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街宣車をドライブしました [雑談]

nigataair.gif[選挙カー] ブログ村キーワード

ヘルメットをかぶる。
オープンタイプのヘルメットは初めてだから、変な感じだ。
インカムの動作をチェック。
ものすごい騒音の中だから、隣の人との会話もこの無線機を使わないと行うことができない。
コ・ドライバーからの音声が流れてくる。

「ガッ!おはようございます。今回、ドライバー選定までに時間がなかった為、
レッキ無しでの本番になります。SSの設定は3ヶ所。ご心配なく。
本日のレグ1をこなしていただけば、明日のレグ2もほぼ同じコースですから、すぐに慣れると思います。」
「ペナ設定(ペナルティ)は?」
「TCに対して、1分の早着・遅刻とも・・・・まあ、結果に重大な影響を与えるでしょう。
たくさんの人たちが集まっているんですから。」
「・・・・」

たくさんの人たちが車の周りで作業をしている。
「8時まであと1分!」

キーを回す。車内に搭載された電子機器の作動をチェック。

インジケーター・オールグリーン。
エンジンスタート。静かにスタート位置につける。

「スタート10秒前・・・カウントダウン開始5・4・3・2・1 スタート!」

地元の皆様!朝からお騒がせしております!市議会議員候補 新人の○○です!

何をやっているかというとですね。「市議会選挙候補の選挙宣伝車のドライブ」なんです。
ご近所のおじさんが立候補されたんですよ。
立候補したのはいいんだけど、選挙宣伝車をドライブしてくれる人がいないんだって。
仕方がないので、平日に会社を休んで二日間手伝うことにしました。
まあ、なかなか得難い経験ですからね。街宣車のドライブなんて。一生に一度の経験かも。記録に残しておこう。

え?と、まず駅に向かうのね。はいはい。

車を降りて、いつも自分が歩いている駅の歩道で皆さんに挨拶。
みんな、急ぎ足で駅に向かってる。何だか変な気分だ。自分も本当なら、今日あそこにいたはずなのに。
・・・・すぐに飽きた。だって、旗を持って頭を下げてるだけなんだもん。
見てると、他の候補者も同じようなことしかしてない。

「ちょっと!旗を隣の候補者の方に向けて振らない!」
「この旗、ちっちゃいんですよね。埼スタでぶん回してるデカ旗持ってきてもいいっすか。」
「いや、いいから。確かに旗の大きさに制限はないけど。」
「知ってます?今年のACLで鹿島がPKで負けたの。あれ、オレらに言わせれば、サポーターがなってないんですよ。ゴール裏であんなちんたら振ってたらシューターに威圧できないよ。負けたくないときは、思いっきり振る!ウラウラ?!!!あっち行け!
「サッカー談議はいいから。ちょっとおおお?!旗をそっちに向かって振らない!」

ちっ。新人候補なんだから、打てる手は全部打たないと。手段を選ばす。(いいのか?)

駅前が終わったら、いよいよ本番。地域を大声量で走り回る。
といっても、みんな選挙の期間は、その声に辟易してしまうかもしれないけど、実は結構車内は大変なのだ。
ビルとかマンション群の中では、音が反響して「何を話しているのかわからない」状態になるそうで、
音量を落としたり、候補者(男性)と呼びかけの人(女性)でも音量を変えたりと結構忙しい。
ま、私はコ・ドライバーに言われた通りにドライブするだけなんですけどね。
ただねえ・・・コ・ドライバーがおば・・・じゃなかった。お姉さまの指示通り走っていると・・・・
大通りの道しか指示されない。
後ろの車が気になって、地域を結構なスピードで駆け抜けることになっちゃう。ダメじゃん。それじゃ。
んじゃ、そっちを左ね。
「ちょ、ちょっと無理!あ、そんな狭いところ。あんっ[ハート]
「あ?大丈夫大丈夫。筑波組は両サイド20mmあれば突っ込んできますよ。狭いところ突っ込むの得意なんだから。ウエッヘッヘ。」

まあ、二日間に渡ってドライブしたんですけどね。あとで、「選挙期間中、一番チャレンジャーな道を走ったドライバー。」って言われました。チャレンジしすぎて、「あと1m向こうに行ったら選挙区域外」ってところまで入り込んでいました。あ?危ない。

