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2024年JOY耐いくらかかった? [JOY耐2024]
マイナンバーカードって・・・もう、皆さん作ってあるの?ひょっとして。
私は、まだ紙の健康保険証を使っています。が・・・なんか封筒が来ましたね。会社から。怖くて開けてないけど。
多分、封筒の中身は・・・
「健康保険証をマイナンバーカード化してない奴は、もうすぐ会社負担分の保険料も全部自己負担にするぞ。」
とか
「マイナンバーカードと銀行口座を紐づけていないヤツは、やっぱり会社負担分の保険料も全部自己負担にするぞ。」とかって書かれてるんですよ。紙っぺらに大きく赤字の太文字で。(妄想です。信じないで)
いや、なに・・・我が妻に「写真撮って」って言われましてね。
早速、SONYのα7Cを持ち出して、ライトバズーカレンズで「う〜ん、いいよ〜!はい!笑って〜!!!」って言いながら、遠くから撮影しようとしたら・・・
「なんでそんな玄関の方から撮ろうとしてるのよ。」
「いや、無理。ズームレンズだから、入りきらない。全身が・・・でかい。」
「でかいとか言わない。そうじゃないの。iPhoneで十分なの。顔を撮って。」
ライトバズーカで寝そべって顎付近を撮影しようとしたら・・・本気で蹴りが入った。
ゴフゥッ!
「ふ・つ・う・に顔の写真を撮って。」
あ、はい。
なんか・・・一眼レフカメラを触るようになっちゃったせいか・・・iPhone13 miniといえど・・・
真っ直ぐなものをまっすぐ撮影できないんだね。スマートフォンのレンズって。襖の前に立っている我が妻を撮影していると・・・襖の四角が、端末の角度をいくら変えても真っ直ぐに画面に現れてくれない。
「私、ここまでおまんじゅうみたいな顔じゃない!」
「え・・・いや・・・こんな感じ・・・ゴフゥッ!」(現実を直視してくれ。)
なんだろうと思ったら、マイナンバーカードを作るために顔写真が必要なんだそうです。
ええ、なんていうんですか?私を置いてけぼりに、自分だけ健康保険証のマイナンバーカード化を着々と進めていると。
まあ、運転免許証の代わりみたいなものだから、顔写真も必要なんだな。きっと。
「別に紙の保険証が、この顔写真入りのマイナンバーカードになるだけなんだろ?」
「そうじゃないよ。今、病院に行くと、マイナンバーカードをかざす機械があって、顔認証されるんだよ。」
「え?じゃあ・・・"アナタハホンニンジャアリマセン"とか言われちゃう人がいるの?」
「いや・・・そこまでは・・・でも、お年寄りとか、手間取っている人はいるよ。」
「アレかねえ・・・確実に本人だって、一発で認証してもらえるように何かポーズをとって撮影した方がいいんじゃない?」
「顔写真でポーズって・・・どんな?」
「たとえば、ムンクの”叫び”みたいなこう・・・頬をムニュってして撮るような。」
「そんなことしたら、お医者さんで、みんなが見ている前でムニュッて、しなきゃいけなくなるでしょ。機械の前で」
「え〜・・・んじゃ、スクリームのお面を被ってマイナンバーカードを作るとか。んで、毎回毎回、病院に入ってからスクリームのお面を・・・」
「捕まるから。病院で。っていうか、多分、マイナンバーカードが作れないか、精神病棟に連れて行かれる。」
あ、はい。この話、終わりね。この記事を読んでいるそこの旦那さん!
夫婦の会話のネタを提供したんだからね。「なんだろう・・・この話・・・」とかって遠くを見ない!
「奥さんとたまに二人っきりになると何を話したらいいか分からない。」とかって言っている人向けのネタ!ネタを提供したんだからね。さ、今度の休日にでも真似してみて。仲がいい夫婦っていうのは、一日16分間話すんだって!頑張れ!!
さて本題。
例年通り、「今年のJoy耐いくらかかった?」のお時間です。ジャン!
合計82万2,051円かかりました!
実際には、この費用に加えて、レインタイヤを2セット持ち込み(うち1セットは、TTC1400の彼が念の為、持ち込んでくれた。)
と、交通費代、各員の宿泊費用がかかりました。
例年に比べると費用がかかったのは・・・パーツ代の項目です。
今年は、「6点シートベルト」費用とクラッチセット費を入れました。今まで入れてこなかったけど。
エンジンの載せ替えで、ちょうどクラッチを全交換したというところと、シートベルトは、5年期限を超えていたために含んだ形です。
同じように年数制限がある消化器は、今年は、外車整備係のお客さんから譲ってもらうことができました。
(消化器くれるお客さんって、なんだろう・・・本当に。)
エンジンのオーバーホール費用は、ここに含まれていないです。費用のまとめ・・・いや、無理。
多分、それをやっちゃうと、「KMSに頼んだほうが安かった。」って結論になっちゃうんですよ。きっと。いろいろ途中、失敗して、部品を買い直したりしていますしね。
なので集計する気なしです。
まあ、とにかく今年は、自分達でN1仕様エンジンを組んで、無事に完走できたことにホッとしています。
次回からは、エンジンを組み上げてから、JOY耐に突入するまでを記事にしていきます。
本当に何度も「間に合わないかもしれない。」と思わされた状況でのJOY耐だったんですよ。今年。
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ルール大改正の2024JOY耐はどんな感じだったか?(日曜日) [JOY耐2024]
9月の軽自動車耐久イベントは・・・本庄N-Nクラス・・・の方ではなくて、筑波1000で開催される3時間の軽耐久走行会の方に初出場することになりました。
本庄N-Nクラス、大人気イベントになってしまったので・・・またコース上でバックギア使われたくないな。と。
さて本題。
彦星が織姫に年に一度、養育費を持ってくる日に開催された2024年JOY耐。
決勝日もこれまでとだいぶ様相が違いました。また、「朝から車検場にGO!」で始まっています。この大会3日間で、最も日差しが強い朝。
5人でガソリン40Litterを積み込んで、更に重くなったEP82を押しています。
この大会、4回目の車検場です。なんだろう・・・この時間・・・
ガソリンを入れた状態での車重測定が終わった後、再びピットまで手押しで戻ってきて、フル装備のAE86レースの彼がコースイン。
コース半周後、決勝グリッド位置につけなければならないんだけど、車両がグリッド付近まで走行してきても、我々が全然間に合わない。
もう、なんていうか・・・日曜日朝の段階で、へばってしまっていて・・・他のチームの人たちが、車両の到着位置の修正をしてくれていました。申し訳ない。
これが朝の7時20分。
この後、灼熱のコース上で、9時のスタートまで車両放置です。
なんか・・・なんか本当にもう・・・「
JOY耐って、だんだんスタート時間が前倒しになってきているけど、本当なら、8時スタート15時フィニッシュができるんじゃないか?みんなを早く解放できたら、”月曜日、休みを取らなきゃいけない。”とか、心配することが少なくなるんじゃないか?競技者だけでなくて、コースマーシャルの人たちも。」って、ものすごく熱くなったEP82のボディにカバーをかけながら思いました。
車重測定は、
1.車検時もガソリンタンク内に残量有りでOK。残量は自己申告で重量検査
2.土曜日のガソリン規定量補給前に空タンクで重量検査
3.決勝後、表彰対象車のみ再車検
実質、2回だけでいいと思います。
今年の日曜日朝の車重検査は、本当に「工場の作業標準部門が見たら、めまいを起こすだろうな。」と思いました。
結局、今年のJOY耐は、7時間完走した後、車両規定違反で失格となったチームもあったわけですから。
(これだけ何度も車検場を通った後、完走後に規定違反が見つかるって一体なんだったんだろう?)
