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いよいよエンジンの分解作業を開始 [3機目のN1仕様エンジン]
Joy耐2024の日程、やっと確定しましたねえ・・・(今年は、7月6・7日開催)
恐らく、各地のサーキットのイベント開催状況を確認しながら、日程を変更していったのだと思います。(大きな大会なので、マーシャルの皆さんを集めるのが大変)
で、いつも通り、特別規則書を読み始めたのですが・・・ちょっと今年は・・・大変大変。
我々は、今年で10回目のJoy耐になるのですが、初めて「レギュレーション大改訂」を体験することになります。驚いた。ものすごく。その改訂内容に。
正直、想像を超えていました。
昨年の特別規則書の段階で、「クラス分けを変更する可能性あり」と明記されていたのですが、私の予想は、「せいぜいクラス分けの整理とハイブリッドカーの排気量拡大」だろうと思っていました。
「プリウスの排気量・・・ではなくて、Honda車のハイブリッドカーの排気量」に合わせるためのレギュレーション変更。
と予想していたのですが・・・
まさか、ガソリン搭載量と補給量に手を突っ込んでくるとは思わなかった。
まあ、今年の大会が終わった後は、参加者全員が、「土曜日と日曜日の朝が、とっても楽になった。」と言うことになる大会になると思います。
それぐらい大きなレギュレーション変更です。
一言で表すと、「大きな安全燃料タンクを装備していない時点で、勝負権はない。」大会になったということです。
まあ、5万円のスターレットにそもそも「搭載してしまったら5年に一度更新しなければならなくなる」安全燃料タンクを搭載しようなんて思ったことはないですから。
我々からすれば、いつも通り「遠い世界の話」です。
お金持ちの皆さんは、この10年強の間にみなさんS耐の方に行かれたので、今回のレギュレーション変更に伴って、わざわざ安全燃料タンクを装備するチームはそんなに出ないだろうと・・・どうだろう?
ま、頭切り替えて、本題に行きますよ。
「自分でN1エンジンを製作してJoy耐に出場する。」お話は、やっとこさ「元のエンジンを分解する。」作業に入ります。
いつもだと、さっさと上から順番にバラしてしまうのですが・・・
このエンジンは、完全なラインオフ状態ではなくて、一度、Giボディから下ろした時にタイミングベルトや、オイルポンプを新品交換しています。
で、黒歴史車に載せたところ、機関車トーマスを筑波サーキットで演じてしまったという・・・
2基めのN1仕様エンジンが、「全くスターターが回らなかった。」ことから、みんなに言われたのは、「クランクっていうのは、手で回るから。工具を使って、思いっきり力を入れなきゃいけないって、全然おかしいからね。」
ということで、バラしてしまう前に動画を撮っておきます。どんな感じの動きなのか。
ラチェットレンチは使ってしまっているのですが、確かに力をかけずに回せます。
2基目の時は、こんな感じに片手で動かせなくて、「なんでだろう・・・う〜ん・・・気のせい気のせい」って思うことにして、搭載しちゃったんだよね。
さて、動きは記録したので、「バラすための各部品の位置関係」を把握しておこう。
まず、2本のシザーズギアの位置合わせの様子
この時の2本のカムシャフトの位置関係
カムシャフトを外してしまう前にバルブクリアランスの現状把握
これ、隙間ゲージを差し込んでいる写真なのですが、だいぶ苦悩しました。自分の測定の仕方がおかしいんじゃないかと思って。
何度も測定し直すことになった。
排気側が、大幅に外れている(数字が大きくなっている。)のは、これまで分解してきた4E-FEエンジン全てに共通しています。
ただ、このエンジン、その大幅に外れている数値が、各バルブごとにバラバラ。
吸気側は、基本数値から外れていない・・・のが、これまでのエンジンでした。
が、このエンジンの場合、吸気側も許容値の範囲内・・・なんだけど、バルブごとにバラバラ。
この辺りが、機関車トーマスになった原因・・・なのかなあ・・・
外す前のカムシャフトを見ていて気になったのは・・・
この組み付けられたギア、2枚が綺麗に揃った状態でカムシャフトを構成しているんですよね。
が、長期放置されていたカムシャフトを眺めると(恐らく、一番最初にブローしたエンジンのカムシャフト)
これ、2枚のギアがズレちゃってる。多分、長期放置の間に乱暴に扱われたからだと思うけど。
この状態になっちゃってると、恐らく、完全にシャフトからギアを取り外さないと元に戻せないんだと思います。
今回、外した後、取り扱いに気をつけないと。(今まで気にしてこなかった。)
カムシャフト位置が、「タイミングベルトを取り付ける時の基本位置」の時のクランクシャフトの位置関係がこの写真
ヘッドボルトにKTCのヘッドボルトレンチを差し込んで、ブロックとヘッドを分離・・・・
やっちまった!
ヘッドボルトの差し込み穴、舐めちゃった!全くボルトが緩まない・・・って・・・・まあ・・・なんだかなんだ10年以上車の整備をしていると・・・少々、工具を乱暴に扱うようになります。
こんなこともあるかと、銅バーの太いやつを新品で購入してありました。
この銅バーをKTCのヘッドボルトレンチに当てて、金槌でとにかく叩き込む!!
よし!無事にヘッド側を分離成功!
ノーマルのヘッドガスケットが、見える状態になりました。
クランクシャフトの位置を動かさずに分離したので、真ん中2つのピストンが奥に入っている状態です。
エンジンブロックを逆さにして気になったのが、これ。
シールパッキンブラックを厚く塗りすぎて、クランクベアリングキャップにまで付着しちゃってた。
今のGR86が出荷開始された時にアメリカで話題になったんだけど、あちらの国では、「GR86でサーキットを走ると、次々にエンジンが壊れる。」って問題が発生したそうです。
どうも、オイルパン取り付け時のシールパッキン使用量が多すぎて、オイルストレーナーを詰まらせたのではないか・・・って、訴訟の国で、その後の情報が出てないので、真偽は不明ですけどね。
ま、私達も今後は気をつけます。
コンロッドボルトを外していくと、1箇所だけ「スラストワッシャー」という部品が入っている場所があります。
その位置関係を記録(溝の方向と上下関係を記録しておきたい。)
クランクを無事に取り外した状態。ピストンが見えてきました。
外したコンロッドベアリングをよく見ると番号が入っています。(この写真では2)
入っていた位置も含めて、写真に残しておきます。
この数字の2って、軍手とかで拭いちゃうと消えちゃうんですよ。取り扱いに気をつけないと。
カムシャフトを外したヘッドはこんな感じ。
各バルブのシムがすでにズレているところがありますね。
いっせ〜のせっ!
各バルブのシムを収納しているパーツ類がバラバラ落ちてきました。
4気筒それぞれの燃焼室は・・・なんか・・・すごく湿っているところがあったりと・・・バラバラ。
この後、バルブシステムオイルシールを特殊工具で外していくと、バルブ単体を取り出せるようになります。
取り出した吸排気バルブは、それぞれ寸法が違うのですが・・・まあ・・・汚れ具合は想定の範囲内・・・少なくとも最初に自分たちで作った1基目のベースエンジンよりはマシ・・・だけど、当たり面の状態が各バルブでだいぶ違う・・・あんまりいい状態じゃなかったみたい。
最後に各ベアリングキャップの組み合わせを保持した状態で、防錆袋に収納します。
この辺りは、2基目のエンジンを組んだ時の反省なんですよね。
何が起きていたか・・・は、洗浄の話をするときに。
エンジン組み立てのために準備した道具2 [3機目のN1仕様エンジン]
昨日、筑波サーキットで練習走行だったんですけどね。
私たちの車両は、今、フロントに2019年製、リヤに2021年製のタイヤを装着して走っています。
11月ぐらいまでは、この組み合わせで問題がなかったんだけど・・・気温が下がるにつれてなんか・・・うまく走れない。
今は、気温が7.7℃、路面温度16.1℃。
やっぱり路面温度が下がると、古いタイヤはなかなか起動しないってことなのかな?
そんなことを考えながら、TTC1400元チャンピオンの女性ドライバー様の後ろをついていくと・・・
最終コーナー出口でスピン!
「バカなことをした。あちらの方が速いんだから、ついていけるわけがないのに。」
エンジン停止。
再起動。前・・無理だ。次々に最終コーナーをクリアして車両が迫ってくる。バックだ。バックギア!
2台のロードスターは、なんとか減速して目の前を通過してくれた。3台目・・・イエローのCR-Xが・・・なんでだよ。競技スピードのまま突っ込んできた。
4輪から白煙を吐きながら、スライドをしてどてっ腹を見せてる。もう、動いちゃダメだ。
いつかこの車両も終わりの時が来ると思っていたけど、今日だったかあ・・・練習走行で全損なんて・・・バカバカしい終わり方だったなあ・・・
耐ショック姿勢!両手をステアリングホイールから離すんだ!!
