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10年目のJOY耐は昭和の車が主役だった(前編) [JOY耐2010]

「ねえ。投票してからもてぎに向かうのって無理があったんじゃないの?もう、席が全然無くなっちゃってたりとかしてるんじゃないの?」
「あのねえ。俺たちが出るレベルの競技だよ。お客さんなんて来るわけ無いでしょう?もし来てくれたらエントラントのみんな、泣いて喜んじゃうよ。」
「じゃあ、なんでうちは向かってるのよ。お金かけて。」
「・・・・(それを言われちゃ・・・)あっ!人が倒れてる!

CR-Zをフル減速!カウンターステアを当てながら脇道へ。ガリガリガリ〜!
あ〜あ、やっちゃった。出発前にお店の人に「ロードクリアランスが少ない車両ですから、くれぐれも気をつけてくださいね。」って言われてたのに・・・派手にバンパー下に擦り傷を作ってしまった。

倒れているおばあさんに向かってダッシュ!もし、呼びかけても反応してくれなかったらどうしよう・・・・
「大丈夫ですか?」
「う〜ん・・・立ち上がれない・・・」
おばあさんは、なんていうか・・・お腹を下にしてべったり倒れ込んじゃっている状態。
倒れている手押し車を見ると、杖も装着されている。どうも、足が不便なのにつまずいて倒れちゃったらしい。

どっこいしょっと。ええっ?
おばあさんの肩を持って、何とか立ち上げようとしたけど・・・・すごい重い!人って、こんなに重いんだ。
まいったなあ・・・うちの両親は、全然元気だけど、こんな日が来るのかな。あるいは自分自身も・・・
無理に引っ張って骨とかに異常がでちゃいけないし・・・どうしよう・・・

困っていたら、周囲を車で走っていた人達が次々に降りてきてくれた。
「○○のおばあちゃん?これから家に行って人を呼んでくる!」
なんだかみんなでドタバタしてたら・・・・腕に輪っかをした人が静かに近づいてきた。
「ああ、もう自宅に電話したから。家の人が来るよ。」
見ると、「選挙監視員」の腕輪。
「おばあちゃん、投票しようとしてこけちゃったんだよなあ。遠くから見てたんだよ。」
・・・・もうちょっと早く来てくれ。遠くから電話かけてられたんなら。

どうやら、CR-Zを止めたあたりが投票所で、みんなが私達の方を見てくれたらしい。
皆さんにおばあさんを任せて、再び出発。
「足が不自由なのにわざわざ投票に行こうとしたんだねえ・・・・しかも、この山の中にちゃんと投票所が作られていたよ。小学校とかじゃない場所に。」
「私のおばあちゃんが言ってたよ。女の人が選挙権を手に入れたのは戦争の後なんだって。その時のことをよく覚えてるって。」
「ふ〜ん」

皆さん、ホントに選挙権はちゃんと行使しましょうね。白票でもかまわないから。足の悪い人でも一生懸命投票に行こうとしている人がいるんですから。

さて、ツインリンクもてぎに到着。
実は、この施設は完成前にはしょっちゅうきていたんだよね。仕事柄。
完成した後は・・・1回だけ来たことがある。なんか、INDYマシンが特別に走行するイベント・・・・だったかなあ・・・しかも、そのイベント自体はまったく見なくて、ミジェットカーのコースでボケーとしていたら、数年ぶりにお会いした全日本ジムカーナチャンピオンの選手さんとお話をすることができたのを覚えてる。
まあ、彼が確か・・・まだ本田技研工業の社員さんだったから、話をすることができたんだよね。
今ではGTドライバー様ですよ。雲の上の存在ですよ。私の事なんて、とっくの昔に忘れてます。