この1時間半の待ち時間の間に更に心のダメージを受ける事態が・・・
ピット内の荷物がだいぶ動かされていた。
一緒のピットを使う、もう1チームの方々が、土曜日夕方の大雨の後、ピットに流れ込んできた雨水から、我々の荷物を保護しようと・・・上方になんとか積み上げてくれたんだそうです。
「ごめん。気がついた時には、だいぶ濡れちゃっていたんだ。」って謝られてしまった。なんかもう・・・金曜日に駐車場枠を確保してもらっただけじゃなくて、こんな心配までかけてしまうとは・・・
大きなスノコ・・・持ってるんですよね。こんなこともあろうかと。
保管ガレージに置きっぱなしにしているせいか、「ばっちいからいらない。」とか人気がなくて・・
今年は持ってこなかった。はあ・・・失敗。
疲れ切った状態で、大会スタート。
今年は、「スタートドライバーの連続走行時間は、55分まで」というルールが新設されました。
我々は、規定違反にならない時間帯に1回目のドライバーチェンジをしたのですが、直後に同一ピットの人たちから、謝られてしまった。
「ごめんなさい。ドライバー交代のピットインが重なってしまった。手違いがあったんだ。」
あ、いやいや。全然気にしてないですって。
我々は別に・・・「ルール通りに入ってきた順に作業レーンを使い分ければいい。」ってしか思っていないので。
ここまで一斉にピットが忙しくなるJOY耐も初めてだったので、周りの皆さんも気を遣ったのだと思います。こちらは全然、「あ、皆さん、出発してください。うちはぶつけないように出ていくので。」って感じで、だいぶ見送りました。色々な車両を。
こんな感じなので、実は競技中に順位は全く気にしていないです。「とにかく7時間、無事に完走してくれればいい。」としか願っていないので・・・
が、今年は・・・なん・・・か・・・
時々、クラス順位を確認するのですが、なんか我々が、2位とか3位とか・・・「まあ、みんながピットインを済ませたら、後ろの方になるんだよ。いつも通り。」と思っていました。
残り1時間を切って・・・まだクラス3位。ん????そんなわけはない。
クラス4位の車両は、我々より3周遅れ。アレ???4位の車両って、いつもクラストップを争っている車両・・・そういえば、途中で長くピットに入っていたような・・・
このまま見逃してくれたら、ひょっとして表彰台に上がれるかも。
モニター画面と睨めっこを始めたら・・・ダメだった。
chaserに見つかった。
1周あたり、15秒も速い周回を重ねるようになった。
残り40分で3周差。逃げ切れ・・・いや、無理だ。彼らがターゲットにしているのは、我々じゃない。今、2位を走行している車両。
2位の車両と我々は、1周差。彼らはまだ義務ピットイン回数を消化していない。
燃料補給のピットインをするのか?いや・・・私なら、クラス2が残り1時間を切って、燃料補給なんて作戦は選択しない。
彼らが燃料補給のピットインなら、まだ我々にも表彰台のチャンスがあるけど・・・ピットに入ってきた!
恐らく、このチームが最も緊張した瞬間だったと思います。
すぐにピットアウトした!やっぱりそうだ。燃料補給じゃない。
果たして・・・2位のまま、ピットアウトした彼らと3位の我々との差は、10秒。
その後、すぐに彼らは安心したと思います。
次の周には、その差が18秒に広がったのですから。我々が抵抗できないことがすぐにわかったと思います。
何もできない。熱中症への対策を考えて、TTC1400の彼には、フル装備で待機してもらっているけど・・・ピットに入れたらそこで終わりだ。
みんな「どうしよう・・・」と次々に私のところにやってくるけど・・・何もできない。何もできないんだ。
今年のルール変更で、初めて「無線許可を必要としない音声通信装置」の使用許可が出ました。が、我々は全く配慮しなかった。
我々の場合、「コースに出たら、状況によっては2時間連続走行」があり得る作戦の取り方です。
本庄N-Nクラスでは、無線を使用して走らせているけど・・・あれは、「ドライバー交代義務10回」のイベントだから。
「2時間、イヤフォンつけっぱなしでスポーツ」をするということが・・・耳にどのような影響を与えるか予想がつかない。
「WRCやWEC,F1は競技中、しゃべりっぱなしだろ?」って思うかもしれないけど、あれ、そもそもヘルメット内部構造が違います。
中耳、外耳を密閉してしまうイヤフォンを装着させることが怖い。
それと、無線が使用できてしまうとアンカーに余計な雑音を・・・
JOY耐の最終走行時間帯は、非常に無理な走らせ方をする車両がたくさん出てきます。
速く走らせて、コースアウトするだけでなく、ガス欠症状で意図せず減速する車両も。
今までずっと、自分がアンカーを務めてきたからわかる。
今年、初めて大会中盤でドライブをして、「コースが綺麗って、なんて楽なんだろう。」そう思わされた。
猛烈な勢いで、4位の車両が迫っていることをピットボードに・・・いや、出さない。
車両に搭載したタイミングモニターは、恐らく熱害で止まっている。ピットボードには、ラップタイムだけを掲示し続けるんだ。
今、きっとオーナーは、「燃料が持つだろうか・・・チェッカーに辿り着けるだろうか・・・」不安と戦っているはずだ。
ホームストレートで、自分たちの車両がぶち抜かれていくのを見て・・・片付けを開始しました。全員無言で。
希望なんか、見せてくれなければよかったのに。
それでも、自分たちでN1仕様エンジンを組んで出場した成果はあったと思います。
昨年よりも少ない燃料消費量で、同じ周回数を走ることができたんですから。
「俺たちは前進している。」
お金をかけなくても、進歩する方法はあります。
自分たちが組んだエンジンで、7時間完走することができてよかった。
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ルール大改正の2024JOY耐はどんな感じだったか?(土曜日) [JOY耐2024]
まさか「バロン西」のお話を再び聞く時が来るとはねえ・・・
オリンピック馬術で日本がメダルを獲得したのは、92年ぶりなんだそうです。
2024年パリオリンピックの報道は・・・まあ・・・できる限り聞き流すようにしています。いつも通り。
なんか・・・いたたまれないんですよね。どの競技も終了直後にTVカメラの前に選手が立たせられるでしょう。
プロスポーツだったらまだしも、オリンピックって、(基本的には)アマチュアの方々が集まっている大会のはずなんですよね。
なので、できる限り「まあ、試合の様子を直接TV放送されている場合は、映像を見てもいいかも。」という接し方をしています。ニュース映像は、「他者に作られたもの」になっていますから。
ただ、「馬術が92年ぶりにメダルを取った」という情報は、ニュースを通して知りました。というか、すごく反応した。
「馬術・92年ぶり・メダル」という単語に。
「あの"バロン西"以来だ。」
そう思って・・・ニュースをそのまま見ていたら、その通りだった。
大戦が始まって、硫黄島の守備隊に配備されたメダリストは、結局、行方不明になったということを・・・日本人よりも海外の人たちの方がよく記憶している。
伝説になっているのは、玉砕することになる日本の守備隊に向かって、アメリカ軍は何度も「バロン西、出てきてください。」と日本語で呼びかけ続けたということ。
日本の学校教育では、沖縄の戦いをほんの少し触れるだけで、硫黄島やサイパンで何が起きたか。あるいは東京大空襲には全く触りませんから。広島と長崎の話は出る・・・出た・・・な。被害者意識として。
非力な装備で重要拠点の守備をさせられた部隊の1兵士が、その場所に配備されていることを敵側は正確に情報を掴んでいたというのを・・・21世紀の現在にも繋がる「組織の非効率な働き方」の部分は、変わらないかな。と思います。日本人の精神性の部分というか。根性論というか。
