗だったのですが、(フロントタイヤが、破損しはじめるぐらい予選中に路面が乾いてしまった。)決勝は、2セット新品ドライタイヤを持ち込んでいたことに助けられました。
なにしろ、左リヤタイヤが次々に壊れてしまう事態になったので。
まあ、何が起きていたかは、次回の記事から。今回も記事が長くてごめん。
みんな、よく読んでくれました。ここまで。
Joy耐2022完走しました! [JOY耐2022]
昨日まで、もてぎで開催されていたEnjoy耐久(Joy耐)7時間耐久レースは、無事完走できました。
決勝中に色々と問題が発生して、余計なピットインを繰り返しながらでしたが、なんとか走り切れました。
総合47位
クラス4位です。
これで、2016年に搭載したノーマルエンジンで、Joy耐完走4回
2018年に換装したミッションで、Joy耐完走3回となりました。
詳しいことは・・・全部書くと結構大変なことになるので、飛ばし気味で、次回からということで。
予選中に走行不能・・・ [JOY耐2022]
開催中の2022年Joy耐。
昨日の予選は、Bドライバー予選中に走行不能になりました。
シフトリンケージエラー。
タイムそのものは、A,Bドライバーで記録したので、決勝出走可能です。
結果は、総合55位
クラス5位でした。
シフトリンケージの修復終了。走ることができるはずです。
不安でいっぱいだけど、これから行ってきます。
以上
燃料ポンプを新品に交換しました。 [EP82日常整備]
なんかですねえ・・・前回の話。
「筑波サーキットで機関車●ーマスってどんな感じだったんだ?」って直接のお問合せが・・・複数。
動画で見せるとこんな感じ。(後日撮影)
ダウンロードは🎥こちら
すんごいの。アクセルを踏み込んだ途端。白煙が。
ダメ。絶対。真似しちゃ。
銀縁メガネの制服姿のお兄さんがやってきて・・・
「お前がオイルまみれにしたこの路面・・・舐めな。」って言われます。
(嘘です。信じないでください。)
さて、今週末は、Joy耐です。参加に向けて準備に一生懸命・・・と言いたいところなんだけど、私がダメなのだ。
実家の片付けにこのゴールデンウイークも追われていて、全然車両の整備も練習もできないまま、大会突入です。
結局、昨年のJoy耐でAE86レースの彼から指摘を受けた「燃料ポンプ交換。純正でいいから。」の件は、直前になって作業開始。それも外車整備係とAE86レースの彼の二人で。
フューエルポンプの蓋を外して、バラシ作業開始。
キルスイッチはカット。
念の為、私は消化器を持ちながら、撮影係。
ホースを外すと全体が引き出せた。
このね。金属製のワーク全体が渡されると思っていたんですよ。トヨタモビリティパーツに部品を買いに行った時に。
・・・そうじゃなかった。個別の部品を渡されました。
金属製のワークをバラシ作業開始。
これが・・・フィルターってやつなのかな?
ガスケットも取り外す。
燃料ポンプ本体を分離完了。
品番23217-11020を取り付け開始。多分手に持っているものの品番。(フューエルポンプフィルタ?)
品番77169-16030が黒いフューエルポンプブラケットガスケットです。
品番23221-46010のフューエルポンプASSYを比べてみると・・・古い方は、確かに茶色くなってる。ネットの部分が。
フューエルポンプを接続する黒いホースも交換完了。品番23239-63010
AE86レースの彼曰く、「この車両・・・燃料ポンプを触ったことがあるんじゃないかな?多分、このネットの黒い部分は、誰かの軍手だよ。」
う〜ん・・・確かJoy耐予選日にエンジンがかからなくなって、電気系から燃料系からバラした年があったような・・・結局、スターターを交換したんじゃなかったかなあ・・・
燃料タンクホースのカシメ作業開始。
最上部の蓋を取り付けて交換作業完了。
で、普通に走れると思っていたんです。エンジンも普通にかかったし。
この後が・・・(この作業、筑波サーキットの練習走行の合間に行いました。)全員が悩むことになりました。
私がピットから離れて戻ってくると、オーナーを除いて(この日は不参加)、メンバー全員が悩んでる。
「アクセルを踏み込んで、オフにするとバンバン音がするんです。マフラーから。」
ん????