さて、「SS」区間に到着。時間指定通りにチェックポイントに到着して、車を降りる。
大きなスピーカーを私が抱えて歩き始める。数kmに渡って候補者と一緒に地域を歩くのだ。
引退されることになっているベテラン市議会議員のおば様が一緒に歩いて指導してくれた。
歩いている間は、上にスピーカーを向けて、止まって聞いてもらいたい人がいるときは、水平にするんだって。

途中、すごくたくさんの人たちが集まっていて、街頭演説が始まる。
力いっぱい演説を行って・・・・最後は候補者のおじさんが、集まってくれた人たち一人一人に握手をして回る。
んじゃ、おばちゃんの手を取って私も握手。
「貴女に来てもらえると投票所が華やぐな。」

「あなたが握手しなくてもいい。ひざまつかない。微笑まなくていいから!」
「え?、私に微笑みかけられて、すごく喜んでいましたよ。」
「気のせいだから。激しく気のせいだから。下手するとセクハラっていわれちゃう年齢だからね。気をつけて。」
・・・・そんなはっきり言わなくても。

面白いのは、人がたくさん集まるところに子供たちもたくさん集まるんですよ。
別に「お母さんに連れられてきた」って感じじゃなくて、友達同士とか。
すごく不思議。この候補者のおじさんは・・・なんというか、ほら、皆さんの会社にいるでしょ。
「疲れちゃった課長さん。」って感じのおじさん。まさしくそんな感じなんですよ。
「大丈夫かなあ。この人。なんで市議会選挙に出てみようなんて思っちゃったんだろ。」ってずっと思っていたんですけど・・・
なんか、子供たちがわらわら集まってくる演説に同行しているうちに「子供が引き寄せられるような不思議な魅力があるのか?このおじさんに」って思うようになっていました。

どうします?実はほほ笑ましい風景なのに、子供たちは、「夏休みの宿題になっているから観察しよう」って思っていたかも。
たぶん、夏休み明けに学校に提出される宿題は
「市議会選挙における税金の使い方について」
「街頭演説の内容と選挙結果の相関関係についての考察」
とかって論文なんだな。きっと。怖えぜ最近の小学生は。

選挙期間中の途中で私の任務は終了。
明日はダートトライアルの手伝いに行かなきゃいけないんだ。
不在者投票をしておかないとね。

皆さん、「二日間手伝ったんだから、なんかもらえたんだろ?」って思いますか?
全然。ぜ?んぜんなんにもありません。なんたって会社を辞めた新人候補さんだからね。そんな余裕はありません。
せいぜい活動中に着ていたポロシャツかなあ。ユニクロ製の。あ、これ、着たまんまだけど、下手すると返さなきゃいけないのかも。
まあ、目に見える実利は何もなかったけど、得がたい経験をしましたよ。ベテラン議員さんの話のうまさとかね。
驚きますね。「自然とその人の話を聞いてしまう。」話し方ってあるんですね。さすがと思いました。
すぐにはできないだろうけど、真似をしてみよう。

な?んて事を考えながら、バスを乗り継いで市役所に行ってですね。不在者投票を完了。
帰りは・・・・炎天下を4kmほど歩いて帰りました。だって、市役所から戻る方向のバスが「土日は市役所がお休みの為」まったく運用されていないんだもん。
直射日光ビームの中、選挙運動車が脇を通りすぎる舗装路をテクテク。
「そうか。選挙に参加する。ってことはこういうことなんだな。」って思いました。
大きな市なのに不在者投票ができる場所がたった2ヶ所なんておかしいよ。今まで気にも留めなかった。
今回、たまたま選挙活動を手伝ったから、初めて不在者投票ってのまでやってみようと思ったけど。
普段だったら、投票にも行かなかったかも。面倒くさいからね。

一番良くないことは、「投票をしない」こと。
「だって、入れたい人がいないもん。」
「政治家なんてみんな信じられない。」なんてうそぶいて投票に行かない?
僕たち平民が「投票権」というものを先人達の戦いの結果、手に入れられるようになってからまだ1世紀もたってない。
特に女性の参政権が認められたのは、前大戦の後のこと。

これから先、なにかおかしなことが起きても、「投票に行かなかった」自分たちには、誰かを非難する権利すら自ら放棄してしまったことになる。

選挙に行こう。
無理に誰かを選んで投票をする必要なんてない。堂々と「白票」を投票箱に投じればいい。

あ、ちなみに選挙活動を手伝った近所のおじさんは、ちゃんと当選しました。当選順位は真ん中ぐらいだったけどね。
「みんなの会社にいる疲れた課長さん」から「議員様」に大出世ですよ。
これから数年にわたり、我々運動員の下僕としてコキ使ってやりますぜえ。ふえ?っへっへ(心の叫び)
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2008年はいい年だった? [雑談]

