BILSTEIN製ショックアブソーバーをオーバーホール [EP82日常整備]
自転車の話なんですけどね。
自家用車を持っていない我が家でも、1台自転車があります。
友達が遠く、わざわざ高速道路を使って持ってきてくれた「大きな折りたたみ自転車」(あんまりありがたくない大きさ)
「お前はなあ・・・奥さんに自転車の一つも買ってやらないみたいだから、うちであんまり使ってないヤツをあげる。大事に使え。」
それだけ言ってさっさと帰って早・・・何年だ?
だいぶ遅くに結婚したけど、まあ、ハッピーにやってるらしい。
大事に使ってきたんだけど・・・だいぶ錆びてきちゃった。
いやいや。友達が持ってきてくれた自転車。大事に乗らないと。
我が妻が毎日乗っていて・・・とうとう頻繁にパンクするようになったらしい。
パンクするたびに修理しているんだけど・・・どうにも空気が頻繁に抜ける。
って、あれ?なんだか我が妻の仕事先で話題になっていたらしい。私のことが。
「旦那がパンクをいくら修理しても、ちゃんと治らないんですぅ。だからここのところ歩いて出社しています。」
「あんたあ、まじめねえ。修理をしてくれた後、昼間に自転車屋さんに持って行っちゃえばいいじゃない。それで、”治ったよ。ありがとう”って言ってればいいのよ。」
「・・・・いや、それは・・・なんか心が痛い。」
そうだぞ。我が妻よ。そういうのは、人を騙・・いや、おばさんになっちゃった証拠だよ。そういうことをやるようになると!まったく!人様の苦労も知らずに!
んじゃ、全力で当たらせていただきますよ。パンク修理に。
なんたって、4E-FEエンジンバラして組んじゃうんだよ。私。こんな自転車のパンクごときに手間取っちゃってちゃいかんだろう。
後輪のタイヤを剥ぐってチューブをビロビロ〜っと・・・
空気を入れて、水を張ったバケツの中にボチャンっと・・・ほ〜ら、泡が・・・・いっぱい?
・・・・なんだ?何カ所もでてる・・・ような?
今までは、一カ所発見すると、さっさとパッチを貼って、それでおしまいにしていたけど・・・なんだ?これ。
よ〜くゴムを観察すると・・・Made in chinaと書かれたそのタイヤのゴムは・・・
「一本に丸く形成されたゴムの貼り合わせ面から・・・空気が漏れてる」状態だった。20インチのタイヤ全周から。
これじゃ、パンク修理なんてできるわけないじゃん。チューブそのものを交換しないと解決できない。
だいたい・・・なんだ?なんか、昨年我が妻が「タイヤがツルツルになっちゃったから、交換してもらった〜」とかって言っていたはずだぞ。なんでもう、”ツルツル”なんだ?このタイヤ。
調べてみると・・・その外周のタイヤそのものもMade in chinaって書かれてる。
・・・そういえば・・・なんか、近所のドン●ホーテ(え?いや、やっぱり伏せ字にするべきなんだろう。この話題。)で、交換作業をしてもらったとか何とか・・・
我が妻を叱責。バケツを持って立ってなさい!
「だいたい、電池買ってくる時も100円ショップで買ってきて、使いたい時にほぼ全滅or使えたのは一日だけ事件とか、様々体験してるのに、なんでドン●ホーテなんだ!買って一年でツルツルになっちゃう自転車のタイヤって、絶対おかしいだろう!」
「いいか?せっかくお金を出すんだったら、我が家はMade in Japan!結果的に長く使えて安上がりになるんだから!変な産地のものを買ってくる人は、ウチの人ではありません!家、入れないからね!」
まったくも〜。
んじゃ、日本製の自転車用タイヤ&チューブを購入しに・・・ってなにを選べばいいんだろう?