何も・・・何も起きなかった。
その後、走行を続けて・・・CR-Xのドライバーをめがけてパドックを歩いていたら、いろいろな人から声をかけられた。
「良かった。当たったと思ったよ。」
「アレ、1分切りのCR-Xだよ。上手なドライバーが乗っていると思っていたけど、ギリギリで判断したんだなあ・・・」
「クラッシュパッド手前で止めたんだよ。あのCR-X」
その後、CR-Xのドライバー本人と話をしました。車は壊れていなかった。お互い。
私は、「黄旗は、とにかく減速しないと。」と話したんだけど、彼は「奥のポスト(私が止まっていた目の前)で、ダブルだった。そこでおかしいと思ったんだ。」とのこと。
まあ・・・なんていうか・・・自分が、「危険な趣味」をやっているんだなあと思わされました。久々に。
本庄サーキットで、軽自動車をぶち当てようとしてくる皆さんに「整備してくれている人を考えたら、その行動は取れないだろ?」って思いながら走ってきたけど、ちょっとね。
「この速度で側面にぶち当てられたら、やっぱり怪我しちゃうのかな。」とか、色々考えた。イエローの綺麗なボディがこちらに迫ってくる間。
走行後、オーナーに話をすると・・・
「うん。全損しても大丈夫。黒歴史車に装備を移すから。」
そうだったね。あなたは、もはやEP82マニアだったよ。何台持ってるんだっけ、EP82の3ドア。
「4台あるから大丈夫。黒歴史車の次は、エンジン下ろしちゃったGiボディね。」
あ、うん。そうだね・・・(遠い目。食堂で。筑波1000のあたりを見て)
マニアっていうかもはやオタク。EP82オタク。前進前進。いつも通り。平常運転だよ。今日も。
そのGiに載っていたエンジンをN1エンジン化する話ね。現在進行中。
最初の1基目のN1エンジン制作の時に購入した道具類で、2基目も制作したんだけど・・・見事に始動できなかった。
なので、その反省を踏まえて、今回は事前に工具類を買い増し。一通りリストを・・・ジャン!
2基目の時の大反省点は、「洗浄後の後処理が不適切だった。」というところ。
エンジン部品一式を洗浄した後、タオルで全部拭き取って、防錆袋に入れたんです。
でも、タオル作戦って・・・水分の拭きとりに不十分みたいなんです。なんか・・・全体にうっすら黄色っぽかったというか・・・部品が。完全に錆びって感じにはならなかったんですけど。
で、たまたまホームセンターにパーツクリーナーを買いに行ったところ、「CRC2-26」なるものが売っていることを知りました。
これを使うと、水分を除去して鉄製品を保護してくれるらしいんですよね。
で、その前にやっぱり下処理でエアツールで水分を吹き飛ばさないといけないだろうと・・・
思い切って、「オイルレスの」エアコンプレッサーを購入しました。一番小さなモデル。使いこなせるかわからなかったから。
SK-11のSR-035というモデルです。AC100Vコンセントで普通に動かせます。
それと油圧プレスも。
1基目の頃は、万力に直接ピストンを固定して、コンロッドボルトを直接金槌で叩いていたんですけど、なんか・・・やっぱりまずいだろうと・・・
フロントハブが定期交換部品だってことも学びましたしね。もう、いよいよ年貢の納め時ってことで。
この油圧プレスは、最初中古品を買ったんです。
オーナーと二人で、付近の佐川急便に軽トラックを借りて取りに行って・・・
二人でうんうん、積み下ろししたんだけど・・・下ろしてみたら、全く使えなかった。油圧がかからないプレスを大枚払って買っちゃった。ああ・・・
諦めて、新品を買うことにしました。一番小さなモデル。
あ、古いジャッキどうしたんだって?
さっさと近所の金属クズ業者のところに持ち込みました。いくら金属の価格が高騰しているからといってもね。全然赤字だった。
アレ、今、電線とか・・・最近は水道メータでしたっけ?
人様のものを盗んじゃう輩がいるでしょう。
自分で廃棄作業をやってみて思い知ったけど、労力に見合わないですよ。絶対。あんな重いものの持ち運び。
最後がエンジンクレーン。
これ、オーナーが1基目のエンジンを買う時に買ってくれたエンジンスタンドなんだけど、なんかね。
1基目の時もブロックとヘッドを合体させると、垂れ下がってきちゃったんです。合体用ボルトの強度が・・・足りなかった?
結局、2基目の時も、途中でタイヤの上にエンジンを下ろしてトルクレンチで締めてました。この辺りが、締め付け管理値に影響したのではないかと・・・
なので、今回は、アストロプロダクツの2tonクレーンを購入。
このエンジンスタンドの時は、「買ったはいいけど、組み立て方法がわからない。」となった記憶があるので、この2tonクレーンは、「店頭に組み立て済みで展示されている店舗」を電話で探して買いに行きました。
おかげさまで、煩わしい思いをせずに早速使用開始・・・と思ったら、やっぱり店頭展示品なんですね。なんか、油圧の力がかからなくて・・・
結局、エア抜き作業でも改善しなくて、油圧ジャッキオイルを継ぎ足しすることになりました。よくよく取説を読んだら、「1年に一度油圧用オイルの交換が必要です。」ってなってました。そういう品なんですね。
さて、道具は揃えた・・・いよいよ。エンジンのバラシ作業に入るぞ。
油圧プレス NSP-5 長崎ジャッキ 【受注生産品・個人宅配送不可】
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TOHNICHIのトルクレンチを校正しました。 [3機目のN1仕様エンジン]
この写真、たまたま我が妻を連れて入ったスターバックスコーヒーに飾られていたんですけどね。
ものすごいですよね。まさにアート。
「すごい絵だねえ・・・辰年だから、竜なんだね。想像上の生き物なのになんでか世界中にこんな感じの生き物の話があるよね。蛇みたいなニョロニョロしたやつが空を飛ぶってやつ。ヨーロッパだとドラゴンとか。」
「いや・・・ドラゴンは、ニョロニョロしてないんじゃない?どちらかというと恐竜みたいな・・・」
「あ、そうか。龍がメタボになっちゃったやつが、ドラゴン。西洋風の食事ゆえに。」
「違うと思う。」
「なんで干支に”想像上の生き物”なんだろう・・・いきなり。他にないよね。想像上の生き物の年。っていうか、他の国に”干支”ってあるのかな?例えば、アメリカだと辰年の代わりにモモンガ年とか。」
「え?なんでモモンガ???」
「う〜ん・・・ほら、同じ飛び系ってことで。」
「モモンガだったら、ムササビ年の方が・・・」
「え?モモンガとムササビって何が違うんだっけ?」
あ、やめろ?この話。うん。ごめん。年の初めから混乱させちゃって。
「モモンガとムササビって、そんなに違ったっけ?」
あ、はいはい。本題ね。本題。
え〜と、年の初めの記事なので・・・例年通り、「今年やること」を書くのね。まず。
その1)今年もJoy耐7時間耐久レースに参加します。
今年は、7月開催に戻るそうです。ただ・・・なんだか日程が確定できて・・・ないみたいですね。まだ。
正直、「ああ・・・また”暑さとの戦い”になるのかあ・・・」って感じ。はあ・・・
あれでしょうね。アレ。去年は、「寒いJoy耐」でしたからね。2011年からの参加以来、初めて。
きっと、「こんなのJoy耐じゃない!俺たちは、車から降りた後、ハアハア喘ぎたいんだ!!」って叫ぶ人たちが多数いたんだと思います。ええ・・・まあ、なんていうんですか?
「いじめて。」とか「踏んで。」とかってプレイをする人たちです。あ、魔女マスク必要?
その2)本庄軽One耐久N-Nクラスに出場します。
ただ、こちらは、車両のオーナーである大ベテランドライバー様が、数年ぶりにTTC1400に復帰されるとのことなので、筑波シリーズの日程に重ならない範囲での出場になります。よって、初戦(3月17日)は欠場が決定済みです。
さて、このBlogはこれからどんなことを書いていくかというと・・・
「3基めのN1仕様エンジン」製作記になります。作業内容のほぼリアルタイム掲載になります。
2基めもね。2022-23年に組んだんですよ。組んだ。ええ・・・(すごく遠い目)
これで、2018,19,21,22,23年のJoy耐7時間耐久レースを完走してきました。
ただ、ここ数年、ものすごく燃費が悪くなって・・・別にオイル消費量が増えているとか、エンジンそのものに不具合はないんですけどね。
大会中に他のEP82勢に抜かれるたびに「同じガソリン消費量で、これだけのスピード差があるっていうのは・・・正直言って、全くエコじゃないってことだよな。」って思うようになっていました。
同じ燃料使用量なのに自分たちは、7時間で周回できる距離が少ない。(それでも23年大会は、自分たちにとって、過去最高の周回数だったんだけど。)
なので、「ちゃんとN1仕様のエンジンを作ろう。」ってチャレンジした2基目のエンジンは・・・
「始動できなかった。」
エンジン乗せ替え作業中にクランクを回した外車整備係がなんとも言えない顔で「え・・・???このエンジン・・ダメだと思う。」って言い出したんだけど、「そんなことないって。大丈夫大丈夫。」と私が言い張ってエンジン換装を強行。
スターターは回ったんだけど・・・全っ然エンジンかからなかったよ。スターター動かなくなったから、バッテリー上がり?