まあ・・・「オリンピックってすごいんだな。」と思わされました。
ものすごく古くから存在する「世界選手権」だからこその記録・・・というか、記憶が刻まれるんですね。
さて本題に行きますよ。
ルールが大改正になった2024年Enjoy耐久「JOY耐」のお話です。今回は土曜日。
前日の金曜日に車検不合格となりました。
なんとか閉店間際のホームセンターで「ラッシングベルト(みたいなやつ)のものすごく短いもの」を見つけることができて、土曜日朝の予選走行準備に取り掛かったのですが・・・
「車検合格のシールが貼られてないけど、車検そのものはしたから、コースインさせちゃっていいのかな?」
AE86の彼に怒られた。
「ダメだよ。絶対。車検通ってないってことなんだから。」
ハア・・・ダメ?やっぱり。
まあ、金曜日よりは曇っているから少しは楽だけど・・・
5人で車検場にEP82を押していく。装備品チェックリストを各員が持って。
再車検は、指摘を受けたウインドウネットの固定の仕方をチェックされただけだった。
合格・・・ではあったんだけど、まだ改善の指摘
「うん。まあ、このフックでの固定の仕方でいいと思うよ。ただ、このフック自体が前後に動いちゃうのは、何かで止めるようにして。」
「ああ・・・やっぱり気になりますか?いや、ゆるゆるだけど解けない縛りって秘技を持っているんですけど、ちょっと時間がかかるので、そのままできちゃいました。20分ぐらいくれれば、
こう・・・吊るす感じで。ハアハア。」
「あ、いいから。先進んで。対策しておいてね。」
無事にフェンダーに合格シールを貼ってもらえた。
え、対策後の写真?
撮ってあるよ。うん。
掲載は・・・あ〜・・・無理。モザイク処理かけないといけないから。めんどくさいんだよ。(なんの写真?)
その後は、全員が順番に予選走行開始。
エンジンをN1仕様に換装後、大会1週間前の筑波サーキットでの練習走行では、3名のドライバー中2名がコースイン直後に飛び出してしまって赤旗原因になるような状況だったんだけど、(そのまま走行終了とするように指導を受けてしまった。係員の方がやってきて”どうしちゃったの?一体。”と言われるようなセッティングだった。)
この土曜日の走行は、全く障害が出ないまま終わることができた。
予選タイムは・・・過去最速を更新。
といっても・・・思っていたほど速くなっていない。結果は、いつも通りの位置だし。(クラス2のペケから2番目)
なんか・・・大丈夫かな。周りの車両ともっと競争できるようになると思っていたのに。
走行中、全く障害が発生しなかったので、ブレーキ周り整備とエンジンオイル交換であっという間に作業終了。
ってしたかったんだけど、その間、何度か係員さんがやってきた。
「もう、エンジンかからないかチェックしていい?」
実は、ほぼフルタンクで走行していたのだ。今年の予選。
ガソリン缶2つ分抜くのに手間取って・・・だいぶお待たせしてしまった。
例年だと、日曜日朝にやっていた作業を土曜日の予選後に実施することになったのだ。今年。
いつもだと、15時には帰宅を開始していたけど今年は・・・ずっと待機。ひたすら待機。
今年は、そんなこともあろうかと、セーフティーローダーを金曜日夜に返却した後、ミニバンを借りてきたのだ。
同一ピットのもう1つのチームの方々にピット裏の車両スペースを確保しておいてもらえたおかげで、エアコンがかかったミニバンの中で、待機中はメンバーみんなが、それぞれ休んでもらうことができた。
16時ぐらいになって、やっと周りのチームも車検場に向かって、車両を押し始めた。
もう一度、車重検査を受けた後、40Litterのガソリン補給を受けて、封印してもらわないといけない。
金曜日も車検を受けに行って、土曜日朝も再車検になって、3回目の手押し作業。
渋滞の列を待っているうちに雨になった・・・・大粒の雨。傘なんて持ってきてないよ。灼熱の戦いになると思っていたんだから。今年のJOY耐。
そう思っていたら、傘をさしたAE86の彼が何かたくさん荷物を・・・遠くの駐車場から持ってきてくれた。
「確か、持ってけって渡された保管ガレージの荷物の中にさあ・・・カッパがあったんだよ。たくさん。」
あ、そうだった。人数分ではないけど、だいぶ前にカッパを買ったことがあった。それを持ってきたのか。
カッパを着て、土砂降りになった雨の中を立っていたけど・・・私は時間切れ。セーフティーローダーを借りに行かないと。
なんだかね。
今年もドライバー構成2名のチームが複数あるけど、最小チーム体制「監督と合わせて3人で、7時間走り抜きます。」は、できないスケジュールの組み立てです。2024年JOY耐。
まあ、お金持ちの方々が皆さんS耐に行って、お手伝いの人数を揃えられない人たちは、軽自動車耐久に向かって・・・って、なるだろうなあ・・・
まあ、それを見越して、「ナンバー付き車両のJOY耐」を今、コース上でやっているんだろうけどさ。
無給油作戦が成立するような時間枠でないと、集まらないだろうなあ・・・あちらも。
「マツ耐」は、その辺りをうまく組み立てて、すごくたくさんの参加を集めているよね。マツダ車だけって限定している大会なのに。
車重測定の機会、もっと減らせると思います。決勝スタート前ガソリン補給の1回だけでいいと思う。予選前車検で、バラスト関係は封印しておけばいいんだから。
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ルール大改定の2024JOY耐はどんな感じだったか?(金曜日) [JOY耐2024]
「終わったなあ・・・2024年」
え?今、暑中お見舞い真っ盛りの天気?また高校野球で倒れちゃう高校生たちを眺める大人たちの季節?
いや、今年は、フランスのオリンピックで、その辺りはかき消されるのかな。
ふう・・・JOY耐中心で回ってるもんで。私たちの生活。無事に今年も完走できて、終わったなあ・・・って。あといくつ寝るとお正月。(今日も気温35℃)
さて、2011年に初出場して以来、10回目のJOY耐となった今年の大会は、これまでと大幅にルールが変わりました。どんな感じでの進行となったのか、紹介しましょう。今回は、7月5日金曜日のお話です。
例年通り、グランドスラムエスプリさんで4輪アライメントテスターの調整を実施した車両をもてぎのピットに持ち込んだのは、14時でした。
私が、セーフティーローダーから車両を降ろしている間に我が妻が3日間一緒に過ごすことになるもう一つのチームに挨拶。
なんだか・・・今年は、だいぶ話し込んでるな。なんだろう・・・
降ろした車両のところに戻ってきた我が妻から話を聞いて驚いた。
「ピット真後ろのサービスカー置き場、2台分、私たちの分も確保してくれたんだって。荷物を置いて、場所取りしてくれてた。」
もう、びっくり。今まで、そんなことされたことがない。っていうか、たまに我々の方が、先にピットに到着する年もあったけど・・・そんな発想なかった。驚いた。ものすっごく。
今年は、これまでと違って、ピット裏のサービスカー駐車券が、「2台分」配布されたんです。
この「縦に2台分スペースを確保してくれていた。」サービスカーが、酷暑の中で開催されることになった今年の大会で大活躍することになります。
TTC1400の彼も到着。
車両と荷物をピットに運び込んだあと、車検場に車を3人で押していく。
今年は、我が妻も手伝ってくれて、3人のせいか、ものすごく車両が軽い。
TTC1400の彼は、「いや・・・アライメント値は去年と一緒なんでしょ?こんなに軽いって・・・多分、今年は、ハブを交換したからだと思いますよ。」
そうなのかな?