試しにプラグを外してもらうと・・・黒い。ものすごく黒い。ドス黒いぞ。誰かの腹のようだ。(誰?)
さっさとプラグを交換してもらって、私が燃調ボリュームをジャッと薄くする。
「思いっきり燃料薄くする。大丈夫。過去のJoy耐で完走したボリューム位置だから。プラグが白くなっても完走できるものなのか、試した年があるんだ。」
「はあ・・・本当に大丈夫なんですね?」
「大丈夫だって。7時間走り切った。」
外車整備係が練習走行を始めて・・・ホームストレートを通過する姿を見送りながら、AE86レースの彼がボソッと一言。
「ねえ・・・なんかあの車両・・・静かになってない?音も軽くなってる。」
「ああ、燃料絞り込んだだけじゃなくて、レース用プラグに変えたんだよ。今までは、ノーマルプラグで走ってた。」
「え?ノーマル?ダメだよ。それじゃ。なんでそんなので走ってたの?」
「いや・・・黒歴史車がさ。いつもエンジン始動に難があって・・・ノーマルプラグに変えたら、1発でエンジンがかかるようになったから、こっちの方がいいかなって・・・もう、去年の大会からノーマルプラグ・・・(ゴニョゴニョ)」
結局、この1走行だけでは、燃調が取れなくて・・・後日、私以外のメンバーで再走行。
なんか・・・純正燃料ポンプをただ交換しただけだよ?こんなにプラグの焼け方に差が出るなんて想像してなかった。まいったなあ・・・
そうこうしているうちに、結局、フロントハブとドライブシャフトをみんなが再び交換してくれて。
念の為にグランドスラムエスプリさんで4輪アライメントテスターをかけてもらった。
みんな不安で一杯。去年、大会中にトラブルになったから。
明日、もう一度筑波サーキットで練習走行をしてから、週末のJoy耐です。
今年は、参加62台。8回目の参加の中で、最も台数が少ない年になりました。
いや・・・逆か。想像していたよりも集まって・・・だから、今年は受付期間延長にもならなかった。
我々の車両は、62台中の60~62番目の実力の車両。なんたって、昨年はかろうじて完走してペケだった。
いや・・・予選一発は遅くても、7時間ノントラブルで完走できたら、違う順位になっているはずです。
いくぜ。約束の地へ。
今年も2016年に積んだノーマルエンジン&2018年のミッションで7時間完走してみせるぞ。
エンジンの圧縮を測定してみました。 [EP82日常整備]
2022年Joy耐申し込みしましたよ。
もう、あといくつ寝るとJoy耐ですよ。
そんな季節ですよ。今までは暑さとの戦いだったのに今年のJoy耐は、五月晴れの中で大会開催なんですよ。きっと。(どうする?今年のゴールデンウイークがずっと雨だったら。)
車両そのものの準備は完了しました。
というか、昨年の大会で破損したハブ周りとドライブシャフトを交換したあと、実はほとんど走らせてなかったんですよね。EP82。
まあなんというか・・・ほんとに今年に入ってから、外出に気をつけるようになってしまって。(2年遅いぞ。)
全員が、あんまり練習しないまま、1年があっという間に経ってしまったという感じです。
で、大会前に今、搭載しているエンジンの圧縮を測定しておこうと・・・そんな気、全然なかったんだけど、測定する羽目に陥りました。あの黒歴史車のおかげで。
購入時に搭載されていたエンジン(プロがチューニングしたエンジン)をメタル交換作業をミスしてブローさせたあと、放置していたのですが・・・オーナーがね・・・ええ・・・買ってきちゃったんですよ。もう一台。ああ、うん。みんな、わかるでしょう?何買ってきたか。
なんかね。
ご夫婦二人でショッピングに出かけた際に、助手席の奥様が叫んだらしいんですよ。
「あの車屋さん、奥の方の白い屋根!あれ、絶対スターレット!!3ドア!!!」
なんかさあ・・・その話を聞いた時に変だな。とは思ったんですよ。
なぜ、夫婦お二人のドライブ中にふっる〜いスターレットを見つけるのか・・・っていうか、見つけたことに大興奮するのかっていうか、白い屋根を見ただけで、EP82を識別しちゃうところとか(以下略)
オーナーは、私に電話をかけてきて・・「ねえ、スターレットいらない?すごいよ。希少車。あのGiだよ。マニュアル。5速車。エアコン効くよ。」
いや、耳元でハアハア言われても・・・いらない。(即答)
その話、終わったと思ったら・・・後日、保管ガレージに白いスターレットが・・・なんか、カビ(苔)感がすごい・・・
「予備車として買ってきた。この間、二人でセーフティーローダーに載せて、持ってきたんだ。」と言いながら、エンジンをかけ始めたんだけど・・・全くウンともスンとも言わない。なんだこれ?