AE86の彼がやってきて、ロングスパナでクランクを回そうとして・・・
「いや、ダメだって。クランクナット舐めちゃうほど、クランクが重いってなんだよ。一体何やった?」
なんか・・・なんか失敗したらしい。エンジンの組み方。
その後、保管ガレージのみなさんもワラワラやってきて・・・
「何?また壊したの?今度は何?」
「いや、壊してないから!壊す前!!動かなかったの!!!組んだエンジン。」
「あはは〜!!!」
アハハじゃないんだよ。みんな。
さすがに挫折して、プロに頼む?N1仕様エンジン・・・いや、みんなでKMSさんにお願いしに行っても・・・
多分また、「自分達でやってみな。」ってUターン・・・させられるだろうなあ・・・たぶん。
なので、ここから先は、再び「新しいN1仕様エンジンを組む」作業開始です。
幸い、エンジンは降りてるのがある。ノーマル。オーナーが買ってきた白い予備車に搭載されていた4E-FEエンジン。
まあ、自分の作業を再確認しながら、もう1基組んでみよう。
で、反省その1は、「恐らく・・・ねじの締め付けトルク・・・何か間違ってた?」
ということで、トルクレンチの校正をお願いしました。
私が使っているトルクレンチは、東日製作所製品です。1つを除いて。
この第二次活動が始まった時にトルクレンチを購入したのですが・・・そう・・・ホームセンターの棚の前でものすごく悩んで。悩みまくりました。だって、トルクレンチって、他の工具に比べたら格段に高い。
あ、トルクレンチは、ついつい「工具」って思ってしまいますが、あれは、「検査装置」です。
なので、高いのも当然なんです。安易にねじの締め付け作業に使っちゃダメなんですよ。その締め付け結果の確認用検査装置なんですから。
が、悩みまくって初めにホームセンターで買ったトルクレンチは・・・使えなかった。
正確にいうと、「使い方がわからなかった。全く。」
なので、今もそのまま、私の工具箱に突っ込んだあります。最初のトルクレンチ。
その後、1基目のN1仕様エンジンを組んだ時に「トルクレンチはプレート形!」という指導をいただいて、その後は、プレート形トルクレンチを集めるようになりました。東日製作所製の。
なんで「TOHNICH」のトルクレンチ?って?
色々調べたところ、「トルクレンチ講習会」を開催しているメーカーが、東日製作所株式会社だった。
ということから、メーカー一択でさまざまな大きさのプレート形トルクレンチを集めるようになりました。
2007年の第二次活動開始以来、この17年で集めたTOHNICHIのトルクレンチは6台。
2基目の失敗を受けて、使い古したトルクレンチをそもそもチェックしてみよう・・・
トルクレンチ講習会を開催するような会社なんだから、校正サービスもやってくれているんだろう。きっと。
そう・・・TOHNICHIのプレート形トルクレンチの1個目を買った時は、「講習会に参加してみよう。」って誓ったはずなんだけど、プレート形はすぐに”指示値”を読み取れたから、結局、講習会に参加しないまま使い続けていた。
それでも去年の暮れ(2023年)、本庄サーキットでの大会中に大ベテランドライバー様から、トルクレンチの扱い方について、指導が入っちゃたんだけどね。
どうも、間違った使い方をして、組んだみたいだなあ・・・2基目のN1仕様エンジン・・・
トルクレンチの校正サービスをしてくれる会社は、東日エアトルク販売株式会社というところだった。
トルクレンチの形式を伝えて、まずは、見積書を頂く。
その価格に合意できるようなら、現品を発送して構成してもらうっていう手順だった。
トルクレンチ6個全部の校正は・・・やめとく。
比較的長期に使った4つを送って、それも校正前データまでつけてもらう(有料)のは、3個に留めておこう。
校正結果は、こんな感じになった。
予想していた通り(なので、校正品全部に校正・修理報告書を求めなかった。)、「購入してだいぶ時間が経ったけど、あまり使うことがない。」モデルは、そんなに基準値から外れていなかった。
この校正結果表の注意点は、「古いトルクレンチであっても、校正結果は、現在の計量法に基づいた単位(SI単位系)で回答される」というところです。
気になったのは、一番古い2つの品物。
どちらもサーキットで激しく使っていて・・・まあ、数値が半分になっていたとか、極端な誤差はなかったんだけど、気になる数値差になっていたことは確認できました。
費用は、1台あたり、4,800円から8,800円の範囲でした。
ヘタり具合で、この価格は変わります。(そもそも”費用はかかっても、修理不可”があり得るかもしれない。と連絡をいただいていました。)
まあ、新しいトルクレンチを買うより全然安いです。まずは一つ、土台固めができたって感じかな。
さて、これから作業開始です。
東日(TOHNICHI) ダイヤル形トルクレンチ DB1.5N4
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ラップタイマーデータと車載動画の合成(動画編集編) [ラップタイマーと車載カメラ]
2023年本庄軽One耐久シリーズN-Nクラス最終戦は、予選総合17位 決勝9位で無事に完走しました。
今年も「飛び賞」でお米をいただくことができましたよ。しかも、ジャンケン大会でも私は、更にお米が!
我が妻に戦利品を持ち帰ることができて、気分は上々・・・と言いたいところだったのですが・・・
車は傷つきました。私のドライブ中。
コース真ん中のヘアピンで前走車が先頭車両を突っついたことで、スピン&停車。
私もフルブレーキング!
「おお〜軽自動車って、この間合いで止まることができるんだ。ぶつからなくてよかった〜って、エンジン停止しちゃったよ。再始動っと。」
と思っていたら、左サイドから「ドカッ!」
「は?なんで・・・サイド???リヤから追突・・・じゃない・・・なに?」
周りを見渡すと・・・突っついた車両が、バックで私の車両を押し出しているんです。
コース上でバックギア!
私の後ろは、他の競技車両が通過しているのに。
私を押し出して、スペースを作った車両は、再走行開始。
ああ、いや、その後、2周かからずに仕留めましたよ。遅い車両だったので。
「さっき衝突原因を作りながら、なおもアウト側から被せてくるんだ。このカントがついていないコースで、ブロックラインなんて存在しないって理解できないんだな。」
結局、この衝突以外は、我々の車両は傷つかなかったんです。
大会全体でも、転倒車両が2台。タイヤが飛んでいった車両が1台で済みました。フルグリッド30台ということで、皆さんが気をつけたのか、想像していたよりもSC介入や、赤旗中断が少なかったです。
我々の参加主旨が、「車を傷つけずに家に帰ろう。」になりつつありますが、来年も出場します。この大会は本当に面白いです。「性能差が無い軽自動車で、小さなコースを5時間ぐるぐる回るだけなのに、終わってみればものすごく周回差が出る大会。足回りのセッティングと己の技量を試される大会。」
周りと同様にHansを使わずに「被るタイプの4点シートベルト」にしていれば、もうちょっと周回差は詰められるはずなんですけど・・・まあ、なにぶん、最初の出走でお空に飛んだ経験があるので。
来年は、きっと今年よりも安定して順位を上げることができると思います。
さて本題。恐らく、今回は、相当長い記事になると思います。
今回は、いよいよ車載動画映像とラップタイマーデータとの合成作業編です。
私の場合は、M1iMac上で、Final Cut Proを使って作業を行なっています。
Final Cut ProはiPad版も存在します。これから紹介する私の作業も基本的な機能しか使っていないので、iPad版でも同様に編集作業ができると思います。
参考までに車載動画のデータ量って、どれぐらいなのかというと・・・
37分間の映像で、27.89GBとなっています。
これは、SONY RX0 Ⅱを記録方式XAVC-S 4K
記録設定 30p 100M
音声入力あり
で、設定した時のデータ量です。
私は、パソコンを使う際に「取扱説明本」なるものを買ったことがなかったのですが、さすがにこの動画編集については、事前に参考書を2つ購入しました。
「プロが教える!Final Cut ProXデジタル映像編集講座」
と
「Final Cut Pro演出テクニック」の2つです。
(正直、どうやったら2つの映像を重ねられるか想像がつかなかった。)
ここから先は、それら2つの教材で推奨されている画面、データ取扱設定をそのまま使った形での記事になります。
では、この記事を書きながら、実際に作業をしていきましょう。
まずは、Final Cut Pro上で、新しい「ライブラリ」を作成します。
名前を変えて、「名称未設定1」となっているのを20231202という名前で新しいライブラリを作りました。
次に「プロジェクト」を作成します。
20231202という名前のライブラリ内に「2023年12月2日筑波T1」というプロジェクトが作成されました。
いよいよここから、動画データの取り込みです。
で、そうだった。私の失敗を繰り返さないようにここで注意事項を書いておかないと。
パソコンの内蔵ディスク容量を削減しようと「カメラの記録メディア内で動画編集」をしようとはしないでください。
必ず、「パソコンの内蔵ディクス内に編集しようとしている動画データをコピーしてから」、編集作業を取り組むようにする必要があります。
私の場合、Final Cut Proで「RX0 Ⅱ内の記録メディア」を直接いじくり回して(あんなことしたり、こんなことしたり)編集をした後、(編集ができてしまうんです。)いざ、「書き出し」作業をしようとして、エラ〜!
となりました。
エラーだったんだよおおおおう
泣く泣く、記録メディアからM1iMacに映像生データを移した後、最初から全部の作業をやり直したという・・・
なので、「パソコンの内蔵ディスク容量が残り1TBを切っている人は、まずは、外付けディスクを買いに行け」と強くここで書いておきます。本当に1TB必要になりました。2023年Joy耐映像7時間を編集した時に。
はい。じゃ、1TB外付けディスク買ってきましたか?