今年は、N1仕様エンジンに載せ替えるのと同時にバルクヘッドから前の部分を一通り全部、できる限りの交換作業をしたのだ。多分・・・何も問題は起きない。
そもそも、ほぼ走らせていないから、例年のような「ドライブシャフトから飛び出しちゃったグリースは拭き取っておきなさい。」なんて言われないと思う。
何も指摘事項なんてないさ。って思っていた車検は・・・ダメだった。
車検を待っている間に装備品チェックのテントに・・・・今年も行けない。5人分の書類が揃ってないから。
装備品の話は・・・いつかこのBlogで記事にすることになります。今年の装備そのままでは、来年は出場できないので。
事前に車両仕様書は書き込んであって、今年も「カメラ使用申請書」を提出する。
車検は、カメラを装備した状態で受けないといけないのだ。それが引っかかった。
今年は、昨年までのフロントウインドシールドへのSONY RX0 Ⅱ設置だけでなく、予備機としてドライバー脇にSONY α7Cを固定して大会の様子を撮影することにしました。
この状態で車検に臨んだところ、NG。
「大きなカメラだから、ロールゲージに何か紐状のもので更に固定して。」
「あと、下側のロールゲージだけじゃなくて、上のロールゲージにも吊るすような感じで補強を入れて。」
カメラ関係は、これだけで済まなかった。
フロントウインドシールド側のRX0 Ⅱも指摘。
「固定金具だけじゃダメ。これも左右に紐か何かで補強を入れて。」
「去年は、固定金具だけで車検通ったんだけどな。まあ、インシュロックで補強するか。」
なんて思っていたのは・・・実際、ご指摘は正しかった。
土曜日の予選時は、どちらのカメラもインシュロックで補強を入れて出走したんです。
でも、α7Cの方は、走行中にがっくり90°傾いた。
「上側に吊るすような感じに補強して。」って指摘を受けたのを「いや、下側だけインシュロックで補強すれば大丈夫だろ?」って、吊るさずにコースに出したから。これのことか。
N1車両といえど、走行中にものすごい力(と振動)がかかるんですね。一眼レフのボディに。
もう一つの指摘事項が・・・予想外・・・というか、深刻な指摘事項だった。金曜日に車検を受けていて良かったと思わされることになります。
先の一眼レフ固定の写真は、助手席側から撮影したのですが、運転席脇に紺色のウインドウネットが映り込んでいます。
今回、このウインドウネットの下端処理がNGになった。(この写真で、開放状態になっている左下端の処理)
この左下端は、第一次活動でお世話になった板金工場の方が考えてくれた「金属製のバネ」を取り付けて使ってきました。
この「バネ」がNGとのこと。
「万が一の場合、バネが伸びて腕が車外に出てしまう。伸び縮みしないもので固定して。」
マイッタ。
「ずっとこの固定方法で大会に出ていました。」と言っても、もうダメ。
TTC1400の手伝いをしていて、今年から「JAFの規定が変わって、ウインドウネット装着義務」となった事の対処を春の大会で行っていたことから、「JOY耐で慌てるチームが出るだろうな。」とは予想していたんです。
でも、まさか自分達の固定方法が引っかかると思わなかった。バネを使わないで固定なんて、どうしたらいんだろう・・・
車検員さん達からアイデアが出た。
「このネットと同じような材質のもので固定してくれればいいよ。」
「あ、マジックテープとかですか?」
「いや、マジックテープは伸びちゃうからダメだなあ・・・例えば、紐の端にフックがついているものとか。」
ああ・・・なんとかなりそうな気がする。思い浮かぶものがある。
その後、車重測定になって・・・
「この車両、車重が足りないです。」
「えっ!いや・・・そんなハズは・・・」
って驚かされた。JOY耐規定は、通常のN1規定よりも車重が重く定められているのだ。
「あ、ちゃんと1分加算でシールを貼りました。」
丸に10と書いてあるシールを確認してもらって、いよいよ下回りピットに進む。ここが毎年鬼門なのだ。昨年は、初めて何も言われない年だったけど、今年はどうだ?
何も・・・何もご指摘事項がなかった。ここ数年、グランドスラム・エスプリの皆さんが、事前にチェックしてくれるせいか、何も言われずにピットを出ることができた・・・・けど、車検不合格。フェンダーに合格証を貼ってもらえなかった。
大変だ。明日の朝までにウインドウネットの固定方法を対策しないと・・・
3人で車両をピットに押して戻り、もう一つのチームの方々に「必要だったら、エンジンかけて動かしてしまってください。」と言い残して帰宅し始める。
道中で対策方法をグルグル・・・いや、あの場ですぐに思いついたものはある。
この件、問題なのは、
1.伸び縮みしない素材でウインドウネットの下端を固定しないといけない。
2.その素材の長さは、"すごく短い”
すごく短い長さで拘束できるものって・・・ああ・・・秋葉原のアノお店に売ってる。プレイする時に使うやつ。低温ローソクと魔女マスクが必要(ピットに火器は厳禁です。)
でもなあ・・・今、栃木県の茂木。
これから東京の秋葉原の3階の左端の棚って・・・間に合わないよ。どうしよう・・・
「できるだけ大きなホームセンターに行ったら、何かあるんじゃない?」
「あ、ああ・・・そうだね。手芸コーナー・・手芸コーナーがあるようなホームセンターに行こう。」
「え?なんで手芸コーナー・・・ないと思うよ。そんなところに。」
閉店ギリギリに到着。あと10分で探さないといけない。手芸コーナーに向かう。
「だから、手芸コーナーじゃないって。」
「そっちの棚探して!革ベルト!肌色じゃなくって黒いやつ。それと金具は、銀色ね。(ハアハア)」
革ベルトのできる限り短いのを作らないと・・・両手が縛れる長さのやつ。
幅の広い革ベルトと金具を握りしめてレジに向かう途中で、我が妻が一言。
「ねえ、その金具、どうやって革ベルトにつけるの?うち、ミシン無い。」
「アレ?小さなミシン、あったよね?」
「とっくの昔に捨てた。動かなくなったから。」
あ〜・・・・なんか・・・音楽が流れてきた。閉店のお知らせ・・・・ラッシングベルト!数年前まで、ピット脇のテントに使っていたラッシングベルトだ!今は、強すぎるから、ただの紐で縛るようになっちゃったけど。
急いで作業服とかが売っているコーナーに向かう。あった!荷物固定用の紐!フックがついてる!