二人で、セーフティーローダーから降ろして、この車庫に入れるまでは、普通に動いていたんだそうです。
・・・・ここに収まった途端、全く動かなくなるってなんだろう・・・
まあ、エンジン単体だけ取れればいいよ。動かなくても。
いつも通り、オイルポンプとタイミングベルト、ウオーターポンプを新品にして、黒歴史車に搭載しよう。
で、私が筑波サーキットをドライブしたんだけど・・・コースイン直後から、なんか後ろから盛大な白い煙が・・・
「オイル入れすぎたかな。気のせい気のせい。」
と思おうとしたんだけど、2周でオレンジポール。うん。無理だった。周回。
オイル、全く測定せずに心のままに入れたからね。
案の定、オイルレベルゲージ大幅オーバー。
「何やってんですか。オイル量気にしないで入れるなんて。」
外車整備係がブツブツ言いながら、オイルを抜いてくれて・・・次の走行は、彼がドライブ。
うん。白煙吹いてコースインしてる。変わらず。なんていうか・・・
機関車? トーマス?機関車トーマスが筑波サーキットを走ってる。
(黙れ)
今度はすごかった。1周できなかった。各ポストの皆さんが、黒歴史車を見つめてるのがピットからもわかる。
途中のポストで思いっきりバツが出たらしい。
コントロールタワー脇に停められて・・・私がピットを全速力で走って土下座。
「2本ともすいませんでしたああああ〜!もう、今日はこれで帰ります!!」
オレンジポールをパシっパシっとさせながら、制服姿の銀縁メガネのお兄さんがツカツカやってきて・・・
「ふう・・・まさか2本目も白煙吐きながらコースインさせるとは・・・
どんなお仕置きをしてあげようかな。」って言われました。(嘘です。信じないでください。)
フォークリフト修理係に相談すると・・・
「バルブまわり見る前に圧縮測った方がいいですよ。不具合は、腰下側かも。でも、うちにあったゲージ、先日落として壊しちゃいました。貸せるもの無いです。」
ふう・・・前々から、フォークリフト修理係には言われていたんですよ。
「圧縮と燃圧は測った方がいい。」って。
燃圧計は買った。買ったんだよ。うん・・・フューエル周りってさ。ネジが硬くて・・・挫折。道具買ったところで。
圧縮を測定する工具は・・・・
トラスコ中山さんで売っていた物を購入しました。
外車整備係に測定を手伝ってもらう。
まず、プラグを全部抜いて・・・
リレーを外すんだそうです。
これ、エンジンルームで、ヒューズが収められている黒い箱なのですが、目的の「リレー」を外した後の写真です。(黄色い台座だけが残ってる。)
右端真ん中のリレーを外すということだったんだけど・・・とても無理。外れないよ。こんなの。
って、思っていたんだけど、外車整備係が素手で外してくれた。
「まあ、壊れちゃうかもって思う固さですよね。」だって。
なんでも、このリレーってやつを外しておかないと、燃料がシリンダーに送り込まれてしまうんだそうです。それを防ぐための処置とのこと。
タイミングベルトに一番近い側のシリンダーに圧縮計を取り付け。
普通にプラグを取り付ける時の要領と同じ。ネジでぐるぐる回して入れていって、止まったところで計測開始。
「覗き込まないで。離れてて。失敗して、ガソリンが噴き出してくるかもしれない。」
念の為、私は消火器を構えていて・・・スターター開始。
スロットルは、フルに開いている。ガッガッガッガッ・・・エンジンはかからない。プラグがないからね。
代わりにゲージの針はどんどん上昇していって・・・止まった。
値を読むと・・・古い単位記号で・・・12kg/cm3を示してる。
他の気筒も測定してみよう。
隣も同じぐらい。12kg/cm3付近。
その次も同じぐらい。
「ねえ、どれぐらいの数字が合格なの?みんな変わらない感じ。」
「ああ、いや、数字じゃないんですよ。圧縮不良の場合、1気筒だけすごく低かったりしてすぐにわかります。」
「ふ〜ん・・・変わるのかなあ・・・」
と思ったら次のシリンダーの値が・・・すごく低い。8.5kg/cm3ぐらいだ。全然違う。
「あ〜・・・圧縮不良ですね。ヘッド側だったら、バルブステムシール交換でって思ってましたけど・・・」
うん。まあ、このエンジンをいじるのはやめよう。最初にエンジンブローをさせてから、6基めか・・・?