ここまでで、「んじゃ、ここから先は次回」と書きたかったのですが、勢いのままに進行しますよ。
先ほど作った「プロジェクト」内に記録車載動画を「読み込み」しましょう。
C0001という動画データが読み込まれました。
この読み込んだC0001というデータ(クリップと呼ぶのだそうです。)を掴んで(全部選択して)、下の窓にズルズルと持っていきます。
この下の窓(タイムラインという名称)での作業が、メイン作業になります。
私の場合、コース上を走っている映像だけが欲しいので、コースイン、コースアウト部分のデータは、全部カットします。
「ブレード」ツールを使ってカットです。
この作業の後、もう一つ動画データを読み込みます。
前回の記事で準備した「RaceChronoの動画データ」です。
読み込んだRaceChrono動画データをタイムライン上に配置します。
ここからが少し難しくなります。なぜかというと、「車載映像は、外の風景が写っているけど、RaceChronoのデータは、そもそも”真っ黒映像”になるようにしたんだった。」というためです。写っているのは、「真っ黒画面に車速等のデータが表示されている。」ものになります。
こんな感じです。
時速0km/hのデータは、前後を少し残して、バッサリ、ブレードツールを使って、カットしてしまいます。
で、ここからが、「2つの動画の重ね合わせ」作業に入っていくのですが・・・
キモは、「動画のスタート位置」を揃えることです。
私の場合、非常にアナログな方法を使います。それは、「音」
2つの動画の「音」を基準にスタート位置を合わせます。
まずは、タイムライン上で「上側」に配置したRaceChronoのデータを選択して、画面右上にある「ボリューム」を思いっきり下げます。(完全に0。左側目一杯)
この音の関係は、端末のスピーカーから音を出してもいいのですが、イヤホンを装着して作業を行なった方がわかりやすいと思います。(私の場合は、AirPods Maxを使用)
筑波サーキットの場合、コースインの際にチャイム音が鳴るので、それを基準に位置出しをしています。
RaceChronoの映像音と車載動画の映像音スタート位置が同じになるように交互のデータの音を聞きながら、ブレードツールを使用してデータを整えていきます。
先頭位置割り出し終了。
画面の右下にある「エフェクト」の項目から、「マスクとキーイング」という項目を選びます。
で、ズルズルずると左側のタイムライン上にある「黒い映像データ」(RaceChronoデータ)に載せてください。
この時の注意点は、「上が真っ黒いタイムラインで、下に車載動画データ」があることです。
逆の順番でタイムラインが作られているとうまく2つの映像が重ならないです。
2つの映像が重なったことが、上側真ん中の映像でわかると思います。
で、めでたしめでたし・・・には、なってないです。
タイムラインのお尻を必ず確認してください。
で・・・・よくよく全体を再生してみると・・・だいぶ、画面が暗いですね。
色を調整してしまいましょう。
画面右上に「カラーインスペクタ」のアイコンがあります。(スピーカーのアイコンの左側)
このレインボーのアイコンをクリックすると「カラーカーブ」という項目が出てくるので、一番上の白色(ルミナンス)を白飛びしない程度まで動かしてしまいましょう。
画面が明るくなりました。
これで、「2つの動画が重なった」データの完成です。
試しにYouTubeに公開するためのデータを作ってみましょう。
Final Cut Pro上で書き出しデータを生成できるそうですが、私は、Final Cut Proを購入した際に「Compressor」 も購入してしまいました。
Final Cut Proの「ファイル」という項目を選ぶと「Compressorへ送信」という項目が出てきます。
「新規バッチ」を選択。
Compressorが立ち上がります。
画面左側から、「ソーシャフプラットフォーム」の中の「4K」を選択。
ズルズルずるっとこの「4K」のアイコンを画面真ん中下のFinal Cut Proのアイコンのところに重ねると書き出し作業が始まります。
この画面の右下にある「バッチを開始」ボタンを押してください。
書き出し作業開始です。
今回、記事を書きながらの作業となりましたが、ここまでで1時間57分でした。
ラップタイマーデータと車載動画の合成(準備編) [ラップタイマーと車載カメラ]
11月19日の日曜日はですねえ・・・本庄軽One耐久N-Nシリーズ最終戦なんですよ。ええ・・・いつかこうなる日が来るな。って思ってました。ええ・・・
30台フルグリッド出走。
うん・・・あの小さな本庄サーキットにね。30台・・・いや、軽自動車だから大丈夫・・・多分大丈夫。きっと大丈夫(ひつこい)
最初に参加した大会で、お空に向かって飛んで行った時から、「ドライバーと足回りのセッティングで決まるこの大会は、これからどんどん参加者を集めるだろう。」とは思っていました。
いやあ・・・確か、これまで29台出走の経験は・・・いや、実際の出走台数はもっと少なかったような・・・
「無事に車を傷つけずに家に帰りたい。」
うん。大事。一番大事。車が傷ついていなければ、活動を長く続けられるからね。
今度の大会は、頼りのTTC1400の彼が欠席になりますが、なんとか4人で無事にチェッカーフラッグを受けてみせます。
さて本題。
前回は、「古いiPhoneに外付けGPSユニット」を取り付けることで、RaceChronoのデータ収集精度が向上したことを書きました。
で、「なんで公式計時装置であるMYLAPSを持っているのにわざわざ外付けGPSユニットを導入しているの?」かというのが、これからの話です。
元々は、2022年のJOY耐でSONY RX0 Ⅱを搭載して、「できるだけ路面状況を確認できるように走行動画を撮影する。」ことから始まりました。
我々は、JOY耐参加車両の中で、一番遅い車両なので、大会中は常に「前を見ているよりもバックミラーを見る頻度の方が高い。」状態で走行を続けているのですが、LAPタイムの上下動が、「後続車両に譲るためにラインを外したせいで遅くなったのか、単純に自分の走り方がおかしいのか」どうも車載動画だけでは、判断し難かったです。2022年は、決勝中のトラブルが原因で、撮影も途中で終わってしまっていましたし。
なので、次は、「車載動画とRaceChronoのデータを合体させてみたら、だいぶ理解しやすくなるのでは?」と思いました。
で、2023年大会でのデータをなんとか合体させてみようと・・・試行錯誤になりましたよ。
なので、ここに記録として残しておきます。だいたい、「どうやれば上手くできるか」を掴んできたので。
今回は、「RaceChrono側の準備」編です。
そもそもの発想は、RaceChronoの画面に”カメラ”という項目がある。というところから始まっています。
実際、RaceChronoの設定項目には、内蔵カメラの選択項目があります。
で、「カメラを追加」の項目もある。と・・・GoProって書いてあるからGoPro買いに行こう・・・とはならなかった。
会社のメンバーで、GoProを使いこなしている人がいるので、話を聞いてみたのですが、ちょっと・・・競技車両の振動には耐えられない・・・んじゃないか・・・な・・・と。(あくまでも個人の見解です。まあ、バイクにGoProを取り付けて撮影をしている人がいたら聞いてみてください。次々にGoProが必要になる呪縛が・・・あ、これ以上はコメントしません。)
なので、SONYのRX0 Ⅱを選択しました。撮影さえできれば、後で編集ソフトを使えば料理はできるんだろうと・・・
iPhoneの内蔵カメラを使えば、全く面倒な思いはせずに走行動画にLAPデータが合成されたものが出てきたのでしょうが、残念ながら、我々のEP82は、エアコン吹き出し口近辺にしか、iPhoneを設置できない。
で、その状態で、内蔵カメラを動かしても・・・
ええ・・・エアコン吹き出し口が撮影されてます。ずっと。
では実際に、RaceChrono側で走行データの書き出しをしてみましょう。
まずは、iPhone側の準備が必要です。すごく大事な準備。
「iPhoneのカメラで外の風景が撮影できないようにする。」作業が必要になります。
2023年のJOY耐の時は、iPhoneの外側にこんな感じのカバーをつけました。
(実際には、同じデザインの白いカバー。大会後にうまくできていないことがわかったので、黒いカバーに交換後にこの写真を撮影しています。)
この黒いカバーをつけても、外からの光を完全に遮断することはできなかったんです。
カメラに光が入ってしまっていると、その後の動画編集作業がものすごく面倒なことになるとは、この時全く気がついていませんでした。
今では、いろいろ探し回って、(株)ビバホームが販売しているVCL-350という「カラーラベル黒」をiPhoneのカメラそのものに貼ってしまって、その上にさらにこの黒いカバーを取り付けることで、完全に「黒い画面」が撮影できることがわかりました。
ちなみにこの黒いカバーは、家電量販店で売られているアクセサリーです。正直、もはやこのカバーも必要がないかも。かなりキッチリと「真っ黒い画面」で撮影できるようになったので。
で、この撮影データの作り方なのですが、(忘れちゃうんですよ。RaceChronoの操作の仕方。たまに”ただのLAPタイマーデータだけが収集された。”練習走行をしてしまうことがあります。いまだに。)まずは、RaceChronoを立ち上げます。
レーストラックの選択を促されるので、走行するコースを選択します。
通常だと、この画面で走行を開始すれば、計測が始まります。
ただ、今回は、「カメラ」を生かさないといけないです。(いつもここから先の作業を忘れちゃうんですよ。)
この画面の右上に赤く囲みました。忘れちゃう作業。この右上のアイコンを押して、画面を横表示にしてください。
この「横表示の状態でないと、カメラが機能」しません。RaceChrono。
で、この青い画面の状態で、「画面に指を当てて、フイっと右に動かして」ください。フイっと。
ここがすごく大事。この画面の右上に「録画の停止」って言葉が出ているから、てっきりカメラが作動していると思い込んじゃうんですよ。
実際には、まだカメラが作動していません。RaceChronoの場合、「録画」という言葉は、「LAPデータの収集」の意味です。
で、この青い画面を「右にフイっと」すると、こんな感じの赤いボタンが出てきます。
あ、ダメだ。「内蔵カメラ 十分な権限がありません」って出た。
え〜と・・・どうやるん・・・だったっけ?一旦、この作業停止。
そう。そう。一番最初の画面の右上のボタンを押して、「設定」をしないといけないんだった。
「カメラ」の欄のところを「右にフイっと」してください。
OK。内蔵カメラが有効になりました。そうすると・・・
最初からの作業を繰り返して、今度は、カメラへのアクセス権限許可を求められます。「OK」を押してください。
で、大事なのは、ここです。黒いシールをiPhoneのカメラに貼ったので、真っ黒画面が出てきます。
これでてっきり、「カメラの録画が始まっている。」と思い込んでしまうんです。ダメなんですよ。この状態だと。
カメラは、まだ動いてない。(気がつかなかった〜・・・ず〜と悩みまくってました。練習走行が終わった後に。なんでJOY耐の時は、撮影できていたのに筑波では撮影できないのかと・・・)
この右端にある「赤いボタン」を押してください。これでやっと「カメラが撮影を開始」している状態になります。
で・・・また悩む。
「え〜と・・・これ・・・LAPデータ・・・どうやって見ればいいの?」
今度は、「画面に指をつけて、左にフイっと」だ!