さて、発見したこの「両手が縛れる(?)長さの紐」が、土曜日の車検で受け入れられたか・・・次回!
残り5分で表彰台がすり抜けて行きました。 [JOY耐2024]
暑かったです。2024年JOY耐7時間耐久レース。あの初出場の2011年を思い出すようなひどく暑い1日でした。
が、ちゃんと自分たちで組んだエンジンを乗せた我々の車両は、トラブルフリーで、7時間を走り切りました。
結果は、
総合32位(出走62台)
クラス4位(全6台)
でした。
チェッカーフラッグまで、残り5分というところで、速いチームに抜かれて、4位に転落。
すごくいい成績でチェッカーを受けたはずなのですが・・・なん・・・ですか・・・ね。
チェッカーフラッグを見届けた後、全員無言。
今までだと、完走して喜んでいたはずなんだけど・・・・こう・・・なんていうか・・・釈然としない気持ちって感じ。
今年のルール改正は、その意図を十分反映したのだと思います。CLASS2に関しては。はあ・・・
無事に予選を走り切りました。 [JOY耐2024]
梅雨明け・・・ではないまあまあ曇り空の1日でした。2024年Enjoy耐久「JOY耐」予選日。
結果は、
総合 出走62台中56位
クラス2 6台中5位
エンジン載せ替えたのですが、いつも通りの順位です。まあなんていうか・・・平常運転。確かに過去最高の予選タイムだったんですけど・・・・あれ?って感じ。
特にトラブルなしで1日予選を出走できました。
ただ、今年のルール大幅改訂の発表があった時は、土曜日日曜日が楽になると思っていたのですが、全然そんな状況じゃないです。
明日は、燃料を40Litter積んで、重くなったEP82を出走前に全員で押さないといけないという修行が待っています。
なんだろう・・・このルール改定・・・
AE86レースの彼に言われて気がついたのですが、一番最初に出走した2011年の大会と同じ日(週?)の大会らしいです。
あの時もものすごく暑くて・・・悲惨な結果になりました。
明日は、13年が経過して、進歩しているところを証明したいです。
エンジン搭載完了 [3機目のN1仕様エンジン]
この猫さんはですねえ・・・
いつの頃からか、私たちが作業をしている時にやってきて、一日監督をやってるんですよね。近所にお住まいになっている猫さんなんだそうです。
昨年・・・だったか、保管ガレージは、周辺の柵を全部立派なものに施工し直したんです。
この猫さん、もう、敷地内に入ってこられないんだろうな・・・って思っていたのですが、来てますね。
どうも、AE86レースの彼が、管理人さんに聞いたところ、「あ、ちゃんと穴を開けた。猫さん用に小さく。」だって。
で、私たちのところにいる間は、なんだか一生懸命喋ってる。(鳴いてる。)
「お前らさあ・・・」
「あ、はい。」
「1日目にエンジン下ろして。」
「2日目に新しいフルメタルクラッチとか付けて。」
「3日目でエンジン載せて。」
「で、4日目で・・・・まだこの状態?」
「あ。はい。なにぶん、作業が遅くて・・・」
「飽きたぞ。カリカリくれ。」
いや、あげませんよ。朝、会った時に小袋おやつあげたでしょう?
オーナーみたいに私は甘くないですからね。オーナーなんて、もはやおやつじゃなくて、「それ・・・ご飯じゃ?」って量を毎回あげちゃうでしょう。家に帰ったら、飼い主さんに心配されますよ。「なんで最近、ご飯を食べる量が少ないのかしら?」って。
いや、ほんとに足元に頭ぶつけてこない。いくらやってもダメです。あっちで見ていてください。危ないですよ。
ふう・・・作業作業。
とにかくエンジンがかかるようにならないと。
エンジン載せながら、レギュレーション上期限が定められている消化器を交換したりしないといけないのだ。
この高級消化器は・・・外車整備係が「お客さんがくれた。」って持ってきた。なん・・・だろう・・・消化器くれるお客さんって・・・
この高級消化器、ブラケットが日本メーカのものと違うから、ちょっと厄介・・・かつて使ったブラケットが確か・・・保管ガレージを探し回らないと。
なんとか全部の作業が終わって、エンジンがかけられるようになった。フルバケットシートに乗り込む。
キーを回す。
クランキングスタート。
ガッガッガッ!
ダメだな。かからない。
その後、何度もキーを回す。
ガッガッガッ!
なん・・・だ・・・?
なんで・・・
なんでエンジンがかからないんだ?何を間違った?
組み方は間違っていないはずだ。ちゃんといちいちエンジン整備書をチェックしながら組んだんだぞ。1基目のN1エンジンの時は・・・こんなに手間取らなかったはずだ。
仁王立ちしてエンジンルームを見つめていたTTC1400大ベテランドライバー様が一言。
「なんかガソリンが来てないような感じだなあ・・・構わずスターターを回し続けてみな。」
昨年の2基目のN1エンジンの時を思い出す。いや・・でも、去年は、セルモーター自体が動かなかった。
JOY耐直前のこの時期にエンジンがかからないなんて・・・戻すか?元のノーマルエンジンに・・・どうしよう・・・
ガッガッガッガッガッ!かかった!エンジン始動!!
アイドリング回転にならないうちにエンジンカット。
すぐにTTC1400の彼が下を覗き込んで・・・・
「ああ・・・ダメだ。何か漏れてる。これ・・・冷却水?」
冷却水じゃなかった。今回、同時にフューエルフィルターも交換していた。どうにもそのフューエルフィルターの配管が作業しにくくて・・・外車整備係が直してくれた。他は・・・
油圧計のネジからオイル漏れだ。やっぱりシールパッキンブラックじゃダメだったか。
ヘンケルジャパン(ロックタイトブランド)のシーリングラップを巻いたら、簡単に止まった。最初からやっておくんだった。
でもまだ・・・タイミングベルトカバーのところからオイル漏れだ。これは・・・やっぱりオイルポンプオイルシールのところにグリースをつけてなかったのがまずかったかな。
今日はここまでだ。
がっかりして帰り支度を始める。
大丈夫。エンジンはかかった。去年の2基目のN1エンジンと違う。俺たちは進歩している。
オイルポンプを車上搭載で触るのなんて慣れてる。オイルポンプオイルシールを交換して、JOY耐に向かうぞ。
そんなことを考えながら、自分の車に向かうと・・・ドアを開けた瞬間、大変な事態が・・・
なん・・・なんで・・・なんで、ドアのパワーウインドウのところににゃんこ印????
暑かったからね。窓開けてたよ。ええ・・・・っていうか、全部のシートだけじゃなくて、ダッシュボードにまでニャンコ印がああああ〜!しかも泥!!足あと!!!くっきり!!!!(写真撮るの忘れた。)
んも〜ウエスで拭き取らないと。ってしまったあああ〜このウエス、ミッションオイルがああああ〜!!!
んべええ〜ってミッションオイルがダッシュボードにベッタリとおおお〜!
匂いがあああ〜!!!
報復か?