幸い、周りに自転車に詳しい人がいた。それも複数。
(なんかみんな・・・休日は、だいぶ遠くまでサイクリングしてるんだね。その人達に”筑波サーキット”って単語を振ると、ず〜と自転車の話をしてる。最近流行ってるんだって。パーマネントサーキットを自転車で走るのが)
「日本製の自転車用タイヤ?ああ、自動車用タイヤメーカーのやつはやめておけ。」
「へ?”世界の石橋”は、自転車用ではそんなにWorld Wideじゃないの?}
「いや、そうじゃなくて、お前が聞いてきていることに対しての答えだ。”日本メーカー製の自転車用タイヤだからって、日本国内で製造しているわけではない。”ってことだよ」
「へ?」
「井上ゴム工業って会社の製品にしておけ。あれなら、日本国内で製造しているモノが流通してる。金だしな。一通り選んで持ってきてやる。」
到着したタイヤは・・・なんか・・・縁が赤くなってる。タイヤに色ってつけられるんだね。
かっこよくデザインされてるなあ。IRCって・・・ブランド名なんだろうね。きっと。
んじゃ、チャッチャッと交換しますか。って・・・自転車の後輪って・・・ギヤチェンジシステムがあるし、めんどくさそう・・・
いやいや。オレ様は4E-FEエンジンを組んだ男。自転車ごとき(失礼)にひるんじゃいけない。
貫通ボルト1本と+ネジ2本取り外し。
自転車がバラバラバラバラ〜・・・・(復旧どうしよう・・・・)
ホイールを取り外して、チューブとタイヤを交換して・・・なんだよ。ギヤ機構がなんか・・・テンションがかかっていて、うまくシャーシに・・・入ったああああ〜。
へっへっへ。初めての体験だったけど、うまく入ったよ。
完成!1時間ほどで完了!さあっ我が妻よ。かっこ良くなった、この錆び錆び自転車をみんなに自慢しなさい。
「すごおおお〜い。ほんとに乗り心地がぜんぜん違う!こんなだったっけ?この自転車。」
喜ぶ我が妻を見て、「フッフッフ。俺ってすごい。やっぱり。」って思ってましたよ。
一週間後・・・「またパンクした。」
へ?
なんかおかしいと思って調べてみたら・・・びっくり。
「タイヤに回転方向指示があった。自転車のタイヤのくせに。」
チューブを引き出してみると・・・中でグチャグチャになっていた。
回転方向が逆だったせいか・・・チューブの形が保てなくて、タイヤ内で擦れて破けてしまったらしい。
・・・・いよいよ・・・買おうかな。新しい自転車。(ある種の挫折)
またみんなに相談。
「日本製の自転車?そんなものは無い!製造業にいながら、お前はいったいなにを見てるんだ。まったく」
え・・・?
どうなる自転車?我が家に新車がやってくる時が来るのか?解決編はそのうち公開!(だって、どうしたらいいんだかわからないんだもん。)
え〜と、今回の記事、ここまででいい?なんか文字数が多くて・・・・本題に入る前に。ふう・・・
頭切り換えましょう。
今回のお話は、2010年-2011年にかけて4E-FEエンジンをオーバーホールしていた時に行っていた作業の話。
今の「5万円で買ってきたスターレットをN1車両化」作業でもまったく同じ事をやっているので、記録に残しておきます。
2011年のJoy耐で全損したEP82は、2007年の秋にオーナーが18万円で買ってきた車両なんですけどね。
なんかこの車両・・・結構お金がかかってる・・・みたい。
ショックアブソーバーが4本ともビルシュタイン製なんです。
で、エンジンを降ろしているときに考えたのが・・・「ショックアブソーバーって、オーバーホールしたほうがいいのかな?競技車両だから、そんなに走行距離を走っていないっていっても、なにぶん生産中止から15年ぐらい経過している車両だもんなあ・・・」
免許を取って最初に乗ったスカイライン(姉のお下がり。納車後6年ほどが経過していた)は、筑波サーキットを走るようになって・・・ある日、リヤの左ショックアブソーバーが完全に抜けてしまったんです。
(がっくり左に車体が傾いた状態。)
で、学生でお金がなかったから、ノーマルをその1本だけディーラーで交換してもらったんだけど・・・
今度は、左側だけが異様に上がったかっこ悪いスカイラインのできあがり。
両極端なことを経験したことから、「ショックアブソーバーっていうのは、4本まとめて処置した方が良いんだ。」って事だけはわかってました。
さて・・・エンジン降ろしちゃって、しばらく動かないんだから、この機会にショックアブソーバーをオーバーホールしよう。長距離走行中にショックアブソーバーが抜けるような事態は避けたい。
ガレージオーナーに相談すると・・・
「ビルシュタインのショックアブソーバーなんて・・・そんな高級品、自分で作業できないぞ。限定したショップでしか受付自体もしてくれない。そんなもの捨てて、なにか新品買ってきた方が良いんじゃないの?」
・・・・フォークリフト修理係の意見は?