ま、そんな状況なので、実のところ、北ゲートで3000円(二人で)を払った後・・・どうしたらいいのか全然わからなかったのだ。
・・・・・とりあえず、「中央エントランス」って書いてあるあたりに向かってみる?
え?二人で3000円が高い?
なに言っちゃってるの。3000円っていうと・・・・映画だと2時間強で使い切っちゃうんだよ。こっちは丸一日いられるんだから。
「丸一日だったら、千葉のネズミの国」の方がいい?
な〜に言ってるの!あっちは何倍お金がかかると思ってるの!
「夢の国」は為替レートが高いの
みんなあの駅を降りたあたりから、魔女の魔法にかかっちゃって、
ふらふら〜って大枚をバンバン財布から取り出していることに気がつかないようになっているわけ!
このもてぎの山の中だって、夢の祭典ですよ。年に一回しか開催されない。
この一年にかけたみんなの血と汗と涙の記録を見にきたんですよ。今日。
しかも、この二人で3000円の料金で、りっぱな「パンフレット」をもらえる!(一冊だけど)
いや〜・・・すごくしっかりできてる。このパンフレット。
(著作権が絡むような気がするので、撮影は無しね。)
「500部ぐらいしかすれないだろうから・・・それでもこの紙とクオリティからすると・・・ダイレクトプリントでないと赤字になるぞ。」(紙を触りながらぶつぶつ・・・)

え?「別にそんなの見たくない。」?
ふう・・・・しょうがない。私めが、秘蔵の記録写真の数々をこれから公開しますよ。
JOY耐は、お父さんもお母さんも楽しめる場所です。
こんな感じだああああ〜!
Page_4.gif
さて、なんだかず〜と、音声が響き渡っている方向に歩いて行くと・・・・
うおおおお〜!集まってるうう〜!
Page_2.gif
出走台数89台の真ん中のあたりで、ドライバーズブリーフィングが行われている最中だった。
よかったよかった。まだスタートしてなかった。(この時点で朝9時半ぐらい)
んじゃ、オーナーに電話連絡。
最新のサーキットはホントに良いです。なんてたって、WILLCOMの端末がなんの心配もなく使える。
おっ、来た来た。オーナー夫婦。

「も〜、びっくりしちゃった。朝、”出発します。”ってメールが来たから、”もてぎ集合時間は何時なの?”って聞いたら、”別に決めてない。”って言うんだよ。男の人の集合の仕方って、いつもこうなの?」

ふう・・・・あのね。結婚2年目のご夫婦は、週末の夜は色々忙しいんだろうと思って、気を遣ったこの私めの配慮がわからんかね。まったく。どうせメールを送った時は、まだ寝てたんだろ?
「う、うん・・・いや、起きたところ。」
下向いたまま、そこまで言わなくていいぞ。オーナー。耳まで赤くなって・・・
まったく。なにやってんだか。

さて・・・ドライバーズブリーフィングが終わって・・・なんだかスタートまで30分ぐらい間が空くんだね。
これまでの耐久レースの大会に比べると、偉くのんびりだねえ。
お、セーフティーカーに率いられてローリング走行開始。
って、あ〜あ・・・・やっぱり。
予想はしていたけど、グリッドから離れられない車両が・・・赤いシビック、なにをやっとった?この時間帯に。
さっさとピットロードに引き込まれている間に、SC車両が・・・3周・・・だったかな?
コースから外れた後、全車がジリジリとフィニッシュラインをにらんで・・・・全開走行開始!
私が注目していたのは、ポールポジションのロータス2ーEleven。
元々思っていたんですよ。「この大会って、2-elevenが出てくれば、簡単に制圧できるだろ?」って。
スタートして・・・・やっぱり耐久レースなんですよね。スプリントと違って、違うところにドライバー全員が目が△なのがわかります。
それは、「タコメーターと燃料計」

バンバン全開で踏んでいく訳じゃなくて、みんな各々が設定したタイムで走れるように静かに走る。
まあ、静かって・・・それでも競技ですからね。隣の人に大きな声を出さないと聞こえない。
なんて言ったって、89台ですよ。4気筒車の音が響き渡ります。

2-Elevenは・・・あっという間にどっかに(ドロップ)していってしまった。
・・・・なんなんだろう?軽くてパワーがあるから簡単な大会だと思ったのに。
レギュレーションで何か縛りがあるのかもしれない。
んじゃ、当初の予定通りCR-Zを・・・・
ハイブリッドカーが通過する時はすごくよくわかるんです。
「まわりの車に比べると明らかにスピードが違う(遅い)」
・・・・いやいやいやいや。7時間後にはなんかとってもすごいことが起きるかも。
というところで、今回の記事はこれぐらいにしておきましょう。
決勝走行そのものがどうなったか?は、また次回。


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