青い画面になった。これで、走行中にLAPタイムを確認しながら、走ることができます。
で、走行終了後の作業です。
一番最初の画面のところにある「セッション」ボタンを押します。
lAPデータが無事に収納されました。
データを開いてみると、こんな感じの画面表示になります。
一番上の「ビデオ」という青い丸を押してみましょう。
「リンクされているビデオ」という項目が出てきます。
「真っ黒く撮影された四角」を押してみます。
撮影されたデータが出てきます。ここで大事なのは、「オーバーレイ」という項目です。
今、この画面では、「Legacy overlay 1」という項目が選択されています。
これは、コース図や、速度計をどのようなレイアウトで配置するか、選択できる項目になっています。
私の場合、常にRX0 Ⅱの撮影動画は、画面の下半分がEP82のダッシュボードが広大に撮影されてしまうアングルのため、このLegacy overlay 1を選ぶことで、画面下端に全ての要素が表示されるように選択しています。
で、この黒い部分を墓地って(違った。ボチって)押すと、こんな感じにデータが表示されます。
ま、データの確認は、ここまで。
画面を最初の方に戻していきましょう。
最初の方の画面に戻って、右上のアイコンを押すとこんな感じで、「レジューム、共有・・・」といった選択肢が出てきます。
「エクスポート」を選択してください。
上記の画面が表示されます。
ここで、緑色の「キューを追加する」ボタンをON。
「内蔵カメラで撮影した録画データとLAPタイムデータが合体」したデータが生成されます。
で、生成されたデータの右側を押すと、「共有・削除」の項目が出てきます。
「共有」を選択。
「データを端末の外に出す。」手段がいろいろと表示されます。
私の場合は、M1iMacを使って動画編集をするので、AirDrop機能を使って、iMacにデータを転送します。
今回は、ここまで。
次回は、M1iMac側での作業を紹介します。
スマートフォンのラップタイマー精度をどのように向上させるか? [ラップタイマーと車載カメラ]
2023年本庄軽One耐久N-Nクラス第三戦には、秘密兵器を持ち込んでいました。私。
「アイス」です。
「溶けないアイス」ってやつです。埼玉県桶川市の「をかの」さんの葛で作られたアイスを持ち込みました。
通信販売も行っているのですが、まあ、夏のせいか・・・2週間前に予約を入れようとしたら、間に合わなかった。開催日に。
なので、大会直前に直接店舗で購入して、自宅で冷やしておいてから出発しましたよ。朝4時に。
正直、お昼にはグズグズになってしまって「ホットな葛」を食べる事態になるのではないかと懸念していたのですが・・
我が妻が、「人数分の葛アイスが入るギリギリの大きさのアイスボックス」を用意してくれて、そこに保冷剤を目一杯突っ込んでくれていました。
正直、家を出る時にそのボックスを持たされて・・・「重〜い。余計な荷物だよ。これ。んも〜」と思いながら車に乗り込んだんですけどね。
すごいですよ。各員が走行終わった直後に1本づつ渡していったのですが、午後1時の段階でもひんやりしてましたから。
さすがに午後2時ぐらいになるとスティックからアイス本体が抜けてしまって、食べにくくなったんですけどね。
あの暑い中、持ち込んで大正解でした。「をかのの葛きゃんでぃ」これ、発明だと思いますよ。熱中症対策アイテムとして。これからも暑い日の大会には持ち込むことになると思います。
さて本題。
これからしばらくの間は、「スマートフォンのラップタイマーと車載カメラ」の話です。
まず今回は、スマートフォンのラップタイマーについて。
だいぶ前に「NISMOのスマートフォンラップタイマーアプリ」を使っていることを記事にしました。
その後、外車整備係からRaceChronoというソフトウエアを紹介されて、有料版を常時使うようになっていたんですけどね。
結局、NISMOアプリで起きていた現象は、RaceChronoでも発生。
「周回ラップが全部データ収集されるわけではない。時々データが欠落してしまう。2周分とか合算表示とか。」
諦めていたんですよね。結局、公式計時システムではないので、そんなものかと。
そのうち、Joy耐規則書の予告に従って、MYLAPSも導入するようになったので、正直、「走行後の振り返りは、MYLAPSデータだけを見よう。」となっていました。
が、どうしても気になる。
RaceChronoのいいところは、その画面表示の見やすさだけではなくて、「本日の最速ラップに対して、どれだけ遅れているか?」を走行中にリアルタイムで表示してくれることなんです。
我々のEP82は、色々なメンバーがドライブするので、コースインした後、「この最速ラップって、どうやって出したんだ?」と気にしながら周回を続けることになります。
各コーナーやストレートで、速度やタイムのデルタが表示されるので、非常にわかりやすいんです。自分の速いところ遅いところが。RaceChronoだと。
なんとかRaceChronoの計測ラップ脱落を防ぐ方法はないか・・・
古いiPhone(初代SE)の画面をいじり回していると・・・
RaceChronoの設定項目の中に「GPS受信機を追加」という項目がある。
う〜ん????
予想なんだけど、このGPS受信機ってやつを追加すると、この古いiPhoneの再利用ができるってことかね。押し入れに眠っているコレ。
でもなあ・・・このiPhoneに使っていたSIMカードは、今のiPhone13miniに差し込んじゃったから、通信はできないんだよ。本当に成立するのかなあ・・・
どうも色々調べると、スマートフォンに標準搭載されているGPS受信機を使用してのラップタイマー計測は、「計測タイミング」がゆっくりしているらしい。
そのためにこのような「外付けGPS機器」が販売されているんだって。ふ〜む・・・
まあ・・・「この古いiPhoneを押し入れに入れておくのはモッタイナイから再利用しよう。」
・・・言い聞かせろ。オレ。多分、有効な再利用法になる。たぶん・・・
RaceChronoの画面上に表示されるGPS受信機で、入手が容易だったのは、Qstarzというシステムだった。
なんたって、あのCUSCOが取り扱ってくれているのだ。彼らがラインナップするぐらいなら、そんなに変な不具合もないんだろう。
早速購入。
購入前に不安だったのは、「使用前にパソコンでのセッティングを要求されたらどうしよう・・・Windowsなんてゴミマシンを触るハメになるのは勘弁してほしい。」
そんな心配は杞憂だった。
箱の中に入っていた、このBL-1000GTという赤いGPSユニットを充電後、走行前に屋外で電源ON。
GPS衛星の補足を確認した後、グローブボックスに突っ込んでおけば、計測を開始してくれた。
データの確認は、付属のソフトウエア・・・QRacingってのを使って・・・
う、うん。
インストールはした。したよ。
で、一回立ち上げてみて・・・閉じた。
RaceChronoで行こう。(コメントしません。これ以上)
まずは、iPhoneSEの「設定」項目の中にあるBluetoothを「オン」にしておく。
この後、RaceChronoの設定画面で、「GPS受信機を追加」という項目で、Qstarz BL-818GT/BL-1000GT/LT-8000GT選ぶだけ。
あ、BL-1000GT以外の名称が記載されていますが、それらの機種を私は探しませんでした。
Amazonがその筆頭ですが、通販で電波を発する機器を購入すると、場合によっては日本の法律違反になるものをつかまされる恐れがあるんですよね。(電波法 技適マーク問題)
真剣勝負の大会中に他の参加者にジャミング・・・いや、まあ・・・戦術的に正解かもしれないけど・・・ダメだろ。それ。
正直、これだけで本当に押し入れで眠っていたiPhoneSEが「走行中のラップタイマー表示器」として再利用できるのか・・・すごく不安。
だって、SIMカード取り外しちゃっているから、「携帯電話」として機能していないんだよ。我が妻が大事に使ってくれていたおかげで、まだバッテリーは生きているけど。
Joy耐7時間耐久2023での結果は・・・
私の走行担当時データです。
大会公式計時となったMYLAPSに対し、データの脱落なく周回データを計測することができるようになりました。
基準となるMYLAPSのデータに対して、差異はどれぐらいなのかというと・・・・
各周回ごとにQstarz側は、プラスマイナスがあるのですが、平均値と中央値はものの見事に一致です。
(MYLAPSの計測結果に対し、早く計測してしまう周があっても、数周でプラス側に振れているという意味)
ちなみに今年の大会は、燃費対策として途中で遅い走行に切り替えたので、標準偏差(ばらつき)がMYLAPSで6.05秒、Qstarzで6.55秒もあったということになります。
JOY耐のいいところは、長い時間を走行する中で、「タイムを追求するだけじゃなくて、今年は、ばらつきをできるだけ少なくするように走ってみよう。」とか、ドライブする各員が考える時間・・・目標設定ができることなんですよね。
この辺りが、息つく暇がなく周回を続けなければいけない本庄軽自動車耐久等との違いだと思います。
で、「なんで金をかけて、古いiPhoneにラップタイマー機能なんて持たせているの?MYLAPSをすでに自己所有しているのに。」というところに入っていきます。次回から。
夏の終わりの本庄軽One耐久N-Nクラスはやっぱり謎大会だった。 [本庄軽One耐久N-Nクラス]
久々に大学時代の友人達と平日の夜に集まった。
一人は卒業以来で、もう一人は・・・まあ、10年にいっぺんぐらい会ってたかな。
ものすごく久しぶりに集まることになったのは、その卒業以来に会うことになった友人が大腸がんになったことだった。
胃がんで亡くなった母親を生前に夫婦で熱海の連れて行ったことがあったけど・・・
「なんで熱海?」
と思ったら、母親の友人が住んでたから。
話している様子を見ていて、「数年おきに会っていたんだろう・・・」と思っていたら、「20年ぶり」と言われてものすごく驚いたことを覚えている。
なんていうか・・・20年も会っていない人の自宅に乗り込んじゃうって・・・女の人って一体???