「いやあ・・・ダートラ車両のショックアブソーバーオーバーホールを頼んだことがありましたけど・・・15万円以上しましたよ。オーバーホールなんてやめた方が良いんじゃないですか?新品買ってきた方が、安いと思いますよ。」
いろいろ調べたんだけどさ。
「N1用EP82ショックアブソーバーセット」なんて、今どき売ってないみたいよ。ストリート用とかは、あるみたいだけど。
オーバーホールしよう。自分で取り外して、コクピット川越に持っていくんだ。
大丈夫。フロントはボンネットのところの3本のナットを外して、あとはサスペンションのところの大きな2本のボルトを外せば、全部取り出せる。
って・・・そうじゃなかった。ステンレスメッシュホースを取り付けているブラケットが難敵だ。
これは・・・ラン・マックスのラインブラケットを指名で使っていたんだけど・・・
逆に取り外しの場面では・・・すごくやっかいだ。頑丈で。
リヤの方はもっと簡単・・・じゃなかった。フロントよりもリヤの方がやっかいだ。
サスペンション側の貫通ボルトが・・・マフラーが邪魔して、うまく取り外せない!
あ〜・・・取り外し作業だけで半日。
なんとかなったぜ。
コックピット川越に持っていくと・・・
「オーバーホールは・・・セッティングはどうしますか?」
「へ?」
いや・・・そんなことぜんぜん考えてなかった。どうも、こちらのリクエストに応えることができるらしい。
「それでは・・・スプリングは何kgをつけてますか?」
・・・・それも答えられない。
驚かれちゃうかもしれないけど、実は、「自分が競技速度でドライブしている車両のスプリングの固さ」等々を気にしていないのだ。私。
というのも、耐久レースのおもしろいところは・・・
「まったく同じ車両を複数のドライバーが運転して・・・いやでも誰が速いのかわかっちゃう。」システムであること。
当然、私が一番遅い。メンバーの中で。
だもんで、「同じ車両で、より速く走らせられる人がいるんだから、自分はまだその領域に達してないんだろう。私がセッティングに口を挟むなんてとんでもない。」っていつも思っているんです。
まあ、もう一つ「耐久レースは、全員が速く走っちゃいけないのさ。私の特技は車を壊さないこと。いつも最終走者を担当して、フィニッシュラインに持っていくのが私の任務」とも思っているんだけどね。
結局、コクピット川越のみんなは困った顔をして・・・「標準セット」で受付をしてくれた。
(といっても、ビルシュタインの場合、指定オーバーホール工場に送付することが規則なんだそうです。ショップ側でバラすのは御法度)
2週間ほどで戻ってきたショックアブソーバーセットは・・・
中のロッドが全数交換になってた。(取り外されたロッドを写真撮るの忘れた。全部傷が入ってた。)
サスペンション取り付けブッシュ周りはまだぜんぜん問題が無かったらしい。
費用?
え〜と・・・確か、11インチMacBook Airが買えるぐらいの金額だった。(深すぎる?)
さて、持ち帰って自分で取り付け作業。
このあたりで薄々気がついていたんだけど・・・銀行員&営業マンDuoは・・・通常、人員配置って、1名+1名=2名になることを考えるでしょう?
