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練習走行の時間帯に気をつけないといけないこと [2010日光4時間耐久レースE☆1]


 気温9℃ 湿度78% 天候晴れ 路面状況ドライ 無風
1月末の宇都宮地区としては思ったよりも気温が高い。正直ほっとしている。
これで曇っていて、風が強かったりしたら、全員無言で黙々と作業をしている日曜の朝になっただろう。
朝9時の練習走行開始と同時にコースインする。
40分の走行時間をドライバー3人でシェアする事にした。
今回の5人のドライバーでボトルネックになるのは・・・私だ。
メンバー5人のうち、二人はこの日光サーキットを走ることが初めて。
でも、その一人はダートトライアルの県戦に今も現役でAE86を走らせている。
私は・・・競技車両はおろか、15年も前に「一般の車を所有することも」やめてしまった。
集中して取り組まないと、メンバー全員の足を引っ張ることになる。

この朝の寒い時間帯の走行を志願したのは、「自分がブレーキ周りをいじった」から。
もっとも、久々に大型キャリパーに換装されたこのEP82のローター交換作業をやろうと思ったら・・・
フォークリフト修理の彼が左側を完璧に終わったのに、まだ私が「え〜と・・・キャリパーを完全に外すのって、ここからどうするんだっけ?」と言っていた状態。
仕方がないから、右側も彼が作業してくれた。

コースインしてすぐに気がついたのは・・・「冬のSタイヤは本当にグリップしない。」
アクセルをONにしてもOFFにしても、フロントを軸にリヤが滑り出す。まったく、どうしろってんだ?
右旋回の比較的高速なコーナーを抜けて、バックストレートにさしかかる。

「うわあ・・・Sタイヤって、冷えてると、いとも簡単に直ドリができるんだ。FF車なのに。」
ストレートなのに左にカウンターステアを当てている状態。どうしよう・・・
このままストレートエンドの右コーナーまで行っちゃおうか?
あのストレートエンドで飛び出している車両が結構いるからやだな。直立状態に戻そう。
行動を起こす前にだいたい予想がつく。
アクセルを戻したら・・・ほら、左に頭が振れて・・その後、左右に・・・・こんにゃろっ!

ピットレーンにいるみんなの前でカッコ悪いところを見せてしまった。
我が妻はその様子を見て「なにあれ〜!」とかって叫んでいたらしい。
現役筑波EP82ランナーの彼が、「あ、大丈夫。タイヤが冷えているからウエービングさせてるんだよ。」ってナイスフォローだ。
実際は、「ちょびっと危機。スピンさせるつもりはなかったけど。」

そんな騒ぎになっていた、ピットレーンを見ると・・・あの・・・まずいなあ・・・これ。
この冬の時期ゆえの光景だと思うんです。ピットレーンに並ぶ人々がみんな・・「黒い服」
え〜と????うちのチームは、どこら辺にいるんだ?
ホームストレートを通過する前に「端から順番に全員を」確認する。
あ、いたいた。我が妻を連れてきて大正解だった。はいはい。その位置ね。周りに全員いるねえ。

これは次回は、水着美女を連れてこないと・・・っていうか、ダメか。こんな気温じゃ。う〜ん・・・
しまったああああ〜!着ぐるみかあああああ〜!
車関係だから、ビバンダム君か?イヤイヤ待て待て、うちは横浜タイヤだ。

なんで走行中にこんな事を考えていたかというと・・・飽きちゃった。
なんか「練習走行は13分間」って聞いていたような気がするんだけど、もう、その時間をとっくに超えているような気がする。
最初の数周で、ロングラン時の設定タイムに入ったしね。もういいや。

この日光サーキットは、小さいので「コースの形」は、パッと頭の中に入るんです。
ただ・・ものすごくこれは・・この日光サーキットが人気がある理由がよくわかりましたよ。走り出して数周で。

だって、このコース「ものすごく奥が深い」
これ、そこそこのタイムはすぐに出せるだろうけど、走り込んでいる人達に「この日光耐久の時にしか現れない」我々のメンバーが、一発のタイムで勝てるわけがない。
そんなことを考えているそばから、「昭和の時代の車」が脇をバフュン!って走り抜けていく。
これは参ったね。只でさえ難敵登場だったのに、あの連中、このコースを知ってるんだ。

なんかもういいや。あとは、本番中にスピンをさせないように、とにかく次の走者に渡すことに集中しよう。最後まで走りきれば、チャンスがあるかもしれない。
早くピットインのサイン出してくれないかな〜

ホームストレートに差し掛かるたびにピットロードのみんなをじ〜と眺めて、テレパシーを送る
・・・ダメか。
そうこうしているうちに本大会で一番の事件発生!
あのバックストレート手前の右コーナーで2台の車両がクラッシュしちゃった。
コースを挟んで左右に車両が完全に止まってしまった。どうも・・・再スタートできないらしい。2台とも。

再び戻ってくると、コースの脇にドライバーが二人とも”ヘルメットを被ったまま”立っていた。
OK。ちゃんと規則書を読んでいたんだね。ナイス判断。
この時間帯、一番怖かったのは、「あの2台の区間だけ”そこそこ”スピードを落とせばいいや」って思うドライバーがいたら、最悪だってこと。

私は、クラッシュ区間手前から、「わざと思いっきり」スロー走行にしていました。
90年代初頭の事なのですが、鈴鹿での全日本F3000のタイヤテストデーでのこと。
その日は「黄旗2本振動」が頻繁に出るような状況だったんですよね。
その時もピット裏から見ていて、黄旗信号(1本)が出たな〜と思ったら急減速するマシンが。
「誰だあれ?そこまで減速する必要はないだろう。歩くみたいなスピードだ。追突されるぞ。」

よくよく確認したらその車両は、あの星野和義選手だったんです。
「そうか、あの60年代70年代を生き抜いてきた人ってのは、こういうことなんだな。」ってすごく思わされたんです。
その後、自分自身も筑波での練習走行時に、2ヘヤピンでスピンした車両の前をすり抜けようとして(黄旗2本振動が出ていた区間)再び動き出したその車両に止まりきれずにぶつけてしまったこともあって、それ以来、「スピン車両区間は、思いっきり」減速するようになりました。

結局、今回のこの練習走行時のクラッシュは、「赤旗」扱いで全車ピットロードに戻ることになりました。
全エントラントもオフィシャルも良い判断だったと思います。
ちなみに私は・・・「路面に散らばったパーツをよけて走るのはめんどくさいから、跨いじゃおう」と判断したのは・・・大失敗。
車高を思いっきり下げているので、引っかけちゃいました。そのパーツ。
めんどくさがりは、ろくな結果を生みません。あ〜あ。

デジカメオンライン|防湿庫

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銀

またひとつ勉強になりました!
by (2010-03-06 22:36) 

MF308

はい。いつもありがとうございます。今日はあと数時間で、ダートトライアルの地区選手権の手伝いに行ってきます。
あ〜・・雨みたいなんですよねえ・・・

by MF308 (2010-03-07 01:25) 

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