と思っていたけど、まあ、自分も似たような感じだった。普通に話ができたよ。癌になってしまった友達に会っても。
ステージ3の大腸がんでも手術を受ければ、普通に飲み食いができて、生活ができていることにホッとした。
ただ、医療費の関係は、ガン特約が作動して何も問題はなかったそうだけど、その後の治療薬の副作用と仕事の両立を図るのが難しくて、会社は辞めたんだって。
生活が大変じゃ・・・って思ったけど、どうも話の様子だと(すごく元気にずっと話していた。)会社員生活の間中、ものすごくきっちり稼いでいたらしくて・・・どうやらここから先の心配はしなくていいみたい。
まあ、なんていうか・・・生活と引き換え・・・というか、命と引き換えに仕事に熱中しちゃいがちだ。男は。
大学を卒業する時に「またこいつらとは、たびたび会うんだろう。」って思いながら別れたけど、(その数年前の成人式の夜には、”中学の卒業生達とは、これで一生会わないな。”と思ってた。)こんな風に・・・大病を患ったことをきっかけに再び集まるとは・・・それは想像していなかったんだよ。本当に。
な〜んてことをボケっと考えてた。本庄サーキットのスタートライン脇の木陰で。
暑くて。
昨年と違って、軽One耐久シリーズN-Nクラス第3戦は、9月に入ってからの開催だったんだけど・・・気温は、34℃。
直射日光を避けてないと、大会スタート前にへばっちゃう・・・・って・・・・目の前を・・・軽自動車を押している若者がいる。一人で。
あれ・・・みんな、軽自動車って、軽いと思っている?
TTC1400大ベテランドライバー様によると我々のN1仕様EP82より重いんだそうです。(N1規定では、750kg以上)
で、その重い軽自動車を一人で押してるよ。ドライバーさんは、一生懸命車に乗り込んでハンドル握っちゃってるけど。
本庄サーキットのストレートラインって、奥のコーナーに向かって上り坂なんだよね・・・無理だから。この暑い中、一人で軽自動車押すの。
仕方なく手伝う。直射日光を浴びて。
「ねえ?何かの罰ゲーム?一人でグリッドまで車両を押すなんて。」
「ハっ!いや!!あの!!!ありがとうございます。いつもは6人で来るんですけど、今日は3人しか集まらなくて・・・」
お疲れ様だよ。
この本庄サーキット軽One耐久シリーズN-Nクラスは、「耐久レースの入り口」の大会だけど・・・最低でも4名編成でないと5時間を走り続けるのは難しいです。ドライバー交代義務は、最低10回。
なので、10人集めれば、一人一回走れる・・・って、ドライバー交代要員二人に、シートベルト装着補助が二人必要なので、本当に4人集まってないと、疲れて変なトラブル起こすんだってばさ。5時間の間に。
予選は・・・何位だったっけ?忘れた。
今回の大会は、正直あまり余裕がなくて・・・確か、予選そのものも終盤、クラッシュした大学生チームがいて、赤旗中断になったんだった。
この本庄サーキットは、筑波サーキットの半分の長さ。
呼吸を整えている暇がないまま、次のコーナーに飛び込まないといけない。今日のこの日差しの中では、どうなっちゃうんだろう・・・
決勝スタート台数は、23台。第一戦の時よりも更に台数が増えている。
無事に車体を傷つけずに帰りたい・・・
案の定、5時間の大会は、たびたびSC出動となって・・・
大人のクラス(ノーマルカー)は、11台全車が完走となったけど、大学生のクラス(改造車)は、13台出走中、チェッカーフラッグを受けることができたのは・・・7台・・・か?
まあ、操作ミスでクラッシュする車両も多かったのですが、後半は車両のトラブルで止まってしまうことが多かったようです。
なんていうか・・・こう・・・一緒に走っている大人達は、「無理に改造せずにノーマルカーのままで走った方が、完走できる確率が高いんじゃない?」って思うのですが、この辺りがアレですよ。アレ。
「セピア色のおもひで」って感じになるんですよ。きっと。
私達の頃は、スキーとかスノボだったんですけどね。なんか、今時の若者が羨ましいです。「学校のみんなと車のレースに出よう!」ってイベントがある時代なんですよ。今は。
一緒のコースを走っている大人達は、ちょっと大変なんだけど。
「こっちを見ろ・・・こっちを見ろ・・・こっちを見ろ!!!」って何度も叫んでいました。コーナー出口で。今回も。
旋回を終了して、加速が始まっている段階で、やっと自分の隣に車両が並んでいることに気がつくみたいです。目の前の路面を一生懸命見てしまって、周りを見る余裕は全くないんですね。
なので、この大会は、「タイヤのグリップを100%使ってしまうブレーキング」をしていると衝突の危険があります。常に「相手は多分、こちらに気がついてない。左右に避けられるブレーキングフォースで進入しないと。」と思いながら、コーナーに飛び込まないといけないです。
そんなぬるいコーナリングをしていると、大人達の車両は全く抜けないんですけどね。
「前の車両群に詰まったから、追いつけたけど・・このドライバーを抜くのは無理だ。全く隙がない。」
そう感じた車両は・・・案の定、大会が終了すると表彰台に上がっていました。
私達の結果は・・・総合13位、クラス9位。
「全く車体に傷をつけずに5時間完走したよ。」とは言うんだけど・・・全員の顔に???マーク。
「なんで???なんでこんな結果?今日、たくさん抜いたよ。」
「今日は、そんなに後ろの車に先行してもらわなかった。」
「今回は、ガス欠の心配もなく、最後まで走ったんだよ。アクセルを緩めることなく。」
みんなが口を揃えて、そう言うんだけど・・・まあ、ほぼ決勝BestLap順の総合順位になっているというか・・・なんか・・・やっぱり謎大会です。本庄軽One耐久N-Nクラス。
車両の性能は、ほぼ均一なのに5時間経ってみるとものすごい周回数の差。本当に面白い。
11月の最終戦もきっと出走します。
ここ数年、決勝中の燃費が非常に悪くなりました。 [Joy耐2023]
Joy耐決勝日は、朝6時半の集合後、直ちに「ガソリン残量チェック」が始まるのですが・・・
土曜日午後の整備で、エンジンが自然停止するまで、ガソリンは抜いたんです。
なので、自信満々に係員さんの前でスターターを回したところ・・・かかっちゃったよ。エンジン。
ん???
すぐにガス欠・・・と思ったら、回り続けてる。エンジン。
ちょっとまずい。
慌ててガソリン抜き作業を行うんだけど・・・今度は、ず〜とガゾリンが出てくる。ガソリン缶に向かって。
係員さんを完全に足止め。申し訳ない。なんだコレ?