私達の場合・・・1名+1名=0.7名ぐらいになります。それぞれがバラバラの作業をしていると、全く進まない。
「二人で一つの作業を行うようにしないと、悩んでいるばかりで先に進まない」状況だっていうことを・・・このショックアブソーバーオーバーホール作業のあたりは、まだ「ひょっとして?」ぐらいの感じだったんだなあ。
私一人で4本全部取り付け作業をして・・・途中でやになっちゃって、フロント側の足回り取り付けボルト(4本)は、仮止めで終わりにしちゃったんだった。
で、この「仮止め」で、筑波サーキットを走ってました。しばらく。(まだ、30分以上連続走行できなかったから、逆に良かった)
TTC1400の彼がパドックに停車中の我々の車両を見て一言。
「ねえ・・・なんか・・・この車、キャンバーの付き方が、左右で違う。ぜんぜん。なんかおかしくない?」
彼が自ら工具を取り出してチェック・・・・「なんだよおおおお〜!全部ゆるゆる!ボルト止まってないじゃん!」
あ〜・・・どおりで。
まあ、これでわかっちゃったよ。ショックアブソーバーケース部がちゃんと締まってないと、コーナリング中にがっくりハンドルの重さが変わるんだ。
「なんで急に車の向きが変わるポイントがあるんだろう?旋回中に。」って不思議に思ってたんだけどね。あっはっは。事故にならなくて良かった。
現役スプリンター二人が、それぞれオーバーホール後のこの車両をドライブして・・・別にこちらから聞いていないけど、それぞれがショックアブソーバーについてコメント。
「この車両、フロント側のショックが変じゃない?フロントが伸び上がるような感じがする。」
二人共からほぼ同じコメントっていうのは・・・失敗したか?ひょっとして?っていうか、「ショックアブソーバーのセッティングの違いがわかる。」ってところを尊敬するよ。
やっぱりスプリング固さ指定で、オーバーホール指示を出すんだったかあああああ〜(苦悩)
フロンガスの回収にものすごく手間取ることに・・・ [スターレットをN1車両化]
ニュースですよ!ニュース!皆さん!
オーナーご夫妻が先日「JAF国内B級ライセンス」を取得しました!
え?「あ、そう。」
今、ふつ〜に右スクロールしたでしょ?視線が。ねえ?
はい。もう一回強調しますよ。「夫婦で国内B級ライセンスを取りに行っちゃったよ。」
どう?なかなかいないでしょう?
「旦那さん一人、家族をほっておいて休日にライセンス講習」は、あるとしても、このご夫婦は、「いつも二人ワンセット」ですよ!
どうだった?B級ライセンスの講習。今は・・・やっぱり人数が少ないのかい?
「うん・・・全部で4人だった。参加者。」
「・・・・え〜と???そのうち、二人はご夫婦と・・・残り二人だけ・・・」
「俺達の最初の活動の頃って、公民館一杯にライセンス受講者がいたよねえ・・・(遠い目)」
もう、そんな時代は来ないのさ・・・きっと。あ、なんか悲しくなってきた。え〜と、別の話題。
「受講の内容は・・・やっぱり眠気との戦いだったのかい?」
「ぜんっぜん!4人しかいないから、質問されまくりなんです。そんな中でも、ウチの旦那さんはゼ〜ンブ答えられて、すごかったんですよ!N1規定とはなにか?とかって振られちゃって!」
いや、あの・・・両手をガシッて組まれて、そんなに目をキラキラされても・・・
チミ達、いったい結婚何年目だっけ?なんかこ〜・・なんでいつも「ネッチョリ」感がついてまわるのかね?日曜日朝から。まだ作業してないけど、帰ってもいい?
さて、作業の方は・・・実は、この5万円のEP82を手に入れた時から、気になっていたことがあって・・・
それは、「この車両、エアコン付きだけど、フロンの回収ってどうしよう・・・」
大学生の時にAE86のボディを作った時は・・・確か大気解放しちゃったんだよなあ。エアコン用フロン。
あの頃、フロンの有害性なんて、規制もされてなかったからね。21世紀の現代は・・・そんなの御法度。我々もいい歳して、地球環境を考えないわけにもいかないだろう。(すごく偉そう。)
調べると各都道府県には、ちゃんと自動車リサイクルに伴うフロン回収業者が登録されていた。
んじゃ、筑波サーキットの近くの業者さんのところに持ち込めば、回収してもらえるんだね。
その前に・・・フロントのブレーキキャリパーぐらい、交換しちゃっておこうか。この買ってきた車両は、ABS無し車両だけど、クラッシュ車両の方の「ABS付キャリパー」と全く大きさが違うからね。
てっきり、キャリパーだけを交換すれば、簡単に作業完了!って思っていたんだけど・・・
あり?