6基目にして、まるっきり外しのエンジンに出会ってしまった。
せっかくだから、本番車の方を測定しみよう。2016年に積んだノーマルエンジンそのままの車両ね。
オイルポンプとウオーターポンプ、それにタイミングベルトを交換しただけで、3回Joy耐を完走したエンジンの圧縮はどうなっているんだ?
最初の気筒(タイミングベルトに一番近い側)の値がすごく高い。
(そのせいで動揺したのか・・・写真が残ってなかった。)
この二番目も同じぐらいの値だ・・・14kg/cm3を超えるぐらい。
その隣も・・・
ディストリビューターに一番近い側もほぼ同じ値になってる。
圧縮圧力って高ければ高いだけいいのか?
よくよくスターレットの整備書を読んでみると・・・そもそも圧縮測定の方法が掲載されてなかった。
なんだろ?エンジン下ろすのを前提にしているような整備書だからかな?
まあ、とにかく今年のJoy耐もこのエンジンで臨めそうだよ。ノーマルエンジンってすごいなあ・・・
TRDの車高調整式ショックアブソーバーに交換しました。 [EP82日常整備]
オリンピックが終わったら、戦争が始まる・・・
そう思っていたけど・・・本当に今、戦争の真っ最中です。日本の隣の国が、小さな国をいじめています。
今回ほど、「攻撃されている側が、その様子を全世界に発信している」戦争は初めての事例だと思います。
21世紀に入っても相変わらず人類は戦争を続けてきたわけだけど、その主体は、「アメリカの正義」を振り翳して、「悪い奴をやっつけに行く」ストーリーだったんですよね。
「悪い奴は、大量破壊兵器なんて持ってない」と、その当時のフランスの大統領が猛反対した話とか・・・みんな、忘れちゃってるでしょう?その後の「攻撃する側(アメリカの正義)の映像と情報」を見せまくられて。
日本からは、「遠い国のお話」となるのかもしれないけど・・・
「いじめられている小さな国」を自分たちに置き換えておいた方がいいです。なにしろ、北方四島という国境問題を抱えているお隣の国がやっていることなんですから。
戦勝国(アメリカ)から与えられた憲法(今回の一連の騒動でも、国連の常任理事国制度の機能不全は明らかなんだけど。)を後生大事に守ることを選挙のたびに訴えている集団がいるでしょう。いまだに。
「攻撃されている側の情報が全世界に発信されている。」初のこの戦争を見て、なおも同じことを語るとしたら、相当なお人好しです。
なぜ、日本がこの形の地図で定義されることになったのか。
日本人が「終戦記念日」と言っている日は、終戦じゃなかったとか、あるいは、なぜ、1945年9月2日以降、アジアの国々は、独立を勝ち取っていくことになったのか。
あるいは、「韓国」という名前になる前のお隣の国の統治者を暗殺したのは、誰なのか?