報復処置なのか?モンプチのクリスピーキッスとびきり贅沢チキン味小袋1つじゃ全然足りないって。(苦悩)
ベアリングキャップって交換しちゃいけない部品なんだね。 [3機目のN1仕様エンジン]
やっとヘッド側の準備が整った3基目のN1仕様エンジン。
ここからはひたすらエンジン整備書通りに組み立てていくだけ。もう時間がないので、3人で手分けして作業をするのだ。
・外車整備係がクランク組み込み
・オーナーがプラグチューブガスケット交換
・私が、ピストンの縦傷を紙やすりで擦る係
エンジン整備書を見るたびに長年、「謎記載ページ」だと思っていたところが、今回判明したのだ。外車整備係によって。
この写真、すごく分かりづらいけど、うっすらと数字が入っているのだ。
エンジン整備書には、「クランクメタルの番号が振ってある場所」と記載があるんだけど、長年、「何も書いてないじゃん。その場所に。」って思っていたのだ。
今回、この番号を浮き上がらせなければいけないような事件発生。
エンジン整備書を一生懸命読んだ外車整備係が、記載されている場所をパーツクリーナーとワイヤブラシで擦りまくって、発掘作業したのだ。
こんな感じで、うっすらクランクメタル番号が記載されているなんて知らなかったよ。
クランクメタルの番号そのものは、部品に不滅インクで記載されている。(って言っても、拭いてしまうと消えてしまうんだけど。)
保管しておいたベアリングキャップと古いメタルの組み合わせをそのまま新品メタルに交換して組んでいくだけだから、すぐに終わるだろうと思っていたんだけど・・・
クリアランス測定
測定・・・
なに?
プラスチゲージをどんどん消費して、悩んでる。
「回らない・・・・」
「何が?」
「クランク・・・・クランクシャフトが回らない・・・プラスチでクリアランスは確認できてるのに。」
何言っているんだ。外車整備係よ。そんなわけないだろう・・・クランクシャフトの先に取り付けられたラチェットレンチを・・・あ、アレ????この重さの・・・この感覚・・・
「ああ、これ、去年、私がN1仕様2基目を組んだ時と同じ。規定トルクで締め込んだ後、この重さになったから、おかしいおかしいと思って、何度もチェックしたんだ。プラスチゲージ1本全部消費して。で、クリアランスも規定値通りだから、こんなもんだろうって思って、組み上げたんだよ。」
「いや、絶対おかしいです。だって、ピストン入れてないのにクランク単体で指で回せないって、そんなわけはない。一体何しました?」
う〜ん????
思い出すと・・・・
2.で、傷がつくことがなかったブロック側を選択。
3.ピストンや、クランクは、傷が付いたエンジン側の物を使用。
4.コネクティングロッドボルトの交換作業中にクラックを見つけたピストンは、「傷がつくことがなかったブロック」側に使われていたピストン。なので、仕方がないので、傷がついているピストン4個をそのまま使おうとしている。
全部説明した後・・・なんか・・・外車整備係が、ため息をついている。海よりも深いため息。
オーナーが一言。
「ねえ、じゃあ、クランクとピストンは同じエンジンからなんでしょ?」
「そう。」
「じゃあ、ブロックも同じエンジンのやつに交換してみたら。」
放置していたばっちいブロックに組み付けると・・・回った!すごく軽くクランクを回せる!
外車整備係が確認。
「これ、ブロックだけ交換してたんですか?」
「そうだよ。他の部品は、全部筑波サーキットで機関車トーマスをやっちゃったやつ。白煙モクモク吐いたまま、コースインさせて、係員さんにものすっごく怒られたやつ。」
「ええ、いましたよ。私も現場に。じゃあ、このクランクを止めるところの金具も、機関車トーマス側のエンジンなんですね。」
「そう。」
なんか・・・なんか・・・再びため息ついてる。海よりも深いため息。日本海溝並み。
「エンジンをニコイチにしようなんて発想しませんよ。普通。ブロックとベアリングキャップとクランクは、一体物です。」
「そうなの?だって、このベアリングキャップってやつに番号ついてるじゃん。その番号があってれば良いと思っていたよ。」
「そんな感じで、2基目のエンジンを組んだんですね。このブロックのベアリングキャップは?」
「う〜ん???あの時はさあ・・・エンジン2基分をいっぺんに洗ったから、全部ごちゃ混ぜ。」
再びため息。海よりも深いため息。もう、マリアナ海溝並み。
結局、この日の作業は、元のブロック用のベアリング番号が揃っていなくて、お開き。こんな感じで、部品がないと1週間作業ができないのだ。トヨタモビリティパーツに買いに行かないといけない。
クランクをブロックに組み込んだ後は、ピストン取り付け作業。
ピストンリングNO.1の方向確認
ピストンリングNO.2の方向確認
ブロックへの組み込み手順確認
1基目のN1仕様エンジンの時は、「ピストンリングそのものに上下方向」があるなんて知らなくて、ピストン全部に取り付けてしまった後、全部やり直しになってしまったのだ。今回は、ちゃんと印が上になっていることを確認して、この後、ピストンリングコンプレッサーを使って組み込みました。
「N1仕様エンジン」の要は、このガスケットです。
TRD製(とっくの昔に廃盤)の薄いガスケットにすることで、やっとこれまでの「ノーマルエンジン」から解放されることになります。
失敗したのが、ヘッドとブロックの組み付け作業。落とし穴があるんです。
まずは、組み付け用のボルト。
長さが2種類あるんです。(当然、部品番号が違う。)
ここは引っ掛からなかった。ちゃんとエキゾースト側、インテーク側で分けて組み込みました。組み込んだんだよ。ええ。全部。塑性法で。
これ・・・・組み込んでしまった後のブロックを上から撮影した写真なんですけどね。分かりますかね?
わざと何も印をつけません。落とし穴があります。この写真に。
さっきの長いボルト・・・組み込んだ後、ヘッドブロックとの間に「丸い隙間」があるのが気になっていたんです。
「なんだろう・・・ボルトの周りに丸い隙間って・・・なんか・・・ワッシャーが入っているような・・・・」
その通りでした。
写真を撮っていませんが、この後、分解部品を一通り収納してある箱を漁っていたら、ワッシャーが出てきました。10枚。ああ・・・
私は、とにかく一回組み込んでしまったボルト類は、失敗作業の時は、全部再び新品交換です。再利用はしない。
なので、またここで1週間。もはやトヨタモビリティパーツに通勤?