まいったなあ・・・これ、キャリパーが取り付けられない。買ってきた車両の方に。
ハブだ。この大型キャリパーを支えるフロントハブの大きさも全く違う。
あ〜・・・まいったな。フロントハブの交換作業なんて・・・結構力ワザだ。
事前にバールを買って・・あと、レンチとかも力が掛けやすくなるようにパイプを買っておこう。
ガレージオーナーのJAFダートトライアル地方選手権を2年手伝ってきたけど、ドライブシャフト廻りを交換する時は、いつもそうしてたからね。真似してみよう。
・・・・バールを大小何種類か買ってきたんだけど・・・いまいち弱くて・・・結局、鉄のごっつい”テコ”が必要になった。なんかこのあたりの工具は・・・みんな奇妙に高いねえ。
で、ドライブシャフトをなんとか引き抜こうとしたんだけど・・・・
ぜんっぜん動かない!ビクともしないぞ!ドライブシャフト。
ガレージオーナーは、あんなに簡単にバールを使って、チャッチャとEK4を作業してたのに・・・
「ねえ、ほんとに二人で一生懸命引っ張ったりしても、ぜんぜんビクともしない。」
「待った待った。バイブル(EP82整備書)を読んでみよう。なになに・・・ドライブシャフトの先端にテープ等を巻き付けてから、プラスチックハンマー等で叩き・・・」
テープを巻いて・・・プラスチックハンマーなんて持ってないもんね。俺達。
んじゃ、鉄ハンマーだけは、大小いっぱいあるから、一番でっかいので叩いちゃおう。
・・・・テープ巻いてると邪魔。ぜんぜん動かない。
テープを外して・・・ウラウラ〜!ガンガン叩いてやるぜ!ヒイヒイ言わせたる!
お〜しお〜し!抜けてきた!
んじゃ、ネジを切り直すだけですよ。M22 1.25mmのタップとダイスを買ってきて・・・
これ、ダイスにタップをはめられ・・・はまらない。なんで?安いもの(っていっても、結構いい値段した。)買って来ちゃったから?俺って何で、はめっこが得意じゃないんだあああああ〜!
結局、このタップ&ダイスは廃棄。(ああ・・・一回も使わずに・・・工具を捨てるのって初めての体験)
ドライブシャフトそのものを中古品で買ってきたよ。作戦変更だよ。
まいっちゃうよね。AT用とMT用でドライブシャフトの長さが違うんだよ。今回のためだけにAT用ドライブシャフト1セット買った。
(買った後によくよく観察すると、F,Rどちらか片方だけで良かったらしい。長さが違うのは一方だけだった。)
で、組めたぞ。一通り。ブレーキのエア抜きをしよう。
・・・・また一つ事件発生。
交換したフロントブレーキキャリパーのブレーキホース取り付けネジから、ダラダラブレーキフルードが漏れてきちゃう。
ふう・・・ためらうな。問題起きた時は、「ノーマル新品にASSY交換」だ。
取り付けボルト90401-10015とパッキン90430-10074を購入。
よしっ!走行可能!
電気自動車リーフで牽引。目的地は6km先の有限会社 平塚自動車さんだ。
すごいなあ。ここ。今どき修理工場で、こんな立派なところはそうそうないよ。
到着すると・・・あり?最新の回収装置では取り付けることができなかったらしい。
なんだかいろいろお手間をかけて奥の方から古い回収装置を持ってきてくれて・・・
30分程で回収完了!
え〜と、費用は・・・
「いや、こんなのお金もらったことないからなあ・・・いいよ。いらないよ。」
「いやっ!突然電話して、こんなの持って来ちゃって、皆さんの作業を止めてしまったんで・・・我が妻が”猫貯金箱”で貯めた10円玉貯金です!1000円分あります!受け取ってやってください!」
「いや、あの・・・」(すごく迷惑そう)
またリーフで引っ張ってもらって筑波サーキットに戻る。
なんか・・・引っ張ってもらっている間に気がついちゃったんだけど・・・
なんか・・・おかしくないか?この車。
エンジンがかかってないのに「ゴ〜」ってすごくなにか・・・こすれるような音がする。タイヤの音じゃない。なんだろう?