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GRAND PRIX Special 2009年1月号を読んでいるんですけどね。
Hondaは賢明な判断をしましたよね。
これで、二週間に一度「国際企業Hondaは普通の会社になりました。ネクタイを締めたサラリーマンの集団です。」
と世界中に宣伝される状況から目を背けることができる。

もう、F1には戻ってこないんだろうなあ・・・っていうか、戻ってこないほうがいい。

オリンピックを観ていても思うけど、「白人が考えるルール」の中では搾取されるだけです。
「極東の黄色い猿」が優位に立ったら、ルールの改変が行われるんですから。
これからは、「大東亜共栄圏大自動車競走大会」みたいな感じで、アジア地区に
モータースポーツ活動を普及させることに力を入れたほうが、実業にもつながるような気がします。
60年代(浮谷東次郎の時代)や80年代(フルタイムF1ドライバーの登場)に日本でモータースポーツが
盛り上がったことと同じことが起こらないわけがないですよ。
アジア地区全体の方が、全然人口が多いんですから。

日本のアフターパーツメーカーの文化って、実は世界に結構発信されていると思います。
2006年に仕事でタイに行ったのですが(自動車関連企業の仕事)、街を走る車の90%がトヨタ車という
この国で、GTウイングを付けた車両や、車高調(舗装はされていても、すっごく段差が大きいのに!)を
つけた4ドアセダンとかが走っていました。
端的に表れているのは、数年前までハリウッドで制作されていた映画「ワイルド・スピード」シリーズです。
あれなんて、ものすっごく日本の影響を受けていますもんね。

何でこんなことを書いているかっていうと・・・・
「2009年はすごく大変なことになりそうだなあ」っていうことが、頭を押さえつけているから。
まだ始まりに過ぎないですよ。この状況は。

ただ、すごく悲観することはないって思いたいんです。車を通してね。
世界中でただ一つ。こんなちっぽけな国に乗用車メーカーだけで8つも存在しているという特異な国。
誰かのまねとか、誰かのルールに乗るとか、そんなことをとっくに超えた段階に来ています。
もしも・・・もしも、アジア地区で日本以外のメーカーがF1やWRCで優勝するときが来たら・・・
その時は、ほんとに危機的状況です。国として。
月に衛星を送り込むよりもよっぽど大事。モータースポーツって。
自動車産業こそが「国力」を表していますから。

さて、自分の2008年はどうだった?っていうと・・・
なんといっても、みんなでエビスの耐久レースに出場できたことがトピックです。
先日、今年最後の筑波での走行があったんですけどね。
まずほっとしたのは、「新婦が筑波に来なかったこと」です。
いや〜危ない。二人そろって筑波に登場していたら、
「本気でハネムーンが筑波サーキット?」って
確認しちゃうところでしたから。

何で新婦が来なかったかというと・・・ええ、まあ新婚さんですから。
忙しいんですよ。イロイロ。ええ、色々。

私は走らせなかったんですけど、新郎(車両オーナーね)が走らせて1分9秒フラットまで来ました。
結婚すると、車を走らせるタイムも向上するみたいです。
イロイロとお疲れさんだろうに、がんばったね。
昨年の12月、この車両を初めて走らせたときは、1分15秒を切るのがやっと。
自分の体力の衰えにものすごく驚きました。

それが、一年後にここまで来るとは・・・
メンバーみんなで整備したら、こんなに速く走ることができる車になりました。
(2008年の筑波トップランカーは1分8秒を切るぐらい)
まさか、2007年の12月の段階では、競技に復帰することになるなんて思わなかったよ。
全く初顔合わせのメンバーばかりで、よくちゃんと完走することができたな。って思います。
嫁さん見つけちゃったヤツもいるし。
2009年は、ほんとに大変な一年になると思うけど・・・もし、一回でも耐久レースに参加することができたら、
すごくハッピー。
そうなれるようにがんばります。

あ、年越しちゃいましたね。0時前にアップするつもりだったのに。

それでは・・・・

明けましておめでとうございます
このBlogに毎日こんなにたくさんの人が訪問してくれるなんて、思いもよらなかったです。今年もよろしく。」
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