オイルストレーナーのOリングも交換して
新品オイルポンプも取り付け
って、ふう・・・シールパッキンブラック塗布失敗。拭ってやり直しだ。
タイミングアイドラーのボルトも対策部品になっていた。
で、最後の難関が・・・それも、予想していなかった展開。
新品のタイミングベルトを取り付けて、それでおしまいさ。って思っていたんだけど・・・ちゃんと組み込めない。
理想はこの状態。
クランクシャフト側の印(突起)とヘッド側の丸い穴の位置がぴったり合わないといけないんだけど、どうやってもヘッド側の穴位置が左側に半コマぐらいずれてタイミングベルトがはまってしまう。
オーナーと二人で、ウンウン。
「おかしいよ。タイミングベルトってさあ・・・最初の頃は、二人で目一杯力を込めて取り付けていたものだけどさ。」
「うん。」
「最近はさ、タイミングアイドラーの脇にあるスプリングを最後に引っ掛ければ取り付けられたじゃん。」
「そう。力をこんなに込めなくても、取り付けられるようになっていたよ。」
「なんだ?なんで、何回やっても、最後の最後で、穴位置がズレるんだ?」
苦悩。ものすごく悩む。(本当に時間がかかった。)
最後の最後に編み出した方法は、
1.今までと違って、スプリングは引っ掛けておく
2.タイミングアイドラーAのボルトは、緩めておく・・・っていうか、外しておいて、タイミングベルトをかけてからなんとかする。
ふい〜・・・なんとか、タイミングベルトも取り付けられたぞ。なんか・・・この辺りが、ヘッドガスケットを薄くした影響なのかもなあ・・・
あ、最後に確認。
「オイルポンプオイルシールのところさあ・・・グリース塗ってから取り付けたっけ?」
「あ、忘れた。」
「・・・・」
もう無理。疲れた。このままカバーを取り付けて、さっさと車体に搭載するぞ。
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バルブクリアランスの調整に4日かかかりました [3機目のN1仕様エンジン]
5月末の筑波サーキットでのスプリントレースは、AE86、TTC1400メンバー共に事故なくいい成績を収めました。
で、6月は、本庄サーキットでの軽自動車耐久N-Nクラス出場だと思っていたのですが、今回も欠場です。っていうか、N-Nクラスすごい活況ですね。あっという間に30台の枠が埋まってしまったそうです。強制的にエントリーできなかった。一体何が起こっているんだ・・・本庄N-Nクラス。
なんだか、繰り返しレギュレーション改定っていうか「違反するような改造はするなよ。」警告が出されているということで・・・正直、「いや、軽自動車にそんなに金をかけても・・・タイヤ飛んでっちゃうような構造なんだから・・」(あ、ダメなの?このあたり書いちゃ)
あ、はい。本題ね。本題。出場しない大会のことは触るな。と。
バルブすり合わせ処理をお願いしていた加工屋さんからヘッド側が一通り戻ってきました。
これに一通りヘッド側部品を組み込んで、バルブクリアランスの調整をしないといけないです。
参考までにこの返却されてきたヘッドに一通り部品を組み込んだ後、バルブがどれぐらい飛び出してくるものなのか確認したのがこの写真。
こんな感じで、完全にヘッドブロックから飛び出してきちゃうんですよ。バルブクリアランス調整作業中にバルブが。
なので、この空間を確保しないといけないです。
2基目のN1仕様エンジン(始動できなかったやつね。)の時には、こんな感じで横倒しにして、バルブスプリングコンプレッサーを取り扱っていました。
とにかく作業がしにくくて。
時間がかかってしょうがない。
なので、今回は、ヘッドスタンドってやつを先に購入しておきました。バイク用の。
UNITというブランドから販売されているE7120エンジンスタンドというものです。
1300ccの排気量だと、バイク用のでなんとか固定できてしまいました。
といっても、エンジンスタンドを買ってきて、そのままではヘッドを固定できなくて
こんな感じで、ホームセンターでいろいろな金具とネジ類を購入して、試行錯誤して取り付けました。
固定できている全体写真を撮影したと思ったんだけど、なかった。残念。
とにかく机の上で、ヘッドをゴロゴロ動かさなくて済むようになったので、格段に作業が楽になりました。
うっかりミスになりそうだったのが、このバルブステムオイルシール。
今回、製作しているベースエンジンは、筑波サーキットで機関車トーマスを演じてしまったものです。
あれだけ白煙を吐くということは、バルブステムオイルシールが相当悪くなっているんだろう。と予想していたのですが・・・
外観上はわからなかった。
これまでに掴んだ「白煙の原因」は、
1.このエンジン、全部のピストンに深い縦傷が入っていた。(しかも円周の同じ側)
2.バルブクリアランスは、大きく外れていた(数字が大きい方向。しかも全バルブがバラバラ。)
で、バルブステムオイルシールも。って思っていたんだけど、そうでもないみたい。
みんな同じ形に見えるけど、念の為、寸法を測ってみるか。
ん?
これ・・・高さ寸法が・・・違うぞ。吸気側と排気側で。あっぶね。気にせず組み込むところだった。
現品合わせしましたよ。
1基目のエンジンの時の部品型番を一通り残しておいてよかった。ちゃんと今も購入できました。
このコッターピンとバルブをバルブスプリングコンプレッサーを使って組み込んでいくんだけど・・・
これ、まだバルブスプリングコンプレッサーを使う前ね。
こんな感じで、コッターピンを2つ、バルブの支柱(円筒形の窪みがあるところ)にはめ込まないといけないんだけど・・・
バルブスプリングコンプレッサーって、本当にたまにしか使わないから、使い方を忘れてしまっていて・・・
苦悩。
本当に苦悩。
最初のこの1個を組み込むのに40分かかった。
手持ちのマイナスドライバーやら、ピンセットを持ち出して、コッターピンと格闘。
まあ、16個もバルブがあるので、繰り返し作業をしているうちにだんだん1つあたりの作業時間は短くなりました。(オペレーションズリサーチの世界)
で、このコッターピンの部分を少しプラスチックハンマーで叩いてあげながら、バルブシムを入れるお皿を被せて、カムシャフトを組み込む。
念の為、カムシャフトの固定部のクリアランスを測定。
うん。プラスチゲージの幅は、整備書の指定範囲内だった。
ここまでで1日がかり。
シムゲージを使って、バルブクリアランス調整を開始。
最後には嫌になってしまって、「とにかく整備書の交差範囲内に入っていればいいよ。」ということで蓋をしてしまったんだった。
今回は、ちゃんと室内で作業。
16個全部のバルブクリアランスを一定の数値に収めるのだ。
数値をメモした後、カムシャフトを全部バラして、シムを入れていく作業を繰り返していく。
吸気側1個、排気側1個を除いて、1日で数値を揃えることができた。
が、その後が・・・残り2個がどうしても数値を揃えられない・・・どころか、整備書の許容公差範囲内に入らなのだ。
3日目に1日がかりで排気側を合わせた。
手持ちのバルブシムだけでなく、このシムを載せるお皿の寸法もありったけ測定して、組み合わせを変えていって、なんとか収めた。
stilform JAPANという会社が販売してくれている「金属にも書けるペン」ってやつを事前に手に入れていたから、部品そのものに測定値を書き込んで管理できていたけど、これがなかったら、もっと大変なことになってた。
残りは、吸気側1個。
厚み2.60mmのシムがあれば、揃えることができる。が・・・廃盤になっていた。よりによって。2.60mmと2.65mmのシムが。
代わりに整備仕様書には書かれていない、2.55mmと2.50mmのシムが販売されていた。
念の為、2.70mmのシムと共に購入して組み込んでみるんだけど・・・
どれも「公差範囲そのもの」に入らない。どうやっても。
シムそのものを削ろうか・・・
ものすごく迷う。
でもなあ・・・たいらになんて削れないよ。きっと。紙やすりで。しかも、シムの表面って、これ、絶対に何か処理がされてる。
この処理層を剥がしたら、猛烈に摩耗するんじゃないか?