電気自動車のリーフは、こんな音しないもんなあ・・・やっぱり遮音材を全部はがしちゃうと、こんなにすごい音がするものなのかな。車って。
保管ガレージに到着。
AE86レースの彼がやってきて一言。
「なんか・・・大変なことになってるねえ。今日はいったい何をやってるの?」
「あ、うん。フロンを回収してもらったんだ。これでやっとエアコンを取り外したり、エンジンを降ろすことができるよ。」
「・・・・それってさあ・・・解体業者さんを呼べば、回収してもらえるぞ。わざわざ引っ張っていかなくても。
買ってきた時の書類、あるんだろう?全部出してみな。」
?????
「ほら、ちゃんとリサイクル費用も払ってある。売ってくれた業者さんが、そこまでちゃんと処理してくれたんだね。だから、無料でやってもらえたはずだよ。フロンの回収。」
えええええ〜!そうなの?
なんだよおおお〜。ものすっごく手間を掛けちゃったよ。あ〜・・・あ、いやいや。立派な修理工場の人たちと知り合えたから、またこれからなにか良いことあるよ。はあ・・・(ため息)
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ダッシュボード取り外しがものすごく大変 [スターレットをN1車両化]
「寒いよお・・・」
雪ですよ。雪。ついに。
あの真夏のJOY耐から早半年・・・チマチマチマチマEP82のN1化作業を始めてますよ。
保管ガレージ内では作業できないので、毎回毎回、表に車両を運び出してっと・・・雪の上で作業開始。
まあ、なんていうか・・・ラリーサービスみたいな感じですよ。毎回。わかります?ラリー競技のリエゾン区間内で設けられる車両整備場所のことです。
わからない人は・・・今年はWRC開催の年だから、秋に北海道に行きなさい。ってあれええええ〜?
あ〜・・・失敗したなあ。前回開催(2010年)の時に再び行っておくんだった。キミ・ライコネン選手の勇姿が拝めたかもしれないのに・・・今年からF1に復帰しちゃったからなあ・・・あ〜あ、なんだあ。やらないのか。RALLY JAPAN。
雪の上での作業はねえ・・・シンシンと冷え込みます。
秘密兵器を買っちゃったよ。
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はい。我が妻よ。最初の実験台になりなさい。「え・・・こんなのいらない。っていうか、入らない。う〜ん・・・」・・・・頼むぞ。それ、Lサイズだからな。入ってください。ほんとに。ああ、若かりし頃はあんなに小さかったのに・・・(かなり遠い目)どう?入った?「あっ!すごいかも。特に首のやつが、暖かい部分を首の後ろのところに当てると、肩こりがしない感じ。すご〜い!」わかったわかった。ウエスト関係のコメントは無しな。さて、んじゃ、暖かくなったところでいくぞ。今回は、「バンバン写真だけ」です。今やっている作業は、1)競技車両としての不要品をバンバン取り外していく段階。よって、ベース車両のダッシュボードも全部取り外しちゃうのだ。「え?別に・・・取り外さなくても良いんじゃないの?面倒じゃん。」って?
こんな感じ。移植元のロールゲージが、「ダッシュボード貫通タイプ」なのだ。
よって、全部ダッシュボードを取り外さないと、ロールゲージを取り外すこともできないし、取り付けることもできない。
んじゃ、いくぞ。オーナーご夫婦と手分けして、2台分のダッシュボード取り外し作業スタート!
って、どうやって取り外したら????
作業方法の予測は、
1)右側(運転席側)から、取り外し作業開始
2)上から順番に下に外していく
3)センターコンソールを外したあたりで、だいたい全部はずれてしまうのでは?
よし。んじゃ、まずは、「ハンドル外し」から。
って、いきなり挫折。
ハンドルが外れな〜い。センターナットを完全に外したのにまったくハンドルが外れてくれない!
