ワコーズのALCを使ってエンジン部品を洗浄開始 [3機目のN1仕様エンジン]
Joy耐2024の規則は、早速変更となりましたね。スタート時の搭載燃料量に規制がかかりました。
まあ、これで「安全燃料タンクがないから、出場しても上位入賞はないや。」なんて諦めてしまった皆さんも発奮!みたいな。
係員の皆さんは、本当に大変だと思います。今年は、決勝の朝まで、いろいろ追加変更が出てくるんじゃないかしら。
って、レギュレーション云々じゃなくて、今、ゴールデンウイーク。ええ、春になりましたよ。春が来ましたよ。昨年は、ゴールデンウイーク明けが大会だったので、準備期間が短くて大変・・・・ええ、そんなことを言ってました。(遠い目)
結局、今年もあんまり状況は変わらないかな・・・と。
よかった。7月開催で。(暑さとの戦いになるんだけど。)
まだバラバラ。エンジンバラバラ。間に合うのか?7月の大会に。って感じになってきました。
で、今回は、分解したエンジンを洗浄するお話です。
ええ、今回はですねえ・・・秘密兵器を2つ使いますよ。時間短縮のために。
秘密兵器その1
ワコーズのALC(アルミクリーン)にご登場願いました。
あの頃〜俺たちは〜若かった〜・・・(夕日を見て。みんな。)
今は買えるんだぜ。洗浄溶剤界のポルシェを。フッ。
これを使って、時間短縮さ。
正確に容量を測定できる計量用バケツに・・・今回は、2割入れる。原液。
昨年の2基目のN1エンジンの時は、1割入れて・・・外が真っ暗になってしまって、ALCの取説には「つけおき洗いはしないでください。」って書いてあったのに強制的につけ置き洗いになってしまったんだよ。
で、その反省を踏まえて、秘密兵器その2投入!
超音波洗浄機「Moonmi」を工業用洗剤の中に突っ込む。
これ、本来は、家庭のシンクに突っ込んで、野菜を洗うためのものです。まあ、防水になっているんだろうから、薬剤の中に突っ込んでもいけるんだろう。
こんな感じで、桶の中に洗浄したい部品とALCを注ぎ込んで、Moonmiを電源ON!
そうすると「ジ〜」と洗浄液が震えます。
超音波・・・ということなので、逆にこのユニットと部品が接触しているとよくないことが起きそうなので、常に距離をとっておくことが注意点です。
超音波洗浄・・・・・効果は?って言われると・・・なんていうか・・・・「超音波のおかげで、汚れが取れるわけじゃなくて、超音波によって、水の分子が震えることによって、発熱する効果なのでは?」と頭の中に?????????(ひつこい)が渦巻く時間を過ごします。(え?書いちゃダメなの?このあたり)
それぐらい、洗浄液がホットになります。火傷するほどじゃないけど。
洗浄前のヘッドカバー裏がこんな感じ。ま、原液2割に増量した効果と超音波洗浄機による時間短縮効果があったんじゃないかと・・・
で、洗浄後がこんな感じ。明るいうちに洗浄作業が終わりましたよ。今年は。
とにかく大事なのは、大量の水を使って、ALCを洗い流すことです。
この写真は、少し歯ブラシを使って、擦りながら水洗いをした後の写真です。オイル(というかスラッジ)で、真っ黒だったエンジン部品もこんな感じで綺麗になります。
ただ、「つけ置き洗いはしないでください。」と注意書きされているのは事実で・・・やらないでください。つけ置き洗い。
2基目のN1エンジンの時は、強制的に一晩つけ置き洗いになってしまったのですが、アルミ部品が粉を吹いてしまうものがありました。(全部が全部じゃないんですけどね。)
なので、今回の3基目では、アルミ部品は洗浄から除外しました。
例外は、ピストン関係。
洗浄してよかった。という効果がありました。わかりますかね?ピストンピン脇の縦傷。
こっちの写真の方が、わかりやすいかも。
4つのピストン全てが、「片側の同じ場所に深い縦傷」がついているんです。洗浄しているときは、全く気が付かなかった。
まあ、プロの人たちが見たらのけぞっちゃう写真なのかもしれないけど。
「ピストンとコンロッド分離しないで洗浄液に漬けちゃってるよ!」
いや・・・ピストンピンって・・・多分、ものすごい要なんだろうな・・・と・・・エンジン整備書を見ていて。
なんか、ものすごく細かい指示が出てるんですよ。ピストンピンの項目。
「素人は、触るな。」信号が頭の中で点滅。(ここまでバラしておきながら、今さら?)
なので、分離せずに洗浄です。
気をつけたのは、「とにかくピストン1つの部品全体を常に保持しておく。クランクの接合部部品をバラバラに組み合わせない。」事にとにかく注意して作業を進めました。
水洗い後、今年は、エアツールを使って、水気を吹き飛ばしたのち、とにかく全部の部品にCRC2-26を吹き掛けまくりです。大量に買っておいて。
昨年の反省は、エアツールを持っていなかったことから、布でとんどん拭いたパーツを防錆袋に入れたんですよね。
防錆袋の注意書きには、「水気を除去していないと効果を発揮しません。」と書いてあったのに。
今回は、CRC2-26の効果か、金属表面が「なんか・・・うっすら黄色いような・・・うん。気のせい気のせい。」なんて言い聞かせずに作業が進められます。
で、洗浄したヘッドユニットにバルブを突っ込んで、念の為、「漏れ」チェック。
水・・・ではなくて、灯油を注いであります。
ピストンの状態から、「ダメだろうなあ・・・」とは、思っていたのですが、案の定、ダラダラ漏れました。灯油。
エンジン加工屋さんに持っていて、バルブを密着してもらえるように加工をお願いします。
あ、そうそう。今回も一つだけ「つけおき洗い」をした部品があったんでした。
それは、「オイルパン」です。
これ、奥側が2基目のN1エンジンの時につけおき洗いをしたオイルパンです。
で、手前が今回のつけ置き洗いをしたものです。どちらも1晩だったのですが・・・
原液10%と20%の違いか?って思うのですが、今回は、外側塗装が全部剥がれました。
内側が・・・原液濃度の違い・・・だけじゃないな。と・・・
昨年洗浄した上側のオイルパンは、そのまま放置していたので、少し錆が出てきているところもあるのですが、今回洗浄のものは、もう、すでにオイルパン内部がだいぶ錆・・・
というか、そこの部分が塗料剥がれの残り・・・いや、触ってみるとプニプニ・・・スラ・・・ッジ?
なんか・・・この白Gi車両は、相当長く屋外に放置されていたんだとはコケが生えているボディ状況から塑像はできていましたが・・・
エンジンも恐らくオイルがほとんど入っていない状態で長期放置されていたんじゃないかと。
だから、ピストンにも深い傷がついている・・・なんか・・・相当状態悪い・・・のか?このエンジン・・・いや、気のせい気のせい。いつも通り。さっ、エンジン組むぞ。
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