学校では教えてくれないことです。
この「自分達の隣の国が、小さな国をいじめている戦争」の期間中に戦争の歴史を振り返る人が増えてくれればと思います。
今回の戦争、武器を使う戦争そのものは、結局のところ、どこまで行っても物理的破壊を伴う局地戦です。
ただ、経済戦争となると・・・国そのものがひっくり返ります。根こそぎ。本当に破壊されてしまう。
「遠い国の話」には、ならないです。
我々全員が、影響を被ることになります。具体的には・・・お財布の中身で買える物が減っていくね。今年から。
さて本題。
そんな「お財布の中身で買える物が減っていく」前に色々と処置をしますよ。なにしろ今年のJoy耐は、ゴールデンウイーク最終日開催なんですから。
正直、「もう、時間が足りない。」感がヒシヒシ。
昨年の大会で、AE86の彼から指摘されていたことを是正しないといけない。
「ショックアブソーバー・・・何年使った?交換した方がいいぞ。」
このボディになる前の年にエンジンを自分達で組んでいて・・・その期間中にビルシュタインダンパーをオーバーホールしたんだよ。
ということは早10年・・・以上・・・早いなあ・・・そのままずっと走ってきたんだよ。このボディ。
ビルシュタインダンパーを取り外すにしても・・・何か仮止めできるショックアブソーバーが必要。
買ってきました。中古品で。TRDの車高調キット。
左がビルシュタインで、右がTRD。
なんか・・・同じEP82用なのにものすごくデザインが違う・・・これ・・・取り付けられるのかな・・・・
とにかく、入れ替え作業をしよう。
これが、ボディからビルシュタインダンパーを取り外した状態。
12年前は、「ダンパーのオーバーホール」と言ったら、この状態だと思っていたんだよ。この状態で、コクピット川越さんに持っていって、呆気に取られたんだった。
「え・・・ショックのオーバーホールって言われていたけど、全部一式ついちゃってる・・・」とか何とか。
(その間、ボディは(今のボディの前のやつね)、ガレージオーナーの敷地内で油圧ジャッキにかかった状態で放置されてた。)
まず、トップの「皿」を外す。この作業は、以前はオーナー夫婦が取り外してくれたのだ。
今回は、外車整備係と二人作業なんだけど・・・なんか・・・お皿がくるくる回っちゃって、全然ネジが外れない。
このっくのっ!!!
「なんでしょうねえ・・・工具が無い状態で、二人はどうやってアッパーシートを外したんですかねえ・・・」
「う〜ん・・・俺、よく見てなかったんだよなあ・・・その時は、オイルパン問題にかかりっきりで。」
「愛の力ですねえ・・・・」
え?そういう話?
男二人、構わず万力に向かう。
万力にかけたら、アッパーシートを取り外せた・・・と思ったら、その下になおも丸い蓋が・・・
銅バーとハンマーを使って、ガンガン叩いてしまう。
よしっ!なんとか外れたぞ。
しかし・・・両方並べてみると・・・ビルシュタインダンパーってものすごくごっつく作ってあるんだなあ・・・
ここまでと逆の作業を開始。TRDショックにスプリングを取り付けないといけない。
まず、お皿がTRDショックに入るのか確認。
一旦取り外して、スプリングを入れて・・・
お皿を装着。
この後、アッパーシートを取り付けるために再び万力のお世話になりました。
リヤの方は、フロントに比べると簡単だと予想していたんだけど・・・(なにしろ、万力が必要となるようなお皿がない。)
このセンターのところの六角ネジが・・・・緩まない。緩まないよ〜!!!!
外車整備係曰く、「ラチェットレンチのソケットとして、まあ・・・六角を持っているのもアリなんですけどね・・・」
この写真に写っているような「有名メーカー製の六角セット」は持っておいた方がいいんだそうです。六角ネジは、壊してしまうと非常に厄介になる場所に使われているとのこと。
結局、彼の工具を借りて、取り外し作業開始。
外せた!
大事。工具。いい工具を持っていると、時間を短縮できます。
リヤの方は・・・両メーカとも、そんなに大きな違いはないね。デザイン。
TRDショックにネジがついていくのか、慎重に確認して・・・
アッパーシートも、はまるね。
大丈夫。ちゃんと使えそうだ。
この後、スプリングをはめてから、4輪ともボディに装着しました。
まあ・・・走ら・・・なくてもいいかな。ビルシュタインダンパーがオーバーホールから戻ってきたら、交換しちゃうんだし。