バルブ組み込み作業4日目。
たった1個のバルブに散々悩んだ挙句、2.55mmのシムを組み込んで蓋をしてしまいました。大丈夫。きっと。
さ、ブロック側と合体させて、エンジン組み付け完了させるぞ。
重曹ちゃんを使ってエンジン塗装の下地処理を行いました。 [3機目のN1仕様エンジン]
Joy耐2024エントリー受付が始まりましたよ。我々は早速エントリーしました。あと、来週(5月26日)に開催されるTTC1400の方も手伝いに参加します。大ベテランドライバー様は、てっきり1年通して出走するのかと思ったら、今回はパスなんだそうです。なんだか来週の大会は、AE86レースの彼と混走になる・・・ちょっと車両の性能差が大きすぎるよね。N1車両の方は、ベース車両そのものが生産されなくなって久しいので、台数が減るばかり・・
Joy耐の方は、昨年までに比べると準備期間が長いので、今年は台数が増えてくれる・・・かなあ・・・期待してます。
「今年は夏の大会だから、時間に余裕がある。」って思って始めたN1仕様エンジンの制作は・・・もうすぐ梅雨時。
あり?雨が降り始めると、色々と作業が滞るんじゃ・・・という時期になってきました。まずは、塗装を仕上げないと。
ええ。そうなんですよ。バラしたエンジンは、ピストンに全部深い傷が入っていて・・・現実逃避で塗装をしよう!となったのが、前回までのお話でした。
で、そのヘッドカバーだけは、延々と移植し続けて使ってきたんですよね。
塗装した当時、心配していたほど、塗料が大きく剥がれることなく13年使い続けることができました。
あの時は、なんの疑問も持たず、紙ヤスリと缶スプレーで仕上げたのですが、まあ、今回は、せっかくエアツールを購入したので、下地処理をヤスリがけ以外の方法で、やってみよう。
前回、ヘッドカバーを塗装した時の反省2つありました。
1.ヤスリがけのゴミを取るのが大変だった。(パーツクリーナを吹いてしまったら、油を再び付着させてしまうってことだけはわかっていた。)
2.耐熱塗料を使ったけど、なんだか何日経っても表面がブニョブニョしていて・・・エンジン組み立ての時にそのブニョブニョがシワ状になって結局そのまま残ってしまった。
さて、この反省を繰り返さないように・・・下地処理は、エアツールを使って「重曹を水に入れて、空気の力で、対象物にぶつけてみよう。」
でもなあ・・・重曹って・・・確かに台所用品のところで売ってるけどさ。本当に洗浄効果なんてあるのかねえ・・・
まずは、前処理だ。
時間短縮を図らないといけないので、オイルパンのしールパッキンブラックは、電動ドリルを使って強制的に剥がします。
オイルパンの下に写っている、木製の台は、バイク用ツールです。
これまでは、古タイヤの上で作業を行ってきたのですが、2基目のN1仕様エンジンが始動できなかった理由の一つかと・・・ちゃんとエンジンが固定できる台を・・・と探していたのですが、このTAKEGAWAさんで作っているオートバイ用の台に今回は、だいぶ助けられました。
こんな感じで、自動車用オイルパンには、ちょっと足りない寸法なんですけどね。でも、接触面がゴムで覆われているおかげで、対象品が簡単に固定できるようになっています。
エンジンブロックも今回は塗装します。
1基目の頃は、ガレージオーナーから、「エンジンブロックを洗おうと思うなよ。水をかけている最中に錆びる。」とは言われていたんですけどね。
まあ、チャレンジ。ガムテープでできるだけ覆って、外側だけ重曹処理をしてみよう。
重曹の使う量は・・・わからない。
4kgの重曹ちゃんを3袋購入してみました。多分、多すぎ。一袋で十分って感じ。
これを中国製のエアツール用塗料カップに水と共に入れて、エアで拭いてみたんだけど・・・・
全然ダメだった。
なんていうか・・・・「ただ、水に入った重曹がダラダラ出てくるだけ」
想像と全然違った。
恐らく、ネジ部を全部シールテープで処理してから出ないと使えないんだよ。この塗料カップ。
シールテープ・・・持ってない。
捨ててもいいつもりで、手持ちのTreeBond 1324でネジ部の処理をしてみよう。
TreeBond1324は、固まるまでに時間がかかるから・・・いや、もう、本当に時間切れ感がすごいんだって。とにかく前に進まないと。
スチーム洗浄機登場。
ここから先は、「本当の自己責任」処理です。正直、危ない。
このスチーム洗浄機、実弟の長女が結婚した時に引き出物としてもらったものだから、壊すつもりで使っちゃおう。中国製。これの設計をした人、まさか水以外のものを突っ込む奴がいると思わなかっただろうなあ・・・
先ほどの塗料カップの中に残ってしまった重曹を水とお箸を使って無理やり突っ込んでいく。
電気を入れて・・・おおっ!エアツールを使うより、よっぽど力強く吹いてくれる。
よかった。スチーム洗浄機が爆発したらどうしようって思っていたけど、そうならずに済んだ。
付着した重曹は、水で洗い流したんだけど・・・なんか・・・どうしても少し・・・ザラザラ感が・・・
買っておいた「タッククロス」ってやつを開封してみる。
塗装の前に「タッククロス処理」っていうのを行うと、表面のゴミを取ってくれるんだって。でも・・・
なんかこれ・・・想像していたのと違う・・・もっとこう・・・ベタベタくっついて、ゴミを取ってくれるんだと想像したんだけど・・・なんかあんまりペタペタしない・・・う〜ん???まあ、とにかく部品に押し付けてみよう。
塗装直前のオイルパン。
やはり放置車両(白Gi)のエンジンは、相当に状態が悪かったんだと思います。オイルパンが錆びちゃってるって一体・・・
塗装直前のエンジンブロック。
どう?洗浄前に比べると気持ち、「黒い」感じがするでしょ?
付着していたオイルが取れている感じになりました。
この重曹処理をしている最中は、「こんなので、本当にオイル汚れが取れるのかな?やっぱりやすりがけの方がよかったかなあ・・・でもなあ・・・凹凸があるところに紙やすり、なかなか入っていかないから、残ったオイルで塗料が弾かれるよなあ・・・」とぐるぐる頭の中で渦巻いていました。
途中、ビニール手袋が破れちゃったんですよね。左手。
構わずそのまま作業を続けました。
が、作業後、2日経って大変なことが・・・
左手の肌が露出していた部分だけ、ボロボロになりました。手。
しかも、1週間経っても治らない。すげえぞ。重曹。図らずも体感しましたよ。洗浄効果を。
比較対象として、錆まくっているエキゾーストマニホールドだけは、紙やすり処理としました。
塗装の結果は・・・
ヘッドカバーだけの写真になりますが、こんな感じです。
なん・・・か・・・塗装中に「円状に全く塗料が載らない」箇所が数箇所あって、どんどん厚塗りしてしまったのですが・・・変だなあ・・・なんでこんなポツポツ塗料が載らない場所があるんだろう???
あれでした。アレ。
3Mのタッククロスがもったいないと思って、1枚だけで処理したんです。今回。全部の部品。
最初にオイルパンをペタペタした後、そのタッククロスをヘッドカバーに押し当てたので、ゴミの油分が、ヘッドカバー表面に逆に付着したんだと思います。失敗。1パーツごとにシートを使うべきでした。
それでも、今回使った塗料は、いいものを選んだと思いました。
AREAという会社が取り扱っているバイク用塗料なのですが、この「トップヒート」という耐熱塗料、太陽光の下で、乾燥させていたら、しっかり乾きました。
1基目のN1エンジンの時の耐熱塗料のような、「いつまで経ってもプニプニ」という現象は発生しなかった。
色味といい、すごくいいスプレー缶を手に入れたと思いました。
さて、塗装は終わった。もう、組み立てに入らないと・・・って、バルブすり合わせ作業が終わったって加工屋さんから連絡。
そうだったよ。あれをやらないと・・・1基目の時に苦悩した「バルブクリアランス」作業・・・はあ・・・
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