なんとか合格をもらって、全員で車検場に向かって車両を押しながら考えたのは・・・多分、ジャッキアップしたまま、ガソリン抜き作業をしたのが問題だった・・・かな?と・・・
ジャッキダウン後の水平位置が違っていて、タンクに相当ガソリンが残っていたのかも。今まで経験したことがないパターン。
金曜日の予備車検では、スマホホルダー取り外し指導があったけど、もう外しっぱなしにしちゃったからね。決勝前車検では全く指摘事項なし。
9時15分決勝スタート。
スタート時は、ドライ路面だったけど、今年は大会出走9回目にして、「決勝中に雨が降る」大会となりました。
初めての体験です。さすがにSCが何度も介入することになって・・・最初の一発目のSCで我々は引っかかった。
私は、Joy耐の最終結果は「1回目のピットストップ」で決まってしまうと思っています。
例年、「大会出走車両で、ほぼ一番遅い」車両の我々は、「できる限り、1回目のピットストップを遅くする。」ことで、ガソリンスタンド渋滞を避けるようにしていたのですが、今年のSCは、ものすごく迷うタイミングで発生。
「SCで燃料補給せず、そのままスルーだ。」と思っていたのですが、TTC1400大ベテランドライバー様は、「今、入るべきだ。」
補給路に入ったら・・・後ろは、誰も入ってこな〜い。
しかも、我々の前には、ズラッと・・・「やられた。」
規定時間オーバーでのピットリリース。
この時は、「失敗した。うちの車両では挽回できないだろう。」と思っていたのですが、ここが判断の分かれ目でした。
結局、ピットリリース後もSCの隊列は続いていたんです。規定時間オーバーは、ロスタイムにならなかった。
しかも、「早く燃料補給をすることになったから、30Litterなんて入らないよ。」と思っていたのが、ギリギリのところで完納。
その後の燃料補給も全部30Litterを入れ切ることができました。(例年だと、満タンになってしまって、規定量を入れることができずにピットアウトさせる時もある。)
「ちゃんと全部規定量を入れることができたんだから、チェッカーフラッグまでガソリンを気にしなくていいんだ。」と思っていたのですが・・・
残り1時間の段階で、残量計と睨めっこ。
「これは・・・ダメなんじゃないか?今のペースでは、チェッカーフラッグを受けられない・・・」
「なんでこんなに燃料の減りが速いんだ?21年,22年大会で周回数が少なかったのにガソリン消費量が多かったのが気になっていたけど・・・燃料ポンプを交換したことが影響しているのか?今年は、外車修理係が燃料をずっと薄くしてくれたのにやっぱり足りないのか?」
ものすごく迷う。気にせず今のペースを維持か・・・
いや、ペースダウンだ。もう、競争はしない。チェッカーフラッグを受けることを最優先にするんだ。
それからは、例年通りの展開となって・・・もう、ホームストレートで出してくれるピットボードも見ることができない。とにかく左右のバックミラーを見て、接触しないように抜いてもらわないと・・・そうこうしているうちに左足がおかしくなってきた。
マイッタ。決勝中に足がつりそう。
なんだ?一体。
それも、右足じゃなくて、左足がつりそうって・・・確かに・・・今年は、2月の本庄耐久だけしか走行しないまま、このJoy耐に入ってしまったものなあ・・・頬骨骨折で寝込んだのがこんなところに影響が出てるのか・・・
とにかくゆっくり操作するんだ。完全に足がつらないように・・・でも1周3分を超えたらダメだ。
残り30分を切って・・・涼しい大会のはずだったのにとっくの昔にドリンクボトルは空になってしまった。
今年は、コース脇に止まってしまう車両が多い。みんなも燃費がきついのか?
とっくにガソリン残量計は振り切ってる。オレンジの警告灯が点灯しっぱなしだ。
「16時15分は過ぎたぞ。早くチェッカーを振ってくれ。」
そう思いながら、タワーを見上げるんだけど・・・もう一周・・・か?
例年、この時間帯が・・・ものすごく時間がゆっくり流れるように感じる。
なんとかチェッカーフラッグを受けることができた。7回目の完走にして、初めてピットに向かってガッツボーズしちゃったよ。
ポスト員の皆さんに手を振りながら走るんだけど・・・前にも後ろにも全く車両がいない。
「出走台数が、そもそも少ない大会だったからかな?」と思いながら走って・・・いつまで経っても前の車両が見えてこないぞ。
やっとバックストレート半ばで追いついた。
後ろを振り返っても、誰も来ない。どうやら、本当に最後にチェッカーフラッグを受けた車両になったらしい。
この最後の1周が・・・いや、最初のSC時のガソリン補給が分かれ目になった大会でした。恐らく、「SCが出ていない状態での燃料補給」をしていたら、1位の車両から更に周回数を引き離されて、大会が終了していたはずです。
自分たちにとって、過去最高周回数を1周多く更新できた大会になった。(143周)
予選と決勝タイムも過去最高を更新した大会で、5人のドライバー全員が全くミスをしなかった。
「決勝中に飛び出したり、スピンしたらものすごいロスタイムになる。この遅い車両では、挽回できない。」
それがわかっていたからこそ、全員が丁寧に走り切ったんだけど・・・
このままではダメだ。
「同じ燃料使用量で、より速く走った方の勝ち」
同じ燃料使用量なら、できる限りパワーが出せるようにしないと。
「同一エンジンで、5回Joy耐を完走した。」っていうのは、ある種の記録なのかもしれないけど、もう、完走する方法はわかったよ。十分。
競技用のエンジンを作ろう。今年の大会に載せようと思ったやつは、全く始動ができなかったんだけどね。
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- 価格: 13,134 円
土曜日は早く帰れるようになりました。 [Joy耐2023]
台風一過・・・6月に台風が接近した時には、「今年は気温があまり高くならないのかも」って予想したんだけど、全然違いましたねえ・・・
今日もピ〜カン照り。
やるんでしょうね。甲子園のあの大会。今日も。灼熱の中。
ここ数年、いたたまれなくて見られなくなっちゃったんですよ。夏の高校野球。
あれ・・・なんで、「大人達による男子高校生への虐待」って思われないんだろう・・・
なんていうかさ、あの暑さで揺れるグラウンドに立つ彼らを見ていると・・「汚れたなあ・・オレ」
そこで朝っぱらから、ビール片手にウイ〜とかって言いながらNHKを見ているお父さん!
さあ、思い出して。あの夏のことを。
エアコンを切って、窓を開けるんだ!
一緒に汗だくになって、白球を追っかけよう!!画面越しに!!!
おかしいからね。アレで「熱中症に気をつけてください。」なんて、途中のニュースでコメント入れるの。
さて本題。
Joy耐予選日の話(土曜日)
6時半にピット前集合。もう、コース脇に係員さん達も集合している。彼らは一体・・・何時起きなのか・・・頭が下がります。毎年毎年。
今年は、金曜日に車検を済ませたので、時間にだいぶ余裕があります。全員で7時にコントロールタワー1階の受付に集合。
運転免許証とJAFライセンスを各員提示。で、参加費用を払う段階になって気がついた。
「今年は、モビリティリゾートもてぎホテルのお弁当を頼み忘れていた。」
なんてこと!
ここ数年、キッチンカーがやってきてくれなくなったので、もてぎホテルのお弁当がだいぶ役に立っていたのだ。
お弁当がないと・・・各員、コースの様子を気にしながら、グランツーリスモカフェにご飯を食べに行かないといけない。
このお弁当申し込みって、FAX処理なのだ。
ここ数年、身の回りにFAXマシーンがなくなっちゃって・・・
今年は、とうとう申し込みそのものを忘れてた。完全に。
(今、会社では、FAXどころかプリンターも使わなくなったんだよ。月に1回・・・使うかどうか。スキャナーはたまに使うんだけどね。複合機で。)
しまったなあ・・・来年は、忘れずに手配しないと。このホテルのお弁当、すごく美味しいのに・・・
最後にトランスポンダーを各員受け取って終了。今年も私は、自分のMYLAPSを受け付けてもらった。
(私の申告不備か、今年は私の分まで用意されてしまっていて、取り消してもらいました。)
自分のMYLAPSがあると、大会終了後に自分の担当走行分の振り返りができます。せっかく自分のMYLAPSがあるんだから、有効活用しないのはもったいないです。この辺りは・・・また別枠で記事にしましょう。
そのMYLAPSを装備して、9寺15分からAドライバーの公式予選開始。
今年は、雨が上がった直後だったので、路面はウエットの状態でのコースインでした。
公式カメラモニターを見ていたオーナーによると、案の定最終コーナーでスピンしたらしい。
Bドライバーが走行する10時20分には完全ドライになっていて・・・まあ、毎年のことなんだけど「今年も最後尾じゃないぜ。」と確認し合う予選結果だった。
11時25分からは、残りの3人で予選・・・というよりは、チェック走行を行った。今年は、ものすごく順調。
全く問題なし。
まあ、ゴールデンウイーク後の大会になったのがすごく良かったです。なんたって、ゴールデンウイーク中に全員で集まって、整備をしたからね。
昨年の大会と同じ仕様・・・と思っていたけど、そう。冬の間にギヤが鳴るようになって、4速ミッションに入れ替えていた。フォークリフト修理係がオーバーホールしてくれたやつに。
それと2022年にビルシュタインダンパーをオーバーホールしたんだけど、「ダンパーが効きすぎているのでは?」という意見が出て、スプリングを交換したんだった。
スプリングを交換っていっても強さとか長さを変えたんんじゃなくて、TTC1400大ベテランドライバー様が譲ってくれた「同じ長さ、同じ強さのスプリング」に前後共更新しただけ。