世の中には、「ハンドルを外すための専用工具」っていうのがあるらしいけど・・・
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- そんなもの使わなくても、今まで外れたものなあ・・・なんでまったく動かないんだ?20年近く経過している車両だと、やっぱり固くなっちゃうのか?
フォークリフト修理係の彼に相談。
「おかしいなあ。私、今まで、一回もそんな道具に頼ったことないですよ。ナットは全部外しちゃダメです。ハンドルが本当に外れた時に後ろに倒れて大けがするかもしれないから。ナットをかけた状態で、とにかく思いっきり、ひいてください。それで外れるはずですよ。」
オーナー夫妻が苦闘したあげく・・・おおっ!2台ともハンドル外しに成功!すげえぜ。
んじゃ、ちゃっちゃといくぞ。ちゃっちゃと。とにかく全部外す。
必要なものは、ドライバーと「内装剥がし」各種と・・・
このメーター裏の「速度計ケーブル」が・・・外すのにほんとに難儀した。
だいたいプラスチックカバーが外れてきたら、とにかく全部コネクターを外す。バンバン。
「コネクターってさあ・・・なんか印つけておいた方が良いんじゃない?外す前に。」
あ、そうか。エンジンの時に結構ヤな事になっちゃったね。てっきり、「同じコネクター同士しか復旧できないんだから、構わずバンバン外しちゃっていいよ。」って思っていたら・・・困ったことに「似たようなコネクター」がいろいろと出てきちゃって・・・エンジン載せた後、電気系を復旧させるのに何週間かかかったんだった。
今回は、似たようなコネクターには、マジックで印をつけていこう。
さて、センター部分も全部外せたから・・・大きなダッシュボードの裏側を覗くことができるぞ。
なんか・・・この上の方にあるフックまで外さないとダメなのかなあ・・・
そうだとしたら、かなりやっかいだぞ。手が入らない・・・
そう、この作業で、必要だった工具は、内装剥がしと+ドライバーの他に・・・
ソケットレンチの「ロングジョイント」が必要になります。できるだけ長いのがあった方が作業が楽です。
私達は・・・まあ、二人分の工具を合体させるとなんとかなっちゃったんだけどね。
さて、メーター裏のナット類を全部取り外して、よ〜くさっきの不安事項を観察できるようになったけど・・
どうやら、このピンクのプラスチックは・・・「ただ、プラスチックの部品同士が刺さっている」だけだった。
はめあわせになってなくてラッキー。
んじゃ、ガッと引っ張ってみますか。
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ・・・・
「ニャー!!!!!」
外れない!ハズレナイヨオオオオ〜(突っ伏して号泣)
「ちょっと待った!まだ左側になにかついてるんだよ。グローブボックス周辺を全部外さないとダメだ。」
「あ〜・・・こりゃまいったなあ・・・ロールゲージを外さないと、ダッシュボードそのものを引き抜けない構造になってる。いやあ・・・大変だなあ。これ。」
「これさあ・・・全部外しちゃった後、復旧できるのかねえ・・・バラスだけバラした後、プロに渡して後は、全部やってもらっちゃおうか。お金払って。」
いやいやいやいや。
大丈夫だって。オーナー。
だってさあ、二人で4E-FEエンジン、バラしただけじゃなくて、組み上げちゃったんだよ。しかも、エンジンそのものは、トラブルなくて、一発で動いたじゃん。
それに比べれば、ボディ系は楽だよ。
「エンジンは、全部完璧に組まれていないと始動することもできない。」
けれど、ボディの関係は、基本的には「バラし」作業なんだよ。競技車両は軽量化が命なんだからさ。
だから大丈夫だって。みんなに協力してもらえば、最後までやり抜けるって。自分たちで。
「トラブルなく走れたわけじゃないよ。忘れちゃってるよね。エンジンはかかっても、その後、JOY耐の決勝前まで30分以上連続で走れなかったじゃん。」
あ、そうだったっけ?
いやあ〜、ヤなことはスパッと忘れちゃう方なんだよ。大丈夫大丈夫。なんとかなるって。あはは〜