オーナーとTTC1400の彼がいうには、「2007年に引っ張ってきた初代ボディからずっと同じスプリングって・・・いくらなんでもヘタってるんじゃない?」という話だった。
「同じ仕様のスプリングに交換して、そんなに変化があるものか?」
と思ったんだけど、確かに筑波サーキットのダンロップ下から2ヘアピンまでが楽に走れるようになった。なんていうか・・・フロントがすごく静かになった・・・スムーズに動くようになった感じ。
まあ、この辺りは、前後タワーバーを装着した影響もあるのかもしれないけど。
気になったのは、もてぎのこのコースでは、ギヤが高い状態でコーナーに入っていくと油圧がガクって下がるところがある。
0.8kgf/cm2ぐらいまで落ちる時がある。決勝は油圧計に気をつけて走らないと・・・
そんなチェック走行が終わった後は、オイル類の交換後、ブレーキのエア抜きとガソリンを抜いて解散になった。
って言っても、さすがにお昼ご飯をグランツーリスモカフェでみんなで食べてからだったんだけど。
時間は15時過ぎ。
これまでに考えられないぐらい、順調な土曜日だった・・・って帰宅したんだけど、翌朝早々に面倒なことになります。案の定。
スマホホルダーは車検で取り外しを求められました。 [Joy耐2023]
ものすごく暑い筑波サーキットで、マツ耐ってやつのスタートを見てた。
なんでも「ノーマルカー」クラスという放送だったけど・・・フラッグが振られた直後に思ったのは・・・
「なんか・・・なんかものすごく難しい大会じゃないか?これ。」
ロードスター群が勢い良く飛び出して行った後、いろいろな車種がだいぶのんびりと・・・最後尾は、ランティス・・・ランティス!!!懐かしい〜。久々に見たよ。
これ、ゴールできるのかっていうスピードで走り始めたけど・・・なんだ?この大会。
周りの人たちにルールを聞くと、「2時間半の大会」「その間、給油一切なし」なんだそうです。だから、各車がさまざまなスピードで走っているのか。
しかし、「ノーマルカー」って言ってるけど・・・このデミオとか、車高が・・・ノーマルじゃないよね?ナンバー付きで公道を走れればいい仕様ってことなのかな?っていうか、普通の筑波サーキットでの練習走行みたいな走り方をしているロードスター群って、2時間半無給油・・・できるのか?あの勢い。
と思っていたら・・・トップクラスの車両群はすごくて・・・残り30分ぐらいまで、タイムのばらつきが1秒以内で各ドライバーが走らせていました。最後の最後に燃費走行で合わせ込んだみたいで・・・そのままトップ3がゴール。
これは・・・Joy耐は、このマツ耐ってイベントを研究するべきだよな。って思いました。
ナンバー付きで24台が出走するだけじゃなくて、前日(土曜日)は、別のクラスも成立していたそうです。
特にJoy耐チャレンジや、ミニJoy耐は、参考にすべき点が多いのではないかと思いました。
私たちは、ミニJoy耐を数回出走して参加を取りやめるようになりましたが、理由は「あの大会は、でかいタンクを抱えている大きな車両が必ず勝つ。」のが、わかってしまったから。
まあ、ここ数年は、「ハイブリットカーが優勝できる耐久レース」になっているみたいですが。
「無給油で、限られた時間にできる限りの周回数を重ねなければならない。」
すごく難しいミッションを灼熱の筑波サーキットで、参加者みんなが笑顔でこなしているのが印象的な大会でした。
確かに「給油のために車両を押す人員を確保しなければならない。」って、モータースポーツの入り口の人たちにとっては、ハードルが一段と高くなっちゃいますものね。
「走っている人は楽しいだろうけど、手伝っている人は、よっぽど心が広くないと務まらない。」
で、なんで日曜日に灼熱の筑波サーキットでボケッとしているかというと・・・
TTC1400の彼が、復帰することになったのだ。スプリントレースに。気がついたら、あっという間に10年が経過していたんだって。一時休止してから。
マツ耐のチェッカーフラッグを見届けた後、ピットに戻ると・・・
椅子に座っているTTC1400大ベテランドライバー様の前に彼がひざまずいていた。
あ、マズイ。出遅れた。訓示を聞かないと・・・あわてて私も走り寄って、脇でひざまづく。
「この大会終わったら、本庄N-Nの第3戦にエントリーするから。さっさと15周してトップで帰ってくるように。」
地面につけている膝が・・・火傷しそう。(話聞け。)
10年ぶりの復帰ということで、懐かしい人々が彼のところに寄ってくる。
「この車、ネットないじゃん。運転席の窓、開けられないよ。」
「あ〜・・・うん。あれだアレ。空力を考えて、窓は閉めっぱなしで周回するの。」
「ねえ、なんでこんなクソ暑い時に復帰したの?」
「うん・・・どうしてだろうね。オレ。なんでこんな真夏にエントリーしたんだろう・・・」
全員「・・・・・」(遠い目)
10年が経過する間にTTC1400のエントリー台数は激減して・・・5台だった。
3台エントリーのTTC1600だけでなく、ViTZカップカーも混走になる大会だった。
彼が出走すれば、優勝するだろうと思ってこの暑い筑波サーキットにやってきたけど・・・
やっぱりそんなに簡単じゃなかった。
15周後の結果は・・・
予選3位
決勝2位
驚いたのは、表彰台の他のメンバーが・・・若い!ものすごく若い!!
てっきり、10年前のメンバーがずっと続けているのだと思っていたら、完全に代替わりしていた。すごいなあ。若い人でも、車に興味を持ってくれる人が今もいるんだ。
で、10年経って、歳をとったせいか・・・色々物忘れが激しくてね。
我々は、正式表彰をすっぽかしたチームになりました。ええ、年若いメンバー達に「お手本にならないおっさんの集団」って思われてしまった瞬間ですよ。反省。
さて、いつも通り前振りが長いのですが、ここからが本題。時間軸を戻してJoy耐WEEKの話ですよ。
今年は、金曜日の出来事から記事を書きます。というのは、Joy耐参加最初期以来、久々に「事前車検」を受けました。金曜日開催の。ええ。そのお話。
通常、金曜日のJOY耐は、皆さんが練習走行をしています。ガンガン。
私達は、ノコノコ午後にやってきて、ピットに車を置いて帰るというパターンだったのですが、今年は、オーナーがわざわざ会社を休んで手伝ってくれたのだ。もてぎのピットで集合。
一通りピットに車両と荷物を下ろして・・・ガソリンを抜く。(ガソリン積んだ状態では車検を受け付けてもらえない。)
「事前車検と持ち物検査に行こう。」
いや、オーナー・・・今、14時55分。あと5分で一旦車検場は、1時間クローズになるんだよ。って・・・迷う。
行こう!二人で車両を押せばなんとか間に合う。ダッシュだ!!
我が妻にピットで荷物番を頼んで押し始める。
遠くに車検場が見える直線にやってきて・・・後悔し始めた。
「しまった。3人で押さないとダメだ。これ。」
なん・・・だ・・・?この車両、こんなに重かったっけ?だって、ついさっき、グランドスラムエスプリさんで、4輪アライメントテスターにかけたばっかりだぞ。
去年と全く同じセッティングにしてもらったのに・・・なんで・・・ぜ〜ハ〜・・・なん・・・重い。車両が重いよおお〜!!!
気がついたのは・・・ガソリンスタンドから車検場までが上り坂になってる。ここ。
そうか・・・だから、Joy耐決勝では、二人で車両を押すことができていたんだ。こんなわずかな上り坂が・・・こんなに重く感じるなんて・・・このっくのっ!残り2分!!
車検場クローズギリギリに車両を押し込んだ。「寒いJoy耐なんて初めてだ。」なんて、数分前まで言っていたのに二人とも汗だくだ。
車検が始まって・・・指摘事項なんてないよ。去年と全く同じ仕様なんだから。
と思っていたら、面倒なことになった。
「このスマホホルダー外して。」
ありゃ?
確かに去年と違うスマホホルダーにしてる。今年。
今までは、毎年スマホホルダーが壊れてしまったのだ。数百円で買えるやつを使っていて。競技車両の衝撃に耐えられないのか、1年でガタガタになってしまう。
で、今年は、しっかりしたスマホホルダーを見つけてきたのだ。
これで、走行中にガタガタスマートフォンのラップタイマーが揺れることも無くなったって喜んでいたんだけど・・・
逆に立派すぎて目立ってしまったらしい。
取り外せって・・・これ、ガッチリ取り付けられるのが特長の製品なのに・・・オーナーと二人で取り外しに格闘。
「ダッシュボードバラさないとダメ?」
「いや、そこまでじゃない。こう、エアコンルーバーを・・・」
バキってなんか嫌な音がした。
うん。気のせい気のせい。ルーバーごとスマホホルダーを握りしめて・・・ルーバー戻す。テープ・・・持ってきてないから、そっとダッシュボードにひ・・・かかった。よしよし。これ外していると改造扱いになっちゃうからね。ふい〜。
車両重量もクリアして、今年も(も。ね。)下回りチェックで指摘事項はなかった。
まいったなあ・・・ここ数年、スマホのラップタイマーを頼りに走行していたのに・・・ホルダーを外す羽目になるとは・・・
「しょうがないよ。装備品チェックに行こう。」
装備品チェックは、全員分の「装備品チェックシート」を自筆で用意していれば、受け付けてくれるのだ。
逆に「チームメンバーの書類が一人でも欠けていたら、受付不可」だった。
落とし穴だったのは、「規格」の空欄を全部埋めていないと受理されないことだった。
装備品によっては、既存の規格欄には対応していない品もあって・・・そこは「二重線」を入れるように指導された。
この装備品の関係は・・・来年ぐらいには・・・どこかで記事に・・・タイムリミットが迫ってますからね。
参加受付は、ドライバー全員が揃ってないと実施できないです。
土曜日集合ということなので・・・その辺りは、次回。
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